得体の知れない憤怒が湧き出てきたので、一人散歩に出て気を紛らわせる。とりあえずDUO3.0のCDを買ってみる。
帰宅しようとしたら拉致されて居酒屋探索の旅に。週末はどこも満員で流浪の民となる。雨の中、さすらい歩く。
「ゴーレム100」を買ってみる。五分の一ほど読んだところ。遊びで悪魔を召還してみたら本当に出てきたという馬鹿アイディアでちゃんと読ませる圧倒的な筆力に脱帽。
「十角館の殺人」を読む。プロットと深く絡んでいないトリックには興味が沸かないということを発見。俺の頭が論理的でないせいだな。
「虐殺器官」は既に行方不明。
「六員館の殺人」というシュチエーションを思いつくが、トリックが思い浮かばない。元ネタの「六角館の殺人」の元ネタ「十角館の殺人」を読んでいないことに気がつき、買ってみる。ついでに「虐殺器官」も買ってみる。
著作権の切れた本の朗読をしているLibrivoxを見つける。適当にダウンロードしてみる。ボランティアによる運営ということで、質の良し悪しに、むらがあるのはご愛嬌か。読み手が好きな本を読んでいるせいか、人気のある本には複数のmp3ファイルがあるというのも面白い。不思議の国のアリスなんて23種類もあるよ。
パソコンが古くてUSB1.1なので、iPodを繋ぐと毎回警告が出る。うざい。パソコンが古くて、iTunesによるCDのリッピングにはCDの再生時間と同じくらいかかる。遅い。iPodに繋ぐコネクターが硬い。使っているうちにコネクターが壊れてしまうのではないかと心配。iTunesとiPodの操作コンセプトが判りにくい。慣れるしかないか。
しょうがないので、近所のジャガー無線にiPodを買いに行く。アップル製品買うのは何年ぶりだろうか。
amazonのアカウントを設定しようとすると、既に設定されていた。おかしいなあ、いままでamazonで買い物したことなかったのになあ。気味が悪いのでパスワードを変更しておく。MPIOのMP3プレイヤーの購入作業をしていると、「うちはクレジットカード禁止です。」と家内からカードを取り上げられる。やるきがなくなってキャンセル。
本屋で「虐殺器官」を買おうかどうしようか思案していると、「突然なにもかもがどうでも良くなる病」が再発。虚ろな目をして帰宅。寝る。
日本製のMP3プレイヤーは、著作権がらみのしがらみと、ソフト開発力がないことの絡みで、お勧めできない状況にあることがわかってきた。韓国製か中国製か。安物買いの銭失いにならなければよいが。安物好きだからいいけれど。
仕事のことを考えると気分が次第に落ち込んでくるので、空いた時間にはなるべくMP3プレイヤーのことを考えるようにすると、ずいぶん気が楽になることに気がついた。iRiverとSONYではどちらが良いかな。
とりあえず英会話の勉強させられている(というか週一回のレッスンだけで、あとは何にもしていない)。せっかくだから、なんかいい勉強方法はないですかと、同僚が先生に聞くとNHKが英語ニュースをpodcastでやってるからiPodで聞けばいいよ。無料だし。とのこと。MP3プレイヤーの購入の検討を始める。MPIOなんて良さそうだな。
よくわからん反動が来て、暗い塊を抱えて一人散歩。この、腕から指先に向かうさざ波のような不安感は何なのだろう。二の腕に鳥肌が立って、かきむしると血だらけの皮膚の下から新しい羽毛が生えてくるような現実拒否感。下腹部に抱えられた暗く重い塊が爆発するのを押さえつければ、次第にその塊は腐った汁を垂れ流し毒で体を腐らせようとしている。切り付けられていないことを攻めるように、背中には無数の裂け目が出来ていく。
散歩から帰宅すると父の日ということで子供から花を貰う。あと五年くらいは、と思う。
父の日付近ということで、実家に花を贈っておいたら電話が掛かってきた。あと五年は生きとかなきゃいかんなあ。などと親父。気が弱くなったなあ。昔は、おれはもうすぐ死ぬんだ、いつ死んでもいいんだと言って家族の言うことなんか聞きはしなかったのになあ。
