今日はとうとう金曜日。
我々の夏休みも明後日までです。
で、どうするのかというと
これがまた、なーーんにも決めてないのですね。
明日帰れたら、明日横浜まで帰っちゃう。
でも、なんか楽しいことあったら日曜日ぎりぎりいっぱいまで。

とりあえず、今日は徳島方面に向かおうということで
素晴らしき古民家にて朝食をとります。
朝っぱらから昨夜の残りの山盛りの川エビから揚げなんかが
囲炉裏に並んでたりします。
私は昨日食べ残しちゃったとろとろのタマネギに舌鼓。
あと、もったいないから朝だっていうのに
タマネギと同時に作ったニンニクのホイル焼き。
ほとんど車中の癖にスタミナつけまくりの私の朝。

・・・・・・・・・・
まずは、私が行きたかった阿波和紙の博物館へ。
ここは、一階が工房で、二階が博物館になっています。
私は今、二ヶ月に一度、二泊三日で和紙造形を習っているので
和紙には興味津々なのです。
版画と和紙も切っても切れない関係ですし。

とても綺麗な建物でした。
二階の展示はそれほどでもなかったのですが
和紙づくりの行程がビデオで説明されているのが面白かった。
やはり説明云々よりも、実際の作業を見るのが面白い。
また、二階からは、吹き抜け状態で一階の工房の作業の様子を見ることが出来ます。
これも面白い。

私がぼーーっとビデオを見ている間に
皆退屈してきたようだったので
慌てて直営ショップに突撃。

やっば。
紙に弱いのです。
画材屋のたぐいが好きで好きでしょうがない私ですから
和紙屋の直営ショップときたら
もうたまらん。
版画でコラージュに使えそうな紙が沢山。
それだけで眺めていたいような紙も沢山。
一つ一つ選んでいたら日が暮れても終わらないので
お買い得として同系色が束になった物をいくつか選んで
ぜーはーしていたら
相方がやって来て
「あ、やばい目になってる」と。

もう、このあとは、興奮であたまがもーろーとして
覚えていませんが
気が付いたら、紙の束を握りしめて
車の後部座席で頭のねじが一本足りないような
ぼけらっとした顔でほほえんでいたような気がします。
・・・・・・・・・・
次に向かうは阿波の土柱。
10年前に行ったことのある相方曰く
「日本のグランドキャニオン。スケールは千分の一。」
だそうです。


私が人生の中で、絶対に死ぬまでには行かなければならないところ
ベストいくつかのトップに位置するのが
グランドキャニオン。
かつてロスに1ヶ月も滞在し、ラスベガスまで
遊びに行った癖に、グランドキャニオンを外しておりまして
もう悔やむこと悔やむこと。
だから、「日本のグランドキャニオン」と聞いたからには
「見てやろうじゃないの」。
あの、広大で美しいグランドキャニオンを名乗ろうってんだから。





びっくりしました。
日本って奥ゆかしい国ですね。
グランドキャニオンも日本の奥ゆかしさ、ワビサビの世界にあっては
こんなにもつつましやかになるんですね。

うーーーん。

土柱を初めて見たSケンさん、ハルちゃん、私
言葉もありません。
相方は
「千分の一改め、一万分の一」とか言ってましたが。


土柱は、山肌が風雨の浸食などによってできた
自然の産物です。
これは非常に珍しいそうで、日本にはここだけだそうです。
国指定の天然記念物にもなっているそうです。

ふむ。

・・・・・・・・・・
土柱、それはそれで面白かったのですが
世界三大土柱などというわりには
周りがあまり盛り上がっていないんですね。
たどりつくまでの看板も小さいし
お土産やさんも申し訳程度
遊歩道はすごく整備されていて綺麗でしたが
あの、盛り上がりのなさが、なんかそれらしくて
良かったという気がしないでもないです。多分。

それよりも、Sケンさんがタバコを吸うために
苦し紛れに買った土柱のお土産やさんでの
ライターが最高でした。
女性の形の銀色のライターでして
胸の部分に赤いライトと
股間にハート形の赤いライト。
それが火をつけるたびに明滅します。
日本の古式ゆかしきお土産やさんには
必ずおいていないといけないと言われる
所謂下品な土産物ってえやつですが
最高でした。
私以外の三人は喫煙者な為、
タバコを誰かが吸うたびに
皆で笑える笑える。
これからも土柱の話が出るたびに
私は真っ先にこのライターを思い出すんでしょう。

