21世紀の日本と国際社会 浅井基文Webサイト

中朝第2回首脳会談(大連)

2018.05.13

5月7-8日に金正恩委員長が大連を訪問し、大連に赴いた習近平主席と再び会談しました。8日付の中国外交部WSはかなり詳細な報道を行いましたが、同日付の朝鮮中央通信はさらに長い内容の紹介を行いました。両方の内容の主要部分を紹介するとともに、習近平がトランプと電話会談を行って通報した内容(中国外交部WS)、そして短期間に2度行われた中朝首脳会談の意義を高く評価した5月9日付の環球時報社説「中朝首脳会談 半島の平和に強力な推進力を送る」の大要を紹介します。

<中国側発表文>
 習近平は金正恩と会談を行うとともに、歓迎晩餐会を行い、一緒に散歩し、昼食会に出席し、親密で友好的な雰囲気の中で、中朝関係及び共通に関心のある重要問題について突っ込んだ意見交換を行った。
 習近平は次のように述べた。委員長同志は、現在の朝鮮半島情勢が深刻かつ複雑に変化しているカナメの時期に40数日後に再び訪中して私と会談するということは、委員長同志及び朝鮮党中央が中朝両党両国関係及び両党両国の戦略的疎通を高度に重視していることを体現するものであり、私は高く評価する。私と委員長同志の最初の会談以来、中朝関係及び朝鮮半島情勢はともに積極的進展を見ており、私はこのことに喜んでいる。委員長同志と再度会談を行い、中朝関係の健やかで安定した発展の推進、朝鮮半島の長期にわたる安定の実現、地域の平和、安定及び繁栄の促進のために共同して努力することを願っている。
 金正恩は次のように述べた。本年3月以来、朝中友誼及び朝鮮半島情勢は極めて意義に富む発展を獲得しているが、これは私と総書記同志の歴史的会談の積極的な成果である。当面の地域情勢が急速に進展しているカナメの時期に、私は再度訪中して総書記と会見し、状況を通報し、中国との戦略的疎通及び協力を強化し、朝中友誼のさらなる発展を推進し、地域の平和と安定を促進することを希望している。
 習近平は次のように強調した。本年3月、私は委員長同志と北京で歴史的な最初の会談を実現し、長時間にわたる突っ込んだ交流を行い、新時代の中朝関係の発展について4つの原則的共通認識を達成した。第一、中朝伝統的友誼は双方共同の貴重な財産であり、中朝友好協力関係を発展させることは双方の確固として変わらない方針であるとともに、唯一の正しい選択であること。第二、中朝はともに社会主義国家であり、両国関係は重大な戦略的意義があり、団結と協力、交流と学び合いを強化する必要があること。第三、両党のハイ・レベルの行き来は両国関係を導くことに対して他に代わることができない重要な役割を持っており、双方は経常的往来を維持し、戦略的疎通を強化し、理解と相互信頼を増進し、共同の利益を守るべきであること。第四、民間の友好的基礎を確実なものにすることは中朝関係の発展を推進する重要な道筋であり、多様な形式を通じて両国人民の交流往来を強化し、中朝関係の発展のために好ましい民意の基礎を作り出すべきであること。双方の共同の努力のもと、これらの共通認識は良好に貫徹され、実施されつつある。一ヶ月余の間に私は委員長同志と二度も会談し、緊密な疎通を保っている。私は委員長同志とともに、双方の関係部門が我々の達成した共通認識を着実に実行し、中朝関係の不断の発展を推進し、両国及び両国人民に幸福をもたらし、この地域の平和と安定に積極的な貢献を行うことを継続して指導していくことを願っている。習近平は、朝鮮で重大な交通事故が発生し、中朝両国の公民が死傷したことに対して、金正恩が高度に重視し、真剣に対応したことに対して心からの謝意を表明した。
