雨ふり 曲/中山晋平 詩/北原白秋
一
あめあめ ふれふれ カーさんが
褒美(飴)と罰(鞭を振れ!)を巧妙に使い分け、手下を思いのままに操るMr.カーが
じゃのめで おむかい うれ しいな
実は中国密輸団(蛇頭)の幹部グループ(蛇目)で 私の家の通りの向こうに住んでいるのであるが 違法にコピーした椎名林檎もしくは椎名へきるのCDを販売するように指示しているのが聞こえてくる。
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
Bitch(雌犬を)Chop(手の平で殴打して)Run(逃走)。
二
かけましょ かばんを カーさんの
蛇頭の仲間内では賭博が流行していて Mr.カーは軍資金が底を尽き、とうとう持っていた鞄まで賭けてしまう。
あとから ゆこゆこ かねがなる
Mr.カーの後ろからついてきた、優子、優子。 金になる。
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
Bitch(雌犬を)Chop(手の平で殴打して)Run(逃走)。
三
あらあら あのこは ずぶぬれだ
女性が性的に興奮している様子を揶揄している。
やなぎの ねかたで ないている
柳腰の 寝室テクニックがなかなか習得できないので 泣いている。
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
Bitch(雌犬を)Chop(手の平で殴打して)Run(逃走)。
四
カーさん ぼくのを かしましょか
もちろん高利で。
きみきみ このかさ さしたまえ
その代わりと言ってはなんだが 希美ちゃんと湖ノ香さんと させてくれ
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
Bitch(雌犬を)Chop(手の平で殴打して)Run(逃走)。
五
ぼくなら いいんだ カーさんの
私は 委員になる。Mr.カーが所属している
おおきな じゃのめに はいってく
中国最大規模の蛇頭組織の幹部グループ(蛇目)までノシ上がるのだ。
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
Bitch(雌犬を)Chop(手の平で殴打して)Run(逃走)。
ULTRAVOX Dancing with teares in my eyes 涙目で踊る…ですか。(多分)ベスト盤。YMOのCUEの元ネタとして(一部で)有名なPassionate Replyが目当てで買う。必要以上にシンプルなドラムとアナログシンセの硬い音色の単調なベースと(多分)プロフェットの音。Passionate Replyを極端に洗練させるとCUEになる感じ。Passionate Replyの方がテクノポップっぽくて面白いわ。アルバム全体的に懐かしい音色満載でヘビーローテーション中。というわけで一緒に買ったAudio sponge 1がまだ聴けないで困っている。
またいらんこと本を買ってきて結局一冊も読めなかった祝日。「世界の中心で愛を叫んだけもの」ハーラン・エリスン 久しぶりに本屋で発見したので確保。最近はタイトルがパクられたことで有名ですか。いきなり乱丁で同じページが続くので面白がってそこだけ繰り返し読んでみたりする。「あなたの人生の物語」デッド・チャン 帯に「チャンを読まずしてSFを語るなかれ」とか書いてあるので、SF読まなくてもいいかなと思う。禁止されるのやだなあ。禁止することを禁止する。まだページも開いていません。「チャンを呼ばずして子連れ狼を騙るなかれ」というのはどうでしょう。「夜鳥」モーリス・ルヴェル 買う前に最初の短篇だけ読む。何というか一生懸命走っているつもりで実はグランドを三周して気がつくとそこには初めからルヴェルが立っていた…といった感触。こんな感じでどんどん本がたまっていく。
篠原ともえ スーパーモデル 250円だったので買ってみました。石野卓球とか砂原良徳とか暴力温泉芸者が参加しているのですが、「全力を尽くしてみましたが結局何から何まで中途半端」感に満ち溢れているところが楽しめました。
坂本龍一ワークスI 日本生命CM曲「青ペンキの中の僕の涙」目当てに買う。
屁理屈太郎さんどうもありがとうございます。屁理屈の応酬というのは結構好きなのですが(だんだん理屈のタガが外れていって違う世界に行ってしまう感覚とか)、どうも議論を望んでいらっしゃらないようなのでここまでにいたします。
