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半茶_目眩日記_8月/9月/10月


20011031
「水曜日」
 今日が31日か1日かよくわからなくなる。昨日ゲットした携帯電話の充電器は、機種専用だったらしくコネクターが合わない。コネクターをカッターで削ってむりやりセットしてみる。試してみるとちゃんと充電できるようである。3個も充電器をもっていてもしょうがないので、一個会社に置くことにする。


20011030
「火曜日」
 携帯電話の電池の持ちが悪くなってきたので、携帯屋さんに偵察に行ってみる。J-Phoneにも機能を抑えて文字表示が大きい機種が出てきたようだ。これいいなあ。写メール使うとは思えないし>私。
 何故か知らないが、携帯のモックアップと携帯用充電器がカゴに入って「ご自由にお持ちください」となっていたので、ごっそりもらって帰る。


20011029

 3日前に入ったスイッチが、まだ切れません。仕方ないから、だらだらと行きます。


20011028
「鳥頭対談」 群ようこ・西原理恵子 朝日文庫
 サイバラがムサビとは知らんかった。ムサビでアレはないだろうと思うのだが。ポップアートの文脈で捉えるべきなのであろうか。


20011027
「ツチケンモモコラーゲン」さくらももこ 土屋賢二 集英社
 対談集。最初の対談が面白かったので購入。後になるほど笑いのテンションが下がるので、立ち読みで書店の店員さんに怒られるまで読むというのが効率的な読み方かもしれない。


20011026
「かめくん」「ザリガニマン」「クラゲの海に浮かぶ舟」北野勇作 徳間デュアル文庫
 この順番に読みました。「昔、火星のあった場所」は近所の本屋には見あたりませんでした。フィリップ・k・ディックを源流に持ち、村上春樹の影響を大きく受けていることがわかりました。虚構と現実といいますか、目の前の事実と真実といいますか。まず虚構ありきというテーマのように読みました。楽屋落ちと言うな、すべての世界は楽屋であるといういしかわじゅんと通じるものがあるのかもしれません。北野ワールドでは、虚構(=現実)の中で主人公達の存在意義というものは徹底的に否定されています。意義どころか、存在さえ否定されたりします。登場人物の拠り所になるのはかろうじて、夕焼けや町並みの思い出だったり、友人の記憶だったりしますが、それらも誰かの手によってあらかじめ破棄されていたりしています。
 彼を批評するのは大変危険だということだけは理解できました。どういうふうに危険かということを記述するだけで一冊の本になりかねないので、ここではやめておきますが、忘れないうちに(自分用の)ヒントだけ書いておきます。村上氏が抜けだそうとしている場所に北野氏の立脚点があるように思います。
 二日酔いの頭で一気に読んだのが悪かったのか、私の心の弱い部分のスイッチが入ってしまったようです。村上春樹を読むときには、そのスイッチに触らないように注意しながら読むのですが、不意を突かれてしまいました。回復するには時間がかかりそうです。なんらかのエモーショナルな感情を動かす装置としては良くできている本だと思います。好き嫌いは別にして、鬱の人は読まない方が良いかもしれないです。


20011025
「Link」
 LinkページをWindowsのIEで見るととんでもないことになっていることに気がつく。面白いからしばらくそのままにしておこう。苦情も寄せられていないし。


20011024
「削れ」
 と言われても。逆に、どうやれば長く書けるのか見当もつきません。話は変わりますが、最近北野勇作の良い評判を聞くので、本屋まで偵察に行く。この年になって、デュアル文庫を買うのは気恥ずかしいものである。ところで、吉田戦車と川崎ぶら両氏のすこぶる愉快な「たのもしき日本語」が角川文庫から出ました。まだ読んだことのない方はどうぞ。また話は変わるが。角度とか。2chのネタスレ。角度とか。どうして面白いのか分析すると、1)子音がKKDTKで耳に鋭く響くこと、2)5シラブルで、日本語のリズムに合うこと。3)角度という言葉をよく使用するのは実は小学校なので、馬鹿っぽいこと。4)「とか」という言葉がさらに馬鹿っぽさに輪をかけている、等が挙げられるが、すべて後付けの理屈であって最後に「角度とか。」とつけると面白くなるということを発見した慧眼の持ち主を賞賛せずにはいられない。角度とか。


20011023
「ジャンル」
 ジャンルの定義をしようとすると、知らず知らずのうちに、自分が属するジャンルの定義を広くとろうとしてしまうのだなあ。そのわりには、実際に区分される対象に対しては厳しく排除する方向になりがちであるなあ。はたからみていると、馬鹿みたいに見えることであるなあ。


