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半茶_日記_1月_2月

050228

胃が痛い。

050227

ターミネーター3をテレビで見た感想を書こうと思ったが、ほとんど悪口になってしまうので困る。女性ターミネーターが崖から飛び落ちて、走っている車の屋根に飛び乗るカットはすごかったなあ。あと、ターミネーターが主人公に最後に言うセリフが面白かった。あと、なんか書くことあるかな。この映画のテーマは、アメリカ人はもっと人の話を良く聞け、ということかな。

本日の確保:幻想と怪奇 −ポオ収集家− 仁賀克雄編 ハヤカワNV 復刊記念にゲット / ムーン・パレス ポール・オースター 新潮文庫 いまさらと言った感じですが / 怪しい来客簿 色川武大 文春文庫 行方不明のため再確保

050226

「新・世界の七不思議」鯨統一郎 創元推理文庫 面白いんだけどなあ。小説下手だよなあ。タイトルどおり、世界の七不思議の新解釈。面白いんだけど、”こういう解釈”というところで止まっているのがもったいないなあ。京極夏彦だったら、それを踏まえて殺人事件というお題が出たりするのだが。

チャンピオンシップロードランナー37面目。トラップを落ちながら番兵の頭を踏む。

050225

「万物理論」は中盤まで未来社会の描写がメインで、そういうのは苦手なのでどうなることかと思いましたが、後半からあれよあれよと言う間もなくSF的アイディアが矢継ぎ早に炸裂していて楽しめました。アイディアの為にこの小説が組み立てられているというところが見えてくるのは残念ですが、まあそれは仕方ないか。

チャンピオンシップロードランナー36面目とりあえず番兵を閉じ込めればあとは楽。

050223

チャンピオンシップロードランナー34面目をやっとクリア。もう一度クリアできる自信はない。散々苦労したおかげで35面は鼻歌混じりでサクッとクリア。

「万物理論」を半分ほど読んだが、SFらしいイベントがまだ起こらないので、これは本当にSFなのだろうかと、だんだん不安になってくる。

「イエローマジック歌謡曲」 YMOのメンバーが関わった歌謡曲のコンピレーションCD。3枚組み55曲。ストレス解消のための衝動買い。非常に懐かしい曲ばかり。サンディーのCDを持っていないことに気がつく。売ってるのかな?

コンプリート・スーザン スーザン 2枚のアルバム(「Do You Believe In Mazic」と「恋せよ乙女」)とシングル2枚分を収録。ストレス解消のための衝動買い。「Do You Believe In Mazic」は既にもっているのだが仕方がない。「恋せよ乙女」は聴いた記憶が全く無いのだが、何故か曲を知っているという不思議。「恋せよ乙女」はYMOの「BGM」時代というかBeatniksの「出口主義」時代の音が満載かつ、曲順に従ってだんだん内面に下降していく仕様(でも暗くなりきれない)ところが面白い。でもザ・テクノポップと言わんばかりのシングル「サマルカンド大通り」が一番好き。

ブルー・シャンペン ジョン・ヴァーリイ ハヤカワ文庫 万物理論を読んでいたらSF短編を読みたくなってきたのでとりあえず確保。予備知識ゼロ。積読中。

逆転世界 クリストファー・プリースト 創元SF文庫 ハヤカワで「奇術師」がヒットしたので再販されたらしい(邪推)。とりあえず確保。まだ「魔法」も積んであるままなのだが。

050220

チャンピオンシップロードランナー34面目は、一週間かかってもクリアできず。タイミングがシビアなところが18箇所もあるので、どこかでつまづいてしまう。

イーガンの「万物理論」を読み始める。冒頭に、科学技術の進歩によりモラルが大幅に変わってしまった様子が描かれている。サイバーパンク以降もう慣れっこになっているので、ああまたかという感想を抱く。現在我々が抱いている共通のモラルというものが、実は根拠があるようなないようなもので、ほらこんなに変わるかもしれませんよというのは、最近似たようなことがあったなと思う。たとえば、未成年の女性アイドルが実は集団強盗を半年間続けて店を潰したことがあると笑いながら告白するような。

