阿弗利加 道中
膝栗毛
第十章 赤道直下とTREETOPS


今日は、木の上のホテル、TREETOPS(Aberdares NP)へ行く。
↓こちらイメージショット。
Aberdareまでの長い道中、停まったのがココ、赤道直下エリア。
わけもわからず降ろされて、赤道とはいえ、ただの道端で何しろっての??と思っていると 赤道ガイドさん登場。手には小さなバケツとでっかい漏斗とゴルフのピン。 にやり。 おっ。不敵な笑い。ここでガイドさんが、ココが赤道直下であるという証明を理科の実験さながらにしてくれる。
まず、初めに、この立て看板から後方に向かって数歩歩き、そこで実験開始。 手に持った漏斗の底をふさいで、水をたっぷりと張り、その上にゴルフのピンをそっと置く。

漏斗の底の指を放すと、水がちょろちょろと漏れていくわけです。 このとき、水は渦を巻いて流れていきます。風呂場の水を抜くときに経験しているとおり。 ちょろちょろちょろちょろ・・・。 ゴルフのピンは、水の流れのに従って動いて行くから、流れが右回りか左回りか、すぐわかるわけですね。

赤道ガイドさん、かたことの英語と手振り身振りで「あてんしょん。ライトね?ライトにぐるぐるまわってるでしょ??OK??」
それが終わると、今度は立て看板の前方に移動し、そこでも同様のことを繰り返す。 「レフトね?レフト。OK?」 そう、北半球と南半球では、水の流れが右回りと左回りで逆。「おお。」
そして最後は立て看板のすぐ横で実験開始。 「OK??いくよ」とガイドさんの合図とともに指が放され、水が漏斗の穴から流れ出る。 おおおお。ピンがどっちにも回らない!!!!!
赤道直下では、水は一心不乱に下方へと流れていくのでありますよ。渦は巻かずに、そりゃもう一心不乱に。 お手軽赤道実験。身近な材料で深く赤道を実感させていただけます。
◆◆◆◆◆
さて、赤道を満喫した一行は一路TREETOPsへ。
まずは、RECEPTIONに下ろされる。 TREETOPS宿泊客はみんなここでランチをとってから ロッジにバスで向かうのです。
けっこうRECEPTIONで時間があるので、 のんびりと食後のデザートを楽しむ欧米の皆様から外れて、我々は芝生で昼寝。
変な日本人。
朝、夕はサファリで昼は休憩というアフリカ旅行のサイクルに体がすっかり順応している。
しばらく待たされた後にバスで連れて行かれたところは山の中。 「降りて降りて」と促されて降りたはいいけど お目当てのロッジが見えない。 と。やおら銃を持ったガイドさん登場、説明を始める。 「ロッジまではここから歩いていきます。一応何事もないとは思いますが ここからロッジまでは隠れ場が作ってありますので もし、私が合図したら、皆さん手近な隠れ場に身を潜めて下さい。」 何をいきなり言いだすんだ。このおっさんは。

きょとんとしている我々を尻目にやおら歩き出すガイドさん。ついて行くしかないわけです。そして前方にはこちらの風景。 確かに数メートル間隔で人が十数人身を潜められそうな木の囲いが作ってある。 なるほど。
所々に見えるのが避難場所
ちょっとサバイバルな気分を味わわせようってやつですね。いいでしょう。その提案のりましょう。 という感じで、皆さん、ちょっと真剣な面もちになっていざ出陣。 丘を登りきると前方にTREETOPSが見えてくる。 今までのロッジとは明らかに違う外観に胸高鳴りっぱなし。 今夜は楽しい経験ができる。

このロッジは、かつてエリザベス女王も滞在したというロッジ。
なんでも、このロッジに泊まっている間に先代女王様がお亡くなりになって、王女として登った階段を 翌日、女王となって下ったとかなんとか、そのへんの逸話が売りになっていたりもするロッジ。
しかし、このロッジの本当の「売り」は、その形態にあるのです。 TREETOPsというのは、かつて、このロッジが木の上に作られていたことから とられたネーミングで、今はこの名前の由来である大木は枯れてしまったらしいです。
でも、今なお残るその外観は高床式倉庫!!!
足場が高く作られて上方に宿泊施設がついているという変わり種のロッジなのです。
そして、そのロッジからは見渡す限りの草むらと水場。 最上階には見晴らし台が作られ、そこで、ぼーーーっとウォッチングを楽しんでいると ロッジのボーイさんが、コーヒーやお菓子も持ってきてくれたりします。 そんでもって、夜には水牛やら象の大群やらが水場にやってくる。うじゃうじゃうじゃうじゃ。 ひょいと下を覗くと象がうじゃうじゃいるわけですよ。もう考えただけでテンションあがりっぱなし。

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