110. デジタルライフの例(20081031)


問題 : デジタルライフについて述べよ(配点75)

回答例 :

 デジタルの語源はラテン語の「指(digit)」である。小銃は指で引き金を引くことから、ほとんどのライフルはデジタルライフルと言える。ライフルの弾丸数は数値化して数えることができ、中間値をとらないことから、これもまたデジタルである。ライフルが使用された結果についても、生きるか/死ぬかの2値であることからもデジタルであると言える。これに対して指で引き金を引かないライフルはアナログライフルである。続荒野の用心棒かなんかでクリント・イーストウッドが演じていたと記憶している。ジュリアノ・ジェンマだったかな。また、よく見ても一発なのか二発なのかよくわからない弾丸や、撃たれて死んだのか生きているのかよくわからなくなった場合にはアナログライフルだと言える。このようにアナログライフルは特殊な事例に限定して存在しており、アナログコンピューターと同様に絶滅寸前である。国による保護政策の必要性が論じられる段階と言える。

 銃身の内側に螺旋状の溝が掘られている(ライフリング)ことから、小銃は一般的にライフルと呼ばれている。この溝に沿って弾丸が回転することにより、ジャイロ効果が発生し、弾丸は直進性を増す。しかし、この直進性に優れているからといって、命中率100%などと宣伝すると公共広告機構が乗り込んでくることになる。ジャイロってなんじゃろ。

 ライフルの語源は以下の通りである。前述の通り、銃身に溝が掘られていない場合、命中率が下がることになる。ライフリングが発明されていない時代、猛獣狩りに使用する小銃の命中率が低く、探検隊員の死亡の多さに悩んだ探検隊長がつぶやいた「どうする、ライフル」が語源と言われている。とうぜん、ゴリ用(ライフル)は計画的に。武富士派であれば、黒い衣装に着替えてレッツゴー!ヲノミューチルーラ ヘネモコセと歌いながら踊ることが要求されていたことであろう。逆にライフルで撃たれそうである。

 デジタルライフルの数値化にあたっては量子化を行い、整数値の表現となる。量子化することにより、必然的にシュレディンガーの猫が大量発生する。野良シュレディンガーの猫に餌をやらないで下さい。重なり合って存在する死んだ猫と生きた猫に餌を与えると、食べられた餌と食べられなかった餌が重なり合ってややこしいからである。餌ならまだしも重なり合った糞や、重なり合った糞を片付ける人や、重なり合った猫に餌をあげないで下さい看板や、重なり合った避妊手術をする獣医師や……。

 デジタルライフルは数値化しているため劣化しにくい特性を持つ。狙撃・暗殺などを行う場合、ライフルの部品も弾丸もターゲットの生死も電気信号に置き換えて取り扱われるが、信号にノイズが混入した場合、アナログライフルではノイズを取り除くことが困難である。これに対しデジタルライフルでは、ノイズによって生じた誤差が一定以下ならばそれを無視でき、元のライフルを劣化無しに復元可能である。しかしながらデジタルライフルによる狙撃は量子化に伴うシュレディンガーの猫大量発生により、一般的に悲惨な結果をもたらすと言われている。これは、デジタル値が飛散値をとることから必然的である。悲惨が嫌であるならば、代わりにミサンガを手首に装着してみるのも一つの手である。一つで足りなければミサンガ六個くらい装着してみよう。この場合、手首を六つ持ち歩くのに苦労することになる。しかし、必ず六つ必要であり数を減らすことは許されない。万が一、五つ以下の場合は六なことにならないことが数学的にも証明されている。


参考:ウィッキペディア−ライフル

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