■ 秘宝堂 [忙中暇人のAi改造記] Page 4/4

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  ここまで来たら、掃除機を使って金属粉をきれいに掃除して、マスキングを外してカメラに装着してみます。まず、開放絞りにして嵌め込み、露出計連動レバーが「切り欠き」の中に入るかどうかをチェックします。次いで、ゆっくり取り付け方向にレンズを回して行き、「切り欠き」部の底部と連動レバーが干渉していないか(干渉していると途中でレバーが動いたり、動きが渋くなります)、「カニの爪」がファインダー前面に当たっていないか、を確認して下さい。

  念の為、この時点で露出誤差をチェックしておきます。信頼できるカメラを基準にして、同じ露出値になるかどうかを確認すればOKです。晴天か、安定した曇り空の北側の空にカメラを向けてチェックします。

 全てOKでしたら、「カニの爪」を外して爪の加工に移ります。

  はずした「カニの爪」を適当な大きさの固めの木片に固定して作業すると良いでしょう。まず、1.5mmのドリルで穴を開けます。

 その穴をルーターで広げながら窓の形を整えていきます。  

  出来上がりはこんな感じです。

  全ての加工作業が終わり、取付けチェックもOKとなったら、塗装しましょう。塗装は車用のアクリルラッカーがお勧めです。同じ黒でも種類がありますので選択肢が広く、また、霧が細かくて、綺麗に仕上がります。

  塗装が完全に乾いたら、ファインダー内表示用の絞りメモリを入れます。腕に自信がある人は手書きでも良いでしょう。私は細かいものが見辛いので(単なる老眼とも)、横着してテプラで作りました(参考データ:黒ラベルの幅12mm・白インク、書体・ゴチック、4行、文字間・狭い)。テプラで作ると前の「カニの爪」の取り付け穴も隠れるので、一石二鳥の結果になりvery goodでした。

  以上で目出度くAi改造は完了です、カメラに装着して出来具合を愛でましょう。これで又、愛しいレンズが活躍できる機会がおおいに増えることでしょう。

(忙中暇人)

  〔警告!〕

「ここに書かれた作業を再現したが、レンズが使い物にならなくなった」等のクレームはお受け致しかねますので悪しからず。

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