新幹線で隣のサラリーマンがレッツノートで仕事をしている。前に座っていたお姉さんが、席を倒しますがいいですか? と数回話しかけても気がつかない。俺もこれくらい集中力があればなあ。と思いつつライトノベルを読む四十男。帰りの新幹線で雑文の下書き。パソコンは重いので持ち歩かないから、コピー用紙の裏に鉛筆書き。三分の二書いたところでオチが見当たらないので悩む。家に帰ると縛りが変わっていた。ちょうど良かったのでまた最初から考え直すことにする。
伯父が亡くなったら喪中になるんだろうか。面倒くさいから喪中ということにしちゃえ。
会社の前の交差点は交通量が多くない割りに待ち時間が長い。今朝、車の流れが切れたので、いつものように赤信号で横断歩道を渡った。どうも後輩が見ていたらしくて、「半茶さんが信号無視するとは驚きです。」と話しかけてきた。俺って順法意識が相当低いという自覚があるんだけどなあ。「いや、決まりは全てきっちり守る人だとばっかり思っていました。」自分のパブリックイメージってわからないもんだね。
とりあえず日常に戻る。
ミクシィだったら読み逃げされそうな日記だが、まいいか。ミクシィやっていないけど。
頭が混乱したまま飛行機に乗り込む。
いろいろあったような気もするし、ありふれた話だったような気もする。
天空橋は雨。
故郷の空は晴天。
伯父が亡くなる。
娘がNHK教育番組の収録でお出かけ。生物部部員の人がエキストラの生徒役で召集されたそうだ。部長さんはいろいろ大変だね。収録中に「ただの生物には興味ありません。この中に宇宙生物、未来生物、超能力生物がいたら、あたしのところに来なさい。以上」って言ってきたら? と提案してみたが却下される。苦笑いしながら親から目をそらすような子に育てた覚えはありませんよ。
5月27日分から一気に書いてみたが、まだ日付が追いつかない。
ICレコーダーというものを初めて使ってみた。講演会を録音してみる。再生すると話が飛んで通じない。1時間の講演で45分しか録音されていなかった。デフォルトのまま使っていたら、音声レベルが一定以下に下がっている間は録音されない設定になっていたらしい。報告書どうしよう。
散歩してたらいいモデルルームがあったのでつい衝動買い。仕事が忙しいので帰宅はいつも夜中。広いキッチンを使う暇がない。数ヶ月住んでいるが、ガスは一回も使っていない。鍋もフライパンもない。どっかに家事をやってくれる優しい嫁さんいませんか。と、美人のお姉さんから聞かれました。
吊革につかまって立ったまま寝ている女。左肩から順番に下がって行き、そのままゆっくりと傾き螺旋を描きつつ体が落ちていく。最後まで残った右手の指が順番に吊革から離れて行き、ゆっくりと沈んでいく。目が覚める気配もなくそのまま視界から消える。
駅に着いて降りるときにちらと見ると、床にはコートとハンドバックだけが残されている。
扉の前に立っている女性は、顔を扉にすれすれに顔を近づけ、硝子の向こうに流れる景色を目を輝かせながら見つめている。対向電車とすれ違うたびに驚いたように、息を呑んで下唇を噛む。その度に手すりを強く握り締めるものだから、手はすっかり血の気を失って白くなっている。体を硬くして上体を逸らし目を閉じて何かを耐えているような様子は何かを思い浮かばせる。
工場の裏手に放置されている廃墟が倉庫代わりになっている。十年以上放置されている書類を整理するという指令に従い訪問する。草むらを掻き分けて入り口までたどり着く。古ぼけた真鍮の黄色い鍵を差し込むと、十年放置されていたとは思えないほど滑らかに扉が開く。わずかに光が差し込む廊下の先は、よく見えない。
入り口近くの配電盤のスイッチを入れるとどこからか換気扇の大きな唸り声が響き始める。部屋の扉を開くと更に黴の臭いが強くなる。乱雑に天井まで積み上げられた古いダンボールの山に圧倒される。一つ目を開ける。黒い埃が舞い上がる。尻に鋏がついた妙な形の虫が逃げ出す。廃棄可能な書類。焼却処分すべき書類。回収してきちんと保管すべき書類に分別を始める。ほとんどが私が生まれる前に作られた書類。ほとんどが、もう誰の為にも何の為にも役に立たない書類達。意味を失った書類の中から、ひょいと大臣の判子が押された書類が出てくる。見なかったことにして焼却処分の箱に放り込む。
