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森の国ホテルでの深夜2時。 緊急放送「お休みのところ大変恐れ入ります。従業員に連絡します。 至急、ロビーに集合・・云々」 なんてのが入りました。 何が起こったんでしょうね。 我々の意見は「猿だ。絶対猿がどこかに入り込んだんだ」 真相は藪の中ですが。 |
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深夜にびっくりするほどの大音量で起こされた けれど、さわやかな朝。 朝風呂でも入るかな・・と一人ごそごそと起き出して ふと興味をそそられて、 窓の障子をそっと開けてみました。 居た。猿の親子が。 うわーー。本当に居ましたよ。しかも、堂々と。 私が窓越しに見ても全く動じない。 部屋に入ってくると言うのもうなずけます。 なんだかあまりに堂々として怖いので そそくさと障子を閉める。 完全に猿に負けている私。 |
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朝食も済ませ、荷物の整理も済んだら四万十川に出発です。 ところが、ここで小さな問題が発生。 昨日使ったシュノーケルやアクアシューズをベランダに干してたんですね。 猿が来るのはわかってたんだけど、「猿が来るのは朝方」という 認識だったので、まさかチェックアウトの10時近くになっても まだベランダの辺りに待機しているとは思ってなかったんですよ。 甘かった・・。 自分たちが泊まっている部屋のベランダに居ないからと思って 窓を開けると、素早く、私たちのベランダに飛び移ってきます。 どうにかして上手く部屋に入ってやろうという感じ。 一度なんかは、「あ!」といって素早く窓を閉め鍵をかけたのですが 猿は、窓を開ける気満々で窓の桟に手を引っかけて引っ張ってました。 ほんと、鍵かけないと危ない。 うーーんうーーん。とベランダの障子を開け閉めしていたところ 相方が「俺が出る」と。 ええ?ほんと?危ないよ。・・・でも男だね。 という感じで相方に全てを託す。 「俺が出たら、とりあえず素早く窓を閉めろ」 ということで、相方がベランダに出て、シュノーケルとシューズを 救出してくれました。 相方曰く、「睨んでやった、なめられたら絶対やばいから」 猿とマジで渡り合った男です。 実際の所、これは絶対にお勧めしないやり方です。 猿は、目を合わせていると、「これは敵意がある」と 判断して飛びかかってくるそうです。 こういったことはホテルの注意書きに書いてあります。 特に女性と子供はなめられやすいのでお気をつけて。 |
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無事、荷物も取り返し、チェックアウトを済ませると車に乗って 出発です。 そのときも、ホテルマンが長い棒を持って 駐車場で猿を追い払ってくれます。 油断すると車の中に入ってくるそうですよ。 人間がどういったところに魅力的なものを置いているのかわかって居るんだな。 でも、我々の車にはお菓子は積んでないんだよね。お酒ばっかり。 それにしても、素敵な外観・内装に似合わず 猿と共に生きる宿「森の国ホテル」。 | |
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今回の旅行、四万十川に行きたがったのと 釣りをしたがった以外は、ほとんどあそこへ行きたい、ここへ行きたいと 言わなかった相方が、やおら行きたがったのが この森の国にある「おさかな館」。 四万十川の魚が見られる水族館です。 相方が見たいのは「幻の魚 アカメ」 釣りキチ三平世代なら誰もが知っている魚だそうです。 目が赤く、なかなか釣ることが出来ないとか。 なるほど。その魚が見れるわけですね。じゃ、行きましょう。 | |
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入館してまっさき見られるのが、フクロウ。 なんでフクロウ。という言葉は飲み込んで。 大層かわいいです。私は版画の師匠がフクロウを描き続けているのもあって 最近はフクロウに興味津々なんですが、私以上にハルちゃんがフクロウに夢中になってました。 さかな見に来て、フクロウにへばりついてました。 この人、そのうちフクロウを飼い始めるかもしれません。 魚は四万十川の魚と、世界の淡水魚ということで 南米の魚盛り沢山です。 相方は当然の如く「アカメ」に感動しておりました。 アカメ、私に言わせると思ったより目が赤くなくてがっかりでした。 アカメというからには、テールランプくらいに赤くあって欲しかった。 でも、相方に言わせれば、そういうことじゃないそうです。 幻の魚が見られると言うことに意義があるそうで。 さすが、アカメがウリのおさかな館。 ありがたみも無いくらいうじゃうじゃ泳いでましたがね。 ここおさかな館では、ペンギンが館内を散歩するそうです。 ものすごーく見たかったのですが 散歩時間までまだ間があったのであっさり却下されました。 ここは、子供が楽しめるように 前述したペンギンの散歩の他にも、 亀なんかを触ることの出来るふれあいコーナーなんかがあったりしまして 私は、なんの変哲もない亀つかんで喜んだり、 南米コーナーで蛙の写真とりまくってはしゃいだり ペンギン見たがって地団駄踏んだりしてました。 なんのために来たんだか。 四万十川はどこ行った。 |
