昨日は夕方から頭がガンガン痛くて、人の声が頭に響いてイライラする状態で半目になりながらM-1をみました。一歩ひきながら見ていると、二人ともエスカレートする漫才が上位を占めていることに爆笑しながらも不愉快になったり。M-1を見て、ヒステリックにうるさくすればいいのだと勘違いする人たちの群れで来年のテレビが埋め尽くされるかと思うと暗澹とした気持ちになりました。こういうネガティブな心構えだから人生が楽しくないのかもしれないが。以下、素人の感想。
南海キャンディーズは、女性の方が台本読まされている感が、まだ拭いきれなくて残念。
笑い飯の二回目は、ほとんど顔芸の世界。顔芸をしなくても面白い人があえて顔芸をやるというのは尊敬できる(桂枝雀の例を見よ)。顔芸の結果、なにか得体の知れない世界が出現していた。クトゥルフ神話の邪神が地底からよみがえったかと。私的には優勝。
麒麟は二回目は「麒麟です」が最初の方で決まり過ぎて後半が見劣りしたのが惜しかった。「ふくー」というのは申し訳ないけど笑えなかった。一回目の落ちはこれ以上ないほど決まっていたが、今まで見た事もないネタではないと思うがなあ。
ブラックマヨネーズはなあ。面白いけどなあ。同じネタを静かにやってくれたら最高なんだけど。
千鳥は他の人が決してやらないネタを追求しているところが尊敬できる。中世ヒロイックファンタジー漫才とか幕末ごっこ漫才とか彼等しか思いつかないのではないか。「ワシにはわからん、アホじゃけん。」の意味合いが百八十度変わるところなんて感心してしまったよ。
「虎よ、虎よ」
困ったことが起きた。困ったことが思いつかないから雑文が書けないではないか。困っていないから困っているという状況は困っているのか困っていないのか。一つ言えることはガンダムはコア持っていると言うことである。気がつくと既に雑文祭がはじまっていて、いくつかちょっと読んでみると縛り消化のために準備していた小ネタがことごとく使われているので焦る。焦るで思い出したが、樵(きこり)は木を切る時に焦っているのであろうか。そんなに焦っては安全が確保できないから歌でも歌いながら仕事をしなさい。樵歌「井関の背負った意識」。そんな歌はない。話の流れが不自然なので没。書くことが思いつかないのでフリーセルをしてみたり、来年のスケジュール帳を冬休みの工作で作ってみたり、大掃除してみたりしてみたが、パソコンを覗いてみると一向に出来上がっていない。困ったことである。困ったなあ。夏の蚊、思い出、夏休み。って季節外れであるので没。ブックオフに行って絶版のSFとノーベル文学賞作家の本と今まで聞いたこともない作家の本をそれぞれ105円で買ってくる。そろそろテーブルに積み上げている未読本が崩れ落ちてきそうな気がする。いつ崩れて落ちるのか、落ちは未定である。読まれないまま積み上げている本は紫外線のせいでだんだんと紙は黄ばみ表紙の絵も色あせていく。色落ちは見て出でるものではなく知らないうちに徐々に落ちていくものである。と、パソコンを覗いてみると徐々に雑文が出来ているのではと思ったが、そういうこともない。けしからんことである。来年はなにどしだったけ。戌か。しかし十二支が一同に会すると、龍は何処か遠くに飛び去ってしまっていなくなり、のこりは全部虎に食われて虎年だけになってしまうのではないか。子丑寅…ではなくて虎虎虎虎虎虎。記憶するのも簡単でよいではないか。チー坊も虎よ!虎よ!虎たちよ!などと歌うのではないか。などと脈絡もないことを書き散らしているうちに、出来たのでアップしてみる。いい歳なのにこんないいかげんなことでいいのかなどと思ったりいたしますが、それはしょうがない。まあ来年もいい歳でありますように。
とりあえず100円の鉛筆補助軸にクリップをつけて胸ポケットに携帯できるようにして、さらにゴムっぽい素材(熱収縮チューブ)で軸を巻いてみました。
これで4本目の工作ですが、そろそろ完成形かな。でも、メモとりに使うのはもっぱらシャープペン。
そろそろ雑文祭の文章を書き始めないと間に合わないなあ。