ところで話の本質と違うところですが、黒のスーツに黒のソフト帽、黒いサングラスで拳銃片手に「俺の雑文はお前を楽しませようとしてるんだぜ」とうそぶくのは、逆にアリのような気がします。または三代目魚武の本のタイトルにありそう。
気がつくとアクセス数6万。どうもありがとうございます。更新してない時の方がアクセスが多いような気がしてならないのですが。
「楽屋について語る」ことが野暮なら、「『楽屋について語る』ことについて語る」ことは二重に野暮であろうかと存じます。(したがって、この文章は三重に野暮であります。)「この世は全て楽屋であり、我々は楽屋に住んでいる。」(byいしかわじゅん)と捉えるならば「語ることは自ずから全て」野暮となります。人生は舞台であり、生きることは演じることであると信ずるならば、何を語っても野暮ではなくなります。何処に楽屋と舞台を区別する線を引くかという問いにつきましては、肝心なのは正当な線をひくことではなく、どう線を引くと美しいかであろうかと愚考いたします。前世紀より、美はただ乱調にのみあることになっておりますので、引かれるべき線は乱れるのが理(ことわり)でございます。
柔らかい月 イタロ・カルヴィーノ 河出文庫 裸のランチ バロウズ 河出文庫 調子が悪くて全然活字が読めません。肩凝りがひどくて頭痛までしてきた。不思議なことに仕事が終わると両方ともスウと消えてしまう。
ツール・ド・フランス サウンドトラック クラフトワーク 祝CCCD回避。インタビュー目当てにサウンド&レコーディングマガジンを久しぶりに買う。インタビュー以外に読むところがないや。
携帯を新しい機種に変更してみました。vodafoneのT-010(白)。ボタンが液晶に当たってキズがつくことと、へえ?ボタンに対応していないこと以外には不満なし。SDカードを使う機能が本体機能とよくこなれていないが、まあこんなもんか。機種変更して1週間経ちましたが、まだこの電話で話してません。宝の持ち腐れである。ついでに家内も新しい携帯に代える。携帯用に新しい家内に代えた訳ではないので注意されたし。家内はメールと電話できればいいや、ということで店で一番小さかったサンヨーの機種にする。液晶画面が鏡になるということでわくわくして試してみたら、薄ぼんやりとした鏡でそれだけは期待はずれ。
屁理屈太郎さんの指摘に感謝しつつ、偽のプーのミスを修正しました。
創作系Webマガジンhere and there創刊だそうでご紹介。こちらも頑張ってもらいたいものです。
周りに現代音楽聴くような人がいなかったので、ぜんぜん知識がありません。いいらしいとの噂を聞いてイアニス・キセナキスの「ペルセポリス」と「クリュニーのポリトープ」を買いに行ったら在庫がなかったので代わりに「エレクトロニック ミュージック」を買ってきました。人が現代音楽と聞いて思うそのままの音でした。(ぐおーーんきききいばようーんざざざざざーという電子音が延々と続く)。凡百の作曲家と違うのは聴いてて全然飽きないということ。センスの問題なのかなあ。
雑文速報がなくなって、とりあえずすごく困っている方へ。雑文の友のご紹介。報告したいのだが何も書けなくてのう。すまんこってす。
メモ:Web雑誌Folio。部外者の私が言うのもなんですが、よい書き手であるよりも、よい編集者である事の方がより大変であるような気がします。できれば長く続いてもらいたいものです。
ノートパソコンで聴いているとデジタルノイズがバリバリ入るのが嫌になってきたので、USBのオーディオインターフェイスを購入。これで”酷いノイズ抜き”でmp3を聴けるようになった。買った後で気がついたのだが(EDIROLのUA-3FX)、エフェクトスイッチがついていて音を加工する事が出来る。さっそくピッチを上げてコーラスとディレイとディストーションをかけて、ノイズにして聴いている。ああ、ノイズは気持ちいいなあ。最初の購入目的に反しているような気もするが。
とりあえずメールアドレスを取得したので画像としてあげてみました。
地雷も踏まずにサヨウナラ というのを考えた。
舞台は内戦だかなんだかで地雷原がある国。地雷を使い事故に見せかけた殺人を計画する。地雷探知機を持って地雷原に入り込む。地雷を見つけ掘り出す。慎重に信管を取り外し持ち帰る。地雷原を出ようとしたところで何かを踏んでカチリと音が聞こえた。頭が真っ白になる。来た道を引き返してきたはずだから地雷は無いものと安心し、地雷探知機のスイッチを入れるのを怠っていた。地雷のスイッチから足をどかしたら爆発する。地雷原は見渡す限り人影も見えない。立ったまま動けない。どうしてこんなことになったのか。そうだあいつが悪いのだ。自分が人を殺そうとしたことを棚に上げて怒ったりする。己の運命を嘆いたりする。悲しんだりする。また怒ったりする。悟ったりする。また悲しんだりする。疲れてきて立てなくなってきた。諦めてゆっくりと倒れる。爆発しない。不発弾だったようだ。座り込んで笑ったり泣いたりする。こんなことになった原因を捨てるべく手に持った地雷を向こうへ投げ捨てる。立ち上がって一歩踏み出したところで何かを踏んだカチリという音が聞こえる。
