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半茶_目眩日記_4月


20020430
「公園」
 昨日は天気が良かったので、子供を連れて近所の公園に行った。遊ぶのを監視しておかなければならないような幼児でもないので子供を置いて家内と散歩する。近くの池の方へ歩いてみる。春にしては気温が高いせいか池の水は濃い緑色に染まっていた。じっと水面を眺めているとザリガニやらメダカやらおたまじゃくしやらが泳いでいるのが見える。掬ってもって帰って飼おうか? と言ってみたがカエルになったらいやよと言われて今日は眺めるだけにした。
 公園に帰ると子供逹がいた。二人でしばらくベンチに座りながら、子供たちが走り回るのを見ていた。元気が有り余っているのかすぐに兄弟喧嘩をはじめ、そしてすぐ仲直りして何ごともなかったように笑って一緒に遊びはじめる。春の池に生命が溢れる様子はその勢いがあるほど、やがて訪れる秋と冬の様相と一体になって僕の心を責める。人生に未だ不安などあろうはずもない子供逹が無邪気に遊ぶ姿を眺めているうちによくわからない何かがこみ上げてきた。気がつくと、どうしたの? と心配そうに家内が顔を覗き込んでいる。どうやら僕は泣いていたようだ。うまく言えないけど。そういって僕はそれ以上何も言えず黙り込む。そう、よくわからないけど。そういって家内はそれ以上聞くことをせず、僕の手をそっと握る。気がつくと子供たちが戻ってきて心配そうに僕らの顔を覗き込む。どうしたのお父さん。泣いているの? バカだなあ大人が泣く訳ないじゃないか。もうこんな時間だ、そろそろ家に帰ろうか。

どうでも良い追記:ある事象が片方の性別に特有であることを「統計的に証明する」、ということはできるとは思えないのだがどうだろう。

さらにどうでも良い追記:テキストが明確に示していない内容を読み取る能力というものは、逆に言えば書かれてもいない内容を読み取る能力なのではないか。それは、書いてある内容を読み取れない能力と直結するのではないか。


20020429
「万能占い」
吉なあなたの本日の運勢は吉です。なにをやってもうまく行くでしょう。
凶なあなたの本日の運勢は凶です。なにをやってもうまく行かないでしょう。
どちらでもないあなたの本日の運勢は混沌です。なにをやってもカオスの様相を呈するでしょう。


20020428
「子供の誕生日プレゼント」
 なんかゲームソフト買ってくれというので、スマブラ64を買ってみる。子供に全然勝てない。親父は「蛙の為に鐘が鳴る」を買ってみる。私には、これくらい単純なRPGがいいな。


20020427
「一日寝る」
 目がさめると夕方。体が腐るとまずいので、いや別にまずくないのだが散歩。新潮文庫で百鬼園随想が出ている。そうか講談社文芸文庫のやつは廃版なのか。ほぼ半額になりました。百鬼園先生の本を新かなで読んで意味が有るのかはさておき、解説が川上弘美だからそれだけで買う価値が有る。「イヤダカラ イヤ」事件の詳細を解説している。続・百鬼園随想のほうは「ノラや」しか読んだことが無い人が解説している。恥という単語を知っているなら引き受けるなよ。「こんなにヘンだぞ『空想科学読本』」山本弘 要約すると「理科雄の書く物には愛が無い」。批評には愛がなくちゃね。There must be love. 早川から北野勇作の新刊が出ているのを見つける。今読んでは精神的に危険だと頭の中で警報が鳴り響いたので本棚に戻す。ジョジョの文庫版を立ち読み。マンガの立ち読みは数十年ぶりかも。波紋の頃が一番面白かったなあ。ドイツの薬学は世界一いいいぃぃぃぃぃぃ!


20020426
「明日からゴールデンウイーク」
 かと思うと(以下同文)


20020425
「もうすぐゴールデンウイーク」
 かと思うと嬉しくて仕事が手につきませんので仕事もせず窓から東京タワアを眺めたりして一日過ごしていましたなんてのんびりとしたことが許される会社ならいいのだが。しかし、何故私には許されずに、上司には許されるのか非常に不思議である。


20020424
「気が進まない」
 部屋の腐海をあさったらフェアライトコアが出てきたのでいくつかかましてみる。ADSLの速度が一割程度向上したようだ。ADSLにしてもパソコンが古いのがネック。MacのIEは受信してから画面の展開に時間がかかるのがねえ。今買い替えるとすると、OSXにしろXPにしろ周辺機器全部取り替えだからなあ。


20020423
「ひとたびは僕らに臥す」
 話は変わる。Powerbook1xx用の内蔵トラックボールが余っていたので、外付けトラックボールにしてみる。やっぱ、トラックパッドよりこっちの方がいいなあ。


20020422
「そしてまた別の」
 こんばんは、そしてまた別のG氏です。あるいはまた別でいっぱいのH氏です。そしてまたいかにしては私は心配するのをやめて世界を別するようになったかのO氏です。またしても何を聞いても何かを別し出すY氏です。(この文章に意図はありません。)


20020421
「更新意欲ゼロ」
 何を書いても既に世界に溢れているノイズをわずかに増やすということに過ぎない。と虚無的に構えてみました。そういえば虚無的な虚無僧っているのかな?