アクリル樹脂に虫だの切手だの入れたものを淡々とあげていくブログをみかけて、ああこれいいなあと思ったのですが、よく考えると研究所にいた頃同じ部屋の人が組織標本を作っていたのを思い出しました。あれは作る時に強烈に臭い。しかもあからさまに健康に悪そうな臭いがする。家庭ではお勧めできない。
こういう事を書くとあれなのですが、今年つくづく感じたのは頭の回転が非常に落ちているというかキレがなくなってきているということ。年だね。自分でわかるくらいだから客観的にみれば相当なものだと思われる。やだねえ。
年末のこのタイミングでプリンターが故障する。年末に故障するようにエ○ソ○タイマーが仕込まれているとしか思えない。修理に出しても年内に戻ってくるかどうかわからないから新しいのを買おうかどうしようか悩んでいると、家内がさくっとエ○ソ○に電話。ピックアップサービスで修理してくれるということだそうだ。エ○ソ○偉い! 本日午後に引き取りに伺いますとのことだったので待っていたが、結局引き取りに来ない。貴重な休日が無駄に潰れてしまった。電話してみると不通。これがエ○ソ○クオリティか。
むしまるさんのところでコレト(Hi-Tech Cのリフィル、ボールペン芯サイズ)の話を読んで早速買ってきました。手元にある多機能ペンは三菱鉛筆(MSE-1005)でしたが、尻を4mmほど切れば使えました。
この多機能ペン(ボールペン黒・赤&シャープペン)、グリップの部分がモルト樽のオーク材が使用されていて微妙に高級感溢れる一品。ただ、グリップが滑るので文房具としてはいかがなものか。販促品のもらいものなので文句は言えませんが。軸に印刷されていた会社名と商品名を一部削って、表が「フーー」裏が「ジャパン」というHG仕様になっていますが、誰も指摘してくれません。
早川書房から とり・みき の るんるんカンパニー が再版。何組買ったかわからない るんるんカンパニー ですが、今回はあの幻の「納豆の光教団へ殴りこみをかけた回」が収録されるそうでわくわく。あの二回の連載にまたがった強烈な腰砕けギャグに再開できるのかと思うと夜も眠れません。でも早川だからなあ。編集で台無しにされているかも。心配です。とりあえず1月までは生きる心の支えができた。
二月に高橋幸宏のソロアルバムが東芝EMIから出るそうです。エレクトロニカなのかなあ。楽しみ楽しみ。でも東芝かあ。CCCDだったら嫌だなあ。
二月に戸川純関係のCDが9枚一挙に再発だそうで。楽しみ楽しみ。でもSONYかあ。ウイルス仕込まれたら嫌だなあ。
半年前に最後の可愛い娘が退社したのに続いて、最後の美人の人が退社したのでフロアに残ったのはアマゾネス(バーバレラ)とバーバパパの集団になってしまった。勤労意欲の低下も甚だしい。今後はこのフロアはバーバーショップと呼ぶがよかろう。とまあ、人を外見で差別するような事を書いてしまうと品格が疑われてしまうが、なに普段自分が外見で差別されているのだからかまうものか。タンクタンクローとかさ。横幅と縦幅と高さが同じではないかとか、毛髪の本数に不自由しているとか。うるさいなあ。ほっとけ。
人を外見で差別するということは一般的に良くないとされているが、では内面で差別されるというのはどうなんだろう。サイトでいろいろ書き散らすということは、内面を広くさらけ出すということになると思うのだが。半茶さんすてき!なんてメールが、これがまあ来た試しがない。内面をもって差別されている証拠である。
内面も外面もそこにあるからどうしても差別というものが発生してしまう。根本的に差別撤廃を行うためには、内面と外面そのものを撤廃する必要があるのではないか。内と外の両方を撤廃してしまうと、その境界線である皮膚だけが残ることになる。
というわけで、差別がない世界をイマジンしてみるとスルメのようなペナペナの人々が風に吹かれてふらふらしている世界が目に浮かぶのである。
というわけで、パーフェクトペンシルを買えないのでITO-YAの鉛筆補助軸を買ってみました。ラバーコーティングがいい感じ。クリップを無理やりくっつけて胸ポケットに入れてます。鉛筆は重量が軽いせいか、私の場合メモ書きの用途には合わないような気がします。そういうわけで会議中にせっせと落書きしています。
