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半茶_の_日記_5月

040531

では、ここは「ステファニー」ということで一つ

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箪笥
韓国ホラー映画「箪笥」(公式サイト http://www.twosisters.co.kr/) のビジュアルがいいなあ。細部まで神経が行き届いている感じで好感が持てます。(ほぼ)シンメトリーな配置の人物写真というものは何故か怖いのですが、(例えばシャイニングの廊下に佇む双子姉妹)あれは何故なんだろうなあ。シャイニングの双子はあまり可愛くないのがあれですが、箪笥の姉妹は可愛くていいなあ。(多分)死んでるけど。早速、記念家族写真(姉妹血まみれ)を携帯の待ち受け画面にしてみました。私の携帯などどうせ誰も見ないし、趣味が悪くってもいいのさ。まあこの写真に関しては血だらけじゃないほうが(単に寝ているのか死んでいるのか分からないような)写真であったほうがいいかと思いますが、それじゃインパクト足りないのだろうなあ。ビジュアルが良くてもお話自体の出来が良いかどうかという問題もありますが。
箪笥

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そういえば昔、曜日の歌があったなあ。最近は聴かないような気がするなあ。と思い出し、googleで検索してみました。なんということでしょう、子供の頃に何気なく歌っていた童謡には恐るべき物語が隠されていたのでした。(なんだってー!)いや、まだ何も言ってませんが。

「月火水木金土日のうた」 谷川俊太郎作詞・服部公一作曲

月曜日、笑ってる
げらげらげらげら、笑ってる
お月さまは、気が変だ
お月さまは、気が変だ

いきなり一番から既に放送禁止である。ルナティックの語源を調べるまでもなく放送禁止である。さて、ここでお月様と呼ばれている気が違っている振りをしている人物は誰なのであろうか。ここでは仮に日暮柱 月雄(ひぐればやし つきお)(仮名)としよう。さて、月雄は何故気が触れたのであろうか。

火曜日、怒ってる
かっかかっかかっかかっか、怒ってる
火鉢の炭は、おこりんぼ
火鉢の炭は、おこりんぼ

日暮柱 月雄(仮名)は由緒ある旧家の正当な跡継ぎである。最初の事件は陶器を焼く登り窯で発生した。月雄の姉である火子の遺体が窯の中から発見されたのだ。遺体は完全に骨となっているため証拠の収集が難しく、事故なのか自殺あるいは他殺であるのか捜査は難航した。

水曜日、泳いでる
すいすいすいすい、泳いでる
みずすましは、水の上
みずすましは、水の上

ああ、なんといふことでせう。月雄の花嫁となるはずだった推子が、次の日、死体となって池に浮かんでいるところを発見されました。推子は両手に椰子殻活性炭の詰まった袋を抱いていました。活性炭で汚れを吸着して水を澄ませようということなのでしょうか。ますます横溝ワールドです。誤解釈の余地もありません。

木曜日、燃えている
もくもくもくもく、燃えている
火事だ火事だ、山火事だ
火事だ火事だ、山火事だ

一大事です。裏山が火事です。皆は慌てふためきました。しかし、探偵はこの火事が真犯人による陽動作戦であることを既に見抜いていました。火事だ! と叫び声が上がった瞬間にも視線を動かさず落ち着き払っていたあの人。まさか、あの人が……。

金曜日、光ってる
きらきらきらきら、光ってる
大判小判、土の中
大判小判、土の中

日暮柱家に伝わる古文書には当家の秘宝の在りかを示す古文書が代々伝えられていました。やはり埋蔵金をめぐる骨肉の争いであったようです。

土曜日、掘っている
どんどんどんどん、掘っている
どこまで掘っても、見つからない
どこまで掘っても、見つからない

月雄は古文書を解読して掘ってみたのですが発見できません。古文書にはでたらめが書いてあったのでしょうか。それとも既に発見されて持ち去られた後なのでしょうか。なおも月雄は血眼になって掘っています。

