44-9:茨城県 石岡市 東筑波ユートピア 



所在地:

取材時期:2009年3月

ジャンル:展示系&生もの系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

かなり脱力系の動物ふれあいパークが筑波にあると聞き、石岡に向かった。途中にあの巨大獅子頭があるので、ちょっと寄ってみたかったが、今回は少し時間が押していたのでパス。さらに途中で「パグ人形館」にトラップされ、貴重な午前中の時間を消費してしまったので急いで現地へ向かう。八郷のあたりを走るとそこら中に「東筑波ユートピア」の看板を見かけるので迷う心配はない・・・が、その看板がすでに朽ちかかっている。大丈夫か?ユートピアよ。しかしその看板に従って南側かわアプローチしたのが間違いであった。山腹の細い一本道で、対向車がきたらすれ違えない。車幅の広い七助号で進むのにはちょっと勇気がいるのだ。大きい車の方は、ぜひ北側からのアプローチを。

  

やっとの思いで山頂のユートピアに到着。閑散とした駐車場に車を停め、取材開始。入り口受付はすでに無人状態。階段を登り売店に入ったところに自販機があり、その先が受け付けである。JAF割で800円/人をマシーンに突っ込み、チケットゲット。さらに奥に進みレジ横のお姉さんにチケットを渡す。その際JAFカードの提示を求められるので要注意。すぐにお猿のショウが始まる、ということで階下へ。レトロなゲームマシンたちの横を抜け、「お猿の劇場」観客席へ。ニカ家も含めて4組のギャラリー。ニカ家を除くすべてが子連れであった。サル君三匹のやる気のなさといったらすごいですね。マジック担当のお姉さんもちょっとお困りの様子。でもそれが逆に楽しめましたが・・。

  

お次は、動物さんレース。カメ、ウサギ、ネズミのみなさんがヨーイドンでスタートし、早くゴールにたどり着く動物を当てる、というもの。この手のレース物の出色は、やはり下北の「イカサマレース」であるが、今回は手堅くカメに投票し、レース開始!あっという間にネズミ君がゴールイン。カメ君は二位であった。と、レースを楽しんだ後は、いよいよ園内探索である。このユートピアというのは要するに動物園なのであるが、それほど珍しい種類がいる訳ではなく、サル・イノシシ・犬などが並べられているのである。どこかでお払い箱になった動物たちの終の棲家といったところなのであろうか?そういう意味では、観客にとってのユートピアではなく、集められた動物たちのユートピア、という願いが込められているのか?

  

そんなことを沸々と考えながら山道をを登るとモンキーハウスにたどり着く。早速内部に入るが、資料館と言うより物置と化している。図書室も廃墟寸前といった状態であるが、さらに進むと白蛇神社。よーく見ると小さい社の奥に蛇らしい物体が見えなくもない。横にある写真をみると確かに白蛇であるようだ。その右手ににぎにぎしい紅白の垂れ幕。そこには「授かり神様」の文字。ははーん、ここが例の物体が安置されているのだろう、と中へ入る。ありました、木製の巨大なのが。だから何だ、といわれても困るが、授かりの神様は前日の豪雨により水浸しになっていたのであった。

  

階上へあがり、サルケージ。冬のせいか、みんな不活性であった。モンキーハウスを出たところに、その名も「竜宮園」。どんな乙姫様が待っていてくれるのだろうとワクワクしながら入園。水槽が鈴なりになっている。どの水槽にも「ナマズ」とか「フナ」とか書いてあるのだが、ガラスに藻がびっしり張り付いて内部が全く見えない。そんな藻だらけ水槽が並ぶ回廊を進み、最後は書き割りの乙姫・浦島に見送られておしまい。これはこれで凄い演出であった。

 

その先、さらに山を登るハイキングコースになっており、何もありそうにないので、下山することにした。このほか、猫や狐のいるケージもあるが、どれも不活性でおもしろくない。時折、爆音をとどろかせてオフロードバイクが園周辺を駆け抜けて行く。すぐ横にオフ車(二輪・四輪)の有料コースがあるようだ。ざっと園内を巡る取材はこれで終了。昭和レトロを味わいたい方にはおすすめのスポットであるが、間違ってもデートでくるような場所ではないのでご注意を。動物好きの人もいいかもしれないが、珍スポとしてはちょっと仕掛けが足りないですね。何時閉園してもおかしくない雰囲気ですので、興味のある方は急いだ方が良いかも。


リンク等:
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