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172. 7,8,9,10の桃太郎 20141028


 

 下記の雑文は、登場人物を7, 8, 9, 10として書かれたものであるが、可読性を考えた上で書き直したものである。これを踏まえて以下の問いに答えなさい。

 昔々あるところにおじいさんとおばあさんがありました。

 おじいさんは山に柴刈りにいきました。おじいさんが山で柴を刈っていると、山頂から大きな桃がどんぶらこどんぶらことおじいさんに向かって転がってきました。

【問1】桃の転がる様子からわかることを述べさない。

【答】桃が転がる様子を表現する擬態語から判断して、桃はスムーズに転がっていない。桃の内部は密度が不均一であり回転体としての中心と桃の重心が一致していないことが推測される。桃の果実の中に赤ん坊が入っている可能性が示唆される。

【問2】桃の初速度をa m/s、桃の重量を10^5 g,おじいさんと桃の間の距離をb m、山の斜面の角度が1/6πであるとき 1)桃がおじいさんと衝突する時の速度および 2)衝突時における桃の運動エネルギーをそれぞれ求めよ。なお重力加速度は9.8m/s^2とし摩擦は無視できるものとする。

【答】おやおやワシと衝突する前提かい。高速回転しながら猛スピードでこちらに向かってくる桃をおじいさんはひらりとかわしました。桃とおじいさんは衝突せずしたがって1)および2)は解なしというのが答えじゃ。

 桃は高速回転しながら更に斜面を転がり落ちていきました。

【問3】桃は高速回転しているため、桃と地面の間のわずかな隙間には桃から染み出た果汁の薄い層が形成され、桃と地面は直接接触することがありません。このような状態ではハンドルおよびブレーキ操作が効かなくなり非常に危険です。1)このような現象は何と呼ばれるか。2)またこのような現象が発生した場合の対処法を述べよ。

【答】1)ハイドロプレーニング現象 2)完全にこの状態になってしまえばハンドルもブレーキも利かなくなるので運転手に出来ることはなく、状態が解消されるまで成り行きに任せるほかは無い。

 桃は谷を飛び越えることができず川に落ちました。桃はそのまま高速回転を続けながら川を流れていきます。桃の回転は川の水を巻き込み渦を発生させます。川辺にて孤独をかみしめていたおばあさんは選択します。

【問4】おばあさんの選択について下記選択肢より適切なものを答えよ。

1)川に発生した渦にヒントを得、のちに全自動洗濯機を発明する。
2)回転が収まった桃を拾い上げ持ち帰りおじいさんと二人で食す。
3)いや、冷え切った関係の二人がいまさらそんなことをしても、かえって寒々とした風が二人の食卓の間に吹き抜けるだけ。
4)いっそのこと
5)そうだこの大きな桃を山頂に運んで

【答】2)3)4)5)

 おばあさんは桃を背中にかついで山に登ります。裏から山を回り込んで登ったのでおじいさんに見つかる心配はありません。山頂から柴刈りをしているおじいさんが見えます。おじいさんに向かっておばあさんは桃をそっと押し出すという選択をしました。

 おじいさんが山で柴刈りをしていると、山頂から大きな桃がどんぶらこどんぶらことおじいさんに向かって転がってきました。おやおやまた桃が転がってきたか。また避けなくては。おじいさんが音がする方に目を向けると転がってくる桃の向こうの山頂におばあさんがいるのが見えました。おじいさんは驚きましたがすぐに全てを悟りました。そうかそれならばしかたがない。おじいさんは目を閉じ桃がぶつかってくるのを待ちました。これがわしの贖罪じゃ。

【問5】桃だけに 食材じゃ という駄洒落に気がついた者だけが石を投げなさい。

【答】 石
 


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