この前、TVで映画版「呪怨」をやっていたのをよせば良いのに見てしまう。日常に潜む恐怖を拡大する手腕はお見事。日本の家の恐さとか、頭を洗っている時に手が…とか、カーテンの後ろに何かが…とか。それはいいけれど、なにしろ拡大しすぎ。呪いの結果に対応する呪いの原因がプアなので説得力がなあ。たとえば
「リング」
<原因>母子二代の超能力者がいじめられた上に井戸に落とされ死ぬに死ねないところに(ネタバレなので削除)
<結果>ビデオを見た人が死ぬ。
「呪怨」
<原因>一家無理心中
<結果>近づくもの全て死ぬ
原因と結果のバランスが悪過ぎないか。一家無理心中くらいでこんな無差別な超常現象が起きるなら、内乱や戦争がおこれば国ごと地獄になっちゃうよ。

050213

チャンピオンシップロードランナー31面目をクリア。トラップが駆使された面は好きじゃないのでヒイヒイ言いながら試行錯誤。32面目。私の解法では偶然に頼らないとクリアできない。気に入らない。33面目。一応クリア出来たが、もうちょっとエレガントな解法があるような気がする。

サバイバー チャック・パラニューク ハヤカワ文庫
とりあえずパラニュークの本は読み始めたら止まらなくて困る。こういうのなんて言うのかな。ドライブ感覚というのはちょっと違うし、トルクがあるというかなんというか。集団自殺したカルト教団の生き残りである主人公が、カウンセリングしたり少女に出会ったり教祖になったりハイジャックしたり、何もかも間違った方向に転がっていく話。小説としても何か間違った方向へ進んでいってしまっているような感じがするもの困ったものである。このラストも救いがあるんだかないんだかあるんだかないんだかあるんだかないんだか。

050212

チャンピオンシップロードランナーやっと30面目をクリア。だんだん底意地の悪いこと甚だしいことになってきている。

メタフィジカル・パンチ 池田 晶子 文春文庫 読んだ。

MP3プレイヤー欲しいが、CDでも聴きたいということで新しいポータブルCDを買ってみる。Panasonic SL-CT520。今まで使っていたSL-CT780とCDで聴き比べてみるとかなりドンシャリになっている。KOSS Plugで聴くと低音が利き過ぎてもうなにがなんだかと言う感じ。イコライザーの3Dモードというのが各音を独立させる感じで面白い。とりあえず100曲ほどMP3をCD-Rに焼いて聴いてみる。MP3を圧縮前の音声に近づけるRMTRは効果がよくわからず。MP3は早送り/巻き戻しが出来ないのが辛い。乾電池ボックスが本体直付けでなく、コードで接続するのは断線が不安。なんか適当なイヤホン買ってこなくっちゃ。

050208

そういえば昔、トリビアの泉で、ワープ航法を実現は不可能というのをやっていた。ワープする為には宇宙10個分のエネルギーが必要であるから、ということらしい。じゃあ、そのために宇宙を10個用意すればいいじゃん。平行宇宙とかさあ。と考えたのだが、どうだろう。

050206

書くことがあんまりにもないので、チャンピオンシップロードランナー日記にしようかと思案中。ただいま22面目。面が進むにつれて、だんだんタイミングがシビアに要求されるようになってきた。キーボードで6個のキーを片手で操作するのはつらいものがある。

あんまり書くことがないので今日買った本。

DEATH NOTE 5 大場つぐみ/小畑健 ジャンプ・コミックス
ここらへんまでくると、私としては理屈の応酬がヒートアップして、現実を置き去りにする勢いでとんでもない結論に達するところを見てみたいのですが、それはさすがに無理かな。

人間は考えるFになる 土屋賢二×森博嗣講談社 
ブックオフで100円。対談集。どちらかのファンだったら読む価値があるかも。

NHKにようこそ 滝本竜彦 角川書店
ブックオフで100円。いつ読めるようになるか予想もつきません。

キャッチ=22 上・下 ジョーゼフ・ヘラー ハヤカワ文庫 
何故か上巻450円下巻100円と、全然離れた棚に置いてあった。数年前(ひょっとすると十数年前)に購入して読まないまま行方不明になったので再確保。他にも罪と罰が上巻450円、中巻なし、下巻100円というのがあった。

驚愕の曠野 筒井康隆 河出文庫 
ハードカバーを持っているので買っていなかった文庫。いまさら確保。新潮文庫版も合わせると3冊目。このお話だけで一冊の本になっているべき話なので、短編集となっている新潮文庫版は辛いものがある。まあ、読めるだけでもありがたいのだが。河出文庫版はいい線いっていると思うけれども、イラストと解説が邪魔。でもほんといい線いっていると思う。章のタイトルに1ページ使っているところとかハードカバーよりもいいかも。でも白紙のところはページ数の表示も無くしてもらいたかった。

050130

世界の真ん中で忍法を叫ぶ

佐助てください!