ちなみにこの女性の顔、大変怖い形相です。
恐らく日本製ではないのでしょうが
これを製作した国の美人の基準が疑われます。
そうそう。このライター、ちゃんとガス交換もできるそうです。
半永久的に使えますよ。
実物の写真が無いのが残念ですが
かなり笑えますので
徳島土産に是非。


↑こんなんです。(顔は怖い)
何故か火がダブルで出ます。
笑って手が震えても大丈夫なようにか。
・・・・・・・・・・
さて。土柱を回って、今日の宿はどうしよう。
といろいろ調べ始めたら
なんだかあまりめぼしい所がないのです。

それならば、我ら4人の共通の友人が京都にいます。
今年の春に転勤で京都へ単身で渡り
なかなか休みが取れないなか頑張っている友人G氏。

「行くか」
ということで、本日の宿は急遽京都に決定。
Sケンさんは、ナビ席で熟睡中ではありますが
「もう、思い残すこと無いね」と
毎度の如く行き当たりばったりで
京都へ向かいます。
ごーごー京都。

・・・・・・・・・・
G氏は、もともと横浜の人。
相方始め、今回の面々は(私を除いて)学生時代のバイト仲間なのです。
その中でとりわけ酒が好きだったG氏は某酒造メーカーに就職し
この春から本社のある京都勤務になったのでした。

酒好きなG氏のこと、自宅近くで
美味しい居酒屋くらい知っているだろうということで
夕食は心配していませんでした。

G氏の家に到着したのが8時過ぎ。
さ、これからさっさと飲みに行こうか
と皆、荷物を下ろして落ち着いたところで
「じゃ、先斗町に行きます」

へ??

なんとこれから電車に乗って先斗町まで飲みに行くという。
G氏の家の近所に飲み屋はないことはないのだが
閉店が早いのでこれから行ってもほとんど飲めない食べれないという。

もうどこでもいいんですけど。
という言葉をぐっと飲み込む私たち。
G氏はG氏なりに先斗町でお勧めの店をリサーチ済みらしい。

しょうがない。京都も久しぶりだし、行きますか。先斗町。

・・・・・・・・・・
先斗町で我々が行ったお店は「厨厨」
居酒屋というか多国籍レストランというか。
店内の雰囲気もなかなかよくて
ゆっくり落ち着いていろいろなお酒と料理を頂けます。

美味しいねぇ。
どいつもこいつもお酒が大好きな輩ですから
いろいろな話しに花を咲かせながら
閉店(2時!)まぎわまで
腰を落ち着けてしまいました。


ところでG氏。
かなりのメンクイであります。
メンクイ・・それは面食いではなくて
麺をこよなく愛する人。麺食いのこと。
相方が本拠地とする横浜は家系というラーメンの
総本山でありまして
彼らはその「家系」にどっぷり心酔して生きております。
相方も相当のメンクイで「ラーメンは俺のソウルフードだ」というほどですが
このG氏に到っては
一日一ラーメンとでもいうべき
食べっぷりを横浜在住時はこなし
京都へ行っても、ひいきの店が通販を始めたと聞けば
真っ先に京都まで取り寄せるというメンクイっぷりである。

で、そのG氏がお酒を飲みながらおもむろに言う。
「この近くにうんまいカレーうどんの店があるんだけど」

げげげげげ
マジですか。

「これが、酒飲んだ後が又すごい旨い!」

勘弁してください。


夜中の2時過ぎに連れて行かれました。カレーうどん屋。
もはや連行。
実際とてもとても美味しいカレーうどんだったのですが
私には無理です。
相方もSケンさんもハルちゃんもぐったり。
うーーん。
忘れられない一夜になりましたですよ。
さすが先斗町。

・・・・・・・・・・
この後、お酒と美味しい多国籍料理と
最後のだめ押しカレーうどんで
腹をふくらしまくった我々は
タクシーにてG氏の家に帰り着き
ばたばたと倒れ込むように寝たのでありました。


若干2名、サザンのビデオ見て
盛り上がってましたけど。
元気すぎるわ。
G氏よ。ハルちゃんよ。・・・・・。

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