 金正恩は次のように述べた。朝中両党両国の先代指導者の相互の信頼と温情は、朝中の伝統的友誼の親密な紐帯であり、堅固な基礎である。私は総書記同志とこの良好な伝統を受け継ぎ、極めて成果のある歴史的会談を行い、朝中関係がかつてない活発な発展を迎えることを推進した。一ヶ月あまりを隔てた再度の会談が互いの相互信頼を増進し、朝中友好協力関係が新時代の要求に順応することを促し、さらに緊密な全面的発展を獲得することを確信している。
 朝鮮半島情勢に関し、習近平は次のように指摘した。私は委員長同志と最初に会談したとき、この問題について突っ込んだ意見を交換し、重要な共通認識を達成した。近時において、委員長同志は半島の対話及び緊張緩和を推進することについて積極的な努力を行い、積極的な成果を上げた。関係諸国の共同の努力のもと、半島の対話及び緊張緩和のトレンドは不断に強固なものとなり、政治的解決を推進するのに有利な方向で発展しつつある。中国は、朝鮮が半島の非核化を堅持することを支持し、朝米が対話と協議で半島問題を解決することを支持しており、関係諸国とともに、半島問題の平和的な対話による解決のプロセスを全面的に推進し、地域の恒久的平和を実現するために積極的な役割を発揮することを願っている。
 金正恩は、習近平の卓越した識見を高度に評価し、中国が長期にわたって半島の非核化実現、地域の平和と安定を守ることについて行ってきた重要な貢献に感謝した。彼は次のように述べた。朝鮮半島の非核化を実現することは朝鮮の終始一貫した明確な立場である。関係国が朝鮮に対する敵視政策と安全に対する脅威を取り除けば、朝鮮は核を保有する必要はなく、非核化は実現可能である。朝米が対話を通じて相互信頼を打ち立て、関係国が責任を持って段階的、同時並行的に措置をとり、半島問題の政治解決プロセスを全面的に推進し、半島の非核化と恒久的平和を最終的に実現することを希望する。
 金正恩は、習近平に対して最近における朝鮮の国内発展及び党の建設状況について通報した。
 習近平は次のように指摘した。朝鮮労働党第7期第3回中央委員会総会は全党全国がすべての力を集中して社会主義経済建設を進めるという戦略路線を提起し、核実験及びICBM発射実験の停止、北部核実験場の廃止を発表した。これは、委員長同志の経済発展及び民生改善に対する高度の重視及び地域の平和と安定を維持することに関する確固とした意思を体現している。我々はこれを賞賛するものであり、朝鮮が戦略的重心を経済建設に転換したことを支持し、朝鮮の同志が自国の国情に沿った発展の道を歩むことを支持する。
<朝鮮側発表文>
朝鮮労働党委員長である朝鮮国務委員会の金正恩委員長が7日から8日まで中国の大連市を訪問して中国共産党中央委員会総書記である中国の習近平国家主席と再会した。(中略)
会談では、最近、世界の耳目が集中されている朝鮮半島情勢の流れと発展推移に対する評価と見解、自国の政治・経済状況が相互通報され、朝中親善・協力関係をより立派に促すことと、共通の関心事となる重大な問題の解決方途に対する深みのある意見が交換された。…
金正恩委員長は、最近、朝中関係が新しい全盛期を迎え、昇華発展していることについて大変うれしく思うと述べた。
特に、両党、両国間の緊密な高位級往来と朝中の最高指導部間の戦略的意思疎通が前例のない水準で行われていることについて高く評価した。
金正恩委員長は、この日々、朝中間の心中の距離はなおさら近くなったし、切り離すことのできない一つにつながったと言い、今後も両国間の親善的な往来を拡大し、絶妙で多様な形式で緊密な連携を維持していくことを願うと述べた。
金正恩委員長は、深刻な変化が起こっている朝鮮半島周辺情勢の推移について分析、評価し、戦略的機会をとらえて朝中間の戦術的協同をより積極的に緻密に強化していくための方途的な問題について述べた。