書くことがないので文房具のことでも書こうかなと思いましたが、非常に貧乏臭くなってしまうのでやめました。なにしろ気に入って使っている文房具がほとんど百円均一か貰い物という情けなさ。
この前、文房具屋さんでファーバーカステル伯爵コレクション パーフェクトペンシルに一目ぼれしましたが、なにしろ鉛筆なのに\26,250。廉価版のUFOパーフェクトペンシルでも\5,250なので手も足も出ません。結局のところ鉛筆だしなあ。
ということで気をまぎらわせるために百円均一で鉛筆補助軸を買ってきて、お尻を金鋸で切り取りボールペンのクリップを取り付けてみました。非常に貧乏臭くてよい感じ。しばらくはワイシャツの胸ポケットには鉛筆ということで過ごそうと思います。
【今日の出来事】
・一日、新幹線の座席で寝ていたので疲れた。
・北の方に行くほど寒い。
・北の方の女子高生は寒くてもミニスカートに生足。(前にも書いたような気がする。)
・日付が11月のままですよと言う指摘があったので修正。
・北のほうの本屋でマーク・トウェイン短編集(新潮文庫)を発見したので小躍りしながら確保。最初の二編を読む限り、ずいぶんと気が狂った話ばかりで楽しみ。
・北の方は、やはり寒い。
あ、タイトルつけてないから縛りを満たしてないや。
困ったことが起きた。仕事中に電話が掛かってきた。
「あんたの弟さんの借金なんだけど今日が期限なんで払ってもらえないか。」
はあ、なんだか状況がよくわかりませんが。
「今日が期限なんだよ。4万円払うのか払わないのか。」
急に言われてもですね、本人に確認しますので。返事を聞かずに電話を切って実家に電話してみる。
あ、親父? なんか弟の借金を返せってという電話が掛かって来たんだけど。
「あ、それね。こっちで対応するから」
いきなり電話を切られる。まったく最強のツンデレである。しかしおかしいなあ。半茶家は借金・ローンは嫌いだったはずだが。
また業者から電話が掛かって来る。
「なんで電話切るんだよ。」
はあ、切るなとは言われた記憶はありませんが。お金ですが、なんか親父が払うらしいっすよ。よくわからないけど。
「ふざけんな。家に電話したらいきなり切られたぞ。返さねえというんだったら、こういうところから借りてんだから、大変なことになるぞ。甘く見てるんじゃないか。」
と突然言われてもですね。返せとおっしゃるのは判りますが、私はどうすればいいんですか。
「だから返すのか返さないのか」
いや、返そうにもどうやって返せばいいのかさっぱりですが。(半笑い)
「銀行のATMの前まできたら電話しろ。そしたら口座番号を教える。」
ここらへんで、なんとか詐欺であることが確定。
「ぁん?どうなんだ。返さねえというんだったら、一日中電話かけて仕事にならないようにしてやろうか、それとも若い者をよこそうか。」
はあ、それは大変困りますねえ。(鼻くそをほじりながら。)そういうのってなんか威力業務妨害とかなんかになりませんかねえ。それに今年の9月から法律が改正されて法定金利以上の利息は、請求するだけで罪に問われるようになったと聞きましたが、そういうのは大丈夫ですかねえ。まあおたくの業界も冬の時代だと聞いておりますが冬といえばなんといってもおでんですな。おでんといえばこんな話があるのですが。ある年の瀬に一人の男が。適当に小話を始める。小話の落ちは未定である。
「よし、きいてろよ。」
こっちの電話はつながったまま、もう一台の電話で会社に掛けているらしい。ちゃんとこっちの小話も聞けよ。この芸人殺し。二元中継である。科学の進歩により現代生活は便利になったが、またそれは同時に犯罪者にとっても便利になったということである。一つの顔に耳が二つあるから同時に電話が二つ使えるということが初めて判った。もし人間に七つの顔があったら受話器が十四個必要である。NTTもしくは携帯電話会社は大もうけしそこなったと言える。NTTよ、恨むんだったらダーウィンを恨め。
「責任者を出せ!」
「いきなり責任者と申されましても……」
受付の女の子が困っているようだ。
「お宅の社員の教育はどうなってるんだ、はぁ、何のお話じゃねえよ。おたくの社員の借金の話だよ。」