汗が止まらない。腰を痛めないよう気を使いながらダンボール箱を動かし続ける。手のひらは既に真っ黒である。何処からか差し込む光が低く暗くなってきた。今日中に終わりそうにないな。次のダンボール箱のガムテープを引き剥がすと部屋の蛍光灯が一斉に消える。換気扇の音がゆっくりと止まる。黴の臭いが強くなる。
月が替わって五時起きよ。
ホームから眺めると、線路に子供用の傘の青い持ち手だけが転がっている。
傘布や石突きや陣笠や陣シタや天紙や親骨や受骨や上ハジキやロクロや中棒は何処へいった。そして持ち主の手は何処へ。
TOEICの試験を受けさせられる。なにしろ高校の時の英語の先生から嫌われていじめられて以来の英語嫌い。授業中に指して、何を答えても間違いとみなすという扱い。それから一切の英語の勉強をやらなくなる。だからきっと英語力は中学レベルで止まっていると思う。受験英語は、国語力でなんとか乗り切ったが、まあ辞書を引いても英語の小説は読めないレベル。科学論文は単語さえ判ればなんとかなるもので、それで乗り切る。ヒヤリングとかスピーキングの練習とかやったことなし。今の部署に来てからは論文も読まなくなったので10年ほど英語とは縁のない生活。付け焼刃で良い格好してもしょうがないしと思ってぶっつけ本番でTOEIC試験に臨む。いやあ、聞き取れない聞き取れない。単語がわからない。何について書いているのかわからない。第六感と推理力を総動員して試験終了。さぞかしすごい点数だろうと思ってわくわくしていると、点数は全国平均点。中途半端でネタにもなりゃしねえ。本当に英語って役に立たないね。
ウエブサイト開設10周年記念ということで、毎日更新を目指していたのですが、グダグダな結果に。まあ、それもよしというところですか。
天気が良かったので、大阪駅から淀屋橋まで散歩。関東は涼しいというか肌寒かったのだが、大阪は歩いていると汗ばむくらいの陽気。ジュンク堂本店で赤江瀑の文庫本を買ってみる。会議が終わって飲み会というので、走って新幹線に逃げ込み関東へ戻る。
隠しベアーを惨殺して
世界のネタ帳より 5
「ゼロ引きのゴーシ」
(略)ゴーシは会社のデスクでゼロを引く練習をしておりました。というのも楽長から「だめだ。まるでなっていない。困るよ、しっかりしてくれないとねえ。光輝あるわが社がきみ一人のために悪評をとるようなことでは、みんなへもまったく気の毒だからな。だいたい、君がゼロを引いても、ちっとも元の数から変わったように見えない。どうにかしたまえ。」と言われたからでした。ゼロを引いても元の数から変わらないのは物の道理ではないか。謝れ。0を発明したインド人に謝れ。ついでにハンドルを右に。業務命令だからやっているが、まるきり無駄な作業をやらせて成果が上がらないのは当たり前ではないか。
とはいえ宮仕えの身の悲しさ、いろいろやり方を変えてゼロを引いておりました。 変数aを足してから、最後にaを引いてみたらどうだろう。
するとゴーシのデスクにやってくるアライグマがおりました。
「ところで教えてくれ。"青は進め"でいいんだよな。」
単純な質問のように聞こえますが、ゴーシは巧妙な罠であるということに気がつきました。昔のゴーシなら「青信号は進め、だよ。」と答えているところでしたが、何度も痛い目にあっていて懲りているのです。
「基本的には青信号は進んでよいことになっているが、その車の前には歩行者はいないか確認する必要がある。自分の車線の車用の信号なのか。車は一方通行を逆走していたりしないだろうね。整備不良でないことは確認したか。第一、運転者は運転免許を持っているのかね。車は自分の車だろうね。まさか盗難車ということはないだろうね。青は進めと言う事は簡単だが、諸々の詳細を把握ぜずに軽々しく答えると、あとで「前に歩行者がいて、無免許で盗難車を暴走させて大変なことになったが、歩行者用信号が青なら走ってよいとゴーシが断言した。俺の責任じゃない。」とか言われたりするんだ。詳細を知らせるつもりがないなら責任もって答えられないよ。そもそも"青は進め"という質問は交通法規の話なのか。時限爆弾のコードの切断の話ならまた話が違うぞ。」というとそのアライグマは(略)