と、駄洒落を思いついたら言わずにいられないのは、それは笑わそうとか受けようとかいう気持ちではなくて、駄洒落は魂の叫びだから。ジャズがスイングせずにいられないようにロッカーがシャウトせずにはいられないようにオヤジは駄洒落を言わずにいられない。心の底から湧きあがるフレーズを抑えることは出来ない。たとえ誰からも理解されなくとも。たとえそれが既に数万の人が思いついてしまっていた手垢のついた駄洒落であったとしても。駄洒落を抑える時、それはオヤジとしての死を意味する。

Apple][のロードランナーおよびロードランナー2をクリアしたので、チャンピオンシップロードランナーに突入。さすがに難易度が高く、一面クリアするのに三日かかったりする。難しいことは難しいのだが、難易度の高い操作をちょっと失敗すれば全てがパアになったり、無駄に何度も繰り返し作業をさせたりするようなクソゲー要素が少ないのはさすがである。って、二十数年前のゲームをレビューして意味があるのかどうか。

海を失った男 シオドア・スタージョン 晶文社
やっと読了。「時間がかかる彫刻」よりも「不思議のひと触れ」よりも濃い。特殊な状況の中の特殊な情動を書いて普遍的なものを作り上げるという、不思議で、ある意味危険な作品集。人工的かつ普遍的という特徴は、アメリカという国の本質から来ているような気がする。根拠は今のところない。

050129

私が聴く音楽は、暗いだの耳が痛くなるだのつまらんだのと一概に家族に不評なので、家庭内ではスピーカーでは聴けない。仕方がないが家庭内平和の為である。しかし、イヤホンで聴くのは家族の会話を拒否しているように思われる。それも嫌なので、自然とほとんど唯一の音楽鑑賞時間は通勤時となってしまう。いまのところポータブルCDをカバンに放り込んでいる。自分でCDを焼くのは面倒くさいのでシングルCDを一枚にまとめたりする以外にはあまりやらない。CDの入れ替えも面倒くさいので、手持ちのライブラリーを持ち歩けるハードディスク型のmp3プレイヤーが欲しくなってきた。iTunesの使い勝手が良さそうなのでiPodを検討。手持ちのCDを全部入れようと思うとiPodの20GBということになる。電子音楽(古い言い方)は、ある意味音色が命であり、変換すると音が変わるmp3は好ましくないのだが、まあそこは妥協するということでひとつ。ということでipod購入の前にiTunesの使い方に慣れておこうと何枚かCDを取り込んでみました。……よく考えると、このパソコンのハードディスク15GBではないか。全然容量が足りないわ。ハードディスクを買ってくるのも面倒くさいのでiPod購入も面倒くさくなり無期延期に。大体、mp3プレイヤーだと、購入したCDをその場でバリバリとシュリンクを破って帰りの電車の中で聴くということが出来ないではないか。(あのブドウは酸っぱいに違いない。)

050128

春期限定いちごタルト事件 米澤穂信 創元推理文庫
去年の暮れに出て、しばらく見かけなかったのが平積みになってたので購入。昔になんかあってその推理力を封印して小市民を目指す主人公と、やはり同じように小市民を目指す女の子のお話。青春ものを疲れたサラリーマンが読むと、「まあ、元気でよろしゅおますなあ」という感想が浮かぶ。その昔に何があって主人公がどうなったかというのがテーマ密接に関わる点なのですが、それがすっぽりと抜け落ちて描かれない。それがこの話のキモというのは判りますが、それを一冊通しでやられるとちょっとなあと思う。あえて語らないスタンスはもう古くて、最近は舞城王太郎とか、積極的に恥ずかしいことを正面から叫ぶスタンスが主流だと思っていたのですが、違うんですか? 続きがあることが前提の話の作りなので、続編に期待。