いつのまにか俺の借金のことになってるし。こういう事されると厳しい会社のサラリーマンだと慌てるんだろうなあ。会社に迷惑かけて平気であるところの私には効力がないのだが、言っても分からないだろうから納得するまでやらせておく。
聞いてろというので聞いておく。暇なのでただ受話器を持って席に座っているだけである。ヤクザ屋さん恫喝ショーの特等席にようこそ。代金は四万円。恫喝ショーかい。席の招待状は電話一本。
ただ聞いているのも暇なので携帯を取り出し、もう一度実家に掛けてみる。四元中継である。科学の進歩により現代生活は便利になったが、またそれは…… あ、もういいですか。ツンデレを説得して詳しく聞いてみると、銀行口座に勝手に数千円が振り込まれて、利子手数料で3万返せと言ってきているとのこと。”押し貸し”という詐欺らしい。どこで口座番号がどこかに流出した可能性があるので急いで銀行口座を停止して警察にも相談したとのこと。そういうややこしいことは最初に説明しろよ。しかし銀行口座の名簿とか裏社会には出回ってるんだねえ。
そういう話をしているうちに会社に何度もガンガン掛けなおしてあちこちの部長さんが迷惑をこうむっているようだ。業者さんも大変だねえ。というと電話が切れた。どうやら諦めたらしい。もう一度実家に掛けてみると向こうも電話がおさまったらしい。
こういう場合に、数万円だからと思ってつい払ってしまうとカモ リストに載ってしまい次から次へと振り込まれるそうだ。いやあ恐い恐い。さて、迷惑掛けた会社の人たちに釈明とお詫びしてくるか。
年の瀬にろくでもないことが起きたなあ。ひっかからなかっただけでもよしとするか。来年もいい年でありますように。
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偶然にも縛りを満たしておりますが、この雑文は不参加作品ということで一つよろしく。
あ、縛りを満たしていないのに気がついたのでちょっと修正しました。
ほんでもって捜したら、ヒを含む漢字がまだまだありました。
牝熊の能力の秘密は蜂蜜
窃盗は貨幣が奏(かな)でる麗人
雌鹿は背に琵琶の音を渇望し
謁見には必ず髭を剃る
常態の蛇に喝を壱(ひと)つ
ヒが入った漢字って山ほどあるのに、七を含んだ漢字ってあんまりないんだよなあ。ぶつぶつ。
第匕(さじ)回雑文祭開催を称える詩
「匕(さじ)は投げられた」
死蔵されたる 柴の花の化身は
此岸の頃に 北叟笑(ほくそえ)む
鉈(なた)の刃の千兆の疵(きず)に滂沱(ぼうだ)し
匙(さじ)に浮く褐色の脂には 糀(こうじ)を載せる
背と指とに託された訛りには
老いて初めて耳を傾けよ
擬装の尼は皆 詣でた後に 髪を漉(す)く
居ようがない囮は 皆を疑い砒素を混ぜる
些事にこだわる批判は隔靴掻痒 と叱れ
昆布こそ旨みの元
宋 砂塵(1763-1797)
この最後の節「昆布こそ旨みの元」の故事からヒントを得て東京帝国大学教授、池田菊苗博士がグルタミン酸を発見したことはよく知られている。
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お題
・タイトルは「匕(さじ)は投げられた」とする。
・「些事にこだわる」「すくいようがない」を文中に含む。
・「匙」「化」「北」「比」「旨」「花」「死」のいずれかの漢字を使用した格言をでっち上げ、「さじ」という音を含む名前の人が言ったことにする。
総務省日本語局文章課雑文係長殿
雑文法第34条第21項の規定にしたがい、平成17年11月24日付にて掲載された雑文の内容の一部を変更したいのでここに申請する。
1.掲載者氏名 半茶
2.掲載年月日 平成17年11月24日
3.承認アドレス http://www.ne.jp/asahi/nsc/gon/082.html
4.雑文題名 ほとんど短期記憶のない男
5.一部変更理由 アメリカ合衆国国名由来が新たに判明したため
6.変更箇所 別紙のとおり
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別紙