20011022
「月曜日」
 問題です。急ぎの仕事2つと緊急の仕事と締め切りのある仕事と最優先の仕事と何をさておいてもやらなければいけない仕事を抱えています。もちろん通常業務は別に山ほどあります。どれを先にやるべきでしょうか。答え:すべて放置しておくと自動的に解決されていることがあります。と、自分に言い聞かせる。信じれば願いはかなうものだ。Dream Comes True. これで歌を歌えばポジティヴシンギング。


20011021
「日曜日」
 今の部署に移動してから、日曜の午後は憂鬱かつ機嫌が悪くなるようになった。サザエさんはほのぼのとしているので、憂鬱になる程度ですむが、ちびまるこはダークな話があったりするので、見てしまったらもう大変。こち亀を見て立て直そうとすると、そのうちなんとかなるだろうを女性演歌歌手が歌っているのを聞いてもっと憂鬱になる。クレージーキャッツの歌を気軽に歌うなよな。そのあと子供につきあって動物奇想天外を見る。番組内でやっているのは、あれは再現性があるか確認していないから実験と言えないよなあ、といつも思う。子供を風呂に入れる。小学校5年の上の娘はもう親父とは入ってくれない。別に入りたくないけど。家内より胸が大きかったりするので、目のやり場に困ったりするし。風呂から上がってウダウダしているうちにダウンタウンが始まる。最近はオープニングが秀逸なのが多い。ギャグに説明がほとんど無いというのが嬉しい。あっというまにトークも終わり、見るべきTV番組も無くなってしまう。さあ明日のために寝ようとするが、昼寝のしすぎで眠れない。毎週こんな感じ。


20011020
「16の夜」
もう、こんな偽善に満ちた授業なんて受けていられないぜ。
ちゃんと座って授業をうけなさい。
うるさい! 大人はみんな嘘つきだ!
何を言っているんだ。先生の言うことをききなさい。
みんな! こんなクソみたいな学校で何を学ぶというんだ! 社会に出て汚い大人になるためか?
授業中だぞ! 座りなさい!
古池や! 買わず飛び込む! Miss. ノートン!
静かにしなさい!
荒海や! サドと横たふ! SM嬢!
教室の中を叫びながら走り回るのは止めなさい! 
柿喰えば! 鐘が鳴ります! キンコンカン!

(BGM:盗んだハイクで走り出す〜 16の夜)


20011019
「サバン症候群」
 NHKでサバン症候群の番組をやっていた。自閉症の患者さんの中に、日付けを聞かされると瞬時に曜日を計算して答えることが出来たり、一度見ただけの風景を正確に絵に描いたり、一回聴いた曲を即座にピアノで弾いたりする能力を持っている人達がいるのであるが、歯も自分で磨けなかったり、ちゃんとしたコミュニュケーションをとれなかったりする。
 視覚や聴覚等の脳に入ってくる情報を取捨選択することなく、ダイレクトに再現できるためだろうと推測されているらしい。能力を発揮できる理由についてはまだ不明な点が多いらしいが、脳の機能不全を補うために、脳の他の部分が発達したのではないかとか、言語・概念を司る部分が障害を受けているため「脳の無意識の部分」にダイレクトにアクセスできるのではないかとかの説が唱えられているようである。  知覚している事象を意味のフィルターに掛けずに、ダイレクトに表現できるというのは芸術家にとって魂を悪魔に差し出しても欲しい能力ではないか。たとえば、小説家を評する「耳が良い」「目が良い」というのは、そういうことである。
 (以下不謹慎なため略)


