特に決めません      

7. 特に決めません。


 目を覚ますと、一時間十分寝過ごしていたので、既に九時十分である。完全にクリスマス雑文祭に出遅れである。この時点で何も思いついていないのでどうしようもない。
 目を覚ますと、一時間十分寝過ごしていたので参加するはずだった徒競走レースには参加できず失格。というわけで干支の順番決定レースに参加できなかったトナカイが泣いていると、サンタのおじさんがやってきて言いました。ルドルフに告ぐ、君の赤い鼻は通常のトナカイの三倍の明るさで道を照らす。私のソリ軍団に参加しないか。そういうサンタは、赤い服を着て通常の三倍サンタのスピードで言いました。と言う話を考えたのだがどうだろう。話を考えるのに散々苦しみましたということはなんとなくわかるか。
 その後、このサンタに扮装した人物はある既婚女性に接吻をするのだが、その子供に正体を見破られてしまう。ママがサタンにキスをした。
 ママはローズという名であった。亭主をとるのか、子供をとるのか、それともサンタの扮装をした男をとるのか、悩みに悩む。三択ローズ。
 なんかつまらないのような気がするので話を変える、クリスマスの馬鹿騒ぎというのは、本来のキリスト教とはあまり関係ない。そもそも聖書にはキリストの誕生日は書かれていない。野宿していた羊飼いが、メシアの誕生を祝福しにきたという記述がある。三月以降の春でないと羊飼いは凍死してしまうので、キリストの誕生は明らかに春以降なのであるが、いろんな事情があって十二月二十五日がキリストの誕生日ということになったそうである。都合で誕生日が移動するのは可哀想な気がする。一日二日の差なら今日かい?明日かい?ってなもんだが。
 東方協会ではキリストの誕生日は一月六日としている。松がとれないうちに誕生日とは目出たい限りである。あけましてお誕生日おめでとうございますというわけである。こういう場合往々にしてお年玉をもらったんだから、ケーキはいいか、と言われてしまうものである。キリストは誕生日プレゼントを貰えたのであろうか。父親が大工だから、大工道具をもらった可能性がある。カンナ〜クリスマスキャンドルの灯は燃えているかい。
 ああ、段落ごとに駄洒落で落とすのは七面倒くさい(七面鳥くさい)。
 などとまとまりの無い文章でつい茶目っ気を出してしまうのが悪い癖なのであるが仕方がない。ちゃんとせいや〜という声が聞こえないふりをして私は眠りに就くのだった。


クリスマス雑文祭参加作品
 始め 「目を覚ますと、一時間十分寝過ごしていた」
 結び 「眠りに就くのだった。」
 文中に以下のフレーズ
  「なんとなくわかる」
  「つい茶目っ気を出してしまう」
  「カタカナを使わないクリスマス駄洒落」を入れる。(下条氏の提案)
  「すべての段落をクリスマス駄洒落で落とす」(あいば氏の提案)
  「ちょっと見ただけではわからないようなクリスマス駄洒落をまぶす」(あいば氏の提案)
  「新年明けましておめでとうクリスマス雑文」(あいば氏の提案)


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