糟糠の妻になる



糟糠の妻ってえのは、糠味噌を漬けるのが上手な奥さんって
意味じゃあ御座いませんが
糟糠の妻=粗末な食べもの(糟糠)しか食べられな い貧乏時代から
連れ添って共に苦労をしてきた妻。

私も相方と連れ添って、6年。
共に苦労をしてきたというにはおこがましい脳天気妻ではありますが
ここいらで、糠漬けでもしてみようかと思った次第であります。


もとより、揃って漬け物類は好物で
糠漬けは作りたい作りたいとずっと思っておったわけですが
以前、私の料理の師匠である母に
「糠漬けしたいから、お母さんのを少し分けてよ。」と行った際に
「糠漬けは、ある程度野菜を漬け続けないといけないから、
二人暮らし(しかも小食)のあなたたちには無理よ。駄目にしちゃうわよ。」
と一刀両断され、
そうか・・・。師匠がそういうなら・・と納得しておりました。


ところが、先日。
母友人の所有する雑木林で山菜採りを楽しんだ後に
母友人が沢山の糠を分けてくれたのですが
そこで母
「あんたも糠漬け作ったら?簡単よ。」


はい?


「お母さん、前、あんたには無理って言ったじゃない。」
「あら?そんなこと言った?大丈夫よお。美味しいわよ。やんなさいよ。」


ということで、あっさり挑戦することに決定。
糠漬けは、全くまっさらの糠から作ると
美味しくなるのに1ヶ月はかかるというので
その過程をレポートすることにします。
乞うご期待。




5月2日 ぬか床作り

母に作り方を聞いたのですが
塩の量などは適当にしか教えてもらえなかったので
ネットで検索。


もらってきた糠。ふくふく。
もらってきた糠 1kgは、乾煎りするのが本当ですが
母曰く「めんどくさければレンジでチンでもいいわよ」らしいので
耐熱ボールに入れて、レンジでチン。
に塩を溶かし、沸かした水を冷ましたモノをよく混ぜる。
昆布と唐辛子も混ぜる。

キャベツの外葉を漬ける。
これは捨て漬けとか言うそうですよ。


琺瑯の容器を買ってくる予定だったのに
寄ったお店に売っていなかったので、取り急ぎ琺瑯鍋で。
早く容器を買ってこなくては。


このキャベツは3日ほど漬けてから捨てるそうです。
これを数回繰り返すと、段々糠どこが出来てくるそうな。
初めのうちはただの塩漬け。
早く発酵してくれよう。

5月5日 まだまだこれから

とりあえず、捨て漬けのキャベツを取り出す。
色は、変わっています。
外葉の真緑だったのが糠漬けらしい枯れた色に。
でも、味は塩っ辛いだけ。
端っこをかじって捨てました。


枯れた緑色。


7月5日 おお、二ヶ月

糠漬けファンの皆様こんにちは。ご無沙汰しておりました。
我が家のぬか床は大変元気にしております。

あれから一ヶ月は上記のことを繰り返していましたよ。野菜の皮とか
キャベツの外葉なんかを漬けては捨てるの繰り返し。
相方が、グルメなのかなんなのか、なかなかGOサインを出してくれないモノで。
私は似非グルメなんで、「あ、糠漬けの味がする」なんて言って
捨て漬けのキャベツをもぐもぐしてたり、
試しに漬けたキュウリを囓ったりしてたんですけど
相方は「粉っぽい」と言ってうかない顔をしておりました。

それが、一ヶ月半を過ぎた辺りからようやく「糠漬けになった」と
GOサインが出まして、それからはせっせせっせと
糠漬けを作っております。かき混ぜております。



amaz○nで頼んだら、1ヶ月も待たされた野田琺 瑯の容器。
冷蔵庫にぴったりサイズですが、ほんとーに待たされた。
んで、キャンセルして他の所で頼もうと思った日に発送しやがった。
なんて人をじらすのがうまいんでしょ。



中はこんな感じ。
キュウリは手軽だからほとんどデフォルトで入っている。


もともと野菜食いの家で、食卓に上るメニューは動物性蛋白質系のメインと
野菜主体のサブを何皿かというパターンが多いのですが、
更に野菜の消費が増えた気がします。特にキュウリ。

今まで試したのは、キュウリ、茄子、蕪、大根、人参、山芋、パプリカ。
我が家は冷蔵庫保存なので、二日目くらいが美味しい。



これは笠間で今年買った額賀さんの高坏。糠漬け も格上のたたずまい。

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