ネタ帳より4
「使い道のないステキフレーズ」
◆ 一旦解凍したものを、元に戻す方法は確立されていない
◆どちらにしてもあまり意味のあることではないかもしれない。煤を塗っておくか髪の毛を張りつけておくのもよい。
◆文房具は男なのか女なのか
ネタ帳より3
◆恐慌 デスティニー ランド
「アリスのティーパーティー」
お茶を飲みたい奴はティーバックを履いたキチガイ帽子屋やT字体を装着した三月ウサギに囲まれて気まずいひと時をすごせ。あるいは頭文字Dパーティ。もしくは花魁でアリンス。
「イッヅ・ア・スモークワールド」
伊豆半島において発生した70年代の公害を再現したアトラクション。スモッグがひどくて周りが何も見えない。しまいには目がチカチカしてくる。頭痛で頭を抱えてうずくまるあなたの耳に子供のコーラスが響いてくる。世界はひどす。世界はひどす。
「ウエスタンランド・シューティングギャラリー」
ゲル電気泳動によって分子量にしたがい分離したタンパク質を転写膜に写し取り、さらに転写膜上で抗原抗体反応によって特定のタンパク質を発色させたものを拳銃で打ち抜く。そのあと天狗のショーをギャラリーが取り囲む。
「ウエスタンリバー鉄道」
ウエスタンリバー=西川君が経営する鉄道。ああ、運転が辛くて運転手が気絶してもうた。西川君!西川君!こうなったら、あれしかない。ズズビズビズバ(古っ!)
「オムニバス」
ロボコップで有名なオムニ社製のバス。もちろん交通法規は無視、歩行者を跳ね飛ばす。バスの活動を停止するために、ロボコップは乗客ごとバスを破壊する。
ロボコップ! ロボット三原則を忘れたか!
しかし、ロボコップは人間の脳を使用しているので、ロボットと称するのが適切かどうか不明。
また、ロボット三原則には「ロボット」、「人間」、「危害」および「自己」という用語が使用されているが、用語の定義が不明なため、恣意的な解釈および運用が可能であるのだ。
「ガジェットのゴーコースター」
乗り込もうとすると役に立たないガジェットやなんだかわからない小物キップルで座席が占領されていて座れない。線路上にもガラクタが散乱していて進めない。しょうがないからコースターに載せたコップから水を飲む。
「カリルの海賊」
ちょっとでいいから貸してくれよと言われて小銭を貸したが最後、絶対に返済してくれない。かといって断ると船のへさきからサメが泳ぐ海に突き落とされる。三作目で死んだ主人公が生き返る。
「カントリーベア・シアター」
ある日森の中熊さんに出会った。花咲く森の道熊さんに出会った。熊さんは何も言わずにお嬢さんを食べちゃった。ララララーラーラーラーラー ララララーラーラーラーラー。あら熊さん。ありがとう。お礼に猟銃で射殺。ララララーラーラーラーラー。そうはいくか猟師をベアハッグ。ララララーラーラーラーラー ララララーラーラーラーラー。こうなりゃ、お婆さんになりすませ。ララララーラーラーラーラー ララララーラーラーラーラー。それは熊じゃなくて狼では。ララララーラーラーラーラー ララララーラーラーラーラー。
「グーフィーのはずむ家」
グーフィーのお店では、チップをたんまりはずまないと、何もしてくれない。
「グランドサーキット・レースウェイ」
地面に回路を描く。レース生地の方法で。きっと地底の悪霊が住む魔の国への扉を開く回路に違いない。
「ジャングルクルーズ」
ジャングルを探検していると、森の守り神マッドメンと出会う。現代文明の尺度では推し量れないその言動に感化されて、いつのまにか文明世界に違和感を感じるようになる。ああ、森の奥からマッドメンが呼ぶ声が聞こえる。
「蒸気船マークトウェイン号」
たった四杯で夜も眠れず。
「白雪姫と七人のこびと」
継母である女王の魔の手から無事白雪姫を守り抜いたこびと達は、助けてくれた自分らを捨てて王子のもとに走る白雪姫をみて、最後にこう呟く。勝ったのは白雪姫だ。俺たちではない。
「シンデレラ城ミステリーツアー」