アズマニア1,2,3 吾妻ひでお ハヤカワ漫画文庫
帯にリニューアル!と書いてあったので買ってみる。奥付を見ると1996年発行と書いてある。在庫処理なのか。通しで読むと出来不出来の差が甚だしいなあ。不条理日記とか家に何冊あるかわからんくらいだが、まあお布施と思って諦めるか。

050121

スポンサーから一言 フレドリック・ブラウン 創元推理文庫
ブックオフで見かけたので救出。ショートショートってこういうのを言うんですよ。>誰ともなく。まあアイディアストーリーだから古びているものもあるのはしょうがない。表題の「スポンサーから一言」はラジオ時代でしか成立しない話で、時代背景が古びてしまった今読み返すと、かえってその古びた感じが良かったりする。

050120

ホッグ連続殺人事件 ウィリアム・L・デアンドリア ハヤカワ文庫
ハヤカワ60周年記念名作セレクションということで活字が大きくなっていたので読んでみる。一見、事故にしか見えない連続殺人事件が起こる。犯行を知らせる手紙には、犯人しか知りえない事が書いてあり署名にはHOGとあった……。ということで、こういうことではあるまいなと思って読み進めると、その通りだったので驚く。しかし、ホームズ役のベネディティは目下のものに迷惑かけっぱなしだし、推理能力はすごいらしいが発揮しないし、結局犯人の犯行を最後まで防げないし、とんでもない探偵だなあ。

050119

最近の仕事のやり方

部長から、この業務は君が担当だからよろしくとの指示を受ける。
部長は具体的な作業の指示を出す。違う人に。
部長に対し、私が担当ということでよろしいですね、との確認をする。そうだと言われる。
部長は具体的な作業の指示を出す。違う人に。
私が担当のはずですが、具体的にはどの部分をやればいいのですか? と部長に聞いてみる。
担当は君だが何もしなくてもよい、と言われる。
やはり部長の頭はおかしいとの結論に達する。

緊急の業務が発生。担当と思われる部署に処理をお願いする。一週間たっても返事が来ないので催促する。これは僕の業務ではないね、といわれる。最初にそう言って断れよと思いつつ、やはりこいつも頭がおかしいとの結論に達する。

ある複雑な案件に関してプロジェクトチームが組まれ、長い議論の末結論に達したようだ。実際の業務は、そのプロジェクトに所属していない私が担当となる。プロジェクトの検討経過はおろか、結論は知らされない。途中で変更があるとプロジェクトで検討される。その結論も私に知らされない。検討すべき事項が発生しても、プロジェクトメンバーが誰かすら知らされないから、私からプロジェクトへ提案することもできない。よく考えると、何についてのプロジェクトなのか知らされていない。

いつもはコピー類は自分でとるのだが、とんでもなく忙しかったので、暇そうにしている後輩にコピーをお願いする。3ヶ月経過したが、未だにコピーは仕上がらない。

それなりの責任をとれる人がやるべき業務がふりかかる。無責任にはできませんと断るが、いざとなったら俺がやるから、といわれて迂闊に信じてしまう。やはりトラブルが発生し、私の手に負えなかったので上司に申し送りする。数週間たってから、なにも進展していないまま、私の手に舞い戻る。

050118

茶川さんがはまっていると聞いてCrimson Room → Viridian room → Blue Chamber → My Diamond babyの順で脱出ゲームをやってみる。面白いのだが、クリックのやりすぎで右人差し指が筋肉痛。複雑なflashのゲームだと、私のマシンの性能のせいだろうけれど、反応が鈍くていらいらするのが困る。

050117

トマス・M・ディッシュの「アジアの岸辺」読了。振り返ってみると全篇にわたって「静かで強固な悪意」に満ちている。その悪意の核は読者を完全に拒絶する。そしてその拒絶する姿勢の完璧さに、ある種の読者は惹かれてやまない。

050116

「中国の大盗賊・完全版」 高島俊男 講談社現代新書 やっと書店で発見できたので確保。中国では「民の武装集団」を盗賊という。中国の歴史を盗賊という観点から示した本。個人的には、毛沢東の項にあった中国のマルクス主義の考え方の説明が興味深かった。中国のマルクス主義を要約すると「造反有理」(上のものをやっつけることは(無条件で)いいことだ)。ある階級に属するものは無条件で悪人と考える。逆に悪人はすべてその階級に属すると考える。……捏造・嘘をついてもある階級の人を攻撃することは良いことだという思考回路はここらへんから渡来してきたものなのかな。

