今日は鹿島。シュノーケリング。
なのに、前夜、土砂降りの雨でした。
目の前に海が広がるキャンプ場なので、朝天気がよかったら、そこで一泳ぎもいいね、と
言っていたのに、そんな気さえ起こせないような肌寒さ。
それでも、昼頃には晴れ間も見えるかもしれないと、うまうまの釜玉うどんをすすりながら
鹿島行きを決行することに。
うっしゃ!
と服の下に水着を着込んで、車に乗り込む。
かかってらっしゃい。四国の海。
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10時出発の予定が私が出発間近に乾燥機に洗濯物をかけてしまったという
失策のために10時半の出発に。
それでも文句一つ言わないでくれる相方とハルちゃんに感謝しつつ、
スーパーナビとして頑張るわたくし。
いや、この旅行中、ガイドブック見たり、キャンプガイド見たりで
割と車酔いに近い症状をおこしていたりするんですね。小学生以来ですか。

それにしても四国の海岸沿いの景色というのは、特殊です。
海があってすぐに山があるんですね。
特に愛媛の鹿島付近。
海のすぐ脇を走っているはずなのに、くねくねの山道。
その山道がふととぎれた時に、そこに広がる青い海。
なかなかいい光景です。
運転手は辛いみたいですけど。
女二人も免許は持っているのでいつでも運転を代わる所存だったのですが
この山道だらけの行程に、相方は一人男らしさを見せ続けたわけであります。
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鹿島は、日本の海何十選に選ばれたというコーラルビーチがあり
シュノーケリングで珊瑚を見ることが出来るという場所です。
海と言ったら、砂浜じゃなくて、磯!
海水浴というよりはシュノーケリング!という私たちにはもってこいの場所。
ここには、西海町から出ているフェリーに乗って行きます。
片道20分足らず。(大人530円)
この、フェリーに乗る前の桟橋の辺りで既に水中に青い魚が見えるんですよ。
興奮します。

14時のフェリーに乗り、あっという間に鹿島に着きます。
船着き場から岩場を少し歩いた辺りがコーラルビーチ。
この肌寒い中、他にも物好きはおりまして
私たちを入れて4組ほどがシュノーケリングを楽しんでおりました。

実はわたくし、この日のために秘密兵器を購入しておりました。
その名もラッシュガード。
日焼けを防ぐ為に着る、ウェットスーツのような上着です。
で、今回は四万十川も泳ぐかもしれないって事で保温も兼ねた
厚手のもの。
このぴっちぴちの黒い上着を着込んでいざ、海へ。
ちなみに相方は義母の黒いラッシュを借りてきておりました。
義母155cmくらい。相方177cm。細身な男なのでなんとか着ておりましたが
その様は、もじもじ君そのもの。
棒きれのような黒いつるつるした身体の怪しいペンギン男でありました。
私は彼とのつきあいが長いのでなんとも思いませんでしたが、
あれ、自分の付き合って間もない彼氏かなんかがあの格好だったらひきまくりです。
百年の恋もびっくりするでしょう。冷めるどころじゃないかもしれません。
でも、ぴっちり黒ラッシュに身を包んで胸を張ってシュノーケリングをする相方に
潔さを感じたのもまた事実であります。
すがすがしいよ!相方!!
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さすがに梅雨明け前の海は寒かった。
地上は日が差せば汗ばむほどの陽気ですが、水はまだまだ夏本番の温度にあらず。
それでも意を決して飛び込むと、ほほう。さすが、コーラルビーチなんて
名乗っちゃうだけのことはあります。
魚うようよ。
珊瑚も生きているのはほとんど無いとはいえ、珊瑚が連なる様は
初めて見ました。綺麗です。
チョウチョウ魚の仲間もいっぱい。パンダみたいな魚も。
沖に泳いでいくと、またぐっと水温が下がるのであまり行かなかったのですが
ちょっと沖へ行くと、そこは「ハリセンボンパラダイス」。
一回迷い込んで、自分の下方にハリセンボンばかりが十数匹ぼーーーっと
漂っているのを発見したら、ちと感動でした。
珍しい魚でも、美しい魚でもないのだけれど見つけると思わず嬉しくなる魚であります。
せっかくなので、ハリセンボンの群れと同じ方を向いて
しばし、ぼーーっと漂ってみたりしました。
癒し系だわ、ハリセンボン

そうこうしているうちに、皮下脂肪の少ない相方がリタイア
ラッシュガードも着ずに、ビキニひとつで泳いでいたハルちゃんがリタイア
その後もしばし、一人で漂っていたのですが
次第に体温が下がってきて、うう・・・。じゃ、私もリタイア。


このあと、根性のわたくしめがもう一本潜りにいって
最後に魚と別れを惜しんだあと、
4時半のフェリーで西海町へ。

西海町に戻ってから借りたシャワーが水しか出ないで
男性用シャワーにまで響くような声でぎゃーぎゃー騒ぎながら
シャワーを浴びたというのは私たちのこと。
いやあ、辛かった。拷問だった。
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ひと泳ぎしたし、今日の宿はどうしよう、温泉なんてのもいいねぇ。
と、ガイドブックを見ていて見つけたのが
森の国ホテル。
滑床渓谷というところにある木々に囲まれたこのホテルは
予約が取れない公共の宿ということだ。
ガイドブックに載る写真を見ると、なかなか可愛らしい外観に
お洒落な内装。うむ。いいかも。
温泉もある。渓谷が近いと言うことは、釣り師相方にも魅力的だ。
夕食がフレンチのコースということで
どちらかというと和食等の我々だけど、地元の産物を活かしたコースということだし、
まぁ、この旅行中、たまには
そういうのもいいかと、ここに電話してみることにした。
予約が取れないとはいえ、今日は祝日明けになるし
夏休みも始まったばかりだし、けっこうとれちゃうんじゃないの?
なんて言っていたら、あっさりOK。
洋室と和室があるということで、ここは和室をチョイス。
どうせ、食後にまた3人で飲むのだ。
和室の方が楽だろう。
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これが外観です。可愛いですねぇ。
上高地帝国ホテルをお手本にしたということですが
帝国ホテルは行ったことがないので、その辺はなんとも。

すごいのはですね。このホテル、窓の鍵を絶対開けっぱなしに
してはいけないホテルなんです。
なぜか。
それは、野生の猿が朝になると山から下りてきて
勝手に部屋に入ってきて食べ物を物色していくから。
ワイルドだ。
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食事は肩の凝らないフレンチといったところ。
地元の食材を使って、ということなので
鱒などの川魚や野菜をふんだんに使っていて
好感がもてます。
当然のことながらワインも開けちゃいました。
食事中に写真って撮るの苦手なんで
撮れなかったですけど、どれも綺麗でした。
久々にデザートなんか食べたよ。わたしゃ。
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さて。明日はお待ちかねの四万十川探訪。
川遊びをしたいけど、梅雨寒のこの気候、どうなるかなあと
相談しながら部屋で杯を傾けるのでありました。

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