KONISHIKI 登場!

1999年11月 あの KONISHIKI さんが我が家にやって来た!
4      担当ディレクター登場
 またまたディレクターが調査と称してやってきた。今度は女性ディレクターで、念入りに各部屋の写真を撮り、そして私の仕事の様子をビデオに収めたりした。
 
 次にどうした訳かメジャーを取り出し、トイレへの廊下の幅を測った…… ?? この奇妙な行動が私の心に引っかかった。
 
 一通りの作業が終わると、シンジとコウタと私に質問が始まった。辛抱強く、あれこれ質問が繰り返され、遂に「もしこの家が選ばれたら、どんな有名人に来て欲しい?」と質問してきた。
 
「タモさん、サンマさん、三遊亭圓歌さんetc」と元気に返事する。
 
 しかし、どうもディレクターさんの意図する名前が出てこないらしい。話題がその時に同席していなかった長男ショウイチのことになった。
 
 彼が小学生の時、不登校であったこと、そして当時「どうせ学校に行っていないんだから」と親子で、地方巡業に来ていた相撲を見に行ったことを話した。
 
 その時、撮った小錦さんの大きな写真があり、ショウイチの大のお気に入りで、大きく引き伸ばして額に入れて持っているという話題に及んだとき、そのディレクターさんは 「得たり!」 という表情になり、その事を根ほり葉ほり聞きだして、それ以後、他のタレントさんの話はしなくなった。
 
 廊下の寸法を測っていたことといい、小錦さんの話を熱心に聞いていたことといい、わたしはきっと、元大関・小錦さんがくるんだと確信した。
 
しかし、ディレクターさんは「お宅に決定しました」とは言わずに帰って行った。
更新日時:
2004/07/24
5      秘密に!
 女性ディレクターさんがやってきて、あまり日が経たないうちに、電話がかかってきた。
 
「お宅に決まりました。来週の日曜日の午後から撮影に入ります。でも、子ども達には絶対に知られないようにしておいてください。他の誰にも言わないで」
 
 その日から子ども達に知られないように、仕事の合間をみては大掃除に取りかかった。事情を知っていたのは私の他に2名ほど。
 
「家においでよ、どうなったんかなあ」
 子ども達は毎日楽しみに話をしていた。
 
 
 また、電話が鳴った。
 
「お母さん! どうしましょうっ! 今、シンジ君とすれ違って…」
「エッ?! シンジに? なら、大丈夫ですよ。」
 
「でも、あいさつされたんですよ!」
「うちの生徒さんと思ったからでしょう」
 
「でも、もう一人のディレクターも一緒だったんです。きっとバレてますっ!」
「なら、なおさら大丈夫! 彼は人の顔を覚えませんから」
 
更新日時:
2004/07/24
6      日曜日の文化祭
 2日後に撮影が迫ったという金曜日の夜のこと。シンジが急に言い出した。
 
「今度の日曜日は文化祭バイ。楽しみっちゃねえ」
「えっ?! 文化祭っち、何時まであると?」
「夕方までっち、決まっちょうやん。そん代わり月曜は休みバイ」
 
(コイツ! なんでいつも直前に言うんや。まったく! 小学校二年の時もそうやったろうが。お風呂に入っていたとき、『明日の遠足嬉しいな』なんてのんきなこと言って人をあわてさせた。今度もか!)
 
 まさか、テレビの撮影があるとはいえず、温泉に行こうとか、久しぶりに家族でゲームセンターに行こうとかなんとか必死で信次に学校を休むように言ったが、「イヤ。文化祭楽しみやったんやもん」とつれない返事をする。
 
 考えあぐねた私は、ディレクターさんに電話をかけた。
「絶対にお昼にはお子さんとお母さんの三人は家にいてください。そうだ。また番組の人がインタビューにくるから家にいて欲しいと言われたと言ってください」
 
 言われたとおりに信次に伝えると、渋々承知し、撮影当日は午前中のみ学校に行き、お昼前に帰宅してきた。
 
更新日時:
2004/07/24

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Last updated: 2004/8/2