日曜日、遊んじゃう
にこにこにこにこ、遊んじゃう
お日さまといっしょ、パパといっしょ
お日さまといっしょ、パパといっしょ

気が違っている振りをしていた月雄は、埋蔵金を得るべく掘り返していました。しかし掘っても掘っても埋蔵金が出てこないため、とうとう本当に気を違えてしまいました。月雄はへえらへえらと笑って他の人には見えない亡き父と土遊びをしているようです。ここに於いてこの呪われた旧家は滅び、この家に迫害された犯人の復讐は完了いたしました。探偵は全ての謎を解明し、犯人を指摘しようかと考えましたがいまさらそのような事をしてもせんないことだと考えなおし、その呪われた土地を離れたのでした。

というところで今月も終わりでございます。

040530

ということで元に戻しました。

土日連チャンで子供の運動会で疲れました。全然休んだ気がしない。何をしたという訳でもないけれど。

ダウンタウンの漫才に何だかよく分からない格闘技というネタがありまして、その格闘技の掛け声が「ステップナー」。発音が不明瞭なのでステッフナーの方が近いよな。という言葉でした。googleで検索して三件引っかかるというのが驚きです。

040529

十万ヒット記念にサイト名を変えてみました。多分、一日程度で元に戻すと思います。

夷敵は汽笛だ。鼓笛は詩的だ。知的は不敵だ。魔笛は性的だ。蘇鉄は無敵だ。オチはありません。

な い と言 っ た ら 無 い の だ よ。

そういえば先週のトリビアの泉で、「アニメ版水戸黄門がある。」というのがありました。俺、リアルタイムで見てたんだよなあ。うろ覚えだけど「助さん、力襷(ちからだすき)じゃ!」と黄門さまが投げると「これさえあれば百人力〜!」と暴れ回る助さん。♪ちゃんば〜らぁ、ちゃんば〜らぁ。そいつが男達の生(JASRACの警告により以下削除されました。)

040528

またポリシックスを聴き始めたりする。National Pを買っていないことに気が付きCCCDショップに行くが、置いていないのでがっかりする。仕方が無いので隣の書店で「墓地を見下ろす家」小池真理子 角川ホラー文庫を買ってみる。日本のモダンホラーの先駆けであると同時に傑作だそうだ。なるほどホラーにアンテナが無い私でも十分恐い。階段が無くエレベーターでしか行けない地下室とか、意思を持ったかのようなエレベーターだとか。読み終わって風呂に入ると、髪を洗って流しているときに誰かに見つめられているような気がしてならない。流し終わってから、湯気で曇っている鏡をシャワーで流してみると、鏡の向こうから知らない男が私を覗き込んでいた。神経が疲れているせいだろうと自分に言い聞かせ、何も見なかったことにして風呂から上がる。

040524

まあ偉そうなことを言っても私の書くものは悪文ですから説得力がないのですが……あれ、もう終わりでしたか。すいません。

040523

ゲーデルの猫

「さて、ここにお集まりの皆さん。」
犯罪の全ての謎が解明され、犯人が退場してしまった広間の中央で、そこに残った登場人物を見回してこう言った。
「全ての謎が解明されることをお望みですか。」

今、私が披露した推理によって、一見全ての謎が矛盾なく解明されたように思われます。しかし、それは見せかけなのです。 この本格推理小説が閉じた論理系だと仮定すると、ゲーデルが不完全性定理で証明したように、この小説内には証明出来ない命題が存在することになります。私が今披露した推理に矛盾がなく鉄壁であればあるほど、この論理系に必ず存在するはずの証明出来ない命題の存在が、逆に際立つことになります。つまり、証明出来ない命題の存在が発見されない限りその推理が正しいとは安心して言えないのです。

