なつかしの品

先日、実家に帰って二階にあがると、何だか懐かしいパッケージが
机の下に無造作に置いてある。
赤い平べったい箱。
ちょっと古くさい花束のイラストが描かれている。
興味をひかれて手に取ると、表には、目が顔の半分くらいありそうな女の子の絵。
あれ?これ、すっごく懐かしくないか?なあ。




階下の母にきくと、古い本棚から出てきたらしい。
「これ、見覚えあるんだけど。」
「じゃ、あんたのでしょ。」

大変に懐かしいイラストのそれは、おそらく私が初めて手にした
自分のための色鉛筆のセット。
芯が堅くて、あまり使い易くなくて結局クーピーに走ってしまった私が
その前に使っていた・・・幼稚園くらいだろうか。すごい、何年前だ一体。

蓋を開けると、使いかけの色鉛筆。
中蓋は、色鉛筆の線で汚れている。
そして、くねくねと「のりこ」の文字。あぁ、まごうことなき私の色鉛筆だ。
「その字だと、そうね、あんた随分ちっちゃいころね。」
そうですか。

「のりこ」は、書きづらくて嫌いだったんだよ。

更に、裏を見て、ひっくり返った。
なんともへたくそなお姫様。
おかしいなぁ。幼稚園のころ、私はお蝶婦人の絵を描くのが得意ではなかったか。
友達に描いて描いてとせがまれて友達のスケッチブックに
描きまくっていたのではなかったか。
ひどい絵だぞ、これは。こんなものが有り難がれていたのか。
というか、今の今まで私は「子どもの頃は絵が上手かった。」と思っていました。
とんでも無い勘違いだ。すいません。

あひゃー。子どもの頃の私の写真もひどいが、絵もひどい。


ま、子どもの頃なんて所詮こんなものだ。思い出に美化されて・・。
なんて懐かしがって裏をひっくり返したり、中をのぞき込んだりしてたら、
自分でも意味不明な文字を発見しましたよ。










さらだゆ?

何が言いたかったんでしょうか。幼い私よ。

<< −− back −− >>




TOP