20020420
「名探偵」
 針井探偵のファンが2名ほどいるらしいので、復活させてみました。名探偵は消えず、ただ死にゆくのみ。というところで「名探偵の帰還」をアップ。松崎真でございます。


20020419
「祝辞」
 ヤマサキさま、御結婚おめでとうございます。ネタのために4月1日に実際に結婚してしまうという姿勢は見習わなければ…。ところで「小一時間とは本当は何分だと、小一時間問い詰めたい問題」ですが、昔は小半時という言い方(半時の半分=約30分)がありましたので、これに従えば小一時間とは約30分であると思われます。
 また、gooの大辞林第二版によると


こ 【小】 (接頭)名詞・形容詞・形容動詞、まれに動詞に付く。 (1)形や規模が小さい、量が少ない、程度が軽いなどの意を表す。「―山」「―皿」「―銭(ぜに)」「―降(ぶ)り」「―ぜり合い」「―高い」「―突く」 (2)意味を和らげたり、親愛感を加えたりして、主観的な感じ、印象を添える。どことなく…の感じだ。「―粋」「―憎らしい」「―ざっぱり」「―しゃく」 (3)一人前ではない、大したものではないの意を表す。また、卑しめる意を表す。「―坊主」「―ざかしい」「―才(ざい)」「―面(づら)」「―役人」 (4)体の一部分を表す名詞に付いて、表現が露骨にならないようにする。「―鬢(びん)」「―首をかしげる」「―膝を打つ」「―腰をかがめる」 (5)数量を表す名詞または数詞に付いて、それよりすこし少ないがほぼそのくらいの意を表す。「―一里」「―一畳」「―半日」「―一倍」→こっ(接頭)
でありまして、これに従えば約58分程度であろうかと思われます。
  以上をもちましてはなはだ簡単ではございますが御結婚の祝辞に代えさせていただきます。


20020418
 メチレンブルーによる治療もむなしく、金魚がまたもや死ぬ。


20020417
「犬の人生」マーク・ストランド 村上春樹訳 中公文庫
 アメリカを代表する詩人が書いた短編小説集。村上氏もアメリカも詩人も信用していないんだけど、試しに読んでみる。説明不可能。これ以上オフビートにしちゃうと小説でなくなってしまうくらいオフビート。あんまり人に教えたくないほど私の趣味に合う。村上氏の訳はちょと肌に合わないところがあるのだけれど。こういうのもっと読みたいんだけど、村上春樹の訳でないと日本では出版されないというところをみると、日本では受けないのかなあ。


20020416
「驚愕の結末!」
 「名探偵最後の事件」をアップ。犯人が探偵というのも別に珍しくないか(なげやり)。というか事件全貌がちっともわからないんですが(ひとごと)。


20020415
「おざなり天国」

刀 刀 刀 
刀を立てると
袴 袴 袴
袴がなくなる

さかさ さかさ さかさ
さかさは 垂れるぞ
酒場 酒場 酒場
酒場でよくなる。

仲間 仲間 仲間
仲間を食べると
墓場 墓場 墓場
墓場に出てくる

シャララ シャララ シャララ
シャラララララララ
アララ アララ アララ 
アラララララララ

(歌いながら下手に去る)


20020414
「メモ」
■こんばんは、プリズナーNo.24です。俺を番号で呼ぶな!(殴打) ハアハアハア。ところで雑文祭を開催した管理人さんは行方不明になるというジンクスがあるような気がするのですが。大丈夫でしょうか。雑文日記をやると、さらに効果倍増のような気が。行方不明になっていない人もいるという主張もあろうかと思いますが、なんだか人格が変わったような気がしませんか。あの人も、あの人も。数日分の記憶が飛んでいたりしませんか。耳の後ろに番号が書かれていたりしませんか。首に何か埋め込まれてたりしてませんか。
■フレッツADSLは実効500Kbpsでした。まあこんなものか。TelnetでNiftyに繋げようと試行錯誤していると、Comniftyの設定ファイルが壊れる。Comniftyのセッティングって面倒くさいんだよなあ。3つくらいパッチあてなきゃいけないしさあ。
■「紅一点論」斉藤美奈子 ちくま文庫 作品を分析する手腕は鋭いんだけど、分析対象への愛も憎悪も全く感じられない。むしろ無関心なように感じられる。すごく不思議。解剖の手並みは上手いけれど、残ったのはバラバラの死体という感じ。
■私信>御近所だったとは気がつきませんでした。(すごい地理音痴なものですいません。)あの3人で朝まで飲んだ寿司屋の更に近所に引っ越しました。>ピレさん。
■しつこく「ペペロンチーノの作り方」。自分のテキストに言及するのは、あまりやりすぎると自意識過剰のイタい奴と思われそうで嫌なんですが、改変してあちこちにコピペするのは、まあ勝手にやってください。しかし、筒井のパクリという言い掛かりはやめてくれ。怒りを通り越して呆れ返る。読んでみたいのでパクリ元とやらを教えてくださいませ。こういうことを書くと、盗作したという自覚が無いとか言われて、田口ランディ並みの扱いになるかと思うと感慨無量です。あ〜やだやだ。