20011018
「そろそろ」
 そろそろ善光寺に辿り着きそうな勢いである。


20011017
「今日もウシ」
 今日もウシに追いかけ回される。明日もウシに追いかけ回されるのだろうか。


20011016
「ウシ」
 ウシに追いかけ回される。


20011015
「眼鏡」
 眼鏡のフレームが歪んでいたので修正しようと試みる。二つのレンズを繋ぐ真ん中の部分が妙に軽い力で曲がるのに気が付いて、あせって中止する。良く見るとフレームにひびが入って、これ以上力を入れると折れそうである。しょうがないので、くの字に曲がった眼鏡で一日過ごす。夕方、眼鏡屋さんに行って相談すると、溶接は可能だけどチタンだからメーカーに送る必要があり、日数がかかるとのこと。しょうがないので新しいフレームを購入し、それにあわせてレンズを削ってもらい急場をしのぐことにする。
 売り場を見回すと、最近はレンズが小さいフレームが流行りで、ほとんどそういうのばかりである。視野が狭い人間を大量生産しようという陰謀かもしれない。新しい形の都市型テロなのだろうか。注意する必要があるのかもしれない。今使用しているレンズを使うため、大きいフレームを選ぶわけにはいかないので、必然的に今風のフレームを選ばざるを得ない。眼鏡一式購入すれば解決する問題なのだが、資金不足なので仕方が無い。貧困がテロを生むのという実例であろう。
 店主に聞いてみると、チタンフレームはメッキが剥がれると金属かぶれの原因になることがあるとのこと。私のアレルギーは、それが原因だったらしい。チタンでないフレームを探すと、形状記憶合金のフレームがあった。今回はこれにすることにした。「お客さん、ほら、形状記憶合金は柔軟だからほれ。」いや、そんなにフレームのツルを左右に広げなくても。これから私が使うんだし。
 レンズを削ってもらう間、暇なので店中のフレームをかけて回る。鏡を見ても極度の近視なので、良く見えない。似合っているのかどうかもわからない。
 出来上がったので顔に合わせて微調整してもらい店を出る。なにか違和感がある。地面が盛り上がっているように感じる。レンズは変えていないのに不思議である。階段はちょっと恐い。物が小さく見える。新書が文庫本のように感じられる。損したような感じである。フレームが変わったので、目とレンズの距離が離れたのであろうか。A4ノートパソコンがB5ノートパソコンの様に見えることだけがもうかったような気がする。
 次の日、会社では眼鏡が変わったことを指摘する人はいなかった。まあそんなもんである。ところで、形状記憶合金は何を記憶しているのだろうか。記憶するのは形状だけなのか。当分の間、私と生活を共にする眼鏡は、これから見る様々なことを記憶してくれないのだろうか。私自身の記憶とフレームの記憶はどちらが長く残るのだろうか。


20011014
「100の回答」
 

 もうなんというか、今さら感が充満しておりますが、「テキストサイト管理人に100の質問」の回答(案)を作り直したのでアップしてみました。

「drukqs」Aphex Twin WPCR-11093/4
 ドラムンベースをさらに押し進めてもう踊れないドリルンベースと叙情的なメロディーと一発で彼だとわかる音色は健在。従来の路線の延長であり、新味は無いが深みを増している。まあ、テクノというジャンルは既に死んでいるので、どうでもいいんだけど。彼は、自家用戦車に続いて、最近自家用潜水艦を購入したそうだ。いいなあ。


20011013
「帰宅」
 フラワーセンターというところで花を眺める。釣り堀があったのでしばらく竿をたらしてみる。ピクリともひかず。撒き餌をすると、撒き餌だけ食べる。針から外した餌を投げ入れるとそれは食べる。鯛って相当頭がいいんだなあ。


20011012
「100の質問」
 試しに回答(案)を作ってみたら、やたらと「いずれ死ぬ」という回答ばかりになってしまった。そういうものである。


20011011
「消費されることに抵抗する」
 ああっ! ファイルがぶっとんでしまった。面倒臭いので、記憶に残っている分だけで再構築。サンプリングミュージーックが出てきた当初は、こんなものは音楽では無いとか言われたものでした。ヒップホップとかテクノもそうでした。「オリジナリティーというものは、すでにこの世にはない。すべての事はやり尽くされているのであって、あとはその順列組み合わせしかない。」というのが90年代の結論と言えると考えます。これに代わるテーゼが提示されているのかどうか、寡聞にして知りません。
 このテーゼに従えば、過去の偉大な作品をサンプリングして組み合わせる方法をとるしかありませんし、このテーゼに抵抗しようとすれば、過去の遺産と全く断絶して(歴史的文脈を意識的に断絶して)作品を作ることになります。
 この二つの相反する手法を同時に行うという離れ業をみせてくれたのが、中原昌也でありAphexTwinであります。両者とも奥行きのない、思いつきだけで構成された作品を好んで作ります。限り無く奥行きがない、徹底的に真善美と関係ない、全く意味のない作品群にとって、面白いとか面白く無いという評価には意味がありません。それは90年代を越えても生きていかなければならない我々自身の正確な写し絵なのであるから。


20011010
「篠婆(ささば) 骨の街の殺人」 山田正紀 講談社ノベルズ
 トラベルミステリで新本格でオズの魔法使いで神狩り。容疑者は神で、被害者は死んでいるのに気が付かないほど粗忽もので、登場しない虚構の名探偵がいるは、これで257ページという薄さは驚異的。しかしまあ、「超虚構」の匂いがプンプンするのですが、あくまでもミステリー。無謀だなあ。


