■ 秘宝堂 [忙中暇人のAi改造記] Page 3/4

backmenunext


  さて、ここから先はレンズの構造によって手順が大きく変わります。先回私が改造したF2.5 105mmの様にレンズマウントを外せば絞りリングが簡単に取り外しできるタイプであれば、絞りリングを外して単体で作業します。今回の43〜86mmの様に、マウント部を外しても絞りリングが外せないタイプでは、以下の手順を踏んでください。

  加工する部分だけを残して、他の所はマスキングテープ等を使って全てカバーして下さい。これからの作業では細かい金属粉が飛び散りますので、これでもかと云う位厳重にマスキングをして下さい。

 特に、マウントと絞りリングの隙間は要注意です、ここは木工用ボンドでパックすると良いでしょう。間違ってもボンドG17のようなものは使わないように、固着して動かなくなりますから。

  マスキングが済んだら、いよいよ切削です。罫書き線に忠実に、慎重に削って下さい、削りすぎは「後の祭り」になってしまいます、慌てず、騒がず、慎重に!

  ルーターをお持ちの方は、写真の様に罫書き線の一寸手前まで真下に切り込みを入れながら削って行くと安全です。最初から罫書き線通りに削ろうと思うと危険です、人間、フライス盤ではありませんから。

それと、両端は必ず手作業で、気長に、丁寧にやりましょう。切削が終わった状態の写真です。

  引き続き、「カニの爪」を取り付ける場所の加工に入ります。
  43〜86mmの場合、逆向きに付けるには取り付け面を少々掘り込まないと、本来の高さと合いません(この点はF2.5 105mmは楽だった、逆に付けても同じ高さだったから)。

  ルーターを使って、罫書き線の内側を、従来の取り付け面と同じ高さになるまで削ります。ルーターの無い人は・・・、う〜ん、平ヤスリの先を60度位に鋭く削って(ノミの様にして)、シコシコやるしかないかなぁ。

  取り付け面の加工が済んだら、ネジ穴を作りましょう。取り付けネジは1.4mmの精密ネジですから、ネジの下穴は1.2mmとします。

 1.2mmサイズのドリルビットは入手が難しいかも知れません、無い場合には1.0mmで空けてから錐などを加工(リーマーとして利用)して穴を広げて下さい。

余分なネジでタップを作る

  最近は、ホームセンターでも写真の様な精密ネジのセットが入手できますので、長めのネジを写真の様に加工してタップ代わりにしてネジ山を切ります。ネジ切りの要領は、下穴に即席タップを食い込ませて「半周進んで、1/4周戻す」を繰り返して下さい。

  加工が終わったら、2mm長のネジで仮止めしておきます。

 

■ 秘宝堂 [忙中暇人のAi改造記] Page 3/4

backmenunext