寒 行

 
平成17年の記録
 

今年も多くの参加者を得、事故なく円成しました。

 
 
スナップ

 

早朝の祈り(安全と目的達成を祈願) 

 

本佛寺のスタッフ達

多くの僧侶が先頭に立ち、信徒を分け16のブロックに分散して行脚する。

 

 

今年も雪がちらつき、まさに寒修行となりました。

毎年この時期になると九州は雪になります。これも不思議ですね。

 

 

 

お題目の太鼓が町に響く…。それぞれの家を祈る参加者

 

休憩でのヒトコマ。

 

休む場所がない時は、道路などで足を止めて癒す。

 

 

 

 

青年会も頑張って参加した。

 

 

そして漸く昼食が民家を借りてされる。

ひとときの安らぎ…。

 

各ブロック別に食事する状況

 

それぞれのお宅に参加者(ご婦人方)が前もって準備した食事が用意される

 

ここには苦しみを共にしたものだけの団欒がある

みんな本音でのお話が弾む…。

 

 

 そして午後からの行脚に出かけていく 

 

 

 

18日は浮羽地区すべてを回ったことを得て、全員で唱題行進!本佛寺境内へと向かう!

 

参道入り口を出発

 

 

 

仁王門前到着(午前11時)

 

 

そして境内へ、仏舎利塔まで登る。

 

 

お山にお題目がこだまする。

 

 

待ち受ける山務員たち

約30分境内を拝み、下りてくる

 

最後に境内広場にて円陣をくんで合掌!

山首の回向祈願がおこなわれる。

 

本堂に移動しての奉告式

本堂で慰労を共にしたあと、総代の挨拶と結果報告が行われる。

 

 

解散前に信徒会館で、参加者は知恵粥を頂く

(古くからのしきたりにて)

 

 

 

 

 

 

こうして寒行をしていますが、この行動に対して浄財の喜捨があります。

それは、すべて(一円も私することなく)社会に還元しています。

 
道中にてお配りした教箋です

寒 行 教 箋

 今年もいつも通り寒が強くなってくる頃の寒行となりました。毎年ご理解を頂きありがとうございます。科学が進歩しその恩恵により私達の日常生活や交通と大変便利になりました。とてもありがたいことです。寒い時は暖がすぐとれ、暑い時は冷がそこにあるといった具合に、文明の発達に豊かさを感じます。私達はそんな中、この寒風と共に早朝から夕暮れまで歩いております。そして肌で冬を捉え『行』を遂行しています。厄災が我国のみならず世界中で起こり、今もその災難による死者行方不明者を捜しています。心からお亡くなりになられた方への哀悼と一日も早い復興をお祈り致します。現在、日進月歩で自然災害に関する検証や研究が行われています。これは「不幸な事態にならないよう、幸せな暮らしが続くように!」が前提としてあることは確かな筈です。しかし自然界に生かされている私達人間は科学技術的進歩は出来ても、どうも心の本質的進歩は出来ないようです。私達も寒行をしながら「きつい……まだ終わらないのか……近道を歩こう……恥ずかしい。」など考えたりもします。しかし、本来の宗教観である『支え』『救い』を信じ鍛錬によって自己を痛めつけ心の成長を見出そうとしているのです。その結界に於いて宗教への大きな畏敬が生じるのではないでしょうか。この寒行は自己ではなく、苦しみを分かち合う純粋な心の表現として六〇年以上続けております。今年も尊い浄財・淨米はすべて社会に還元しますが、新潟・スマトラ沖等への基金にも役立てたく存じます。避難生活をされている方々に対し、暖かい布団に寝かせて頂ける場所から合掌を捧げ、人類が懸命に生み出した傑作である科学進歩に相応して、私達も共存を掲げ 心も進化させてまいります。    合 掌

 

 

 

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