ポエム・フェスティバル
第一回ポエム・フェスティバルin名古屋に行ってきました。
これは私も参加させてもらっている「夢ぽけっと」の企画ということで
お声をかけていただき、お邪魔してきました。
構成としては第一部はことばあそび、第二部は詩人による自作詩朗読、
第三部では現代詩をうたうグループDivaのコンサート、その他
ロビーでは詩集の販売や配布等が行なわれるという盛り沢山のイベントでした。
印象的だったのはやはり第二部。以前に京都での詩集販売会に出掛けた時以来、
久しぶりに詩の朗読をききました。が、それで始まってみて気づいたことといえば
実は朗読というのは個性がとてもよく表れるものだということ。
舞台に出てきたその瞬間から歩き方や、マイクの前に立ってから読み始めるまで、
また読み始めてからその発音や読む速度、声のトーン等から詩作品そのものだけでなく
その人のすべてがさらけ出される、ということでした。
ふと、ピアノの発表会のようなものかとも思いましたが、それにしては様子が違っていました。
ピアノの場合は他の人が作曲した作品を弾いて、上手に弾けたかそうでないか、ですが
この詩の発表会はたとえるなら自分の時間の発表会。
詩作品に添えてピアノを弾いたりギターを弾いたりうたうことも何でも有りで、
もちろんプロ並みに朗読する人もいらっしゃいましたし、年齢もさまざま。
まさに詩が紙上から飛び出して、くっきりと輪郭を現したそんな感覚を味わいました。
そしてDiva。この方たちのコンサートをみるのはこれで二回目になります(前に谷川俊太郎さんと
豊田に来られたことがありました)が、今回はジャズバラード風にアレンジされたアトムの
主題歌をきくことができましたし、鈴木楽器の吹奏鍵盤笛アンデスくんも
登場したりして(かたちは少し大きめのピアニカで音はリコーダーしかも鍵盤なので重音が可能)
とても楽しかったです。
この日は三時に始まって六時半に終了。なかなかの長丁場でしたが得るものはありました。
それぞれの人の生活の中に存在する詩のしずくをみせてもらえた一日でした。
<2008.12.15 vol.104>