相方実家を出たのが10時半頃でしょうか。
今日は、行けるところまで行って
夜中にはインターで寝てしまう予定です。
基本的に相方、夜は寝ないと駄目なのです。
だから、夜通し運転なんて無理なのです。
しかも、妥協王です。

そんなわけですから、神奈川を抜け、静岡に入った時点で
早々リタイア。座席をフルフラットにして、インターでご就寝。


かなり完全に本格的に二人して寝てしまいまして
出発は何時だったんでしょうか。
朝だったのは確かです。
ちょこっと走って、インターにておにぎりとカップみそ汁での朝ご飯。
わたしは、これが好きなんであります。
今回、贅沢にグレープフルーツなんかも持って来ちゃってましたんで
インターで指を汁まみれにして、相方に剥いてあげました。愛ですかね。
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神戸に着いたのは、11時頃。
メールで「そろそろ着くよ」と連絡すると
「待ってまーす。今、パッキングしてます。」との返事。

相方が「こういうのがあいつらしい。普通女の子は当日に荷物用意しないだろ。
しかも、あいつ、きっと小さいリュック一つで来るぜ」といえば
私も「絶対、その辺にある服をコレとコレとコレ持っていこーって感じだよね。
足下は間違いなくビーサンだ。」

好き勝手言ってます。

そうこうしながら住所でハルちゃんの家を探します。こういうの、慣れてるんで
私と相方のコンビネーションは素晴らしい。あっという間に彼女の家を見つけました。

神戸のハルちゃんは東灘区の、若い女の子が住んでいるとは信じられないような
渋いアパートに住んでいます。
中を覗かせてもらったら、風呂場は正方形の升の様な風呂桶で、階段は急斜面でした。すごいすごい。
そして、出てきたハルちゃん。じゃなかった、窓から覗くは、小学生くらいの子供の顔。
さすがです。家に小学生が入り浸っています。
そんで、「おつかれさーーん」と出てきた彼女は、果たしてリュック一つの格好でした。
しかも、リュックのポケットにシュノーケルとフィン突っ込んで。

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昼食は、神戸の韓国料理のバイキングにて。
ピビンバが美味しかったのは、又別のお話。
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昼食後、一路四国へ。
淡路島を通って行きます。
「今回の旅行、何が見たい?」という相方の問いに
「四万十川と渦潮」と答えたハルちゃんの期待に沿うべく、
徳島に渡ってすぐに鳴門海峡にて渦潮を見ることにしました。

相方が卒業旅行時、約10年前に来た時は、
船で渦潮の側まで連れて行ってくれたとのことでしたが
今回は、大鳴門橋の橋桁部分に渦潮を鑑賞するために新しくできた「渦の道」を渡って、渦潮を見ることに。
これなら時間の拘束も無いしね。

「渦の道」の入場料は500円。チケットを買おうとしたところ
受付のお姉さんに「本日は風が強く、雨も降っているために、
多少濡れてしまうと思いますけど大丈夫ですか?」
と言われたけれど、着替えもタオルも積んでいることだし、
もう雨にも少々濡れていたので、「あ、構いません」と答えて、いざいざいざ。

この「渦の道」全長450m、水面からの高さ45m、
しかも親切なことに、床の一部がガラス張りというなかなか高所恐怖症には
ハードな遊歩道であります。
ここで、他の旅行記を読んで下さったことのある方なら御推測の通り、
相方、10mも進まないうちにリタイアしました。
ぐーるぐる回るそうです。周りの景色も自分自身も。
「でも、俺に悔いはない」と言い残して入り口へ戻っていった相方に手を振りつつ
残されたハルちゃんと私とで渦潮が見れる中央まで進みます。
私は全く高所は平気なのですが、ハルちゃんは少々恐怖症のケがあったため
途中、「怖い怖い」と言いながらではあったのですが、
(さすがにガラス張りの所は、見るのはいいけど、ガラスの上に立つのは私でもちょっと怖かった。)
そうまでしても、見る価値がありました。さすがです。渦潮。
実は、私とハルちゃん、渦潮というのは、相当に、相当に大きなモノを想像していまして
始めに白波が立っているところを見た時は二人して「これ?」という感じだったのです。
大潮ではなかったために、尚更、渦は小さかったのですが
それでも、じっと海を見つめているうちに、だんだん干潮時にあわせて
渦潮が出来る割合が高くなり、渦潮の渦の巻き方が綺麗になっていく様が
面白くて、びゅんびゅん吹きまくる風の中、30分あまりも二人でぼけーーーっと
足下を眺めていたのでした。

