41-4:静岡県 奥大井 音戯の郷  



所在地:静岡県榛原郡川根本町千頭1217-2

取材時期:2008年3月

ジャンル:展示?系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)
2008年も3月となり、暖かくなってきたのでバイクでぶらりと静岡は寸又峡へ。残念ながら観光ペナントの生息は確認出来なかったが、珍スポ取材ということで川根の「音戯の郷」に立ち寄ってみた。ここは道の駅の一部、というよりは「音」に関する郷土テーマパークなのである。かつては入館料は1000円で3D映像が楽しめたらしいが、現在は入館料500円で通常の2D映像のみと、珍スポハンターだけでなく一般人にも利用しやすい料金体系になったようだ。入り口横の駐輪スペースにバイクを停め、取材開始。

まずは入り口門を通過すると広場にでる。なぜかデカイ蛇口があり、それを捻ると早速「音」がでる。何の音かは是非現場で確かめられたい。決してお上品なものではないのでご注意を。また様々なサイズの鉄管をあわせて造った巨大鉄琴(メロディー・パーカッションというらしい)が鎮座するコーナーもあり、自由に叩いて遊べるようになっている。小学生くらいの女の子が無心に「踊るポンポコリン」を器用に叩きまくっていたのが印象的でした。さて問題の建物に進み入館する。受付嬢に500円を支払うとプラスチック製聴診器を手渡される。これでいろいろな「音」を愉しむという趣向らしい。

  

受付棟から回廊を抜け本館に入ると、まずは「森のご挨拶」。トールスピーカーのような木箱がならび、そこに丸い穴が・・。そこに聴診器を当てると、おや鳥のさえずりが聞こえるではないか。ウグイスはこれで、ヤマガラはこう鳴くのね、などとやっているとすぐに鳥博士になれたような気がするところが、何だか楽しい。その向かいには、コールビジョンというものがあり、家族連れがトライしていた。これはスクリーンに向かい大きな声をだすと、その大きさに応じて動物の鳴き声が返ってくるというもの。まあいまいちですね(恥ずかしくてニカは出来なかったけど・・)。

さてお次は問題の2Dシアター。3つの出し物があり、一つはダイラボッチの物語(巨人伝説で茨城で取材済み)、一つはNHKが撮った自然紀行、最後は地元川根が舞台の「妖精の贈り物」というファンタジー。時間の都合で最後の一本しかみれなかったが、これは必見。公式ページの解説によると

「川根本町に訪れた皆様が、町内の観光をより楽しんで頂くために、奥大井の自然とのふれあい方をガイダンスしたものとなっており、皆様がSL列車に乗った体験と、地域への観光めぐりが出来たり、川根本町の景色をバックに、感性を働かせることによって体験できる幻想シーンが楽しめる」

作品ということで、期待感バリバリで席に着く。携帯電子ゲーム(PSPやニンテンドーDSではない)で心を閉ざす少年と、妙に色っぽいお姉さん妖精とのふれあいを通じて、川根の自然を再発見するという、かなり気合いの入った物語である。ファンタジーなので、細部にこだわっても仕方がないので、おおらかに楽しんでいただきたい。他の妖精達のダンスも見所の一つであろう。これを見ていたら何だか那須の神明大神宮のドームシアター、教祖・小松神擁女史出演のアマテラス物語を思い出してしまった。素人さん達の熱演が共通するテイストなのかもしれない。しかしこれが、かつて3Dで楽しめたとはとても残念。何とか復活願えないだろうか・・。

 

物語をしっかり楽しんだ後は、体験コーナー。音がシャワーの様に降り注いでくるブースや、音シューティングゲームが楽しめる高そうな装置。糸電話の巨大版等、大人でもちょっと楽しめる仕掛け満載である。さらに階段を登り、2Fへ。ここでも例の聴診器が大活躍で、オーケストラの各楽器毎の演奏を楽しめたり、地元の祭りの様子が聞けたりで郷土色もしっかり出している。また、世界最大級のオルゴールが部屋の真ん中にある、とのことでそこに行ってみると、大したことのない木箱が置いてあるだけではないか。これなら北海道は芦別・カナディアンワールド公園内にあるオルゴール博物館にあるヤツの方が数十倍デカイわ!と思ったが、良く解説を読むと、なんとこれはコントローラーで2Fの部屋全体がオルゴールして設計されているのだ。なるほど、それで世界最大「級」ね。でも演奏は大したことはなかった。

2Fの最大の目玉はなんと言っても「どきどきスタジオ」ですね。「音玉くん」を抱いてヘッドホンをかけ、音の世界を楽しむ企画。出し物はピエールとジョアンナが繰り広げる「音の晩餐会」。これは必見ならぬ必聴です。特に散髪の場面では首筋がぞくっとしますので要注意。こちらは少し大人向けのテイストで楽しめます。このほか楽器等を作る工房などもあり、家族連れには良い想い出になるでしょう。受付に戻り、丁度お昼時だったので持参したソイジョイを食べようと休憩室に・・。そこにでは音戯の郷が毎年開催している「音の彫刻コンクール」入賞作品が紹介されていた。2008年優秀賞の「クナイフ」という作品はとても不思議なおもしろい楽器で、非常に興味深い。子安奈緒とは何者ぞ!

リンク等:
公式ページ

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