050115

今週のトリビア:googleで「隠したのは自分ではありません」を検索すると1位のサイトは半茶。2位は存在しない。

耳そぎ饅頭 町田康 講談社文庫
偏屈であることを解消すべく様々な事柄に挑戦してみるのはよいが、きまって散々な目にあうというエッセイ集。小説の時と違って、ここから想像力が暴走し始めるてえ所で終わってしまうのが、最初のうちは物足りなかったのだが、同じテーマで繰り返し繰り返し繰り返し繰り広げられる話がだんだんと気持ち良くなってきたりする。

050114

突然、猛烈に「Englishman in New York」を聴きたくなったのでCD屋に行ってみる。ベスト・オブ・スティング&ポリスというのを買ってみる。「De Do Do Do, De Da Da Da」と「Message in a bottle」合わせて三曲をへービーローテーション中。つい最近まで気がつかなかったのだが、「Englishman in New York」ってレゲエのリズムなのね。今ごろ気がつくとは、なんという粗忽者。粗忽長屋は城でもつ。なんてえことを申しますが。

050113

朝、電車から降りようとすると、乗り込もうと待っている親父が「降りるのが遅い」と大声で怒っている。朝から憂鬱になる。帰りの乗り換え駅でホームを歩いていたら、帽子にサングラスにマスクの男に突き飛ばされて痛くてうずくまる。横断歩道を歩いていたら、いきなり自転車が突っ込んできて私の前を歩いていた男性に追突する。男性はムッとしたが、そのまま歩いていく。自転車はそのまま行き過ぎたが、引き返してきて、またその男に自転車をぶつける。さすがに男は怒り出すが、自転車は去っていく。だれか人を凶暴にする毒ガスでも撒きましたか?(実話なのでオチはありません。)

本棚探偵の冒険 喜国雅彦 双葉文庫 
古書にはまっていく様子を描いたエッセイ集。ハードカバーは初版本を買いそびれた。凝りに凝った製本だったので、まさか文庫になるとは思っていなかったよ。私はブックオフ以外は、古本屋を避けるようにしている。一回、神保町で時間が余ったので古本屋に入ってみたら欲しい本があれもこれもああそれも。目移りしている間に、一軒目であっという間に三時間が経過して驚いた。そのとき丁度持ち合わせが少なかったので助かった。まさに神保町は悪魔の住む町である。それ以来、神保町には近寄らないことにしている。

050112

今日、娘が電車で、今朝3回痴漢にあったと言って怒っていた。一緒の電車で行ってやろうかと提案するが却下される。

ニセヨンサマー 電気グルーヴ
ライブとクリップ集のDVD ライブは以前よりもビートというかダンスというかそういうものを押さえ気味で流すアレンジがなされていて、正直なところファン以外にはお勧めできない感じ。副音声はピエール瀧と石野卓球の解説で、音声の2/3が笑い声という飲み屋の馬鹿話以下の話だったが、これがことごとく私のツボをついて面白かった。まず冒頭からして

ピエール瀧「えーと、というわけでピエール瀧です。」
石野卓球「こんばんは、森進一です。」
瀧「え!?マジで?」

あれ? 文字にすると全然面白くないや。

050111

日付は適当だが、Mac miniが発表された。欲しいなあ。スイッチ・バックしようかな。

050110

昼飯を食っている時に、ゲログロ・サイザンスという単語を思いつく。この単語に見合ったサイトを作りたいな、ふと思う。内容はとてもここに書けないような、見た人が例外なく不愉快になるサイト。ココログでも借りようかと思うが面倒くさいのでやらない。チラシの裏にでも書くことにする。

050109

ノートパソコンのキーボードの上にコーヒーがぶちまけられる。急いで裏返し、分解して拭いたりする。しばらく置いてから通電してみるとコントロールキーが押されっぱなしになっている。メモリーが半分になっている。外付けのキーボードを買いに行く。400円という得体の知れないキーボードを買ってくる。起動するとNumlkキーが点灯するので、起動のたびに解除しないといけない。面倒くさい。