20020413
「飲めや歌えや雑文祭」
 飲めや歌えや雑文祭別名うっかり雑文祭が開催される模様。うっかりといえば、昔うっかりゴキブリの卵を食べたことがあるなあ。昔うっかり知らずに男子校に入学したこともあるぞ。昔うっかり八兵衛だっとことは無いが。御隠居、もう歩けません。


20020412
「ガダラの豚 III 」中島らも 集英社文庫
 阿鼻叫喚篇 噂通り面白い。こうなるとは! 最後のアレは伏線が足りないような気もするが、それでも面白い。らも氏は入院しているという噂だがだいじょうぶなのでしょうか。


20020411
「ガダラの豚 II 」中島らも 集英社文庫
 アフリカ篇 噂通り面白い。おお! こうきたか。


20020410
「ガダラの豚 I 」中島らも 集英社文庫
 日本インチキ超能力篇 噂通り面白い。


20020409
「フレッツADSL開通」
 ということでとりあえず繋いでみる。


20020408
「押すかなテンソル」
 殊能将之の日記(4月)で触れられていたアルフレッド・ベスターの「分解された男」を再読しようと本屋に行くが見つからず。SFの歴史に残る名作でもこの扱いである。「Reality」を書いたあと、フレドリック・ブラウンの某短編を再読しようとして本屋に行くが見つからず。推理小説とメタフィクションの歴史に残る名作でもこの扱いである。


20020406-7
「昼寝」
 一日寝る。一日寝る。

 一万ヒット御礼に「森の奧の沼」をアップ。


20020405
「増員」
 人員が足りない足りない足りないと主張した結果、やっと増員されることに。しかし、何故上司を増やすか。実務をやらないで指示を出す人が二人になって、かえって私の仕事量が増えるではないか。

「書籍を本屋で購入せず、BookOffで購入したり図書館で借りる行為は本を殺すか?」
 既に死んでいるというのが私の見解です。私は、毎日本屋に立ち寄るのが習慣になっていますが、これは言わば死者を祀る神殿への参拝のようなものです。


20020404
「子供の半分敵」
 自サイトがキッズgooで表示されるかどうか確認するのが流行っているようなので、やってみた。Topページは表示されるので、サイト自体は子供の敵認定サイトでは無いようである。Topページからリンクされているページでは表示される確率が16勝18敗。なんとも中途半端なコメントしずらい勝率である。どうやらサイトの単語で判断しているらしく、まわりくどく死ぬことを表現した文章や、まわりくどく人生を諦めることを表現した文章は表示されてしまうらしい。

「フレッツADSL」
 Asahi-netがネット増強のため、アクセスポイントを下請けに丸投げ。その結果、アクセスポイントの電話番号が変更。そのためテレホーダイサービスの番号を変更しなければならなくなる。どうせNTTに連絡しなければならないなら、フレッツADSLにしてしまえということで申し込む。今日モデムとスピリッターが届いたが、接続ツールがまだ届かない。保険でMacPoetをダウンロードしておく。 ルーターを導入するかどうかは検討中。ADSLにしてしまうとNiftyの会議室に接続するのが面倒になるなあ。


20020403
「結婚するって本堂ですか?」
 どうやら仏式結婚らしい。

雑文に「ピアノ・リッスン」追加。落ち無しヤマ無し意味無しだから、これもやおいなのであろうか。


20020402
「文章を書く時に良い言い回しがなかなか浮かばなかった時にどうするか問題」
 その「書きたいことがら」はそもそも存在しなかったことにしてしまうことが多いです。私が書く文章が短い原因の一つは多分それです。書きたいことが紆余曲折している場合は、(ネタになりやすい方の)一面だけをとりあげて書くことが多いです。


20020401
「エイプリルフール」
 サイト閉鎖ネタ禁止令と、結婚することにしましたネタ禁止令と、サイト運営者は死にましたネタ禁止令が発布されましたので各自留意すべし。さあ、嘘をつきなさい。心踊るような嘘を。民衆の心胆を凍り付かせるような嘘を。浮き世の憂さを一掃するような嘘を。陰鬱な我が心に垂れ込める鬱勃たるパトスを晴らすような嘘を。思う存分。さあ、さあ。

私信>そんなに誉めていただいても何も出ませんよ。しかし愛蔵太氏に誉められるサイトって滅多にないというのに羨ましい限りです。(私のサイトなんて、「努力は認めるが…」ですもの。) そういえば、ずいぶんとお会いしていませんねえ。こんど機会があればぜひ。>ピレさん


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半茶