45-6:山口県 秋吉台 科学博物館 



所在地:山口県美祢市秋芳町秋吉台山1237−478

取材時期:2009年5月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆(☆五個が最高得点)

秋吉台にすでに営業を停止した「エキスポ希朋館」なる怪しい施設があるとのこと。外側からだけでも取材できないか?と秋吉台にやってきた。展望台付近という情報のみでうろうろしてみたが、それらしい建物は発見できなかった。すでに取り壊されたのだろうか?仕方がないので、近くにあった科学博物館にふらりと入館してみた。正式名称は「美祢(みね)市役所秋吉総合支所 秋吉台科学博物館」という。いかにも昔のお役所が造りました的な建物の外観。入場無料は嬉しい。早速取材開始である。

   

いきなりニッポンサイの骨格標本。日本で初めて発見されたサイの化石。そのほか目が退化した魚や、秋吉台近辺に生息する淡水魚のホルマリン標本(全部色が抜けて、アルビノかと思ったぞ)、手作り感溢れる各時代毎のミニジオラマは必見。さらに伊豆のアンモナイト博物館館長もびっくりの巨大アンモナイトの展示も要チェックだ。大きさでびっくりするのは「オオサンショウウオ」もである。こんなでかいのかぁ!アルビノといえば白蛇君も捕獲され飼育されている。あまり動かないので標本かと思ったらそうではないらしい。東筑波ユートピアでは奥の方に大切にしまわれていた白蛇君であるが、ここ秋吉台ではばっちり観察可能なのだ。洞窟にはお約束のコウモリコーナーも完備。

  

さらに二階へ上がると秋吉洞全体のカットモデルもあり、各鍾乳石につけられた名前のボタンを押すと、その部分が光るようになっている。うーん、わかりやすい!でもボタンの数が多すぎて、「故障でよくつきません」のテプラ表示があるところなどもレトロ感バリバリである。出土した土器コレクションもかなり充実しており、この地域に生息する動物たちの剥製もあったりで飽きさせない。サンゴコーナーにも解説てんこ盛りでじっくり読み進んで行けば二時間はかかりそうな膨大な量を誇る。昭和の雰囲気を色濃く残す貴重な博物館であった。小綺麗にリニューアルなどせずに、この雰囲気のまま突き進んで欲しい。

 


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