第大回雑文祭始末      

58. 第大回雑文祭始末 031120


第大回雑文祭(031111)

第六回雑文祭 が開催されるどさくさにまぎれて、まぎらわしいタイトルの雑文祭を催しても良い頃ですね。今回は「残念」をテーマに雑文を募集します。

参加作品一覧

お知らせ
2003-11-11: 受付を終了しました。ありがとうございました。
2003-11-11: ちょっと早いですが、受付を開始しました。

雑文募集

募集期間:2003年11月11日11時11分〜2003年11月11日11時11分

応募方法:以下の条件を満たす雑文を書きましたら、その雑文がセーブされたFDまたは雑文を焼いたCD−Rもしくは焼いたDVDあるいはバブルメモリ、ハードディスク、USBメモリ、コンパクトフラッシュメモリ、データMD、マイクロディスク、バックアップ用DAT等を準備します。準備できない場合はプリントアウトします。プリンターが使用できない状況の方は筆写、念写、プリントごっこ、粘土板にクサビ型文字等で記録します。それを持って各々、富士の樹海に赴き適当な場所に深さ80cm以上の穴を掘り埋葬します。

発表方法:遥か後世、我々の子孫から発掘され解読され次第、内容は月刊古代文明に発表されます。

以下の条件を満たす雑文を募集します。

題名は「残念」で始まること(例: 残念、姪の浮き輪)
「囗(くにがまえ)から飛び出す」
 (例:回困圖囿国圉圏因固田から飛び出す口木呂有玉幸巻大古十)
「内心 象だと重い噛んで板」
「犬会」を、この順序で雑文中に含めること。

順序を守ること。たとえば「内心 象だと重い噛んで板」よりも前に「犬会」を使ってはならない。ホームでは先を争って電車に乗り込んではならない。後から来たのに追い越されてはいけない。さあ歩け。
お題は象のまま使うこと。漢字をひらいたりむすんだり手をうったりむすんだりまたひらいたり、語尾を変えたりゴミを溜めたりするのは不可視。

質問と回答

・言いたいこと・聞きたいことがあるんだけど。
 ぐっとこらえてください。こらえきれない場合はCGIのコメント送付システムでお聞かせください。すべて却下されます。
第六回雑文祭との関係は?
 第六回雑文祭のお題が、漢字をひらいたり語尾を変えたりするのが禁止されているので、得意技が封じられて困った困った。もちろんですが第大回を名乗ってもよいと許しを得ていません。本雑文祭は 第六回雑文祭と無関係です。みなさん第六回雑文祭に参加しましょう。これくらい宣伝しとけば大丈夫かな。第六回雑文祭第六回雑文祭

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第大回雑文祭参加作品(発見順)
残念、姪の浮き輪 下条氏
残念、メノウは木  徳田氏
残念、魔の上着 半茶
三年分見そこなった、ちょっと残念 ろずまりん氏

・参加者などいないだろうと高をくくっていましたが、雑文書きを甘くみていたようです。さらに一名参加すれば夜明けのスキャットを歌う義務が発生しますのでご注意ください。
・と、いっているうちに四人に。ルールールールーー

ああ、なんと恐ろしいことでしょう。第大回雑文祭に五人目の犠牲者が。ああ、おそろしいおそろしい。なんといいますか、ほんと、私が悪うございました。すいません。(031117)

残念、目の浮気 ねぎ氏

・ああ、五人目の犠牲者が……。こんなことでは、みんな逮捕されるぞ。……誤認逮捕。……そうなったら、みんなでおまわりさんに謝りましょう。申し訳ありませんでした。本当に、ごにんなさい……。(面倒くさいので前振りを省略)。……ヒカルの五。(面倒くさいので前振りとオチを省略)……。……。

残念、浮き雲迷想 ろずまりん氏
・この宇宙船には五人しかいないはずなのに、六つ目の雑文… 六人いる!(031120)

残念、芽衣「納期は明日」 hata氏(031121)
・参加作品との表示がどこにもなかったので、ここに載せてよいものだかわるいものだか迷ったのですが、【内心、「象だと重い」噛んで板】 という非常に日本語として不自然なキーワードが入っていましたので、勝手に載せさせていただきます。

残念坂 圭斗稀一氏(031116)
・富士の樹海から発掘するのが遅れました。すいません。これで八人。几入。ハ入。(正しい漢字はどれだ?)

残念ながら解読不能かのう まさと氏(031118)
・またまた発掘が遅れました。申し訳ない。しかし参加の意思を、直接私に表明していただけたのは一人だけというのも、まあ、なんだ、わたくしの不徳の致すところであろう。えっへん(いばってどうする)。

ぞうはな 2003/12/23 「三年(残念)目のクリスマス」
・読んでいる途中で何故か「クリスマスは間違いなく存在しない説」というのを思いつきました。何故なのでしょう。万人に分け隔てなく神の祝福が降り注ぐ日であるならば、結局のところ誰にも神の祝福がこないのと等価と言えるのではないでしょうか。と、テキスト内容と関係ないことを書いてすいません。

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総括:以下、参加雑文のネタバレとなりますのでご注意ください。

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ここまで寄せられた貴重なテキストを勝手ながら分析させていただきますと、「日本語としておかしい縛り」を課せられた場合の解決方法といたしましては、以下の方法が提示されていることがわかりました。

1.可能な限り不自然でないように前後の文を工夫する。(正統工夫派)
2.不自然な日本語が発生してもおかしくない設定(寝言、妄言等)を用意する。(登場人物設定派)
3.縛りの日本語の不自然さを隠すために、文章全体を不自然な日本語(例:電波文)でかためる。(木を隠すなら森に派)
4.不自然な日本語である縛りについて、縛りの解釈を捻じ曲げて使用する。(縛り解体派)
5.不自然な縛りであっても解釈を行わずそのまま受け入れるべきである。(縛り原理派)
6.不自然な縛りは実は太平洋からの地殻の移動によるものだ。(プレートテクニクス派)
7.箱を開けて測定するまではその中の縛りが不自然かそうでないか決定することは出来ない。(シュレディンガーの猫派)
8.そもそもこんな雑文祭には参加しない。(最も賢明派)

この分析が、今後の雑文祭のために役立つ日が来る事を心から望みます。
参加していただきました皆様には、汲めども尽きぬ愛と山よりも大きな感謝の意を表させていただくとともに、以上の分析をもちまして第大回雑文祭の総括とさせていただきます。(初出:月刊古代文明11月号 西暦3045年)


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