金正恩委員長は、中国同志たちの揺るぎない支持・声援と同志的協力はわが党と人民に大きな鼓舞になると述べ、感謝を表した。
習近平主席は、金正恩同志の今回の訪問は中朝の両党、両国関係を高度に重視し、自身と中国党を信頼し、われわれが成し遂げた合意を実践しようとする真の意志を示したことになると述べ、これについて高く評価した。
金正恩同志が去る3月に行った初めての中国訪問以来、中朝関係と朝鮮半島の情勢において肯定的な発展が成し遂げられていることについてうれしく思うと述べ、両党、両国間の意思を疎通し、調律するために自ら中国を訪問したことに再度謝意を表した。
習近平主席は、中朝両国は運命共同体、変わらない唇歯の関係だと述べ、情勢がいかに流れても中朝関係を強化し、発展させようとするのは両国の党と政府の確固不動の立場であり、唯一に正確な選択であると強調した。
習近平主席は、朝鮮労働党が第7期第3回総会で社会主義経済建設に総力を集中することに関する新たな戦略的路線を打ち出したことについて支持しながら、金正恩同志の指導の下に朝鮮の社会主義建設偉業が必ず勝利するとの確信を表明した。
習近平主席は、中国は親善的な隣邦として朝鮮半島情勢の発展と変化に大きな関心を持ってこの地域の平和と安定のために一貫して努力していると言い、金正恩同志が最近に取った重大な決断と措置を高く評価し、全面的な支持を再闡明した。
会談は、率直かつ信頼的で友好な雰囲気の中で行われた。
金正恩委員長の中国訪問を歓迎して習近平主席が盛大な宴会を催した。…
宴会ではまず、習近平主席が祝賀演説を行った。…
金正恩同志の今回の訪問は委員長同志と朝鮮党中央が中朝関係、特に両党間の戦略的意思疎通を高度に重視しており、わが双方の重要な共同の合意を履行しようとする堅固な意志を十分に示したと言い、これは全世界に伝統的で、強固な中朝親善を再び誇示したし、中朝関係と朝鮮半島の情勢に重要な影響を必ず及ぼすようになるであろうと強調した。
習近平主席は、朝鮮同志たちと共に双方の重要な合意を引き続きよく履行し、戦略的意思疎通を強化し、交流と協力を拡大し、親善の伝統を輝かしく発揚することによって中朝関係の新しくてさらなる発展を促し、両国と両国の人民に幸福を与え、地域の平和と安定、繁栄に積極的に寄与するであろうと述べた。
習近平主席は続けて、金正恩委員長同志の賢明な指導の下で朝鮮の党と人民が社会主義建設偉業の偉大な道程で必ず新しくてさらなる成果を絶えず収めると確信し、これを願うと述べた。
金正恩委員長が答礼演説を行った。
金正恩委員長は、習近平同志と親しい中国同志たちを40余日目に再会してこのように意義深い席を共にし、旧懐の情を分かち合うようになったことをたいへんうれしく思うと言い、中国党中央の温かくて親切な歓待と真心こもる関心に最も心からなる謝意を表した。
ここ大連は金日成主席と金正日総書記が朝中親善の年代記に永遠に刻み込まれる歴史の足跡を残した意義深い所だと言い、両国の指導者たちの厚い同志的信頼と信義は朝中両国の人民を永遠に分けられない一つの運命に結合させた血縁的きずなの根となって世紀と世代をまたいでこんにちも変わることなくつながっていると述べた。
金正恩委員長は、中国のような偉大な隣邦、中国同志たちのような頼もしくて真実な友人を持っている誇りと自負を再びかみ締めるようになると言い、今後、朝鮮半島と北東アジアの平和と繁栄を成し遂げ、公正で正義の新世界を建設するための歴史的長征で親しい中国同志たちと固く手を取り合って進むであろうと述べた。
金正恩委員長は、中国人民が習近平同志が示した中国の夢を必ず立派に実現して全世界に中華民族の威容と気概をあまねくとどろかすようになることを心から願った。
外交的慣例と格式を超越して朝中両国の人士が同じ家族のように解け合って温かくて真実な情と対面の喜びを分かち合う宴会場には終始、和気あいあいとした雰囲気が溢れた。
