41-5:徳島県 阿南市 お松大権現  



所在地:徳島県阿南市加茂町不ケ63

取材時期:2008年4月

ジャンル:おいのり系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

2008年連休は四国取材を企画してみた。フェリーでの徳島入り第一弾として阿南の「お松大権現」というネコ神社に狙いを絞り、まずは国道55号を南下。小松島で西に国道を折れ、那珂川沿いを進む。なかなか対岸に渡る橋にたどり着かず、やっと加茂谷橋を発見。ここに「お松大権現←」の看板あり。あとは誘導されるままに神社到着。鳥居横巨大ネコ(ちょっとキャラ作りすぎの感あり)に出迎えられながら境内に入る。



まずは本殿にお参りから・・。招き猫がやたらと奉納されているので、山形の猫の宮のような所を想像してたのだが、どちらかというと和歌山は淡島神社に近いテイスト。社務所兼ねたお守り販売所をざっと見渡すと、どうやら勝負事のお願いをかなえてくれる神様が祀られているらしい。特に入試関連の願掛け(願掛けするくらいなら少しでも勉強しろ、といいたいが・・)や、裁判関連のお願い事が、ネコ絵馬に沢山書かれている。ニカは一応、今回の取材旅行の交通安全を祈願してみました。

ぐるりと本殿を回り、裏手にある小さいお稲荷さんにもお参りさせていただき、大量の絵馬が奉納されている場所で、本物のネコちゃん発見。結構ヒトに慣れているらしく、カメラを向けても小あくびをしただけで特に反応無し。なんかのんびりしておりますな〜。売店のオバチャンに聞くと、去年まではかなりネコが沢山いたのだけれども老衰でみんな亡くなったのよ、との事。わざわざこの神社きてネコを捨てて行くとんでもない輩が多いとの噂もありますが、それも少し減ったのではないかと少し安心した次第です。

さて本殿の向かい側に別棟の建物があり、そこには神社の名前にもなっている「お松」さんの悲しい物語が切り絵風のパネルと和風解説板によってわかりやすく展示されている。今から300年以上前、土地の富豪・三左衛門に借金返済したにもかかわらず証文を返してもらえなかったお松が、奉行にも裏切られ、死を覚悟して直訴に出た。三毛に遺恨を伝えた後、お松は処刑され、その後三左衛門と奉行の家に化けネコが出るようになったというお話。うーん、なんとおどろおどろしい物語じゃ。社殿内も少し不気味な雰囲気もある上に、あとからやってきた女性が熱心に拝んでいる様子を見るだに、ネコパワーは凄いものだ、と感心せざるを得ない。建物中心にある和人形も意味不明で、恐ろしさを倍増させている。



興味半分で来てしまったので、もう一度拝殿にもどり、再度お参りさせていただき、取材終了。お守りを一つ買ってきました。



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