20011009
「献血」
 この前散歩していたら献血車が止まっていたので、つい魔がさして献血しました。手帳を見ると三年ぶりである。なんか大きな紙袋をもらったので、家に帰って見てみると、中にはキャベツと焼そばの麺(調理前)が入っていました。作って食えということでしょうか。あまり焼そばでは血が増えるとも思えないのですが。


20011008
「ダメ人間」
 ダメ人間を糾弾するというのは、なんといいますか、「ダメ人間はダメ」と主張することでありますから、ダメ人間自身の主張と一致するような気がしてならないんですが、どうでしょう。まあ、私も差し障りが合ってここに書けない程度はダメ人間でありますが、あからさまに誰が見てもダメであるようにダメであるには、それ相応の覚悟が必要ではないかと思います。その覚悟も無く、世間に知れないようにダメであるというのも、ダメ人間の一つのありようでは無いかと思います。まあ、一応サラリーマンとして妻子を養っているのでは、ダメ人間を自称する資格もないのでしょうが。中途半端にダメなのは、徹底的にダメなのよりも、ある意味ダメなのではないでしょうか。競ってダメである必要もないとおもいますが。


20011007
「分析屋」
 一日、抹風を読みふける。絶対に私には書けない文章。


20011006
「河原に」
 子供が工作に使うというので、河原に枯れ木を拾いに行く。枯れ枝を振り回していると、野に咲いている花が千切れてしまった。枯れ木に花を裂かせましょう。


20011005
「特に何もなし」
 Sharp純正のザウルス用液晶保護シートは、ハードタイプでいまいちであった。なんか文句ばかり書いているような気が。


20011004
「辞書」
 アイゲッティは、インターネットに繋がないと能力を発揮できないみたいなので、携帯電話接続ケーブルを買ってくる。付属のメーラーはマルチアカウントに非対応なのが不満。ウエブブラウザは、画面が小さいので画像が見づらい。拡大すると画面からページがはみ出るのが嫌。Palmだと許せるのに、ザウルスだと許せないのは何故だろう。搭載辞書はすごく便利。


20011004
「パーソナルモバイルツール」
 ザウルスのアイゲッティ(MI−P10)が安かったので衝動買い。Palmと比べるとさすがに日本語のフォントが綺麗で読み易い。Palmに対抗して縦でも使えるようにしたのは良いけれど、全部のソフトで徹底しているわけではないので使いづらく、結局横で使うことになる。日本語の手書き認識は流石だが、ついグラフィティーで書いてしまう。ソフトキーボードはキーが小さすぎ。「戻る」ボタンを押した時に、どこに戻るかよくわからない。画面に触ると起動するというのは、ハッキリ言って欠陥だと思う。起動画面のプレイインデックスの位置付けが良く分からない。付属のペイントツールにペンキツール(塗りつぶし)が無いのに気付き、愕然とする。これらは、使い馴れれば解決する問題かも。


20011003
「水曜日」
 ファイルを別にするのも面倒臭いので、月が変わってもそのまま進行することに。


20011002
「インタビュワー/インタビューイ」

「こんばんは、はじめまして」
「いや、そうでもないですよ」
「では、二度目まして」
「二度目まして」
「今日は、最近の世界情勢についてお話をお伺いしたいと思いまして。」
「思われまして。」
「では、よろしくお願いします。」
「では、お願いされました。最近のバラエティー番組は、子供の教育によろしくないのではないかと。特に、食べ物を粗末に扱うのは、いかがなものか?」
「はあ、ネタふりですか。」
「冒険心旺盛なのはよろしいが、太平洋横断など無謀である。しかも丸太一本で作った船なんて、イカダなものか!」
「いきどおってますね。」
「古代史では石器ねつ造が問題になっていますが、最近、古墳が発見されました。専門家の解説によると、聖徳太子の古墳の可能性があるということだそうです。斑鳩のものか?」
「いかるが、ですか。ねつ造は遺憾」
「マラソンランナーはイカンガー」
「吉川晃司は着物が似合いそうですね。粋だねえ。いなせなモニカ?」
「はあ」
「最近の和菓子は味が落ちているようだ。特に餡を挟んだお菓子は、品質の低下が甚だしい。これでは本物のお菓子とは言えないではないか。」
「いかさま最中?」
「一週間前に誕生したので、いろいろ準備が大変でして。」
「今から初七日?」
「ジャズは良いですね。娘をテーマにしたジャズの名曲がありましたね。」
「イパネマなのか?」
「ババンババンバンバン、ババンババンバンバン。歯みがけよ。うぃーす。」
「いかりや、なのか?」
「長崎は離島の県である。天気のいい日には壱岐、対馬から韓国がうっすらと見える。」
「壱岐の向こうはアンニョンハシムニカ」
「そろそろお時間なので、このへんで。」
「どのへんで?」
「そのへんで。」
「ではまた。」


