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半茶日記

070831

とりあえず神田駅で迷子になる。

070830

突然、小田和正を聴きまくる。オフコースの曲は好きになれないので敬遠していたのだが、カバーやコーラスだと、この非凡なボーカリストの表現力を素直に受け止めることができる。ロミオメロンの粉雪をさらりと歌い上げることができる歌手ってどれくらいいるのだろう。

070829

そろそろ現実と向き合わないといけないといいつつ不惑をとうに過ぎて、惑うことしか残っていない。

070828

他の部の部長が怒鳴り込んできたが、何を言っているのかよくわからない。よくよく聞いてみると、彼の主張はこうである。

「私がやるべき仕事なのに、お前がやらないのはけしからん。」

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

こういう場面では、青き衣をまとった人が金色の野に降り立って、王蟲の怒りを静めてくれないものかなあ。

「ふふふ、ワシのクレームは108まであるぞ……」

070827

1日中山道……じゃなくて、一日中眠くて困った。

070826

隣の駅の本屋まで散歩。お祭りでアーケードに露店が出現していた。人ごみが多くて駅までたどり着けない。こういう場面では「誰か助けてください!」とか「君の名は!?」とか叫びたくなる。世界の中心で。

070825

「その何某とかいう人物は、ひょっとするとあなたの想像上の人物ではありませんか? だとすれば、あなたは典型的な統合失調症です。」

あの人、壁に向かってなにかぶつぶつ言ってるよ。

070824

「……これが終わりの始まりであった。」

という言い回しがあるが、終わりの始まりがあるなら、終わりの始まりの始まりと終わりの始まりの終わりがあるはずである。更に終わりの始まりの始まりの始まりと終わりの始まりの始まりの終わりと終わりの始まりの終わりの始まりと終わりの始まりの終わりの終わりがあるはずである。

ここらへんで既にわけが判らなくなってきたが、更に深く掘っていくと更にわけがわからなくなっていくはずである。始まりの終わりの始まりの浜田マリの学割の水割りとか。

070823

十年ぶりに実家に帰ってみると、確かに寂れている。小さな店はどんどんつぶれている。郊外型の大規模店ばかり増えている。それと見かける子供の数が少なくなっている。ひょっとするとみんな甲子園を見ていたのかもしれないが。しかし悪いことばかりではない、坂の町長崎なのに、女性の足が昔より確実に細くなってきている。理由はよくわからないが、きっと不況のために上り坂の数が減少しているのに違いない。

070822

飛行機には持ち込めないので宅急便で送った肥後の守が届く。家内が小学校の頃使っていた物らしい。私が小学生の頃は既にボンナイフの時代だったのだが、地域差であろうか。二十年ほど放置されていたので全体が茶色に錆びている。とりあえず紙やすりで磨いてピカピカにしてみる。試しに紙に押し当てるとスゥーと気持ちよく切れる。鉛筆も綺麗に削れる。

おかしいね。まだ研いでないのに。

カッターナイフだと鉛筆の芯を綺麗に削るのはコツが必要なのだが、肥後の守だと何も考えずに気持ちよく綺麗に削れる。以前、ビクトリノックスで鉛筆を削ろうとしたら、全然綺麗に削れなかったので、両刃のナイフは鉛筆削りに向かないと思っていたのだが、そうでもないようである。

070821

ネットの無い国だと夜は手持ち無沙汰で困った。仕方が無いので押入れを漁ってみると、義理の父の遺品の本の山が出てくる。「白夜」ドストエフスキー 角川文庫 昭和33年発行を読んでみる。妄想癖のあるヘタレ主人公といい、流されるような決断するような意思といい、どうでもいい部分をグダグダ述べる主人公といい、森見登美彦はドストエフスキーの正当な後継者であることが分かった。
しかし、義父の読書傾向がよくわからない。贋金つかい下巻のみとか、千夜一夜物語7巻のみとか。

070820

ネットの無い国だと夜は手持ち無沙汰で困った。仕方が無いので実家の押入れを漁ってみると、昔買ったLPレコードの束が出てくる。はにわオールスターズなんかCDになりそうもないなあ。などと思ってCD屋にいってみると、ちゃんと売っててビビる。

070819

ネットの無い国だと夜は手持ち無沙汰で困った。仕方が無いので実家の倉庫を漁ってみると、昔買った本が出てくる。ダンボール四箱って少ないなと思ったら、大半は既に処分された後であった。特に外国作家は全滅。サンリオSF文庫はバーセルミの「罪深き愉しみ」だけ生存。最近本屋で見かけない「きまぐれ星のメモ」星新一と併せて二冊だけ救出。