この猫は、この閉じた論理体系に内包される「証明できない命題」を感知します。そもそも「証明出来ない命題」がどのように存在するかに関しては、その閉じた論理体系全体により規定されます。この猫は、論理体系自体に影響を与えることによりその「証明できない命題」の存在のあり方を変化させ、平たく言うとその命題と一体化することによりその矛盾エネルギーを吸収し活動するのです。この猫が矛盾した命題を食し、一体化した結果、この猫は矛盾と化し、逆に私の推理は無矛盾となります。ゲーデル問題は私がこの猫を飼っている限り問題となりません。

そんな猫がいるわけないとお考えですか。確かに私もこの猫が本当に猫であるかということに関しては自信がありません。しかし、お忘れですか、この時空は閉じた論理系であり、その意味では論理系には少なくともひとつは「証明できない命題」が存在しなければいけないのです。誰も、この猫のように見えるモノが猫であると証明することは出来ないのです。そして、猫であることを証明できない事こそ、私の推理の無謬性の証なのです。

その猫は灰色の瞳を光らせ白い毛並みを波打たせたかと思うと椅子から飛び降りそれと同時に机の上に緑の瞳の黒い毛並みの猫として存在し、さらに開いた扉から部屋に忍び込んできた灰色の猫と一体化すると同時に部屋一杯に分裂して次の瞬間その姿を消し、巨大な三毛猫となって窓から部屋を覗き込んだと思う間もなくその姿を消し、ただニヤニヤ笑いだけが残った。

気がつくと猫は探偵の膝の上に乗って昼寝をしている。探偵の推理の披露すなわち論理体系の構築が終了したので、証明できない命題の発生が終了したのだ。満腹になった猫はただの灰色の猫のようにも、探偵自身の姿のようにも見えた。

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*ゲーデルの不完全性定理(1931)
第1不完全性定理 自然数論を含む公理系が、無矛盾であれば、内容的には真であるが、証明できない命題が存在する。
第2不完全性定理 自然数論を含む公理系が、無矛盾であれば、自身の無矛盾性を証明できない。

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私信:サイキさん、すいません。いまごろミステリのネタを思いつきました。

040522

一昨日の日記に書いたとおり、私は悪文であるかそうでないかということに重きを置いておりません。ある文章が良いか悪いかの評価は、その文章が意図する効果に貢献しているかどうかが重要であり、先に述べたように悪文であってもそれが全体として有効であるならば全然それでも構わないと考えています。美しければそれでいい場合もありますでしょうし、美しくないことが必要なこともあるのではないでしょうか。

さて、枕草子冒頭の「春はあけぼの」は明らかに悪文でしょう。「あけぼの」がいいの? わるいの? 趣があるの? ないの? そして「あけぼの」であるその理由も書かれていません。しかし、悪文であるかどうかを越えて、私はその言い切り方にはある種の凄みを感じるのです。例えばある種の年代特有の残酷さ。それを美しい現代語に訳して「春は明け方が趣がある。」としてしまっては何かが失われてしまうのではないでしょうか。桃尻語訳の「春って曙よ!」のほうが原文の意趣を正確に伝えているとはいえないでしょうか。桃尻語の連続が、ある種読み辛いのは否定しませんが、その読み辛さの少なくとも一部は清少納言自身に由来するものなのではないでしょうか。

と、ここまで書いてみてなんで私が橋本治の弁護しなければいけないのかよくわからなくなってきました。東京大学文学部国文学科卒の人に、あなたの現代語訳はよろしくないと言えるだけの知識を持ったひとはそうそういないという立場を利用した悪質な嫌がらせという可能性も検討する必要があるまいか。

040521

▼下条さま、どうもありがとうございました。 ▼サイトの整理はますます収拾がつかなくなってくる。 ▼なるほど、それはいい質問かもしれません。ところで貴方自身はどうお考えですか。 ▼雑文祭といえば、某所で雑文祭の話が出たので書いてみたら参加者が私だけだったということがありました。

040520

サイト内のファイルの整理をしようといじっていたら収拾がつかなくなりました。できればArayaシステムを使いたいのだが、このサーバーはCGI使えないしなあ。ローカルでやってくれるソフトってないのかなあ。