「また。」


「三度目まして」
「三度目まして」


20011001
「不穏当な表現」  狂牛病にかかった鹿が見つかったそうです。鹿であるからには、狂鹿病と呼ぶべきであろうか。類縁の馬にも感染する可能性もある。二つまとめて狂馬鹿病と呼ぶべきであろうか。犬に罹患した場合は狂犬病と区別する必要がある。人が発病した場合は狂人病と呼ぶわけにはいかないのが難しいところ。


20010930
「スライム」  水とホウ砂と化学糊で作るらしい。(ひとくちメモ)


20010929
「ブリキの太鼓」Japan
 今度は20年前の音楽。アナログLPしか持っていないので買いなおし。映画「ブリキの太鼓」と中国をモチーフにしたというコンセプトからして、もう怪しい。ビジュアル系元祖にして日本でしか有名でないJapanです。ラストアルバムにして彼等の最高傑作。聴き終ると、何故か物足りなくてもう一度最初から聴いてしまう。デビッド・シルビアンの妖しいボーカルとミック・カーンの蠢くフレットレスベースとバルビエリのシンセワークとスティーブ・ジャンセンのリズムの奇跡的なバランスはこのアルバムでしか聴くことができないのが残念である。


20010928
「狂気」ピンク・フロイド
 プログレって聴いたことがなかったので、試しに購入。「月の暗い方の面」をどう訳せば「狂気」になるんだ? 「日食」が「狂気日食」だもんなあ。日本語訳は置いといて、3曲目の「on the run」が、まんまテクノだったのにびっくり。歌詞のレベルが高いのにもびっくり。(特にBrain DamageとEclipse)。マネーはさすがに聴いたことがあった。30年前のロックというのは、音楽の社会に対する効力というものが信じられていたんだなあと感じられる一枚でした。


20010927
「まあ、なんちゅーますかねぇ、この前まで暑かったのにふと気がつくと気がつかないうちに秋の気配が、こう、葉っぱの一枚が落ちているのがですねえ。しれぇ〜とぉこぅ〜の岬にぃ〜」

 森繁 と書くと、なにかの略のように感じられるのは何故だろう。


20010926
「水曜日」
 ということで(昨日の日記参照)、力が出ないのであった。電気グルーヴのCDを年代順に聴いていく。デビューアルバム「662 B.P.M」が、素材的に気違いで、実質的なラストアルバム「vooox」は作り込まれた気違い。メジャーで10年間、御苦労さまでした。しかし、知らん顔して来年くらいにアルバム出すような気もする。気違いだし。  


20010925
「立ち入り禁止の芝生に入って他人の日記大声で朗読 なまはげきどりで知らない家に『泣く子はいねが』と上がり込め ミネソタあたりじゃヘイヘイホーOH! 不思議犬くらえトントントン」

 電気グルーヴ活動休止だってよ



20010924
「プロ野球」
 プロ野球には興味がないので、ヤクルトと近鉄でオールスターと言われても、ああそうですかとしか答えようが無くて申し訳ない。子供の頃は、野球シーズンが始まると大好きなTV番組が中止されて、よくわからない退屈な画面(野球)が延々と映されるのが嫌だったというトラウマのせいなのかもしれない。そういうわけで、プロ野球の知識はアストロ球団で止まったままである。どういう知識かと言うと、鎖骨が折れると息が出来ないとか、こめかみの血管が切れると一気に老人になるとか。片寄っているような気もするが、プロ野球自体がジャイアンツに片寄っているのであるからお互い様である。
 プロ野球というと、昔のTV中継のスポンサーは大抵「大正製薬のリポビタンD」であった。「肉体疲労時の栄養補給に!」というキャッチコピーを、何を聞き間違えたか「肉体肥満児の〜」としばらく思い込んでいた。肥満児は栄養が片寄っているので、ビタミン等を片寄らずに摂取するために栄養ドリンクを飲むのだろう。そして痩せるのだろう。と思ったものであった。栄養ドリンクを飲んで痩せることができれば苦労しないよなあ。
 


20010923
「さんま」
 「さんまを炭火で焼いて食べる会」というのが毎年「こどもの国」というところで開催される。ので、今年も行ってきた。駅を降りると既にサンマの匂い。炭火で焼くとうまいような気がする。去年も同じような感想を抱いたような、気がする。夫婦は変わらないのに、子供達はしっかりと一年分成長しているのが不思議なものである、ような気がする。