070818

ネットの無い国で家族がカラオケに行くというので、一人はぐれて駅前の古本屋に。サンリオSF文庫が10冊ほどあってビビル。ゼラズニイのロードマークス買いなおそうかどうしようかしばらく悩んで止めとく。秋元文庫を久しぶりに見る。昔熱中して呼んだ記憶があるが、既に作家の名前も忘却の彼方なので買わず。
店を出ると広場でブラスバンド大会が開催されていた。ブラスバンドは趣味じゃないけど、やっぱり生だと聴き入ってしまうねえ。

070817

しばらくネットの無い国に赴きます。

070816

元祖テクノポップと言うと諸説ありますが、思想的には人間は退化したいという思想を最初に提唱したあのバンドかもしれません。DEVOそんなの関係ねぇ。DEVOそんなの関係ねぇ。

070815

そういえば出ていたはずと思ってCD屋に。ペンギンカフェオーケストラのトリビュートアルバムとyanokamiを購入。iPodだと買ってすぐ聴けないのが不便だね。

架空の民謡ペンギンカフェオーケストラのトリビュートって難しいね。コンセプトから外れるとペンギンカフェではなくなるし、完全にコンセプトどおりだと単なるペンギンカフェ。とりあえずもう少し聞き込もう。

Yanokami 矢野顕子(歌とピアノの人)とレイハラカミ(Roland SC-88 Proの人)のユニット。これはすごいや。原曲をレイハラカミが解体・再構築して別物にしたものを、矢野顕子が力技でというか軽々というか歌とピアノでまとめ上げている。数年に一枚のアルバムかもしれない。

070814

心を入れ替えて英会話の勉強を再開。とは言ってもiPodで英語ニュースを聞くだけだが。あいかわらずさっぱりわかんね。

070813

ウエブから消えた人を検索してみる。多分奥様のものと思われる日記を発見。どうやら元気そうでよかったが、高血圧とか低血圧とか骨折とか入院とか泊り込みの激務とかで心配になる。お大事に。

070812

評判がいいようなので、「青年のための読書クラブ」を買う。ついでにと「ベスト・オヴ・ドッキリチャンネル」を買ってみる。

070811

灼熱地獄の中、昼寝。汗をかいて健康になったような気がする。

070810

パイプ椅子に一日座って背中が痛くなる。駅ビルで古書祭りをやっていたので覗き見。聊斎志異(角川文庫全4巻)と聞いたことない作家の短編集を買ってみる。

070809

飲みたくない酒を飲みたくない人と飲む。まだ楽しからずや。

070808

歯医者でバッシと言うと、抜歯なのか抜糸なのか区別がつかない。”罰し”でも通じるところが憎い。どれに該当しても口の中が血だらけになる。

070807

暑いですな。こう天気が良いと「おひい様が  カァーーーーッ」という枝雀の持ちネタを思い出しますな。スビバセンネエ。

070806

口の中、縫ってある糸が中途半端に外れて気持ちが悪い。

070805

日曜日 数年前、MIDIで遊んでいる時に一つ一つの音を短くするとクリック音とかプチノイズとかになることに気がついて、曲のほとんどの音をクリックノイズ、プチノイズにして遊んでいたことがあります。ああ、気持ちいいなあと思いつつ、こんなのを面白がるのは私くらいだろう。サイトで発表してもつまんないと言われて落ち込んで終わりだろうと思って誰にも聞かせてませんでした。しばらくしてからエレクトロニカが流行って、あれれと思ったのですが前からやっていたと言っても誰も信じてくれないと思って沈黙。エレクトロニカの流行も何処かに行ってしまったようなので、今更ながらこっそり書いておく。MIDIデータ保存しておけばよかったのになあ。

070804

土曜日 iPodに曲を入れまくる。落語も入れまくる。基本的に若い落語家の噺は趣味に合わないことが多いのだが、古今亭志ん太はいいね。中島らもの落語は凄みがあってよい。将来が楽しみである。小さんの落語もう一度聞きたいなあ。

070803

金曜日 いつまでったっても口の中が血で生臭い。墓場からよみがえって人肉を喰らうゾンビになった気分。

070802

木曜日 朝起きるとシーツが血で真っ赤。

070801

水曜日 呆然としつつ日中を過ごす。夕方歯医者。歯茎を切ったり縫ったりする。

 


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半茶_日記_'7_08月