この魔女の正体を推測する手がかりが参加者にフェアに与えられていないから本格ミステリーツアーとは言えないといちゃもんをつける評論家がうざい旅。おい、死んでるぞJoe。
「スイスファミリー・ツリーハウス」
スイス国債を運用しようとしたが恐慌で破産。一家心中するために枝ぶりのよい樹を探せ。
「スターケード」
にしきのあきらが時差を計算するために、グリニッジを基点とした角度を求めるアトラクション。→スター緯度。
「スタージェット」
にしきのあきらが所有する自家用飛行機に乗るアトラクション。
「スター・ツアーズ」
にしきのあきらが出演するグルメ番組を観覧するアトラクション。
「スター」
にしきのあきら
「スプラッシュ・マウンテン」
厳寒の山の中、ルーベンスの絵の前で眠りこけるアトラクション。「スプラッシュ、僕はなんだか疲れたよ……。」
「スペース・マウンテン」
厳寒の山の中、ルーベンスの絵の前で眠りこける人たちがぎっしりと。
「ビッグサンダー・マウンテン」
雪が降る中ルーベンスの絵の前で眠りこける人たちの前に巨大化したサンタクロースが出現。
「空飛ぶダンボ」
ホームレスとなって公園で暮らしている。周辺住民からの苦情により強制排除されることに。抵抗するが、座り込んだダンボールごと放り出されるアトラクション。
「チップとデールのツリーハウス」
チップをあげたあとニューディール政策のしわ寄せで(中略)枝ぶりのよい樹を探す。
「ドナルドのボート」
スラム街で発生した暴動を警官となって鎮圧するアトラクション。暴徒たちは興奮して、「どうなる!」と怒鳴る。「どうなる!」の暴徒。(中略)枝ぶりのよい樹を探す。
「トムソーヤ島いかだ」
川を渡ってトムソーヤ島へ乗り込むアトラクション。苦労の末辿り着いた島にはスルメが干してあるだけ。イカだ! (中略)枝ぶりのよい樹を探す。
「プーさんのハニーハント」
プータローが犯人の濡れ衣を着せられて叛徒となる。(中略)枝ぶりのよい樹を探す。
「ミッキーの家とミート・ミッキー」
ミッキーの家を尋ねると、ミッキーはひき肉と化していた。(中略)枝ぶりのよい樹を探す。
ネタ帳から2
◆「ナポリ行き」
ギリシャ 飲まず 君の 走破で 暴君は
処刑を 沖に 捨てる
着せぬ あばずれの 腋臭 減ってる
老境デニーロ向きは この煉瓦 最高粘土
さあ燃しそうに 趣味が 壺焼く
ナポリ行きの 古時計 お爺
腑分け杉田(玄白) 期せずアートで
今 春が来て 君は 去年になった
去年より ずっと 去年になった
去年より
ずっと
去年になった
去年より
ずっと
「何を言っているんですか。」
「もっとおかあさんみたいに丁寧に聞いてくれ。」
「お何を言っているの?」
「いいえ、オナニでイッっていません。」
「それでは何を炒っているのですか。」
「イッているところのそれは豆です。」
「豆はイラレてますか。」
「いいえ、イラレではなくフォトショです。」
「ホトですか。炒られているところのホトはイッてますか。」
「モチロンソウヨ」
「一体全体、何を言っているんですか。」
片付け物をしていたら、昔のネタ帳がでてきたので書き写してみる。
◆UTとは【ULTRA TERRESTRIAL】超地球的存在
◆泥水のような缶コーヒーをカップに移すとそれはコーヒーか泥水か
◆満月が昇る。ああ、このままでは目が潰れてしまう。
◆バール:crowbarの略、クローバー:clover
◆デートの途中で、彼女が神様に任命されてしまう。
◆布団に潜り込み、シーツと毛布に皺が寄らないように体を捩る。人が入っているのだから皺が寄らないようにはできない。それでも何とか工夫する。納得がいけばやっと眠りにつける。
◆議論に勝てそうもないなら、議論を膠着状態の長期戦に持ち込み、結論を可能な限り引き延ばす。死神相手に。
◆人魚の肉を喰った僕は死のうにも死ねない体となる。死に憧れる僕は吸血鬼を探し出し、血を吸わせる。吸血鬼となった僕は、日光を浴びる。灰となった体でも意識が残っている。風が吹き灰となった体が吹き飛ばされる。世界が僕の意識で満たされる。
◆注釈の多い料理店
◆夜、路面電車に追いかけられる大きな車輪を見かける。
