47-5:兵庫県 淡路市 津名町 静の里公園(一億円の金塊)  



所在地:兵庫県淡路市津名町志筑

取材時期:2010年4月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

淡路島は、あの有名な「なぞのパラダイス」を擁する一大珍スポ産地である。生まれる珍スポあれば消えゆく珍スポもある中で、今回は消える方を取材してきた。1億円の金塊を展示する「静の里」であり、今年の5月16日に一度閉館することが決まっている。その理由はこの展示館の目玉である1億円の金塊を三菱マテリアルに返却することになったからなのだ。

金塊展示といえば真っ先に思い浮かぶのが、あの飛騨大橋コレクション館にあった(過去形)金塊。あれは白昼堂々と強奪されてしまい、結局犯人は捕まったもののかなりの部分が切り売りされて戻ってこなかったという結末であったとニュースに出ていた。数年前のことである。静の里にある金塊は飛騨のように個人の持ち物ということではなく、故郷創生1億円を元手に淡路の〜町がリースしているもの。立派な金の延べ棒が展示されており、当時はこれが1億円相当の金塊であったが、このところの金価格の高騰により、同じ大きさでも現在の価値は約2億円弱になっているため、リース会社から元金の積み増しをするか、金塊自体を返却するかの選択を迫られていたらしい。結局、町は返却を決めたため、この展示館から金塊が無くなることになった。金塊が無くなる前に是非拝ませてもらおうと、今年の黄金週間の第一取材スポットとして、フェリーで徳島入り後、直行してみた。

ココの目玉は金塊であるのは間違いないのであるが、見逃せないのがバスガイドさんコレクション。観光バスの定番停車地として金塊を置いたので、ここに来たバスガイドさんをポラで撮ったものが壁中に貼りまくってあるという。うーん、金塊は佐渡ゴールドパークでも例の飛騨でも観られるが、ガイドさんコレクションはなかなかお目にかかれませんね。ということで静の里公園に到着。前回トライしたときには丁度休館日だったが、今回はしっかり調査してから来たのでばっちり、と思いきや、到着が遅くなり4時の閉館まであと30分しかない。

  

あわてて中に入り入館料200円を支払う。役所が運営しているだけにお釣りが手提げ金庫から出てきたのにはちょっと驚いた。まあ初日とはいえ休みでない人も多いとは思うが、ギャラリーはニカ一人。受付のお姉さん(売店の売り子も兼ねている)に聞いてみると写真は撮り放題だそうで、これは有り難い。順路に沿って進むと噂通り、ポラ写真がびっしりと並んでいる。大分年季が入っているのか、すでにカラー情報が失われ掛けているコナーもあり、当時のバスガイドさんの髪型や化粧がバブル期を物語っていて非常に興味深い。

  

さて、肝心の金塊であるが、あのベッカム様も来たよ、と自慢する大パネルの横に観音開きになった金庫に鎮座する金塊殿。みんなに触られて少しは減ったのかもしれないが、最終的な価値は二倍になったんですね。しかし思い切って一億で買っておけば今は倍の値段がついて大もうけできたのに・・、と思う地元民は多いのではないか。でも、あの金のカツオ像も盗まれたし、リースじゃなければ同じ運命を辿ったのかもしれませんね、などつらつら考えながら金塊を見つめていたら、例のお姉さんが「触ってもいいんですよ」とな。ちょっとドキッとしたが、ああ金塊ね、ということで金塊にお触りしているところをデジで撮ってもらうことに。

  

その後売店に移動し、あと10日ほどで閉館する前の大処分セールで超お買い得となっている金塊貯金箱を破格の値段でゲット!売店のお姉さんに静の里公園の今後などについてお話を伺い取材終了となった。金塊が返却されたあともレプリカが置かれるそうなので、次の機会にはそのレプリカの出来具合もチェックしてみよう!


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