本年の守護神祭も多くのご参詣を頂きありがとうございました。私達を守って下さる永遠大明王は、必ず質問への答えを出して下さいます。中東に於ける戦争は難しい問題を掲げ、私達仏教徒にとって、殊に私自身の宗教者としてのあり方を考えさせられています。それは、日本人としての誇りや文化、そして佛教をDNAとして保ち続ける生き方を、何を持って今、証明出来るかという悲しみです。只今、その答えを頂きました。そうです!こうして弔いや祈りをする中にあって、そこには礼儀や体裁また道徳をまず先頭に重んじ、他人をも心から敬う英雄信仰の存在もあり、それを最重要視する我が国の価値観の事です。永遠大明王は本佛寺の守護神です。しかし御釈迦様そして日蓮聖人を打ち消すのではありません。そこに釈尊の法華経、日蓮聖人のお題目を中心として永遠様への額ずきが完成するのです。すなわち、日本人は元来闘争を好まず、わざと一極に持っていくことで闘争心理をかき立てただけであって、こうして素直に神に礼拝することが出来る民族なのです。勿論それが平等大慧の法華経すなわち佛教が背景にあるからなのです。今日頂いた答えとは、「生きていられる」という観点にたった時の物事に対する判断ですね。仮に米国が日本を占領したときに復興させた経緯をイラクにもと考えるならば、それは大きな間違いでしょう。イスラムやキリストといった宗教とは全く違う価値観の仏教国日本だったからこそ今日に至ったという誇りを知らないからです。このような大祭にあたり、私達は今後も世界の和平を求めていきましょう。佛国土が建設されれば、こんなに幸せですよ!と。軍事的に守ってくれる米国には感謝してますが、日本人は別の路線、即ち平和への本線を歩いているという証を示してまいりましょう。本日は好天に恵まれ御堂に入れないほどの御参拝を賜り、本当にありがとうございました!
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