一閑張りもどきを作る

実家の母が友人と花炭を作ったと
段ボールいっぱいに花炭を譲ってくれました。


内容は、蓮、松ぼっくり、竹、栗。
花炭は大変もろいので
持って帰るなり、すぐに籠に飾りたかったのですが
我が家にはその籠が無い。
100円ショップで買おうかと考えているその頭に
ふと浮かんだのは、先日訪れた母の友人のお店に置かれていた
一閑張り。

ちょうど、私は今、黒く汚れてしまった風呂場の木の手桶にせっせと
柿渋を塗っている真っ最中。
我が家に竹籠は無いけれど、
適当な箱に、和紙を貼って、柿渋を塗ったら、花炭を盛るのに
いいかもしれない・・・・。

通勤電車で半分寝ながらそんなことを考えているうちに
私の手仕事魂が沸々とわき上がって参りまして
これは使えるかも・・と会社で捨てずにとっておいた
(ボスがお土産としてもらう菓子の箱で手頃なものはとってあるのです)
丸い箱を2つ、抱えて帰って参りました。


まず、箱に和紙を貼っていきます。
ラッピング用に障子紙を買ってあるので
それを使うつもりが、何故か見あたらないので
張り重ねればいいや、という考えで、今回は書道用紙を使用。

やまとのりに水を足して、筆で塗りやすい固さにしたものを
和紙に塗って、箱に貼っていきます。
紙が書道用紙で弱いので、塗らしたら、あまり引っ張らずに
さっと貼る。

大きい方の箱には、版画のコラージュに使えるかもと
とっておいた3年前に某鴨鍋専門店で頂いた江戸地図も
貼ってみた。


江戸地図、渋いです。


そういえば、年末に行ったのです。
カレンダーでしたね。江戸開府400年記念。



こーんな風に重ねて重ねて貼っていって


乾かす。んで、乾いたら又貼り重ねる。


3回、4回、と貼り重ねた後
よーーく乾かして、柿渋塗りを開始。

購入した柿渋は、濃縮タイプとのことですが
塗ってみると、案外色が薄い。
私はベランダに置いているベンチやら何やら、とにかく
柿渋が大好きなので、塗りまくっている訳ですが
とにかく色を濃くしたいタイプなので
ほとんど水を足さずに塗り始める。


まだ、1〜2回。薄い薄い。


他のこと(版画のエスキースとか)をしながら
柿渋が乾いたかなーと思うと塗り重ねる。



更に、強力なのがお日さまの力。
ある程度、塗り重ねたものを窓辺に置いておくと
ぐんぐん色が濃くなっていきます。
柿渋は、日を経ると、耐水・防虫効果が高まる優れもの。


これより、もう少し色が濃いくらいだったかな。
それを日向に置いておくと・・・



1週間くらいでしょうか。見よ、この色の濃さ。


伏せて置いていたので、外側と内側で色が違いま す。
これがお日さまパワー。






相方がもうちょっと色が濃い方がいいというので、
もう少し頑張ります。
次回更新時はきっと花炭が盛られているはず。




随分ご無沙汰しておりましたが
一閑張りもどきは、こんな良い色になりました。




これは、居間の飾り棚に置かれている物。
大きい方の箱に盛っているので
花炭もてんこ盛りです。


これは、トイレ。
小さい箱なので、ちょこっとですが。
以前は、ここにフォトフレームを置いて絵はがきを飾っていたのですが
それよりしっくりくる感じ。和む。




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