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おさかな館をあとにして、一路四万十川沿いの道を目指します。 今日は、明日合流することになるSケンさんとともに 遊ぶ予定のカヌーの施設を検討しながら四万十川を上流から下流に向かってドライブし 途中、川遊びも出来たら・・というアバウトな予定。 まずは、上流にある「無手無冠酒造」を目指します。 ここは、私が大好きな栗焼酎「ダバダ火振り」を作っている酒造で 四国へ行ったら絶対に見てみたかったところなのです。 無手無冠は、鉄道の終点駅「土佐大正駅」の近くにあります。 土佐大正は小さな小さな町。 ![]() サタデーナイトフィーバーな私と、駅舎の屋根なハルちゃん そこに突如としてあらわれる小さな小さな工場。 そこが無手無冠でした。 ![]() 「ちっせえーー」 すごく小さな工場です。町工場という感じ。 出てきたお姉さんに話を聞いたら、そこは 瓶詰めの工場だそう。 その向かい、道から奥まったところに酒造はありました。 ほんとは、覗きに行きたかったのだけど 酒造直営の酒屋のおばちゃんに「今は、もう醸造も終わってるからな」と あっさり言われてしまいまして、結局覗きには行けませんでした。 うぬ。残念。 また、この酒屋がいい感じでして 一応、無手無冠の商品をいろいろと扱っているのですが なんのこだわりもなく「いい○こ」なんかも置いてたりします。 その辺の肩肘はらなさ加減が素晴らしい。 試飲は御勝手に、という状態で無手無冠の様々な商品が 置いてありまして、うれしくなってあれこれ舐めてしまいました。 その中でも美味しかったのがこれ、「四万十大正」 栗を75%も贅沢に使ったという栗焼酎。 一瓶5千円と高額にもかかわらず、勢いついて買ってしまいました。 大事に飲もう・・。 ![]() これが直営店だ |
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酒造に行った後は、 四万十川を下っていきます。 四万十川沿いのカヌーができる施設のうちの一つの 河原で膝まで水に浸かって「えせシュノーケリング」。 ![]() 服を着たまま、シュノーケルをつけて 川の中をのぞき込んでおります。 なんとも頭の悪そうな30女二人。 魚が足下にうようよ泳いでいます。 川の魚は動きが早いのです。 川エビを採ることが出来るという話だったのですが 川エビを捕るには向こう岸に渡らなければならず 根性なしの我々はリタイア。 水が冷たいのです。昨日のビーチも冷たかったけど その比じゃないくらい。 四万十川で泳ぐつもりだったんだけどなあ。 子供は元気なので、何人も泳いでおりました。 あと、孫と共におじいちゃんも。シルバーパワーは四国でも健在。 ![]() 水が綺麗 |
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今日は四万十川を下って、一昨日泊まったライダーズイン に又泊まる予定なのです。 明日は高知空港までSケンさんを迎えに行くので 四万十からの中間地点である中土佐あたりまでは 今日中にたどり着きたいという考えから。 正直言うと、この宿が気に入ったんですね。 ![]() これがライダーズイン。 一番手前が我々の部屋。 バイクが並ぶ他の部屋と比べて下さい。 我々の部屋の前はキャンプセット。 飲み会仕様。ライダー達は早起きで始動も早いので 遅くまでだらだら飲みません。かっこいいです。 部屋の前にいるのは野良犬の「としお」(坂田俊夫師匠似) 油断していて夜中にこいつに私の朝ご飯の食パン一斤食べられました。 楽しみにしていた目玉焼き乗せトーストが出来なくなったのはこいつのせい。 今まで、ホテル・キャンプ・ホテル・キャンプで なかなかいい気の抜け具合なのです。 今日の夕食は土佐といったら鰹のたたき!ということで ライダーズインの近くの久礼の市場で鰹を買いました。 大きいサクが750円だったかな。 キャンプで食べるので切っちゃって、というと 食べやすく切ってくれた上にネギをどっさりかけてくれて たれもたっぷりつけてくれました。 うむ、人情は市場ならでは。 野菜は前回道の駅で買った物があったので 薬味などを少しだけ追加し、スーパーで納豆なんかも購入。 |
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今回はちょっと贅沢をしてふとんを借りてみました。 ここのなら、絶対に清潔な蒲団だろうと思ったら やはり清潔な蒲団が出てきました。 おばちゃん親切だし、本当にいい宿です。お勧めです。 (蒲団は多分一組300円くらい) ディナーは鰹のたたきをメインに 野菜をもりもりと食べまくりました。 美味しかったのは、ナスのホイル焼き。 私、ナスは薄切りにしてバーベキューにするより 丸のまま焼くのがジューシーで美味しいと思うわけであります。 相方は連日の運転で早くに寝てしまったので またしても女二人で酒盛り。 この日、とうとうダバダの一升瓶を空けてしまいました。 で、酔っぱらってるんで、サソリ入りウォッカを ファンタで割ったものをまずいまずいといいながら飲む。 残った鰹や生野菜を集会場で宴会をやっている ライダーのグループに差し入れたりしたんだけど その頃にはなんかけっこう酔っぱらっていた気がします。 どうだろう。そんな女二人組。 |
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