永遠大明王大祭

平成十七年四月十四日の記録

 

雲一つない晴天に恵まれ円成しました!

 

スナップ

 

午前四時半からの読経から始まり(本堂)、その後、守護神堂へと移動します。

午前七時半の法要

 

このときからすでに参拝の方を見受けられます。

 

 

まだ式衆はわすが10名ほどです。

 

山首が自ら木鉦を叩き、上経されています。

午前九時の三座目が終わると、又本堂へと移動

 

既に式衆は30名を越えてきました。

 

行列で本堂へとむかう式衆はそれぞれに永遠様を信仰されています。

本堂での法要

 

山首挨拶

多くの信徒が集まってこられました。

 

ここで、日程を説明され、山首法話を頂戴しました。

 

守護神永遠様に額ずく心得としてご説明致します。ご案内にも書いていましたが、

御開扉されたご神体の前では、これまでの感謝とこれからのお願いをして下さい。

そして、最も大切なことを今申し上げます。それは懺悔です。日常の中で犯した罪

を懺悔して下さい。「私にはそんな事はない」と思われる方もいらっしゃるでしょ

うが、食事をしたり、蚊取り線香を焚いたりしても殺生はしている訳ですから、誰

でも罪は犯している筈です。100円で作った物を300円で売ったり、これは良い物

だといってふっかけて販売したりと、生活していく上で止む終えない事は、沢山あ

るでしょう。そういった事柄を含めて、懺悔をしてください。大事な所ですよ…。

 

 

午後一時  水行

 

荒行成満者による公開行

 

行列が守護神堂へと向かいます。

 

紹介が終わりいよいよ信徒が見守る中読経

力強く水が身体に打ちつけられました。

どんどん…。すごい!

水しぶきが信徒にもかかる程の迫力でした。

 

午後二時

 

水行を終え身体を浄めた修行僧による祈祷が始まりました。

 

一心不乱に加持を奉行する修行僧の木剣! 

 

 

読経と祈祷の声が御堂に響き渡りました。

 

祈祷を受けた信徒はそれぞれに願いが成就することを祈っていました。

 

午後四時

開扉大法要

いよいよメインの大法要が始まりました。

 

式衆(僧侶)は50名を越えていました

 

山首を導師に読経が始まる。

多くの信徒が共に読経

 

荒行堂が中心に入ってテンポをとっての読経

 

木鉦は荒行僧(野出修輝上人)が担当でした。

約一時間の読経後(寿量品10卷)…

 

開眼修法

 

孝性寺住職 佐野前明上人が導師です。

 

 

力強い修法を厳修され、いよいよ御開扉の時がきました。

 

午後5時 御開扉

 

長蛇の列がご神体へと進んで行きます。

 

延々と続く行列……。約一時間かかりました。

 

御開扉を終えた方に総代さんが、お札とお供え餅を手渡していました。

 

 

お互いに声を掛け合う穏やかな瞬間です。

「信仰はすばらしいですね」って。

 

 

挨拶

 

法要が終わり、東公園の主管様(山首の父)からご挨拶を頂戴しました。

 

銅像様も大変お参りが多く、その回りをお百度を踏みながら、廻っている信徒の

方が沢山おられるとのことでした。立正安国の通りに今行動すべきです。と言わ

れていました。非常に暖かなご挨拶を頂き、参拝者も喜んでおられました。  

 

山首謝辞

 