◆先の方で堤防が途絶えている。降りる階段も見当たらない。もと来た道を戻るため振り返ろうとする。
なんか会社から英語勉強せいと言われたのだが、なにしろずっと英語関係ない仕事だったしなあ。一回だけアメリカ人と喋って、「君の言っていることはさっぱり分からない」と言われてからトラウマ。そもそも日本語の会話も弾まないのに、英会話は無理と違いますか。
アマゾンで「とぼくら(ひらがな)」を検索してみました。
日本四大「とぼくら」は以上のようです。来月十五日頃発売される
「ジョン平とぼくらの世界」 大西科学
で、日本五大「とぼくら」となるようです。「とぼくら」の世界とタイトルにありますことから、いままで謎に包まれていた「とぼくら」の全容が解明されることが期待されます。
(金)今朝は鉄道事故には出くわさなかったが、なぜか電車が劇混み。今週の連続遅刻攻撃に懲りた人たちが、早めの電車に乗ったせいだろうか。
時期的に5月病とかが流行る季節なのか。5月だから5月病とは、安易にも程がある。流行に流されるのにも節度が必要というものであろう。まったくもって、警報機押したり線路に立ち入ったりホームから飛び込むのは、朝だけは止めてもらいたいものである。ほんとみんなが殺気立って怖い。後ろで歩いているOLさんが苛立って”ウグアァー”と叫びだして、身の危険を感じました。線路に頬ずりしたくなるのは、それぞれ個人の事情というものがおありでしょうから、どうしてもと仰るなら止めはしませんが。
そこで関東圏の鉄道会社に提案ですが、適当な土地を確保して環状線を作ってもらえませんか。駅は1つか2つでよろしい。そこでは電車は始発が発車してから終電までノンストップで走り続けてほしい。どうしても朝からホームから飛び込みたい方とか線路に仁王立ちしたいとかいう方は、この路線を利用していただくということで。路線は蛇蜻蛉(へびとんぼ)線、駅名は季節駅でどうでしょう。
などと考えつつ、呼ばれているような気がして、ホームからじっと線路と敷石を見つめ続ける。
(木)踏み切り内自動車立ち往生。川崎駅ホームから男性が転落。
(水)浜松町〜新橋間で車両故障。
(火)朝:踏切の警報ボタン押される。線路内人立ち入り。
(月)朝:東京駅で人身事故。夕方:大森駅で人身事故。
母の日。実家に電話してみたら、祖母が百歳になったそうで。まあ、元気でしばらくは死にそうにない。子供や孫の方が先に死にそうな、というか死にかけている。
パトリック・マグラアの「スパイダー」を探して書店を回るが見つからない。で、ついつい他の本を買ってしまう。最近は一冊読み終わるまでに十冊ほど買ってしまうので全然本が片付かない。
電波ソングって、大半が女性ボーカルじゃないですか。だからなんか積極的な姿勢で聴くという気にならないのです。
というか電波ソングに限らず、普通の歌でも女性ボーカルというだけで10点減点みたいな姿勢で聴いてしまいます。超絶歌うまいとか、妙な歌い方とか、他の人がやらない声の出し方とかなら別。
こういうことを言っていると、男が好きなゲイの方ですかと思われたりするのだが、そうではない。(と、強調すると更に誤解される。)
理由を自分なりに考えてみると、どうも”自分は芸人というスタンス”で聴いているらしい。女性の声は、高音で澄んでいて可愛くて綺麗。つまり、女性というだけで非常にアドバンテージがある。そんなの卑怯ジャン。同じ土俵で勝負せよ。とか思っちゃうらしい。
だから、女性の声に負けないよう工夫して歌っている/声を出している男性ボーカルに惹かれるみたい。
「チャゲ アンド バズーカ」というのを思いつきましたが、どうにもこうにも使い道が無いのでここに置いておきますね。
街には朝靄がかかっていました。このまま靄が濃くなっていって霧となって更に濃くなっていいなあと思いました。目の前三十センチも見えなくなって、手探りでうろうろする僕ら。
湿度で重くなった空気を掻き分ける両手。触れた君の手を握り締める。重い空気は更に重くなり、日が暮れると同時に、霧は砂となり、僕と君は砂に埋もれる。身動きできない君と僕。
君のこの手を離さない。
ここは、太平洋戦争で激戦地になった島。
硫黄島。
異議あり!
