阿弗利加 道中 膝栗毛 |
第十一章 TREETOPS NIGHT |
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見晴らし台。中央の窓の向こうはバーになっている。
最上階が見晴らし台で、そのいっこ下がバーなのだ。 | |
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ロッジに着いたら階段を上がってロビーへ。![]() 枯れた風なと言い換えることもできる外観だけど、階段や外装に比べて中はしっかりとした感じで綺麗。 これが室内。↓↓↓ 広さはベット二つが入ってぴったりという狭い部屋。 でも、壁の木目の感じといい、ベット脇の窓といい、雰囲気は最高。 こじんまりとした可愛い一室。 実はTREETOPSの各部屋にはブザーがとりつけられていて 大型動物や肉食動物が深夜現れたりすると、寝ている時でも鳴らして起こしてくれるらしい。 ![]() |
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お食事タイムは珍しく宿泊客全員が一気に大テーブルで。
今までのロッジは同行者と2人で一つのテーブルを使っていたのでこれが新鮮。 (ツアーの人達はツアーごとにテーブルを囲んでいたけど) 我々の隣に座ったのはヨーロッパ系のきれいなきれいなおばあちゃん2人組。 ヨーロッパの人って海外旅行をほんとに気楽に行くんだよなあ。 バスや列車で海外へ旅立てる基盤を持った方々は気楽さが違うのです。 いいなあ。 ながーーい部屋のながーーいテーブルなので、パンやサラダは端から回して下さい形式 で出てくる。これが結局なごやかムードを呼んで、会話のきっかけにもなったりして楽しい。 自然におばあちゃんとの会話がスタート。 「あなたたちはチャイニーズ?」と聞かれたので「ジャパニーズです(私は度々コリアンと言われる)。」と答えると 「おお!!シュウサク エンドオね!!」。おばあちゃんのうち1人は英文学の先生をしているとかで 日本の文学にも興味深い。やはり、クリスチャン精神な日本の作家にはこと興味があるみたいで その辺を語り倒す。負けるな!!文学部日本文学専攻!!という攻防戦もありつつ(惨敗)、 なかなかいろんな話をしてくれるおばあちゃん達で楽しい夕食体験をゲット。 さすが、食事時にカメラをもっているわけでもなく、写真をとれなかったのが残念。可愛いおばあちゃん2人組だったのに。 |
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夜もだんだん更けてきて・・ | |
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暗くなってきて現れたのは象の大群。ほとんどはTREETOPS真下の辺りに群をなしているけれど 端の方で水浴びに興じている象も居たりして心が弾みっぱなし。 しかも私が大好きな仔象も沢山いて、勝手に頬がゆるんでくる。 いくら見てても飽きないけれど、寒くなってきたので一階下のバーに行ってお酒を片手に 象を見続けるという優雅な時間をすごす。 みんな手に手にグラスを持ってガラスにへばりついている。 至近距離で象まみれな時間。ただし、暗かったので写真はうまく撮れず・・。 | |
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さて、しばらく象を見たら、眠くなってきた私たちは、部屋に戻ってひとまず
お休みすることに。
なんといっても、動物が来たらちゃあんとブザーで教えてくれるってことだから。深夜になると肉食獣たちも
現れるというハナシだし、ここで頑張りすぎて、もっと沢山の種類の動物みそこねちゃあもったいない。 寝起きの良い私がブザーで起きたら同行者を起こす算段も整い、ベットに潜り込む。 何が見れるんだろう。あぁ、深夜が待ちきれない。寝不足になるかもな・むにゃむにゃ。 |
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で、気が付いたら朝でした。 ブザーが鳴った記憶がない。この旅行では時差ボケもないし、ブザーが鳴ったら 絶対起きられる自信があったのに。・・・・・嘘でしょう。なんにも来ないなんて。 そういう日もあるんだね。残念だったね。でも、象がいっぱい見れたしね。 そう納得をしてチェックアウトしようとしたその時、全ての謎が解けましたね。 ベットの脇にあるスイッチ。電気のスイッチとは違うやつ。 そう、これがブザーのスイッチだったらしい。「もう疲れちゃったから動物はいいわ。」なんて 方が居るんでしょうか。いや居るんだろうな。だから、あるんだろうな。 すべからく皆を起こしてくれるんだと思っていた私が馬鹿だったのか。 悔しくて悔しくて他の客に昨晩何が見られたのか聞くことはついぞできませんでした。 ええ、ええ、できませんとも。 |
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