20010922
「さぼり」
 昨日は体調が悪いような気がしたので、熱が出たと嘘をつき会社を休む。重要な会議と出張があるが、べつに私が出席しなくても会社が潰れる訳でもなし。でもって一日寝る。一日寝たのだが、夜も熟睡。やっぱ体調が悪いみたい。急に涼しくなったせいであろう。季節の変わり目は毎回こうなのである。そういうわけで、今日も一日寝る。


20010921
「ゆかいな牧場」
 「ゆかいな牧場」の原曲は「Old McDonald」である。歌詞の内容はOld McDonald had a farm E-I-E-I-Oで、ほとんど「ゆかいな牧場」と同じである。注意すべきは過去形「had」であるので、今は農場を所有していないということが判明した。コングロマリットの札束攻勢に負けたのであろうか。農場で飼われていた動物たちの運命が気になるところである。農場を売った資金を元手にしてハンバーガーチェーンを始めたのであろうか。
 Old McDonaldは結構有名な人らしくて、「メリーさんの羊」の2番にも出演していたりする。そこでも「農地を所有していた」事以外には言及されていない。秘密主義なのであろう。


20010920
「すいかの名産地」
 田中星児が世に広めてSMAPが再び布教に努めた「すいかの名産地」であるが、「ゆかいな牧場」と同じ曲なのかどうか良く分からない。どちらともアメリカ民謡なのであるが。双方とも謎の多い歌である。
「すいかの名産地」
 友だちが出来た。酢イカのメイさん家〜。
 (解釈:酢イカのヨっちゃんで有名なメイさんの家で、新たな友情がうまれた。)

「ゆかいな牧場」
 一郎さんの牧場で イーアイ イーアイ オー

イーアイ イーアイ オーって一体なんだろう。なんかの略号だろうか。エレクトロニック インダストリアル エレガンス インターナショナル オーガニゼーションとか。牧場の土地を買収して某コングロマリットの巨大ビルを建設しようとする話かな? ほいでもって、動物逹が反対して騒ぎ出すとか。


20010919
「半茶」
▼良く考えると「半茶」って、サイトの名前であって私の名前ではないのであるが、それはどうでも良いことである。
▼「半茶」とは「半分茶々を入れる(=半分だけ、会話の邪魔をする)」を略した造語である。何を指しているのか、我ながらよくわからない。これもどうでも良いことである。
▼「半茶」でよくやっている「童謡の歌詞をむりやり別の解釈をする」手法は、私の専売特許というわけではない。これはどうでもよいことではないのでひとつよろしく。


20010918
「リチャード・D・ジェイムス」
 長らくCDを出すことに興味が涌かなかったリチャード・D・ジェイムスであるが、ひさびさにニューアルバムを出すそうである(10月11日)。MP3プレイヤーを紛失してしまい、中に入れていた曲がネットに流出する前に自分でCDで出してしまおうというのがいかにも彼らしい動機。(いつものように、嘘かもしれないけど)。テクノ界のモーツァルト(別名:思いつき大魔人)と呼ばれる彼の前作(ウインドリッカー)が空前絶後の悪魔的な傑作だったので期待大なのである。とりあえず10月までは生きる目標ができたというものである。


20010917
「毒」
 そういえば、昨日の朝日新聞に星新一の「ボッコちゃん」の紹介が載っていた。星新一の毒は、長い時間かけて人を人間不信にするだそうだ。的確な批評である。しかし、あれだけ人間不信の作品を書き続けて、皆から愛されていた作家って少ないような気がする。私は小学校以来、星氏の毒に中毒になったまま回復できない。人は信用できない。人間性の本質とは非人間的である。悪くなる可能性があるものは悪くなる。悪くなる可能性がないものは、思いもかけない形で悪くなる。


20010916
「鉄鼠の檻」 京極夏彦
 講談社文庫に入ったようだ。本屋で見かけたが、文庫の厚さを逸脱している。厚すぎて枕にもならない。今の処、京極堂シリーズでは一番好きなのである。犯行の動機の設定がすばらしい。


20010915
「動機」
 家で留守番していると家内から電話が入る。動悸が止まらないので、駅まで迎えに来てくれ、だそうだ。迎えに行き、真っ白な顔をしてふらふらと歩いている家内を捕まえる。しばらく横にさせておくが、一向に動悸がおさまらないようだ。脈をとってみると本当に速い。心配だったが深夜なのでそのまま寝かせる。眠ってしまうと若干脈はゆっくりになったようだ。夜中に目がさめたので、寝ている家内の脈をとってみる。脈が感じられなくてあせる。