040519

単純に分類すると、意味がとりづらい文は悪文と言っていいと思うのですが、例えば普通の文脈の中でポンと悪文が放り込まれていると、読者はそこに引っかかって、なんとか理解しようと努力するあまり、強い印象をうけることになります。小林秀雄が得意とした手法だったと記憶しています。
 更に言うと、川端康成のノーベル文学賞受賞記念講演のタイトルは「美しい日本の私」という何を指しているのかよくわからない悪フレーズだったし(美しいのは日本なのか私なのかこれだけではわからない)、大江健三郎の小説は悪文で有名でありますので、ノーベル文学賞をとるためには悪文を使いこなすことが必須なのかもしれません。と理系の乏しい知識で書いてみる。

040518

このまえ、TVで「ザ・メキシカン」をやっていた。眺めているうちに見はまる。どうにもこうにも娯楽映画としては失格で、ジュリア・ロバーツとブラッド・ピット二大スター競演(どちらも好きでないけど)の割には、いきなり別の方向へ別れてしまうし、捜し求める拳銃は趣味悪いし、拳銃にまつわる言い伝えの映像はどこかピンと来ないし、存在感が光る殺し屋が(略)されるし、ブス犬や信号機やポンコツ車のギャグの材料が生かされず、材料のまま放置されているし、という具合に「映画として、こうするべきだったのに!」という断片が放り出されている映画なのですが、逆にその出来損ない具合の一つ一つに、監督の「こうしたかったのだ!」という心の叫びが響いてきて、そこらへんに惹かれました。ブラッド・ピット自身は俳優としては全然興味ないのですが、出演映画は結構好きなものが多いということに気がつきました。何なんだろうなあ。

040517

奇術師 クリストファー・プリースト 早川文庫FT
百年前の天才奇術師の二人。二人とも瞬間移動のイリュージョンを得意としていたが……ああ、もう、どこがどう面白かったかちょっとでも書くと、もうネタばれ。ボーデンの部分だけでも面白いし、偉大なるデントンの部分だけでも面白い。また二人の語りに大きな食い違いがあるところもまた楽しめる。そして子孫のアンディが(以下略)。抽象的な言い方で申し訳ないが、水と油と砂を混ぜて成功した稀有な例であろう。ああ、すいません。こんなんでもネタばれです。まあ巻末の解説のあからさまなネタバレよりはましだと思いますが。(開き直り)

040516

不連続殺人事件 坂口安吾 角川文庫
フーダニットの古典的名作ということで小林信彦が褒めていたので読んでみる。ミステリに対する感受性がないので、いきなり登場人物が山ほど出てきたところで、お話についていくことを諦める。メイントリックとその生かし方はお見事としか言いようが無い。これだけ鮮やかにトリックを決められると、再読の時のほうが面白く読めるのではないか。しかし、よくできたミステリを読むと、…と見せかけるようにA氏がしかけたのをB氏が利用しようとしたところを偶然により見かけ上このようになってしまったのをC氏が取り繕うとしたところに…といくらでもつけたしできるような気がしてならないのは、やっぱり私にはミステリに対する感受性が無いということであろう。

040515

久しぶりにカラオケスナックというところに行ってみたのですが、先客の団体さんがいて、コンパニオンをまじえて大騒ぎしておりました。ちらと見てみるとディープキスしていたり、コンパニオンさんが寝っ転がってパンツ丸見えになってたりして大騒ぎ。驚いたのは先客の団体が演歌しか歌わない。しかも非常に上手い。思わず皆で聞きほれて拍手が沸き起こったりします。でもパンツ丸見えだったりします。そうこうしているうちに別のお客さんがやってきました。そのお客さんがまたうまい。和田アキコの歌を力まないでさらりと歌っているのにものすごい声量と迫力。でも隣でディープキス。あれで力を入れて歌ったら、きっと窓ガラスが割れてしまうのではないかと思わせるほどの圧倒的な声量。で、隣でパンツ丸見え。どんな店やねん。

