■ 秘宝堂 [フィルムマガジン(カセット)] Page 2/3

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フィルムの巻き込み

 まず、フィルムの先端をおよそ写真のような形に切らなければならない。スプールの溝は一方通行で、一旦フィルムを差し込むと抜けなくなるという便利な仕掛けがある。フィルムは乳剤面(被写体の方に向く側)が下向きの状態。


 ここで注意しなければならないことがある。スプールの向きを最初の写真のようにしてフィルムを巻くと、マガジンを組み立てようとする時になって、「あれぇ〜っ、反対向きだぁ〜(T_T)。」(よくやるのよね)となってしまうのだ。

 

 スプールにフィルムを巻き終わったら、内筒に入れ、それに外筒をかぶせて左向きに「カチカチ」って音がする(有名な、怪鳥のお話ではない)まで回せばお終い。これできっちり密封された。

完了(^o^)

注) 当然の事ながら、最後まで暗室かダークバック内でやってね。
注) 最後に密閉する際、ベロ出しをわすれないようにね。
注) 写真みたいに、フィルムに指紋をべたべた付けないようにね。

カメラへの装填

 前述の密閉された段階で、「あれっ、使うとき、フィルムはどうやって出るのぉ?。」って気が付いた人は偉い!。そう、ここが凄いところで、F様(F2様でも同様)の裏蓋開閉キーと、このフィルムマガジンの開閉機能が連動しているのだ!。つまり、マガジンをカメラに装填し、裏蓋を取り付け、開閉キーを操作して裏蓋を締めると、中ではフィルムマガジンが写真でみられるように、大きく口を開ける仕掛け。裏蓋のパトローネ押さえにある溝は伊達にあるのではなかった。当然フィルムを取り出すべく裏蓋を開けるために開閉キーを操作すると、マガジンは再び密閉される。

 この仕掛けの利点は2つある。1つは、マガジンがフィルム面に接触しないので、フィルムに傷が付かない事。使い古しのパトローネを使う場合(昔の、特に国産のは簡単に開閉出来ましたぁ)、徐々に口の部分がほつれ、フィルム面に付着したり、傷を付ける原因となるので、何回も使えなかった。純正マガジンの場合、そう言う事は全く気にしなくても良いのだ

 もう一つはモータードライブ装着時。マガジンとフィルムが接触しない、と言うことはフィルム巻き上げの抵抗が軽減され、巻き上げ速度が向上する。Fモータードライブの取り説には、このフィルムマガジンの使用が推奨されている程だ。F様の取り説には、マガジンの使い方が最初から載っている事から見ても、当時は結構一般的なアクセサリーだったことが伺われる。

 

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