20010914
「不謹慎」
 ブッシュ大統領の顔つきって、映画に良くでてくる「現場のことを何も知らず、自分の立場しか考えない使えない市長」役にぴったり。
 雑文を書いてみると、「ふと窓を見ると旅客機が突っ込んできて唐突に終る落ち」しか思い浮かばない。PTSDだろうか。離婚の原因として裁判所は認めてくれるだろうか。
 そういえば、石森章太郎の初期の短編にこういうのがあった。学園ドラマや家族ドラマなどの複数のドラマが、平行して進んでいって、和解したり決裂したりする。それぞれのドラマがどういうふうに交わるのだろうと思って読み進むと、最後に水爆が爆発して、それぞれのドラマは唐突に終る。
 時速550kmで激突すると、飛行機の形そのままの穴があくんだ。トムとジェリーは嘘じゃなかったんだ。
 APと比較するとロイターの報道写真は、芸術性に重みを置いているようだ。瓦礫に立つ消防士の手前に残り火、向こうにWTCの瓦礫の写真とか。サンケイの写真集思わず買いそうになったが、やっぱ、人としてまずいような気がして思いとどまる。
 と、ここまで書いてふと窓の外を見ると、すごい勢いで飛行機が近付いてきてい


20010913
「誕生日」
 おめでとう自分。誕生日 冥土の旅の一里塚 めでたくもなし めでたくもなし。


20010912
「アメリカ」
 一向に死体映像が写らないのは、報道規制なのかな。


20010911
「台風情報」
 台風が去るとニューヨークで同時多発テロ。多数の人の命が一瞬で、そして数時間で失われる様子を見せつけられる。私の心のキャパシティーを越えている。何を言うべきかも見つからない。


20010909
「セコム」
 会社にセキュリティシステムがはいったので、建物に入るのがややこしくて仕方がない。指紋登録だとかICカードだとか。セキュリティシステム(日本語で言えば機械式警備)。ICカードは折り曲げ厳禁なので財布に入れられない(尻ポケットに入れて折り曲げる人がいるから)のに、常時携帯なのであつかいに困る。


20010908
「IT対応床」
 会社の床はIT対応だそうで、床下をケーブルが這うようになっている。床を開けたところを見たが、2cmくらいのコンクリートの下に20cm程度の空間が空いている。それは良いけれども、人が歩くと床が揺れるのが気持ち悪い。そういうものなのであろうか。
 会社が引っ越してセキュリティが強化されたのは良いけれども、社員に対する説明が一切無いので恐くて残業休出が出来ない。閉め出されたり、閉じ込められたり、警報が鳴り響いたらどうすれば良いのか。これも労働時間短縮の対策なのであろうか。


20010907
「『Shall We dance ?』 アメリカを行く」周防正行 文春文庫
 確かに「Shall We dance ?」は面白い映画だった。この本は、監督がアメリカに宣伝して回った記録。読むと元気が出る。映画が出来上がってしまえば、監督には何の権利も無いとは知りませんでした。


20010906
「要望」
 御要望がありましたので、「人は枕木」と、その続編の「車輪の横」をこっそりアップしました。調べてみると、枕木はイギリスではsleeperと言うんですか。ふーん。


20010905
「グリーングリーン」
 雑文のネタでグリーングリーンについて考察した結果、キリストが磔にされた後、実はそのまま火刑にされた樣(さま)を歌った歌であることが判明した。しかし、時期的に不謹慎なのと、笑えるところがないので没。


20010904
「お引っ越し」
 会社が引っ越した。周りに何も無い。煙草の自動販売機も無い。窓から東京タワーが良く見えるのだけが救いである。


20010903
「魁!! クロマティ高校(2)」野中英次 講談社コミックス
 二巻になると、ますます会話に重点が置かれているようである。


20010902
「魁!! クロマティ高校(1)」野中英次 講談社コミックス
 昔から少年マガジン系のマンガは暑苦しくて苦手で敬遠していたのだが、評判よいようなので、いまさらながら読んでみる。会話の面白さだなこれは。


20010901
「ヴェスパタイン」ビョーク
 サウンドが素晴らしい。歌声は素晴らしいが、ストレートに内面をさらけ出し過ぎのように感じる。歌の出力を60%くらいに抑えたほうが良いような気がする。


20010831
「新・トンデモ超常現象 56の真相」と学会 太田出版
 最近話題になった超常現象を中心に、真相を暴きまくる。騙す方も騙される方も暴く方も、どっちもどっちという気がしないでもないが、彼等の情熱はまあたいしたものである。