040514

こんにちは、大人です。中学の時に男性教師にいきなり後ろから抱きしめられた程度の話題しか出せなくてすいません。

さて、某所で話題になった話を考えてみたのですが、例えば「こんにちは」と挨拶を投げかけた場合、期待される返事としては「こんにちは」であります。「こんにちは」に対して無視する、ケッと言う、口臭いと言う等の対応を行えば、コミュニケーションが断絶し両者間の繋がりは切れてしまいます。

露出狂の人は、一体何をしたいのかということについて考えていたのですが、露出→「きゃあ!」というコミュニケーションを期待しているのではないか。そしてそのコミュニケーションを断絶されると失望する。即ち露出に対して無視する、舌打ちする、小さい…と呟く等の対応が効果的であるのは、コミュニケーションを断絶することに成功したからに他なりません。 さて、ここから何故男性は女性性器を触りたがるのかという話に繋がっていくのですが、不思議なのは男性が思っているよりもはるかに

「ケッ」

そうですか。ではこの話は、また次にお会いした時にでも

040513

ペペロンチーノの読まれ方

まずテキストを用意する。内容は日記で構わない。なにはともあれサイトにアップする。テキストにはギャグをひとつかみ、これでもかというくらい入れておく。オチはあっさりと終わらせること。なるべく大量のギャグを盛り込み、推敲のときに遠慮しないで削ることが雑文をうまく書くコツである。

タイトルタグに一般的な名称を入れると何故だかgoogle検索で一位になる。真面目に検索して来た方に怒られる。自分でも書いたことを忘れたころにコピペとして2ちゃんねるに貼られる。焦らずじっくりとスルーする。また貼られる。つまんねとか、オチが弱いとか、気持ち悪いとか、なんだこれとか書かれていてもなるべく気にしないようにする。また貼られる。批判に熱くなっても冷静に受け入れて今後の参考とするのが肝心である。

自分が書いた文章が、他人のサイトに他人が書いたものとして載っているのを見つけて、苦笑いする。騒ぎ立てると了見の狭い奴と思われるので注意が必要である。そのサイトで、まあくだらない文章ですがと書かれていたら、その通りであると二、三回うなずくのがよい。それでも何か割り切れない気持ちが残るときは、その人の飼い猫に牛の角が生えてきてモウモウと鳴きますようにと念を送る。

書いてから三年過ぎた頃、何処かにURLが貼られる。つまんねとか、オチが弱いとか、気持ち悪いとか、わからないとか言われて、またかと思う。長すぎて読む気がしないとか、小学生並みの文章とか、古いとか、明らかなパクリとか、元は2チャンネルのコピペとか言われて急に何もかも嫌になり、サイトを放置する。閉鎖宣言や言い訳は美しくない。アクセス数が十万に届いた記念に、サーバーから全ファイルを引き上げる。全てのメールは読まずに削除する。プロバイダーを解約しただの名無しに戻る。そのうち皆の意識から半茶という名前も消える。


注:念のため申し上げますがネタです。

040511

今、ホラーについて考えているのですが、もともと心霊現象は信じていないし、霊もお化けも虫の知らせも金縛りも縁がないしなあ。致命的だなあと思うのは、スティーブン・キングの面白さがさっぱり分からないところ。そして原作ファンに総すかんをくった「映画シャイニング」はすごく恐くて面白かったこと。ホテルの中を逃げ惑う女性に驚く仮装カップルの霊が恐かった。客観的に見て、私にはホラーに対するアンテナが無いとしか思えない。