050108

可及的速やかに
このハンコもまた、作成意図がよくわからない。

フラン・オブライエンの「第三の警官」という小説が面白そうなのですが、絶版状態らしい。古書を検索してみたら9千円……。ちょっと手が出ないなあ。

トマス・M・ディッシュの「アジアの岸辺」を読み始める。果てしない下りエレベータを降り続ける話とか、死者の埋葬が不謹慎とされる世界の話とか、異星人に部屋に閉じ込められる話とか、私の波長にぴったりの短編が収録されていて嬉しい。

050107

薔薇の名前

特急で北の方へ向かう。駅に降りると雪と雨と氷が降っている。風に吹かれて斜めに歩いていくと、目の前にバスが止まり、乗車口が開く。行き先を見もせずに乗ってみる。席に座ると睡魔に襲われ目を開けていられない。目が覚めるとどこだかよくわからない停留所のベンチに座っている。道に沿って歩いていく。角を曲がるとそこはあたり一面のバラ園。雪が降り積もる中、バラが咲き乱れている。

 正月と いうのに バラが咲き乱れ  世に 季違いの 種はつきまじ

050106

(2001/03/20のネタを再掲)
「ちょっとよいか?」

「はっ! なんでありますか。少尉殿!」
「ワシは今、正月らしく書初めをしようとしているところであるが、紙押さえが見当たらんのだ。」
「隠したのは自分ではありません! 少尉殿。」
「…そんなことは言っておらん。すまんが、半紙の端を押さえておいてくれんか。」
「はっ! 自分は半紙を押さえるであります。」
「ちゃんと動かないように押さえてくれよ。」
「はっ! 自分は動かないように全力を尽くすであります。」
「そんなに力を入れんでもよい。ぷるぷる震えているではないか。」
「はっ! 自分は力を抜くであります。」
「力を抜き過ぎだ。半紙が動いているではないか。」
「はっ! 申し訳ありません。自分は適度な力で半紙を押さえるであります。」
「よし。それでよい。では、心を落ち着けて字を書くことにしよう。」
「少尉殿、よろしいでありますか?」
「今、書いているところだから、書き終ってからにせよ。」
「少尉殿、自分は花粉症でありますので、ところかまわずくしゃみがでるのであります。」
「……(書道に熱中していて、聞いていない)」
「少尉殿、自分は今にもくしゃみが出そうであります。」
「……(書道に熱中していて、聞いていない)」
「は、は、はっくしょん!」
「ばかもの! 半紙が動いてしまったではないか、貴様ぁ、上官の命令に従わず、半紙を満足に押さえることもできないとは、

貴様それでも文鎮か!

050105

年末にぼぉとしていると同居人から怒られるので大掃除しているふりをしていたら、机の引き出しの奥から箱が出てきた。開けてみると、箱の中には消しゴムハンコが。そういえば昔、暇にあかせて彫っていたなあ。極私的YMOで使用したものとか。

前駆体

このハンコを彫って、どうしようとしていたのか、今となっては自分でもよくわからない。

「実録・外道の条件」 町田康 角川文庫 とりあえず、もう内容はどうでもいいです。その語り口に酔って漂うばかりです。

050104

ザ・ドリームマッチ’05
▲司会:ダウンタウン 出演:雨上がり決死隊、ココリコ、ガレッジセール、さまぁ〜ず、くりぃむしちゅー、キャイ〜ン、ロンドンブーツ1号2号、山口智充、出川哲朗▲メンバーをシャッフルして新コンビを作り、500万円を目指す番組。これくらいの芸暦のメンバーだと何をやってもそこそこの笑いが取れるのだなあ。さすがである。ただ、新しい笑いが見当たらなかったのが残念。▲審査員に小川直也がいたり、ダウンタウンが出てくるだけで大笑いがとまらない観客を集めるという、「笑いを審査するのではないのですよ」というスタッフからのサインがビシビシと出されていて、まあそういう番組であった。