写真は撮ったんだけどもね、これがずっとライブで見ているから渦潮って
わかるんじゃないかなぁって程度の大きさだったものですから
瞬間を切り取る写真にどれほど克明に渦が写っているかははなはなだ疑問なのであります。


といいつつ、これが写真。
ぐるっと巻いているのが見えますか。


フェリーはここまで近づきます。
上から見ている私たちは
「波を壊すなー」


それにしても、この日、この渦の道の風はかなり強く、
ジーパン姿の私たちは全く問題がなかったのですが
フレアなどのスカート姿のお嬢さん達はかなり苦戦していらっしゃいました。
腿の真ん前でスカートをしばったお姉さん、かなり可愛らしい方だったので
そこまでするほどの状況なのか・・・・と同情しきりでありましたことをここに
申し添えておきます。
渦の道へ行く方、いつもこういった状況なのかはわかりませんが
スカートは控えた方がいいかと思います。
果たして入り口へ戻ると「俺は全然後悔していない」と幸せそうな相方が待っておりました。
入り口には大型のライブモニタがあったために、そこで、恐怖心にさらされることなく
楽しく渦潮を鑑賞したとか。
なんでも、あまりに早く戻ってきた相方を気の毒に思ったらしい
係りの人が、それはそれは詳しく渦潮のことを説明してくれたそうです。
相方、小さな「渦潮博士」になっておりました。
更に係りのおじちゃんは、一番近いガソリンスタンドも教えてくれたそうで。
渦の道で働く皆さんは非常に親切。
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明日からどう動こうかと相談した結果、本日のお宿は高松にとることに。
今日は旨い酒と旨い魚がキーワードなので、ガイドブックで見た、よさげな店に行くことにして
まずは、宿を探すべく、一路高松駅へ。
手っ取り早い宿探しは、駅の近くの旅行相談所です。
駅前の駐車場で車を停められなかったので、相方を残し、旅行相談所へハルちゃんと二人で
駆け込みます。
そして第一声「今晩なんですけど3人で一部屋。安い宿を!」
かくして、我々は一泊12000円のホテルを確保したわけです。
一人頭4千円。駅からは少々遠いけど、夜飲みに行く以外は、車があるから
関係ないし。
実際、このホテル、古いけれど、清潔で部屋が広くて(以前とあるところで泊まったホテルは
駅からは近かったのですが、やたら狭かった。ベッドで部屋がいっぱいいっぱい)
値段から考えれば非常に良い宿でした。
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お食事は、高松の駅前のアーケード内の「なかむら」。
ちょっといい感じの料理屋さんです。
実は私は一ヶ月の禁酒生活からやっと脱した日でして
相方から「あんまり飲むな令」が執行されていたのです。
ま、旅行初日ですから、ここで二日酔いになってもつまらないので
がんがん飲むのは二人に任せて、私はゆっくりと。
久々のビールを喉に流し込んだあとは、チェーサーの水をぐびぐび飲みながら
焼酎をボトルで頼んだのを薄い水割りにしてもらって。
ただね、魔王見つけちゃったもんだから、これだけは、ゆっくりと楽しませてもらいました。
相方は「四国に来たら酔鯨」ってことで酔鯨一杯飲んでたような・・。
魚が大層美味しかったのですが、私が忘れられないのは「このわた」。
白身のお魚をこのわたで和えてあったのですが、これが旨かった。
刺身で食べても旨いぷりぷりの白身がこのわたとからまりあっちゃって悶絶ものです。

ここは少々お高かったです。(私の経済感覚から言えば)
そんなに飲まなかったけど、3人で18000円。
でも、それだけのお味ではありました。

ええ、最後に「あら、ボトル一本空けちゃったの。皆さんお強いのね」と
言われましたが、そんなお世辞は・・。
3人で焼酎一本。四国の人はそんなモンじゃないはずです。
(勘違いしていますか?高知だけですか?)

帰りに、これからの夜のために買い出しをしようとコンビニを聞いたんですが
なんの勘違いか、教えられた店は思いっきり品揃えの良い酒屋さんでした。
うちら、まだ飲み足りなく見えたんですかね。「なかむら」のおかあさん。
まぁ、ちょうど良いかと「ダバダ火振り」「バーボン」、ハルちゃんが酔った勢いで
買いたがった「サソリ入りウォッカ」他ちょこまかと。

そこからコンビニ探して、他にも仕入れ、私が昼から「久々にホームラン棒食べたい」と
騒いでいた昔懐かし60円のアイスも売っていたので、そんなのも買いつつホテルへ。

ホテルに着くなり、運転しっぱなしだった相方が寝てしまったので
ハルちゃんと二人酔っぱらいながら大浴場へ行って、
戻ってきてから二人で飲んで。
そうして高松の夜は更けていったのでありました。


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