中国における中国共産党の占める重みについては、なかなか窺うことができません。7月1日付けの人民日報は、2019年12月31日現在の中共中央組織部「中国共産党党内統計公報」を紹介しています。人口が14億人を超えた中国で、党員数は9191.4万人ということなので、人口100人当たりで6.5人強ということになります。対前年比では132万人の純増です。多いと感じるか少ないと感じるかは人によって違うと思います。いずれにせよ、私としてはとても興味深い統計数字なので、記録しておく意味で概略を紹介します。
<党員現況>
○性別/民族/学歴:女性党員は2559.9万人で党員総数の27.9%。少数民族党員は882.7万人で7.4%、大学高専以上の学歴党員は4661.5万人で50.7%。
○年齢:30歳以下が1231.5万人で13.4%、31~35歳が994.6万人で10.8%、36~40歳が882.7万人で9.6%、41~45歳が864.4万人で9.4%、46~50歳が936.2万人で10.2%、51~55歳が879.4万人で8.9%、56~60歳が745.1万人で8.1%、61歳以上が2657.7万人で28.9%。
○入党時期:新中国成立(1949.10)以前入党が17.4万人で1.9%、新中国成立後~11期3中全回(1978年12月)以前が1550.9万人で16.9%、11期3中全回以後~18回党大会(2012年11月)以前が6127.7万人で66.7%、18回党大会以後が1495.5万人で16.3%。
○職業:労働者(技能人員を含む)が644.5万人で7.0%、農牧漁業が2556.1万人で27.8%、企業事業/社会組織職員が1440.3万人で15.7%、企業事業社会組織管理者が1010.4万人で11.0%、党政機関従事者が767.8万人で8.4%、学生が196.0万人で2.1%、その他の職業が710.4万人で7.7%、退職者が1866.1万人で20.3%。
<党員増加状況>
○性別/民族/年齢/学歴:女性党員増加数は99.4万人で増加数全体の42.4%、少数民族は23.6万人で10.1%、35歳以下は188.3万人で80.3%、大学高専以上が106.8万人で45.6%。
○職業:労働者(技能人員を含む)が14.3万人、企業事業/社会組織職員が31.6万人、企業事業社会組織管理者が25.3万人、農牧漁業が42.4万人、党政機関従事者が13.4万人、学生が84.4万人、その他の職業が22.9万人。
<入党申請>
 2019年末現在の入党申請者は1899.2万人、入党者は902.4万人。
<党組織>
○党地方委員会:各級地方委員会総数は3202。省(区・市)が31、市(州)が397、県(市・区・旗)が2774。
○都市街道・郷鎮・社区(居委会)・行政村:それぞれ8636、31062、105257、533824。カバー率は軒並み99%超。
○機関・事業単位・企業・社会組織の基層党組織:総数は72.3万。事業単位が91.3万、企業が147.7万、社会組織が14.2万。基本100%カバー。