まあ、こんな話だ。じゃあ、それでは。カチリ。
火星大接近ということで火星についてちょっと調べてみたら、火星には磁場がほとんどないらしい。磁気が作用しないということで、これでは肩がこってしょうがないでしょう。そういうわけで火星では、肩を持つ生物は肩こりに耐えきれず淘汰され、蛸型火星人が進化の頂点に立つこととなったのもうなずける話である。
特に書くことも思いつかないので、「月は幽咽のデバイス」「夢・出逢い・魔性」森 博嗣 講談社文庫を読んで感じた、「80年代少女漫画テイスト」と「アイディアとプロットの乖離」について思いついたことを書こうかと思いましたが予定を変更して、ためらいの倫理学 内田樹 角川文庫を読んで面白かったと書こうかと思ったのですが、ウイルスメールが500通を超えたことを記念して、さらに予定を変更して現在のメールアドレスの使用を中止することにしました。しばらく連絡がとれなくなりますがご容赦ください。
SoBig.Fワームが凄い勢いで来る(340通程度)のに辟易したので、本サイトのメールアドレスを画像にしました。手遅れという気もしないでもないですが。ワームなんだから、青き衣をまといて金色の野に降り立つ者が退治してくれないか。
最近はペペロンチーノの作り方が貼られることもなくなって、心の平安が戻ってきたかと安心しておりましたら、むすんでひらいての誤解釈が2chに貼られていました。なんか意味がある行為なのであろうか。ほんと心臓に悪いよ。まあそれはいいとして(ほんとはよくないんだけど、どうしようもない。半茶は2chからパクっていると、どうか言われませんように……)、さらに別のスレッドで「『こころ』殺人事件だよ」への論評を発見いたしました。
>わけわかんねえ。
当雑文は、文脈を外すことによる混沌を表現することを目的として書かれましたので、的確な論評だと思われます。但し、マラソン選手を指して「走っているよ。」とか、プロレスラーを指して「殴ったり蹴ったりしているよ。」と言及するのと同じで、自明のことをわざわざ指摘しているということで、情報学的には情報量はゼロです。わざわざ情報がゼロのものを提示するというのは、当雑文と同じく混沌を表現する意図を以って書かれたのでしょうか。
>こいつむかつく
「こいつ」というのは誰(何?)を指しているのでしょうか。当雑文に登場するのは、
「こころ」の主人公の「私」、「私」の鎌倉の別荘の友人、邪魔な西洋人、「私」の兄と妹、「先生」、「奥様」「親友K」、俺(針井探偵)、警部、破綻雑文祭開催委員長、初代開催委員長の弥勒菩薩、2376345765代開催委員長の三葉虫の三葉氏、等ですがどれも虚構の人物ですのでむかつきの感情を持つほどのことはないと思われます。すると現実に存在するところの冒頭に登場する「国語教科書」もしくは「文豪」でしょうか。ますます混沌の度合いが深まってまいりました。
>氏ね
わざわざおっしゃられなくとも、登場人物が既に3人は氏んでおります。主人公と警部は生きるか氏ぬかの瀬戸際ですが、人はいつか必ず氏にますからご指示いただくまでもなく、大丈夫です。100年も経てばみんな氏にます。氏なずにいられる方法があったらぜひ教えていただきたい。それとも、これもまたわざわざ言わなくてもよいことを言うことにより文学的混沌を表現するという意図を以って書かれたのでしょうか。わずか一行で当雑文の本質を見抜き同等の物を表現するという大変な技量の持ち主とお見受けいたしました。見習わなければならないなあ。