早朝の夢。寝ている自分の上に直径1mほどの真っ黒な球が浮かんでいる。球の表面には太明朝体で「鬱」と書いてある。目覚めて明日から仕事だと思った瞬間に身体が重くなる。胃が痛くなる。腹が下り始める。眩暈が起こる。肩が凝る。背中が痛くなる。手が震える。足が臭くなる。昼、起きていられず、夜寝られない。へっへっへ、口では強がりを言っても、ほら、体は正直だな。木枯らしが吹く。風に吹かれてまっすぐ歩けない。雪は振る。貴方は来ない。地面は凍る。地震は起きる。津波が寄せる。サザンの持ち歌が一つ減る。ご冥福をお祈りする。コンビニのお釣りを募金箱に入れる。次の朝、仕方なく髭を剃る。髭を剃り終わると出勤になる。それが嫌で延々と剃り続ける。剃る髭がなくなったので腋毛と胸毛を剃る。陰毛を剃ろうかどうか考えていると洗面台の排水溝が詰まって怒られる。顔を洗う。歯を磨く。電車に乗ってどこかの知らない場所に連れ去られる。気がつくと周囲360度の地平線まで満点の星空。

050103

正月早々、厄払いに行かされる。延々と一時間ほど列に並ばされる。駅から大師までの長い行列の角々に何故かキリスト教の布教の演説が流されている。冷静に聞いてみると、この世の終末は近いだとか、キリストを信じなければ地獄に落ちて永遠に苦しむとか、他に方法はないだとか、鬱病じみた声で訥々と喋っている。いわゆるカルト教団の教えと区別がつかない。こういう教えを信じれば、心の平安は得られるかもしれないが、地には平和が訪れることはあるのだろうかと思わされる。正月早々地獄に思いをめぐらされるというのは、日本人にはなじまないのではないか。もうちょっと陽気にできないのだろうか。

ウンナン芸人道祭り■05極限ネタバトル!笑わせたら100万円SP
▲司会:ウッチャンナンチャン 出演:TIM、インパルス、フットボールアワー、ますだおかだ、カンニング、FUJIWARA、アンガールズ、アメリカザリガニ、安田大サーカス、バナナマン、原口あきまさ、はなわ。おかしいなあ、番組表にバッファロー吾郎の名前が無いぞ。▲5つのジャンルで、それぞれ1分以内に無作為に選択した観客5名を笑わせたら100万円。だめだったら100円。▲あんまりこういうことを言いたくないのだが、ナンチャンって本当に笑いが嫌いなのだなあ。ネタやっている途中で「一人クリアー!」とか大声を出してネタをかき消したりして。▲バッファロー吾郎のネタ「車田正美の漫画に良く出てくる場面」に大受けしたのだが、会場は静まり返っていた。▲何故だろう。▲プロでも1分で大受けをとるのは難しいことがわかった。▲興味深いのは、いわゆるコンビで面白い方はあまり笑いを取れず、いわゆる面白くない方とされている方が客を笑わせていたケースが多かったこと。▲制限時間1分が短すぎるためか。▲時間が短いために、演者が焦ってしまうためか。

「時間のかかる彫刻」 シオドア・スタアージョン 創元SF文庫 やっと読了。スタージョンの短編は一つ一つが重くて、読むのに時間がかかって困る。受け手に「今までに感じたことのない感情」を引き起こすこと」が創作の目的の一つだとすると、それは非常に困難なことであるのだが、非常に高い打率でそれを達成していることに驚く。また、受け手に「今まで感じたことのある感情」をよりうまく引き起こすことも創作の目的の一つだとすると、それもまた困難なことであるのだが、これもまた非常に高い打率でそれを達成していることに驚く。

050102

明け終わりました。

初夢

「法月倫太郎の新冒険」法月倫太郎 講談社ノベルスを読む。毎度毎度のことながら、俺にはやっぱり本格推理属性がないことを思い知る。リアルとリアリティのあり方に違和感を覚えるのだと思う。ミステリーで殺人を扱うのは、それが「非現実」であることのサインなのであるが、それが論理を用いて「現実」的な解決に着地する−のは仕方ないとして、それだけでは「単に現実を容認すること」に他ならないような気がします。もちろん私の読みが浅いと言う可能性が多々あるということも考える必要もある。

050101

明けました。

MX-TVで北野武の「BROTHER」と「みんな〜やってるか!」がやっていたので、つけっぱなしで流す。どちらとも、自分が抱える大きくて黒い穴に、どうしようもなく引き込まれ落ちていかざるを得なかった主人公の話。

ナインティ・ナインの年越しは、巨大火達磨に岡村が突入でしたが、どうも例年と比較して突入前の真面目さに欠けていたように感じられた。辛いのはわかるが、そこはクソ真面目にやっていただかないと。


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