酒飲みならばLIMONCELLOを試してみなくては


こんなものを買ってきました。

スピリタス。ポーランドのウォッカです。
度数95度。
ラベルには「アルコール度数が高いため、火気に注意してください。」とある。

なぜ、こんな度数の高いお酒を買ってきたのか。
何かの罰ゲームか。浮き世に辛いことがあって、現実逃避するには
恐ろしく強い酒が必要なのか。北欧に恋人でも出来て
彼と同じ心意気に染まりたいのか。
いやいや。そんな。
そう。またしても、「こんなん家でも作れまっせ情報」を得て、
作れるのなら、作ってやろうホトトギス魂が沸々と。
今回のお題はリモンチェッロもどき。

リモンチェッロとは南イタリアで作られるレモンのリキュールで
元々は各家庭が、庭のレモンをアルコールに漬け込んで作っていた
日本で言うところの梅酒みたいな感覚の果実酒。
ただ、日本の梅酒と違うのが、このリモンチェッロ、95度〜96度の高い
アルコールに漬けて作られること。
なんでもイタリアではリモンチェッロ用に酒屋で普通にアルコールを売っているらし い。

ので、本来の風味とは違ってしまうことは覚悟の上で
日本で手に入るこのスピリタスを買ってきたというわけ。
もともと貧乏性なので、「95度のアルコールって言ったらエチルアルコールじゃ ん」
と思ったのですが、調べたら、エチルアルコール買うのも、スピリタス買うのも
あんまり価格的に変わらないのね。
それなら、ボトルそのまま使えるし、ま、蒸留酒の方がなんか好きだし。
っていう理由でスピリタス。
ええい、みなまで言うな。



どうせ、レモンだって、イタリアのものとは違うわけだし。
私の場合は、家庭で作って楽しめて飲めればそれで。あとはネタになれば。



リモンチェッロは果実は使わず、皮だけを使うので
防腐剤などを使っていないレモンを購入。
1Lのアルコールに大きいのなら6つ、小振りのなら8つのレモン
ということだったので、今回は4つ(スピリタスは500ml)。
塩でごしごし洗って
このレモンの皮を黄色いところだけ剥いていきます。
白いところは苦みが出てしまうので、極力除くようにして。


保存瓶に入れたレモンの皮。


はい、真上から。


そこにスピリタスをどぼどぼっと。
アルコール臭があがってきますよ。さすが95度。


本日はとりあえずここまで。
あら簡単。
梅酒などの果実酒はここから最低3ヶ月は待つ訳ですが
リモンチェッロの場合、アルコール度数が高いので
あっという間にエキスが抽出されるらしいです。
ネットで作り方を検索したところ、早いモノで3日。
私の場合は、週末にやりたかったので、ジャスト1週間待ってみることに。
早く飲みたいんだけどね。


まだかにゃ。


さて、1週間経ちました。
冷暗所に置いておいたリモンチェッロ、どんな色になったか見てみましょう。

おおーーー。


見事。綺麗。これがホントのレモン色。

ウォッカから皮を引き上げます。


ちょっとわかりにくいけど、皮は色が抜けて
かちかちに。かりんかりんって感じ。



細かい皮は残っているけど、最後に漉すから気に しない。

このあと、シロップを作ります。
1Lの水に700gの砂糖を溶かす。
私の場合は、スピリタスの量が少なかったので、
500mlの水に350gの砂糖。
砂糖が綺麗に溶けるまで熱して、このシロップは冷まします。

シロップが冷めたら、ゆっくりレモンのエキスが抽出された
スピリタスに加えて、綺麗に漉したら出来上がり。

うん、やっぱり簡単だ。


混ぜたところ。すこし白濁してこれも綺麗。


漉しながら瓶に移して出来上がり。
スピリタスの倍量のリモンチェッロが出来ます。



これを冷凍庫に入れておきます。
アルコール度数が高いから、凍らないのです。
飲む時は、この冷えてとろっとなったリモンチェッロをストレートかロックで!
レモンの香りが広がります。ぶわっとね。

私の作り方の場合はアルコール度数が高いので
人によっては、砂糖と水を加えてから一緒に加熱したりして
(アルコール度数が高いので、加熱する時はゆっくりゆっくり、気を付けて!)
アルコールを飛ばしたりするみたいです。
私は、スピリタスには全く熱を加えていないので
かなーーり強め。酒好きの相方もびっくりしておりました。
単純計算で40度とかか。しえー。

今度は加熱バージョンも試してみるつもり。
なにはともあれ、美味しいし簡単だし綺麗なので、興味のある方は
是非是非。
お菓子にも使えるらしいですよ。


ええーー。それで。
お恥ずかしながら、私、これにほんのちょっと
レモン果汁をたらして飲んでいます。
イタリア人が聞いたら怒りそうだ。
いや、日本人でもか。
なんのためのリモンチェッロか。
レモンの酸味無く、香りだけがレモン風味豊かなリモンチェッロを作ってこの体たら く。

っていうか、甘酸っぱいお酒が好きなんですってば。
ええい、みなまでいうな。

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