それとも私は全体的に何か勘違いしていて、ひょっとしてくだんの人物は夏休みの読書感想文の参考にしようと検索して当サイトに辿り着いたのだけれども、なんだか役に立たないくだらない文があったので腹がたったのでしょうか。そうだとしたらまことに申し訳ない。「こころ」のかんそうぶん ということは しょうがっこう こうがくねん なのかな? もっとうえの がっこうに すすむと もっと わけのわからないことも いっぱいいっぱいべんきょうして わかるようにならないと いけなくなるから このくらいで ぶちぎれしてたら たいへんだぞ。きみの しゅくだいの やくにたたなくて ぼくもたいへん ざんねんだけど もっと さしえがなくて じがいっぱいかいてある おはなしのほん(そういうのを しょうせつ っていうんだ)をたくさんよんだり もうすこし うそのおはなし(そういうのを きょこう っていうんだ)について べんきょうしてから よみなおしたら べつのかんそうが うかぶかも しれないぞ。あ、これはかいたあとに ひとから きいたんだけど 「私」と「先生」の れんあい というせつは よしもとこうめい という ぶんがくのえらいひとも いっているそうだから まるっきり でたらめ というわけでもないんだぞ。なつやすみも あとすこしだ しゅくだい がんばってね。 あさがおの かんさつにっきも わすれずにね。えにっきの てんきを かきわすれていたら きしょうちょうの さいとが やくにたつぞ。
お盆のせいかいつもは満員の通勤電車も今日はガラガラで助かった。車両内を見渡すと、さすがお盆だけあってほとんどの乗客が死人であった。自分が死んでいることに気がつかないので、出勤しようとしているのだが、なにしろ死人の浅ましさ、ボロボロのワイシャツやカカトのとれたミュールに気がつかない。皆、駅を出るとふらふらと歩きながらビルの入り口に入って行く。私も破けたスーツと底の抜けた鞄を持って、昔勤めていた会社の入り口に入っていく。会社のエレベーターに乗り込み扉が閉まると、そこには地獄の門が開いていて…という話を考えましたが、なんか前も書いたような気がしてならないのでここらへんにして、なんか別の怖い話ないかな。季節ものだし。怖いといえばわが社のネット環境。あまりに重いので通信速度を測定してみました。結果は2400bps…。パソコン通信黎明期じゃないんだからなあ。コワイコワイ(頭を抱え、しゃがみ込む)。
今日の昼飯はカレーライスであった。単に本日の定食が好みでなかったためであり、特に私がカレー教徒というわけではない。周りに飲食店が少ないため、しぶしぶ会社が作った食堂なのでメニューが乏しい。カレーについても種類を選べるわけではなく、カレーを選ぶと本日は否応無しにハンバーグカレーであった。それはともあれ、なにぶんにもカレーにはそんなに詳しくないので、識者の意見を問いたいところであるのだが、驚いたことに本日のハンバーグカレーは、ハンバーグを温めるのが間に合わなかったため、ハンバーグが載っていなかった。ハンバーグが載っていないハンバーグカレー。繰り返します。ハンバーグが載っていないハンバーグカレー。これは正しいあり方なのであろうか。名前の前半を省略するのは構わないという主張なのであろうか。それならハンバーグの前半も省略してバーグにするがよかろう。カレーの前半も省略してレーにすればよかろう。お食事ですかレレレノレー。と、ここまで書いて思い出したのだが、(以下、ここから展開して「半茶」の前半を省略して「茶」と展開し、「人間」の前半を省略して「間」というオチのところまで省略することにする。)、この前天才バカボンの歌が頭から離れなくて困った。と、歌っているうちに気がついたのだが、俺、天才バカボンのパパの年齢とほとんど変わらないではないか。あぁ。
YMOのベスト盤UCYMOを買いました。今まで聴けなかった「恋人よ我に帰れ」と「磁世紀」(ステレオバージョン)が聴けて幸福。M16もperiodの付録CDより音が良くて満足。
私にとってYMOは「裏切り続ける人達」であるので、音楽的に最高の効果が得られるように曲順を考えて作ってあるこのCDには、なんとなく違和感があります。ベスト盤の最後に「増殖∞」の「The end of Asia」を持ってきて、全てぶち壊しにしてしまう細野晴臣監修の東芝版のベストの方がすごくYMOっぽい。
「Gradated grey(灰色の段階)」を、今まで「灰色の階段」だと思い込んでいました。20年も勘違いしていたかと思うと鬱。しかし、この曲こんなんだったっけ? と思ってAlfa版のCDを聴き直してみましたが、SONY版と印象が全然違うので驚きました。ミックスダウンでこんなに変わるのねえ。今回のこの曲のMIXは非常にSketch Showっぽい。ああ、こんな聴き比べをしているとSONY版で全アルバム揃えてしまいそうで怖い。
勢いで松武秀樹とLogic SysytemのCDも買ってみました。20年前と同じ感想なので略。
むすんでひらいて
麻薬取引の契約を結んだが、いったん破棄して
手をうって むすんで
その後、合意して手打ちを行い、また契約を結んで
またひらいて
情婦が浮気して
手をうって
見せしめに拳銃で腕を撃って
その手を上に
でも、両手をそろえて前に出す(逮捕される)ことはされないぞ という意思表示の歌。
陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦 榎木津とか京極堂とか登場すれば即解決なキャラクターを擁する本シリーズでは、しょうがないことだが、推理不可の状況にわざと置かなければいけなくなるのが苦しい。何故結婚式の夜に新婦を殺さねばならなかったか。そういうものだからそうしたという構造は姑獲鳥の夏と通じるものがある。
さちことねこさま 唐沢なをき 誰もわからなくても作者だけわかればいいや、といった自暴自棄さは影をひそめ、唐沢なをきファンに向けて描いているようにみうけられる。まあたまにはいいか。
山男の歌
娘さんよく聞けよ
山男にゃ惚れるなよ
山で吹かれりゃよ
若後家さんだよ
こうやって歌詞を眺めると、一節毎に「よ」で終わっていることがわかる。不自然なほどである。これは逆に言うと「よ」のところで意味が区切れるぞという作者からのメッセージである。すると一行目に一見、不自然な「よ」が見て取れる。
娘さんよ くきけよ
「くきけよ」とは何であろうか。ここで、この暗号を解読するためにまず、呼びかけである「よ」を除去する。「くきけ」これをアナグラムとして解析すると「くきけ」「くけき」「きくけ」「きけく」「けきく」「けくき」。意味があるように思われない。そこでローマ字で書いてみる。「kukike」。懸命なる読者諸君は既に気がついたと思われるが、すべて「カ行」の音である。カ行の音として足りないものがあることに気がつく。「か」と「こ」である。すなわち「くきけ」とは「かこ」が無い、「過去」が無い、「過去を消している」娘さんを示す暗号であったのだ。そして暗号にしているということは、消したい過去があるということ自体を隠したい、ということの表われであることを示唆している。そして、その過去とは……。
この歌詞の後半は、「登山する男が、山で風に煽られて崖から落ちて死んでしまえば、あなたは若い未亡人となってしまう。」という意味にとられがちであるが、本当にそうなのであろうか。論理的に考えよう。娘さんは山男に惚れた段階であり、まだ結婚していない。即ち未亡人になりようがないのである。つまり、最初に呼びかけられている「娘さん」と「若後家さん」は別人であることがわかる。では、若後家さんとは誰なのであろうか。今回我々が調査したところ驚くべき事実が発覚した。日本には生息しないと考えられていた毒蜘蛛が最近、数種類、民家の近くで発見されていたのである。体は光沢のある黒色で、腹面下部の黄色や赤の砂時計様斑紋が特徴の、その毒蜘蛛とはセアカゴケグモ、ハイイロゴケグモ、クロゴケグモの三種類。三つ合わせて「若後家3」である。
では、「山で吹かれる」ものとは何であろうか? 山で吹かれるものと言えば古来から山伏が吹き鳴らす法螺貝と決まっている。法螺貝が吹かれる音を合図にゴケグモ3種類を放つぞ、という新手のバイオテロの宣言なのである。
山男にゃほれるなよ。
山男 にゃほ れるなよ
英訳してみよう。
Don't Nyahoo the mountain man.
山男よ、決してニャホされるな。
ニャホとは何であろうか。ここで我々は次の歌を思い浮かべないわけにはいかない。
おぶれねり あなたの おうちは どこ
ニャホ ホトランランラン ニャホ ホトランランラン
即ち「ニャホ」とは相手の住所・正体を問いただすことを暗に示している。
決して住所・正体を詮索されるな。尋問された場合は仕方が無い、手にもっている法螺貝を吹き鳴らせ。それを合図にバイオテロを引き起こす。
そう指示しているのである。
山男に指示している謎の男の正体とは!? そして娘さんはなぜそれを知っているのか!? 娘さんと山男の関係は!? 謎は深まるばかりである。スティーブン・セガールの到着はまだか?! そう思わずにいられない。沈黙シリーズ第134弾。「沈黙の山小屋」近日公開!
カルヴィーノの「見えない都市」河出文庫と島尾敏雄「死の棘」新潮文庫を鞄に放り込む。電車の中では乗り物酔いするので全然進まない。まだ予断を許さない状況です。
笙野頼子 水晶内制度 本屋で1ページ立ち読みしたら面白かったので買ってみる。J.G.バラードの千年王国ユーザーズガイド やっと本屋で巡り合えたのでとりあえず確保。買った本はその日の内に必ず読んでいた頃が懐かしい。
最近仕事でスサンデイルせいか、ウエブで何を見ても激怒するようになってきた。我ながらちと困っている。何か精神を落ち着かせる方法はないか。人でなくて、妖精さんがなにかささやいていると思い込む方法も効かなくなってきた。座禅でもしてみるか。