20010830
「弱気な僕ら/ナーヴァス」O.M.Y
 YMOのパロディーバンドO.M.Yの最新作は「浮気な僕ら」と「サーヴィス」がターゲット。あいかわらず音色と構成は本家そのまま、微妙に異なるメロディーとコードと笑える歌詞。会社は売る気がないらしく、あまり枚数を出さずO.M.Yは怒っているらしい。
 順番から言うと、次のターゲットは「浮気な僕ら(インスツルメンタル)」と「アフターサーヴィス」であろうか。


20010830
「暦と数の話」スティーブン・ジェイ・グールド 早川書房
 ミレニアムの区切りは1999年の終わりか2000年の終わりかという話題からもわかるように1998年発行の本。科学者とは思えない「どっちでもいいじゃん」という結論。キリスト教の黙示録がからんでくるので、結論を出すのは(社会的に)難しいようである。
 第三部の最後で、この本を書いた動機が明らかになるが、不覚にも泣いてしまった。


20010829
「野球術 上・下」ジョージ・F・ウィル 芝山幹郎役 文春文庫
 野球に全く興味が無いのであるが、野球を語る人には興味がある。コラムとして読むと、つかみはうまいのだが、落ちが弱い。野球を語る人がおちいりやすいセンチメンタルな懐古主義を避けているせいであろうか。


20010828
「栞と紙魚子と夜の魚」諸星大二郎 朝日ソノラマ
 街の上空を漂い、家屋を喰らう半透明の巨大な魚のイメージが素晴らしい。シリーズが長くなると、どうしても緊張感が薄れるのは仕方が無いことであろうか。


20010827
「アノミー&ボノミー」スクリティポリティ 
 デビューアルバムのキューピッドアンドサイケ’85で旋風を引き起こしたスクリティポリティは、セカンドアルバムで同じことをくり返したので、リスナーから見捨てられました。シビアだなあ。11年ぶりのオリジナルアルバム。グリーンのボーカルは相変わらず速回しのレコードみたいだし、カラービーズの箱をひっくり返したようなサウンドも健在。結構好きなので売れればいいなあ。本作はラップを大いに取り入れています。ラップ+サビのメロディーというのはm.c.A.T路線だな。


20010826
「オンナのコたちが語りつたえる恐怖のホラー怪談」怪奇実話収集委員会編 二見文庫
 噂話を収集したという設定のわりには変。夢を見ていてそのまま死んでしまう話とか。誰がその人から話を聞いたんだ。
 圧巻は北海道に昔住んでいたおんぶおばけは、現代では「市民オンブズマン」として蘇ったという話。どう考えても笑い話である。


20010825
「スプートニクの恋人」村上春樹
 すみれとミュウのラブストーリーの樣にも、ぼくに関するぼくの話のようにも読める。ぼくはほとんど何もしないまま、この話は終る。自前の犬を見つけてきて温かい血が流されなければならないと思う。


20010824
「M.R.I.」The Beatniks
 14年振りのニューアルバム。なんか物足りないのは、とんがったところが無いせいであろうか。テクノだかフォークだか、どっちにしても食い足りない。だから何回も聴いてしまうという面もある。しかし、桑田佳祐と高橋幸宏が仲が良いとは知らなかった。クワタバンドのキーボードを引き抜いた事件で犬猿の仲になったと聞いていたが。


20010823
「Get ready」New Order
 ベストが良かったので、ニューアルバムを購入。11年振りくらいのニューアルバムですか。なんかNewとOrderの間にスペースが入ったのはなぜ? 先攻シングルのCRYSTAL良い感じ。ダンスビートにセンチメンタルなメロディーとコジャレた歌詞はあいかわらず。デジタルサウンドとギターのバランスがすばらしい。ジャケットはジーパンとTシャツの少女がビデオカメラを構えている写真に赤いライン。シングル「CRYSTAL(輸入版)」はジーパンを脱ぎかけている写真というのが、なんとも。


20010822
(the best of)NewOrder
 フジロックフェスティバル参加記念ということで、12年ぶりにNewOrderのCDを購入。どんなバンドだったか全く忘れている。「NewOrderはアルバムよりもシングルの方が良いので、初心者はベストを購入すべし」との助言に従いベストを購入。これいいすね。ダンスビートにセンチメンタルなメロディーとコジャレた歌詞。10代の頃に聴いてたらファンになっていたかもしれない。


20010821
「ルー:ガルー」京極夏彦 徳間書店 
 三分の一程度読んだところで挫折。SFとしての設定が非常に弱い(センスオブワンダーに欠ける)のだが、推理小説として読むには、なかなか事件が起こらないのでついに投げ出す。登場人物に共感できなかったのが、読み続けられなかった敗因であろうか。心の余裕がある時に再チャレンジしてみよう。


20010820
 日付けの付いた短文を開始することにする。


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半茶