確かに、ここは太平洋戦争で激戦地になった島です。
しかし、ここは硫黄島ではない。その証拠にアメリカ領である。
逆転サイパン
というのを考えましたが、眠いのでもう寝ます。
連休明けだから混んでいるかと思いきや、朝の通勤電車はそれほどでもなかった。新入社員の研修が終わって、地方に散開したからであろうか。とは言うもののやはり満員電車であることには違いなく、瞑想に近い心の平安を保つ努力をしながら、目的の駅に着くまでを耐え忍ぶ。これだけ乗客がいるのだから、そろそろ解脱して悟りを開く人が出てきてもいいのではないかと思うが、回りの過酷な状況にも心動かさずじっとしていても悟りを開くには役立たないようだ。
つり革につかまっていると、座席に座っている親父が左手の親指を右手で握っている。肘を伸ばして、何をやっているかと思ったら、ゴルフの素振りを始めた。振る度に左右に座っている人が迷惑そうな視線を投げつけるが、そんなことにはお構いなしに素振りを続ける。
ゴルフって、そんなに周りが見えなくなるほど面白いのか。
電車でゴルフ(の素振り)が許されるのなら、他のスポーツも可能であろう。たとえばテニスとか。ボレーの角度のチェックくらいなら可能であろう。野球の素振りは、据わったまま腰を回すのが難しい点が問題である。サッカーのフリーキックは確実に他人の足を蹴ってしまうため怒られる。リフティングなら可能であるろうか。
などと考えつつ、ビーチバレーのあたりで駅に着いた。
電車内(エアー)スポーツが許されるのなら、他の活動についても許されるべきである。たとえば、電車内(エアー)統一地方選挙とか。この国は腐っている! 地獄に落ちるべきである! 県知事にはお笑い芸人を!と(エアー)スピーカーで演説。(エアー)選挙ポスターを貼って、有権者に(エアー)握手をする。(エアー)当選のあかつきには(エアー)政治献金を受け取って、(エアー)汚職とか(エアー)秘書がやったことです、(エアー)逮捕、(エアー)家宅捜索。
などと考えていると、我ながらあまりにもくだらなくて涙が出てくるというものである。君も僕と一緒に泣かないか。嘘泣きでもいいから。
(エアー)君から貰い泣き。
ハヤカワepi文庫のスパイダーを探しに出かける。雨が降り続く街道沿いは、すこし青味がかった灰色に染められていた。この真っ直ぐな街道をそのまま進めば土手にぶつかり、見えない土手の向こうでは雨で増水した川が轟々と音を立てて茶色い土砂と黒い木と緑の枝葉と灰色の塵と極彩色の芥を流し尽くそうとしている。青味がかった灰色の街道に立って、川を流れる色を思い浮かべる。
残念ながらスパイダーは発見できず。フィリップ・ロスの素晴らしきアメリカ野球(集英社文庫)を買ってくる。
河原まで散歩。2年間飼育した"メダカではない魚"が、ついに一匹となったので、川に戻しにいく。さようなら、鯉に食われるなよ。子供向けに「水辺の教室」という野外学習をしているところを通りかかる。今、川で捕まえたカニとか海老とかヤゴとか鯉とかを水槽にいれて子供に見せている。インターネットで調べたところ、多摩川にはメダカはいないということだったが、水槽の中にはメダカもいた。いるんだかいないんだか、はっきりしたまへ。帰宅すると首の後ろがガサガサになっている。二時間日光にあたっただけで皮膚のダメージが相当あるようだ。歳だねえ。
