埼玉県深谷市は群馬県と境を接し、東京に近い県人からは 「群玉」 と揶揄される地方で、関東平野の真っ只中にあり、山らしい山は無いが、平成の大合併により秩父山塊の端に位置する花園町が編入されて、標高330mの鐘撞堂山が最高峰となった。 鐘撞堂山は鉢形城の見張り台で、事が起こった時に鐘を鳴らして知らせた鐘撞堂があった為その名が有る小さな里山であるが、4月の終り頃、ここを散策すると、チゴユリが群生しており、そのチゴユリの次に目に付くのがこのマムシグサである。( 「チゴユリとその仲間」 の項参照) |
![]() |
![]() |
![]() |
マムシグサの茎の模様と仏炎包
![]() |
![]() |
![]() |
マムシグサの雌花から実へ
この花は雌雄異株で雄花を付けるものと雌花を付けるものがあり、この株が年によって性転換を行ったり、雄花と雌花で虫の出入りをコントロールする仕組みが違ったりと、きわめてユニ−クな生存戦略を持った植物である。 |