 本日も沢山のご参詣を賜り誠にありがとうございました。午前中の本堂での挨拶でお話しました心得は出来たでしょうか?1年の感謝と、これから1年への安泰のお願い、そして最も大切な懺悔。悪いことをした事への謝りを心の中で必ず言われてくださいと申し上げましたが、ちゃんとされましたね。まさか人殺しをして謝りに来られた方はこの中におられないでしょうが(笑)殺生はしていますよね。私も本日を迎えるにあたり、暖かくなりましたので、皆様が虫に刺されないようにと境内全域に殺虫剤を撒きました。これも本来はいけないことですよね……。懺悔しました。
 さて、これからこのお話を永遠様と仏教の関係について掘り下げてみます。例えば、キリスト教やユダヤ或いはイスラムには永遠様は祀られていますか?祀られていませんしありえませんよね。まあ日本の神だからってことは別にしまして、シークやヒンズーも一つの神のみに「祈り」を捧げます。これらの宗教はこの「祈り」一辺のみの信仰だからです。絶対神は一神教の典型ですね。懸命に祈り続けます。これに反して仏教は多神です。多くの神様を信仰します。よく、イエス・ノーをはっきり言わない!日本人!と指摘されます。たしかにそうでしょう。でもこれは本当に悪い事なのでしょうか?以外に答えがはっきりしない事もあるし必要なんじゃないですか。イラク戦争は本当に終わったのでしょうか?今話題のテレビ局とIT業者の争いは白黒で終わるんでしょうか?中國と日本、韓国と日本は、白黒はっきり出来るんでしょうか?ちょうど中間にしておいた方がうまく行くことがむしろ多いのではないでしょうか。一神教の「祈り」の宗教ではその中間を探せないんです。ところが日本仏教は違うんです。悪神と善神がありますが、そのどちらも祀るんです。典型的なのが鬼子母神様ですね。鬼の角を外して田九と記して祀ることを許します。悪神の王様とでも申しましょうか大蛇も、祀ります。稲荷も八幡もすべて併せて祀ることが出来ます。今御開扉をされてお気づきの方も多いと存じますが、内陣の永遠様には両脇に別の神様が鎮座されていましたね。一方が悪神で一方が仲裁役の神様です。これを三諦勧請ともうしますが、どっちにもならないようにちゃんと座して中道を目指し、利益を頂くようになっておられるのです。「祈り」というのは一神では成就しません。そこから争いを招く事になってしまうからです。ですから最初申し上げた答えは、永遠様は仏教、即ち「戒・定・慧」の三学を持すお題目で完成するのです。懺悔して許すことが出来るのです。ちなみに戒は生活です。生きる基盤で、まず基礎があって、定である想いを静かに願う、心の言葉ですね。ここに謝りも含まれます。そしてそれを覚る智慧を(仏教思想)備えなければなりません。私達仏教徒が言う「祈り」とはこれを指します。ある程度は生活をしっかりさせ心を無にしてしかもその世界、ここでは永遠様ですが、それを知る智慧を持っての行為を指しているのです。食べるのもない、家もない衣服もない状態からでは利益は生じないのです。自己努力をしっかりやって行動を見せた時、その力を授かるのです。それは努力した人が破産してもOKですよ。頑張ったんですから。ただ遊んでばかりで、パチンコに勝ちますように!なんて願ってもそんなのには利益はありません。何れにしましても、御利益を証明しているのが、本日のこの日本晴れですよ。佛天の証しが、目の前にあります。殺虫剤を撒いたことを許して下さいましたよ(笑)。どうぞ、自信をもって信仰を続けてください。本日は、本当にありがとうございました。  (録音テープより)

 

この後、信徒会館にて余興が催されました。

 

 

余 興

 

今年は、浪曲師 沢 孝子様をお招きしての余興でした。

張りのある声で会場を圧倒されていました。

「久しぶりに本物の浪曲を聴きました」とライブに喜んで帰られる方も多かったです。

また「なかなか聞けないですよ!」と言われる方もありました。本当に素晴らしかったです。

 

ほれぼれ聞き入る皆さん。『大奥春日局』の浪曲でした。家光公の所は涙する方もありました。

 

 

 

がらりと雰囲気が変わって、本佛寺職員による恒例のマツケンサンバ!

盛り上がっていました。

 

広報の前岳さんが信行道場に入行している為、急遽…

マツケンは青年会の木原さんに…!

面白かったです。

 

というわけで、早朝から遅くまで賑わった大祭でした。

私はこの大祭は始めてでしたので、驚きもありましたが、

何よりも、永遠様の凄さとご威光に感激しました。本当に

全国各地から来られる信徒の方々を拝見出来たので、私も

お側に居て、一生懸命給仕しようと誓いました。頑張ります!

 

広報担当(仮) 前晴

 

 

 

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