現掲載内容の六段落目および七段落目を削除し以下の文章を挿入する。
パトリックさんによると、アメリゴをラテン語読みしたらアメリクスで、国は(船もそうだが)”女性”なので女性形のアメリカになったそうだ。なんだNHKに感心して損をした。解約だ、解約。するってえと、アメリカはラテン系なのか。ガンガン書かんか、ガンガン書かんか、ガンガン書かんか、ガンガン書かんか。(繰り返し口ずさむとラテンのリズムになる。)
しかし、そのころラテン語女性形の名前をつけるのが流行していたからたまたまアメリカとなっただけで、当時フランス系の命名が流行していたらアメリとなっていただろうし、イタリア系の命名が流行していたらアメリニューノであったろう。ロシア式命名が流行していたとしたらディスコビッチダゴービニャアナ合衆国となっていたことであろう。ますます覚えにくいではないか。
となれば名前なんて、どうでもいいじゃん。たまたまアメリカだっただけじゃん。たまたまそうなったというだけのものを苦労して覚える必要があろうか。いや、実はあるのだが、馬鹿だから気がつかないのである。鎌倉幕府が1192年に開設されたという数字自体にその本質があるのだろうか。1193年とか1194年に多少ずれていたら、歴史が大きく変わっていたのだろうか、いや、多分変わっていたのだろうが、馬鹿だからそこら辺に思いが至らない。
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照会事項
平成17年11月25日付掲載事項一部変更承認申請に関し、以下の点について回答されたし。
1.アメリカがラテン語読みであることを根拠として、フランス語読みイタリア語読みロシア語読み等へ話を進行することの妥当性を検討されたし。
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照会事項回答
照会に従い検討を行った結果、差し替え内容の第二段落について以下のとおり変更を行いたい。
しかし、そのころラテン語女性形の名前をつけるのが流行していたからたまたまアメリカとなっただけで、ラテン系ではなくガテン系だったら建築してしまうではないか。図面をごまかして震度五で崩壊してしまう恐れがある。ラテン系ではなく汚点系だったら闇歴史としてその存在が抹消されていたかもしれない。サテン系だったらネーちゃんちゃーいかへん?ではないか。支点系だったら十分な長さがあれば地球を動かしてみせる。
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当局における検討の結果、本雑文は掲載に要求される十分な水準に達していないと判断されたため、当該申請は却下されたのでここに伝達する。
ローランドのリズムマシンTR-808 と TR-909 とベースマシンTB-303のエミュレーターRebirth RB-338 2.0がいつの間にかフリーになっていたので、ダウンロードしてみる。CD−Rの調子が悪くて10枚ほど無駄にした後、やっと起動。びよーんびよーんで半日過ごす。
最近、異色短編作家の奇妙な作品ばかり読んでいるせいで、ねじくれた思考回路になっているのが自分でもわかる。こういう時にセカチューとか読むと、あまりの捻りの無さにアバンギャルドな感覚をおぼえるのではないかと思う。ビーチボーイズを聴いて、底抜けの明るさに前衛芸術かと思ったことを思い出す。
勝手に第七回雑文祭のバナー作ってみたけど、わかりにくいな。まあいいか。
十数年前に死んだ友人が夢に出てきた。それについて書こうとしていたらだんだん落ち込んでくる。
沖に召す魔〃
? おかしい。体が重い。どうも先週の墓石会議強行日帰り往復がよくなかったようだ。開催されることだけに意義がある会議。議題はというと、蒋介石の招待席は蒋介石が座るのか、招待客が座るのかという類のお話で、誰かが決めればそれで終わりとなるのだが、だれも決定に対する責任をとりたくないからいつまでも決まらない。何が話されるかには意味が無く、座ることに意義がある会議は疲れる。嫌になる。嫌だからますます疲れる。