040510

キャシャーン見てないんですけど、「映画的言説に貢献していない単に綺麗であるだけの絵」プラス「内容が薄っぺらな演説」プラス「つじつまの合わない構成」ということでいいんですか。この要素を順列組み合わせで入れ替えると「綺麗な絵が主張」、「単に綺麗なだけのセリフ」「つじつまの合わない構成」が出来上がり、芸術映画となって評論家絶賛、でも観客入らずと言う風になりませんか。一応キャシャーンは客が入っているようですから、監督に於かれましては、更に今の路線を推し進めて、これを見た女房が危機感を覚えて、試写会での露出がどんどん増えていくということを期待いたします。

040508

ストラップガングロが復活(しかも男)という情報をキャッチし、久しぶりに渋谷に行ったら、いましたいました。しかし、改札の近くに固まって座り込んでいる数人という寂しさ。人数ではホームレスの方々に負けているのではないでしょうか。一層の奮起を期待いたします。ということで(この間に何があったかは略)、ガングロ観察も終わったので終電で帰ってきました。
 画像は一部で評判が良かった「全日本怪しくない会ストラップ(半茶タグ付き)」。どこか外国の交通標識(歩行者注意)の画像を使用しています。電話が掛かってくると点滅。

040504

子供の日というのに何処へいってもちまきが売っていない。なんか笹でくるんだ団子しか売っていない。と家内が文句言う。妻よ、君がちまきと思っているものは、ガーゼで包んだもち米を蒸したものは、半透明の茶色の塊のものは、砂糖やきな粉をつけて食べるものは、どうしても手がべたべたになって、ちまきベタベタ兄さんはと思わず口ずさんでしまうものは長崎ちまきと言って長崎にしかないものなのだよ。

040503

そういえば、先週のエンタの神様にギター侍が出てました。今一番気になる芸人さん。何故着流しなのか。何故侍なのか。何故ギターの弾き語りなのか。何故途中の「〜ってゆうじゃな〜い。」の所が異様にカマっぽいのか。何故「残念」から「斬り」まで絶叫調なのか。全くわからない。理屈では理解できない部分が多い。きっとそうせざるを得ない何かが彼を駆り立てるのであろう。つまりは魂の叫びである。ロッカーである。惜しむらくはネタがもっと斬新だったらなあ。これは番組にレベルを合わせた結果なのか、それとも元々なのか。う〜ん。

4月28日に冷蔵庫が故障いたしまして、冷えない。食品が全部駄目になりました。冷えない箱は只の箱さ。ということで修理を依頼しましたところゴールデンウイークということで十日以降になりますね、というところを無理を言ってきてもらう。後ろで見ていると、どうも中の機械を全部とっかえた上に溶接などしている。もう中の人が入れ替わったのでルパン三世(声:山田康夫)とルパン三世(声:栗田貫一)くらいに違う冷蔵庫のような気がする。四〜五日様子を見てくださいと言い残し彼は帰っていった。おお冷える冷える。

つんどく 単純に雑文の数だけ言えば、一年半分くらいの数を書いたので、もう雑文はおなか一杯という感じなのでしばらくは、うだうだと。スタイルシートで画像をフローティングするとなにやらよからぬ事がおこったような気がしますが、まあいいか。先日、部屋を片付けよとの指令が出されましたので、家中に散らばっていた未読の本を集めてみました。こうして積んでみると大したことないなあ。画像がボケているのはどんな本を読もうとしているかわかると恥ずかしいのでボカシをかけているのではなく、携帯カメラの性能のせいです。いいデジカメ買うべきかな。と、写真をとった直後にクリストファー・プリーストの「奇術師」と、ロバート・ダンセイニの「世界の涯の物語」が追加。

>元気溌剌、熱血漢、マッチョで、そうですねぇボブサップみたいな人が実物の半茶

そうだ! 今後はその方向で行こう。手始めに、よくわからないパンチで相手をダウンさせ、起き上がろうとしたところにレフリーがタックルしてダウンさせるという必殺技(名づけて「二人ジェットストリームアタック」)をマスターしようかと考えております。