金正恩委員長は8日午前、またもや習近平主席に会い、海辺を歩きながら胸襟を開いて談話を交わした。
金正恩委員長は続けて、習近平主席が棒棰島賓館青島閣で催した昼食会に招待された。
昼食会に先立って金正恩委員長と習近平主席は茶文化を見せる技巧を鑑賞し、重要な談話を交わした。
昼食会は両党、両国の最高指導者たちの特別な同志的親交関係をさらに深まるようにした。
金正恩委員長は昼食会が終わった後、習近平主席に中国滞在の期間、誠心誠意を尽くして格別に歓待してくれ、重大な事業に関連する真心こもる高見を聞かせてくれたことに改めて感謝の念を表し、別れの握手を交わした。
同日、一部の随行員は大連東港商務区と中国の華録グループを参観した。
金正恩委員長は8日午後、滞在の日程を終えて専用機で大連を出発した。…
金正恩委員長は、帰途につきながら習近平主席に感謝書簡を送った。
(書簡内容-抜粋-)
世紀と世代をまたいできた朝中親善が新時代の要求に即して昇華発展している意義深い歴史的時期に行われた私とあなたの意義深い対面は、われわれ間の特別かつ親密な関係と友誼、同志的信頼をさらに増進させ、朝中両国の社会主義偉業に対する支持と協力を強化し、朝中親善をより活力あるものに前進させていく重要な動力になったとした。
今回の対面と会談は、朝中間の戦略的協同をより緊密にし、朝鮮半島地域での恒久的で強固な平和と安定を構築することに積極的に寄与することになるだろうとした。
朝中両国人民の共同の富である朝中親善が今後も両党、両国、両人民の共同の努力によって絶えず強化され、発展すると確信した。
<習近平・トランプ電話会談>
 習近平は、中国が米朝指導者の会談を支持し、米朝双方が向き合って進み、相互信頼を確立し、段階的に行動し、会談、協議を通じてそれぞれの関心を解決し、朝鮮の合理的な安全に対する関心を考慮し、共同で朝鮮半島問題の政治解決プロセスを推進することを希望することを再度表明した。
 トランプは以下のように述べた。アメリカは朝鮮半島問題に関する中国の立場を重視しており、中国の発揮している役割を賞賛しており、中国との疎通協調を強化することを願っており、交渉協議を通じて半島問題を解決することを共同で推進することを願っている。
<環球時報社説>
 両指導者が40数日を隔てて第2回会談を行ったことは、中朝関係及び半島問題に関して強烈なメッセージを発出するものだった。
 まず、中朝最高指導者がかくも頻繁に会談し、しかも外交的な「一来一往」という通常のルールに必ずしもこだわらないということは、中朝関係が急速に回復しただけではなく、両国のハイ・レベルの政治的相互信頼の強化に向けて大きく前進したことを明らかにしている。中朝両党両国の関係におけるこの歩みは必ずや、両国人民に福をもたらすとともに、北東アジア地域の平和と安定の枠組みに対して強力な要素ともなるだろう。
 中朝の伝統的友誼は過去の一定期間の間は朝鮮核問題による深刻な制約を受けたが、半島情勢の急速な緊張緩和、就中朝鮮が核実験及び中長距離ミサイルの発射実験を行わないと宣言したこと、そして半島の非核化という目標を支持する旨明確に約束したことを受けて、中朝友好協力は必ずや新たな1ページを開くだろうし、様々な潜在的な力が次第に解き放たれる可能性がある。
 北東アジアの地縁政治情勢は複雑ではあるが、伝統的友誼及び現実的な協力という動力は中朝関係の性質を形作る上で持続的な役割を発揮してきた。中朝関係が冷えていた時期にもボトムラインがあったし、友好協力を推進するという目標がいったん確定されれば、車輪の回転は両国関係における余分の夾雑物を瞬く間に粉々に挽きつぶすことができる。
