甲状腺機能低下症



 ノアローが甲状腺機能低下症と診断されたのは、2005年10月(7歳約1ヶ月)のことです。

 2ヶ月振りに獣医さんへ行って、
「毛艶が悪くなった。おかしい」と院長先生に指摘され、血液検査をするに至りました。

 検査の結果、ノーマルでは1.5〜2.0なければならない血清総サイロキシンT4の数値が、0.7しかありませんでした。
甲状腺の数値-- 経過


甲状腺機能低下症とは?
 甲状腺のホルモンが不足したために起こり、体内の代謝が低下します。
症 状

・疲労
・食欲不振
・体重増加
・筋肉の衰え(特に後肢)
・脱毛や皮膚の乾燥
・膿皮症などの慢性的な皮膚感染(代謝率の低下によって、脂肪の代謝が悪くなり、皮脂腺からの脂肪の分泌が増加する)
・元気の消失(この疾患の一つの特徴として顔が非常に情けない顔になる)
・寒がる(暖かい場所を探すようになる)
・行動の変化(攻撃性のなかった犬が攻撃性を示すようになる。アメリカでは特にゴールデン・レトリーバーの攻撃性が増加している)
・軽度の神経症状(てんかん様のけいれん)
・コルステロール増加

 本村伸子著 「ホルモンの異常に気付いてますか!?」より抜粋
 コロ
治療方法
 
 適切な量の甲状腺ホルモン製剤を生涯内服する。(人間用と同じ薬で、副作用の心配も殆どないそうです)

 内服している間、ホルモンの値のチェックが必要。
費用(参考)
 
 薬代(毎食6錠x2回 / 一日)で一ヶ月13,650円税込。
 血液検査代 6,300円税込


  薬が変更になりました。2007年11月頃
 50mgから100mgに薬価が変更になりました。
 毎食3錠 x 2回 / 一日で一ヶ月9,450円に値下がり!


ノアローと甲状腺機能低下症
 ノアローの場合、院長先生が毛艶の悪さを指摘したことから、甲状腺機能低下症がわかりましたが、実際にあった症状を振り返ってみます。
毛艶の悪さ -- これは、普段一緒にいる私たちは気付かなかったものです。ポイントは、頭の辺りではなく、背中や特に腰の辺りの毛や尻尾の付け根の状態を見ることだそうです。確かに、腰の辺りの毛はゴワゴワになっていました。 -->ゴワゴワ、バサバサに注意。

元気の無さ -- これは、私たちは、ノアローが成長して落ち着いたのだと解釈していました。ホルモン剤とサプリメントで復活した2007年現在(5月)と比べると、元気がなかったということがわかります。 -->飛んだり、跳ねたりが減ったら注意。

抜け毛が減った -- お正月にノアロー連れで実家へ行って、東京へ帰って来た後で、うちの両親が「毛が少なかったから、掃除が楽だった」と言っていました。 -->抜け毛が減る=代謝が悪い。

ジクジクの皮膚病が治らなかった -- 2003年梅雨の時期から、ノアローの指の股の擦り傷が治らず、いつまでもジクジク化膿し続けました。その後、大怪我をして手術後大量の抗生物質を投入したためか、治りましたが・・・。 -->皮膚が化膿して、いつまでも治らないようなら注意。
 この病気の厄介なところは、老化の症状と混同しやすく、発見が遅れがちなことだと思います。

 いつも一緒にいると、長い時間を掛けて少しずつ変化していく症状などには、案外気付かないでいたりするものですから、獣医さんという第三者の目で愛犬の状態を見て貰うことは大事だと思います。


甲状腺機能低下症その後の経過など
 甲状腺機能低下症と診断されてから、ノアローにホルモン製剤を与えています。その結果、ホルモンの数値は正常値になっています。

 その他、アンチエイジング用サプリも2006年10月から与えています。

 ノアローは元々、外耳炎までいかなくても、耳が汚れやすく、汚れると夜中でも起き出し、いつまでも(耳掃除するまで)パタパタする子でした。

 が、耳の中はかなり改善されました。耳垢もサラッとして、量も激減しました。

 ホルモン製剤を与えているからというのもありますが、
毛艶が良くなり毛が柔らかくなったり、本当に状態がめざましく改善されたのは、サプリを与えてからだと思います。元気の良さは2003年以前の状態に戻ったと言っても良いくらいです。この状態を維持したいと思うと同時に、もっと早くにアンチエイジング用サプリを始めていれば良かった・・・という後悔(欲?)もあります。

 甲状腺機能低下症は、一生涯、ホルモン製剤を服用続けなければならず、一生病気を引きずるような負のイメージを持たれるかもしれません。私もそう思ったことがありました。でも、そんなに深刻に悩み苦しまなくても大丈夫な病気ですよ!!(と今なら言える)
2007年5月4日
甲状腺の数値 -- 経過
 先日、5月15日に甲状腺のT4(血清総サイロキシン)を検査したところ、前回2006年10月3日の1.7から1.9に上がっていました。大変良いということで、お薬も毎食7個から6個に減らすことが出来ました!!

 これは、見た目通りの結果ということが出来ると思います。見違えるように元気で毛艶もピカピカになってますので。

 参考データ
 2005年10月 ---------- 0.7
 2006年 2月 ---------- 1.1
 2006年 4月 ---------- 1.6
 2006年10月 ---------- 1.7
 2007年 5月 ---------- 1.9
 2008年10月 ---------- 2.0
2007年5月19日
 先月の血液検査の結果では、値は2.0に上がっていました。見るからに健康で、毛艶も良く、見た目通りの結果でした。

 ただ、残念なことに一緒に行った血液検査で、GPT/ALTの値が174と通常よりも高くなっていましたので、そちらはお薬を飲んで様子を見ています。
2008年11月5日



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真っ黒ラブラドール・ノアローちゃんの部屋


Nov 5, 2008 last updated.