二日経っても疲れが落ちない。いつまでたっても落ちない。いつ疲れが落ちるのか、疲れのオチは未定である。疲れが取れないと思っていたら、朝起きると何故か全身が筋肉痛で、かといって運動した記憶もない。まさか半年前の子供の運動会の筋肉痛が今ごろ出るわけもあるまいし、と思っていたら背中一面にに吹き出物が、と思っていたら腹が下ってくる。どうやら風邪らしい。土曜日に床屋にいったのもまずかったのだろうか。普通に切ると自然と坊主頭になるので涼しくてかなわない。起きていると人の声が頭に響くので、静かにして寝て過ごす。寝ていると床と天井が揺れる。地震なのか眩暈なのかよくわからない。夜中になると腰や太股の裏が痛む。暗い壁をなにかぬめぬめした小動物が這い周っているように思える。その夜は珍しく夢を見たような気がするが、うなされたことしか覚えていない。
朝起きるとずいぶん楽になっていたので出勤してみる。駅を降り、会社に向かう道を歩いていると一歩進むにつれて強烈に鬱の波が押し寄せてくる。こんな酷いのは久しぶりだなと感じつつ、死にたいと言う事以外のことを考えるにはどうしたらよいだろうとぶつぶつとつぶやきながら、ぼんやりと橋の上から運河を眺める。黒色の粘度の高い運河の水は、風も無いのに珍しく大きなうねりが見える。光が反射してなにか大きな黒い顔が一瞬見えたような気がした。会社の洗面台で手を洗う。鏡に写った顔が、さっきの運河の水に浮かんだ顔と二重写しに見えるような気がする。その運河の顔がニヤリと笑ったような見えたとたん吐いた。吐き気も無いのに口からは食べた覚えのない大量の黒い液体が飛び出る。不思議なことに酸が喉を焼くこともない。口をすすいで顔を洗って席に戻る。鼻の奥のほうがなにか詰まっているような感じがする。何度か強く鼻をかんでみる。手のひらを広げて親指の先から小指の先くらいまでの長さの、白くて長いものが出てきた。光の射さない洞窟に住む目の見えない蟲のような白さ。その側面には足が無数にはえておりティッシュの中でうずくまっていたと思うと次の瞬間にささささと走って逃げ出してしまった。
腕に出来た出来物を痒さに耐え切れずかきむしると、その中から羽毛が出てくる。よくみると腕の皮膚の下にびっしりと羽毛が生えようと準備している。既に足は変形し膝は逆関節となり頭髪は抜け落ち目は頭の左右に移動し、肩口からは七つの顔をもつ蛇が生え首にまとわりつき、くるぶしに指が新たに突き出し、その先には鋼鉄の爪が。もはや何かをしゃべろうとしてもクケェーとかカクォワーなどの異型の音声しか発することしか出来ない。
脳髄を白い蟲に食い荒らされもはやほとんど何も考えられない私はガラスを突き破り道路へと飛び出す。埋立地を走る湾岸道路を疾走する。走る車の間を追い越す。これから私はどうなってしまうのだろう。走る車の天井に飛び乗り、足の鉤爪を天板に食い込ませ天に向かって咆哮する。どこに行こうとしているのだろう。フロントガラスを踏み割り、前の車に飛び移る。車がハンドルを切りそこねてガードレールにぶち当たる。横を併走するトラックに飛び移る。この湾岸道路のその先に広がる湾のその沖に、何かが私を呼んでいるような気がする。そこまで行かなければいけないような気がする。なぜだかはわからない。その、どこかとやらに辿り着くことすらできるのだろうか。クケクケケ。なに、こうなってしまう前から、普通の人生においても、そのことについてはわからなかったではないか。わからないということは、何一つ変わらない。ケークケーーーケー。トラックの荷台に吹き付ける風に、既に羽が生え揃った翼を広げ、黒い空に向かって飛び出してみる。飛べるか、飛べないか、それはやってみないとわからない。クワクワクワッ。それは変身する前の人生とて同じことである。なにがどうなっても、生きているだけでいいと言えるのである。生きているだけでもいい。できることなら来年もいい年でありますように。
第七回雑文祭 暫定縛りフライング参加作品
|推奨: 自作のイラストかflashをつける。
|題名: (お気に召すまま)
|始め: ?
|しばり1: 七つの顔を持つ
|しばり2: オチは未定
|しばり3: 蒋介石の招待席
|結び: 来年もいい年でありますように。