 核問題という影からきっぱりと抜け出し、半島の恒久平和を実現し、朝鮮が最終的に全面的な経済的繁栄に向かって歩むようにすることは、北東アジア及びアジア太平洋における新たな発展の輝ける星であり、この包括的目標は中朝間の次の段階における協力の巨大な空間を切り開くに足るものである。中国は、朝鮮の政治及び安全保障における大後方であるとともに、朝鮮が発展に向かう上での外部の動力源にもなることができる。
 しかし、中朝関係が光明に満ちた前途に足を踏み出すためには複雑な地帯を越える必要がある。朝韓関係はすでに強力な緊張緩和の勢いを再び示してはいるが、なんといっても韓国は「アメリカという線上」にあり、朝韓関係はやはりアメリカの朝鮮に対する態度における衛星的存在であり、アメリカの引力を脱することができない。
 朝米関係も緊張緩和が進んでおり、朝米首脳会談も開かれようとしてはいるが、平壌とワシントンとの間の相互信頼は相変わらず白紙同然である。双方は互いに相手から「騙される」ことを心配し、非核化及び半島の平和実現のための道筋に関しては互いに明確に異なる意見を持っており、朝米が敵対関係を終わらせることができるか否かについては巨大な不確定性に直面している。
 朝米関係が真の緊張緩和に向かうことができないならば、好転に向かっている半島情勢に対して打撃を与え、中朝関係の発展も第三者という要素による制約に直面するだろう。
 しかし、文在寅政権もトランプ政権も朝鮮とのサミットを行うことに大きな賭を行っており、現在の良好な局面が突然壊れるとなれば、両者が国内に対して復命する上で耐えがたい重荷を背負うことになる。したがって、トランプとしては、何らの成果もなしに金正恩との交渉の部屋から離れることはどうしても避けたいところだろう。
 将来における北東アジア情勢の様々な変数に向き合う上で、中朝は両国関係のこれまでの紆余曲折の中から経験をくみ取り、両国の相互信頼を確固として不断に強化し、両国間の頻繁で緊密な対話の勢いを維持し、いかなる状況の下でも両国間の戦略関係を維持し、発展させることにおいて動揺せず、一時的一過性的な面倒の影響を受けないようにするべきだ。
 半島の非核化及び恒久平和の実現という目標を確固としたものとすると同時に、中国は、両者を推進するダブルトラック同時並行を推進するためにたゆまぬ努力を払うべきだ。また、朝米間にほとんど相互信頼がない状況の下で、和平プロセスにおける深刻な信用赤字を埋めるためにも中国は役割を発揮する必要がある。見ておく必要があるのは、すでに述べたように、米韓が外交上のブレークスルーを実現することに強烈な期待を持っているということは、中国がダブルトラック同時並行についてアメリカが支持するように説得する特別なチャンスであるかもしれないということだ。
 中国は有力な大国であるとともに、半島問題における重要な利益当事者でもある。核問題を含む半島問題を如何に解決するかに関しては、ワシントンが一言言ったらそれで終わりとさせることはできず、また、アメリカは多くの場合に北京が協力することを要求しているのだから、この問題についての北京の意見と利害に対しては尊重すべきである。
 半島問題は引き続き中国にとっての総合的な試練だが、中朝関係が面目を一新し、核による汚染のリスクが中国東北地方から遠くなったことにより、中国は空前の主動性を持つことになった。中朝指導者が短期間に2度も会談したことは、半島問題の解決は中国の参与なしにはあり得ないこと、朝韓サミットにしても朝米サミットにしても中国は局外者ではないことをますます明らかにした。
 朝鮮半島の得がたい緊張緩和の局面を持続させ、非核化と恒久平和が実現するときまで、良好な局面が中途で挫折することを防ぐためには、現在、中国がさらに積極的な行動を取る時が来たのかもしれない。