TVで欽ちゃんの仮装大賞を見る。ぬいぐるみを脱いでもまだ暑いので、親父の体を脱いでしまう子供という仮装というか手品に驚く。この番組、本来の意味で仮装しているのはほとんど審査員だけだから、仮装大賞ではなくてパフォーマンス大賞だな。
TVでブレイブ・ストーリーを見る。主人公の不幸の根源は、父親の不倫。主人公と対立する登場人物は父親が妹を巻き込んで一家心中。結局、主人公の父親は帰ってこないし、一家心中の妹は戻ってくるが、父親は描かれない。世の中の父親が根こそぎいなくなって物語は終わる。父親不在を通り越して、父親が諸悪の根源というテーマの、親父を鬱にさせる子供向けアニメ。男に対する作者の悪意を感じざるを得ない。
ほんでもって、安手のRPG的展開がアレだが、きっと最後につじつまを合わせるのだろうと思ったら、最後まで安直なプロットだったのでがっくりする。子供だましだと思ったが、子供向けだから子供だましでいいんだろうなあ、きっと。
スーパーに夕食の材料を買出しに行きましたが、今日は人が少ないね。みんな何処かへ出かけているんだろうな。
TVでルパン三世(マモー)がやっていたので、久しぶりに鑑賞。映画のルパン三世は、本作が一番ルパンっぽくていいね。エンディングに流れる三波春夫のルパン音頭が聴けて満足。
デプレッション(鬱)が強いので、手帳にリリカル鬱ポエムを書き付ける。技巧をこらしたり落ちをつけたり語調を整えようと思うとデプレッションに悪影響を及ぼすので、垂れ流しの短文となる。(例文:アスファルトの黒 運河の水面の うねりに似る)。書いている内に(書く行為が)面白くなってきてノリノリになったのだが、これはデプレッション治療法としてはどうなのだろうか。ただ、心の黒い部分を手帳に移しかえているので、自分自身の中身が無くなってしまって透明の枠だけになってしまったように思えてならない点は悪化のような気もする。
あまり悪化すると良い縁談も遠のくのではないかと心配である。
悪化は良家を駆逐すると言うし。
比喩を筆頭に文章が下手糞で、構成が凡庸、テーマが古ぼけていてアイディアも斬新でない小説を、その下手さの有り様を面白がって読んでいたら、どんな小説でも面白がれる心境になった。どんな小説でも一様に面白がれるということは、どんな小説も一様につまらないということである。
というわけで相対主義の罠にがっちり嵌ってしまったので、適切な感想をかける状況にありません。この病から抜け出す方法はあるだろうか。古典を系統順に読み直すか?
あぷねあ
気がつくと息を吐いたまま呼吸が止まっている。
ああ、止まっていると思いつつ息を吸うのが面倒くさい。この床板の更に下に潜って流れる黄土色の川の水面ほど低下した心持が、呼吸する意欲も道連れに低下させるのだ。このまま息を吸わない方が楽だと思いつつ、面倒くさい。血中の二酸化炭素濃度が次第に高まっていくのがわかる。息を吸いたい欲求が次第に高まる。血中の酸素濃度が低下する。次第に意識が混濁し始める。たまりかねて肺が大きく空気を吸い込む。数回、大きく深呼吸を繰り返す。この大きな呼吸は二酸化炭素の刺激によるものである。酸素の低下による呼吸刺激では、呼吸は浅く・速くなる。細胞の中の化学反応により生かされている力と、精神の活力低下でかろうじて釣り合っているバランスが崩れる日は来るのだろうか。
気がつくと息を吸ったまま呼吸が止まっている。