040502

なんかぼぉとしてたらあっという間に一日が終わってしまった。オリンピックに、ぼぉと競技があったら、参加申し込みを忘れる勢いである。

ということで、今日一日何も無かったので書くこともない。仕方ないのでお題募集のお話をまだまだ引っ張るのですが、まあやってみて改めて思ったのは、私には書きたいことというのが無いんだなあということ。だからどういうふうにでも書けるようなお題だと、何を書いていいのか悩みこむし、こんなの書けるわけ無いじゃんと思えば、逆になんとかして書いてやろうと思ったりするのですが。

040501

さっくりと過去ログ送り。

通常の雑文祭は、主催者がお題を決めて、参加者が各々雑文を書くというスタイルですが、今回はその逆で、参加者がお題を決めて、主催者が雑文を書くという逆のスタイルでした。普通、雑文祭というと雑文の感想を書く方が現れるのですが、今回はそのような奇特な方もいらっしゃらないようですので、これまた通常とは逆に雑文ではなくお題の感想を書いてみましょう。

1.右まがりの肉まん くま公 さま
このお題は苦労しました。「右まがりの」に続くフレーズとして「ダンディ」しかないではないですか。しかも丸い肉まんが曲がる、しかも右に……。右と左の区別の考察という手も考えたのですが、何度か書いた記憶があるので断念。困ったときの「探偵」でお茶を濁してみました。お題は駄洒落で消化。

2.電信柱が低かったら あらのはんじーさま
「嘘」的手法でお題を回避。「嘘」派の皆様方の作品の完成度には及ばないのですが、今はこれが精一杯。

3.「(爆)」「修学旅行の夜」PATさま
普段、(爆)という表現は使わないようにしている(つもり)なので、苦労しました。結果としてなんだかよくわからない話になってしまいました。なんだかよくわからない話としても中途半端になってしまいました。すいません。

4.あからさまなひよこ
ひよこは特に何もしなくてもあからさまにひよこなので、何を書こうか困りました。銘菓ひよこは九州銘菓か東京銘菓かという話でもよかったかなあ。なんとなく何処かの雑文祭の縛りになっているような気もしますが気のせいです。ああ、気のせいだとも。

5.ネコがごろにゃん。にゃおん さま
ネコは普通にしててごろにゃんなので何を書こうか困りました。寝ているときにネコが喉に乗って何度も目がさめたところまでは実話です。最後がうまく締まらなかったような気がします。すいません。

6.(1)三葉虫(2)クラインのつぼ(3)ケンカの下手な奴 ろずまりん さま
どれか選んでくださいということでしたので、三つとも使ってみました。SF的な部分の説明が足りなかったような気もしています。まあ勢いをつけて読んでださい。そして走りぬけ、決して振り返らず。

7.らーめんのだしがてくびだったら。トイレの便座にはまって動けなくなったら。ケイイチ さま
このお題はほんと、どうしようかと思いました。普段鬼畜な話を書いているくせに生々しいのは駄目なんですよ。へたれですから。駄洒落にしてテク(ニック)B→バンドの話というふうにしてやっと書けました。どこからフィクションかという点についてはノーコメント。

8.タイトル:「ある朝突然に」
書き出し:「そういう場面に出くわすとは、考えたことさえ無かった。」
結び:「あまり考えたくはない話である。」
お題:「小さな貧血大きなお世話 hata さま
第一回雑文祭のお題をいただきました。お題に制限はありませんでしたので問題ではありません。何を書こうかなあと玄関の扉を眺めていて思いつきました。古きよき日本サラリーマンSF風。またまた説明不足のような気もしますが、まあ勢いをつけて読んでださい。そして走りぬけ、決して振り返らず。

9.天翔るプリンター 瑠架さま
これ、何かのCMのコピーかと思って検索してみましたが、どうやら違うようです。プリンター自体が空を飛ぶ状況を一生懸命考えたのですが思いつきませんでした。マッドサイエンティスト物。あんまりマッドでもないですが。

