私事なのですが、オミクロン株も私のような後期高齢者にとっては強敵であることを身を以て体験したことについてご報告します。私は2月13日に38.9度の高熱を発し、翌日、かかりつけの内科で診察を受け、抗原キットで陽性反応が出て、コロナ感染と診断されました。しかし、それは私にとって想定内のことでした。といいますのは、7日に高熱を発した娘(ノリコ)がなかなか孫娘(ミク)の面倒を見られないので、私が「わずかながらでも何ができることがあれば手助けになりたい」という思いから、8日と9日の2日の日中、2人のところに通っていたからです。
 ノリコは8日にかかりつけの内科で陽性診断を受けました。彼女は市内の教育機関で働いており、心当たりはあると話しています。9日にはミクも発熱しました。私たちが今回のコロナ禍でいちばん心配していたのは、障がいを抱えるミクが感染したらとんでもない事態になるのではないかということでした。不幸中の幸い以外の何ものでもないのですが、ノリコが10日には平熱に戻ったのに続いて、ミクも11日には平熱に戻ったことには心底驚かされました。ノリコによれば、「ミクにはそれだけの免疫力が備わっているということ」という説明でしたが、万一の最悪の可能性まで考えが及んでしまっていた私にはとにかく「よかったよかった」一件落着でした。
 私は10~12日と何ごともなく過ぎたので、「乗り越えたかな」と思ったのもつかの間、13日に高熱を発したという次第です。ちなみに一緒に生活している次男も16日に発熱して陽性を診断されました(上さんがいまだに症状を示していないのは不思議というほかありません。時間の問題かもしれませんが)。しかし、彼も回復は早く、18日には平熱に戻りました。
ところが、ひとり私は17日まで熱に悩まされました。高熱は最初の3日間でその後は37度台後半から38度台前半を行き来ということだったのですが、足の節々の痛みが半端なく、喉の痛みもまたひどく、夜も熟睡できない状態が続きました。17日の朝は久しぶりに「寝た」ことが実感できる感じで、熱も37度まで下がっていました。調子に乗って3日分のニュース・チェックを一気にやったことが響いたか、再び37.6度台に逆戻りし、横になることを強いられました。今朝(18日)の寝起きも37度だったのですが、ニュース・チェックを終えた段階では36.6度にまで下がっており、ようやく「峠を越えた」という手応えを感じています。今後順調に回復が進めば、13日発症の翌日から起算して10日経過した24日には自宅隔離解禁という運びになります。
 私の場合は、いわゆる基礎疾患と呼ぶべき不具合はないのですが、かかりつけの医師は、肺のレントゲン写真も異常はないことを確認した上でなお、私が高齢者であることもあり、肺炎対策として最近緊急使用が承認されたラゲブリオという新薬を服用することを勧めると言い、私もためらいなく服用を選択しました。外国の製品で長さが2センチもあるカプセルを1回4錠、朝と夜の2回服用するのは結構きついです。しかし、80才以上の死亡率が高いという最近の報道も頭をちらつく中、服用することでの安心感を考えれば、少しぐらいの不都合には目をつぶるべきでしょう。
 以上、簡単ではありますが、私の事例をご報告する次第です。