審判      

72. 「審判」(20000929)


 サッカーワールドカップとかオリンピックとか野球の様子を見てみると、審判もいろいろ大変なようである。相撲とかだと審判の判定に疑義があればビデオにて検討するようである。誤審騒ぎにより遺恨が残っては大変であるが、抗議によって判定が覆されれば相手側の選手も默っていないであろう。そういう場合には、審判対選手で勝負をして勝った方の言い分を認めるというのはどうであろう。この場合、試合時間に多大な影響を与えるのは好ましくないので、サッカーならPK合戦、野球ならホームラン合戦であろうか。柔道の場合は圧倒的に審判が不利ではあるが、同じ格闘技であるプロレスでは怒った審判のルーズ・テールが選手をノックアウトしたという事もあるので、柔道の審判だけ甘えさせるわけにはいかない。大抵の競技はこの方法で解決がつくと思われるが、問題はアーチェリーや射撃で審判の判定に不服だった場合である。当然お互いに撃ちあって生き残った方の判定が採用されることになろう。こういう場合、代理としてゴルゴ13をたてることが認められるかが生死の境目になる。しかし、審判がいちいち命を懸けて仕事しなくてはならないなら、どんどん審判のなり手が少なくなってしまうのでは困る。審判の数が少なくなってしまって、とうとう最後の一人になってしまったら、善と悪との最後の戦いを判定することになるであろう。これが本当の、最後の審判。


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