10.みなさん。ご起立お願いします。龍備さま
何書いてもいいようなお題だと、何も思いつかないので困りました。困ったときの探偵頼みです。針井探偵シリーズを読んでない方にはよくわからないお約束が沢山あって申し訳ない。

11.煮干し語録。ねこい さま
これは凶悪なお題でした。煮干は喋らないちゅーに。煮干が喋る状況を散々考えたのですが断念。悩んだ挙句駄洒落のみで書いてしまいました。すいません。

12.照り焼き西瓜と味噌煮込み饂飩 サイキ さま
「照り焼き西瓜」というお題は「むちゃくちゃな料理」→「青春物」という連想が働きましたが、「バンド青春物」を書いたばかりだったのでそれは避け、味噌味の麺類がいかに好きでないかというお話にしてしまいました。

番外編 文中に「湯たんぽ」「カン切りを忘れていた」「エリッククラプトソ」の3つのキーワードを入れて、その上、宣伝の文意を変えないこと おきかげさま
これ、下条さんの掲示板から勝手に持ってきました。すいません。

13.持病の癪が Adelie さま
こりゃしゃくだった。というのを入れようかいれるまいかずいぶん迷いました。ここらへんから息切れがはげしくなって来ています。すいません。

14.「鍾馗」「おすそわけ」「コンサイス独露辞典」の三題話 下条さま
「鍾馗」まず漢字が読めません。それから「しょうきさま」に興味ありません。それから「コンサイス独露辞典」って存在するのかしないのかすらわかりません。本当に凶悪なお題です。でも駄洒落禁止縛りをださなかったのは下条さんなりの優しさのなのでしょうか。あとの半分は胃薬で出来ている。
髑髏辞典の話にすればよかったかなあ。

15.ネス湖でマンボウを釣れ。死んでもやり遂げろ。もたもた さま
「『ネス湖でマンボウを……』のようなことを平気で命令する無茶な上司」という風に処理すれば会社物のお話でどうにでもなるなあと思いましたが、なんとなく探偵物になってしまいました。羊たちの沈黙風味。

16.発泡酒と私と星一徹
私は発泡酒をほとんど飲んだことがないようので困りました。ちなみに星一徹も飲んだことがありませんし、私を飲んだこともありません。

17.「金魚鉢大爆発」「どうしてムーミンにこっちを向いてほしいのかということ」「レモンティの変」夏したい さま
金魚鉢が爆発する状況がどうしても思いうかばなかったです。仕方なく金属ナトリウムを出してみましたが、話の流れ上不自然です。すいません。でもムーミンが女装する冒頭から不自然な話ですから、それはもう不自然なのは必然と言えるのではないでしょうか。不自然なまま最後は違う話にもっていって不自然さから目をそらそうという奇術トリック。(なにか違う。)

18.銀のホタル 龍備 さま
夏の話にしてしまえば何でも書けるなあと思いつつ書いてみました。「銀の」というところにこだわりがあったのなら申し訳ない。「銀の」というところは流してしまいました。完全にフィクションです。だいたい蛍自体見たことないし。

19.萎びたシクラメン 美帆さま
人生の悲哀を書いてシクラメンが登場というふうにすれば書けるなあと思いつつ単純な縦読みにしてしまいました。すいません。

20.「スプレーをぶちまけてくれ」「三十円足りない」 しょっつる さま
そういえば消臭・殺菌スプレーを撒いていたらガス漏れブザーが反応してすごい音量の警報がなって困った事がありました。という話がうまくまとまらなかったので、駄洒落から出発して書き始めてみました。話の収集がつかなくなったので小泉政権の責任を問うという天声人語的手法でまとめてみました。

21.読んだらたたみなさい。美帆 さま
「読んだらたたむ物」で思いつくのは新聞ですが、新聞以外でなにかないか考えてみましたが思いつかなかったので、曲解英訳してみました。

ということでお題の感想(だか雑文の言い訳だか)を書いてみました。繰り返しになりますが、みなさまどうもありがとうございました。


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