習近平体制下の中国外交(王毅外交部長論文)

2014.02.25

*中国外交部HP(2月17日)は、中国共産党の中央党校の『学習時報』に掲載された王毅外交部長の「平和的発展を堅持し、民族復興というチャイナ・ドリームを実現する」と題する文章を紹介しました。この文章は、習近平体制下の中国外交の基本的考え方を述べたものです。経済建設に邁進しようとする中国が平和で安定した国際環境を長期にわたって必要としているとする基本姿勢が明確に伝わって来ると思います。また、21世紀に関する中国の国際情勢認識も確かなものがあることが理解できます。
 安倍政権が「中国脅威論」を振りまき、それを根拠に「積極的平和主義」の「美名」のもとで9条の解釈改憲による「戦争する国」づくりに私たちを強引に引っ張っていこうとしていますが、この王毅論文を読めば、いかに「中国脅威論」が安倍首相の主観的でっち上げであるかが分かるのではないでしょうか。

習近平総書記は中国民族の復興を実現するというチャイナ・ドリームの重要な理念を提起し、チャイナ・ドリームの実現と平和的発展の道を歩むことを堅持することとの内在的関係を詳述し、チャイナ・ドリームと平和的発展の道という内在的要求とは一致するものであり、チャイナ・ドリームは我々の崇高な目標であり、平和的発展の道はこの目標を実現する唯一の正確な道筋であると明確に指摘した。
 新中国成立以後の発展プロセスを振り返るとき、我々は社会主義のみが中国を救うことができるという真理を認識する。改革開放以後、我々は改革開放こそが我が国の富強を実現するために必ず拠るべき道であるという切り札を掌握した。21世紀中葉までの30年間を展望するとき、平和的発展の道を堅持することによって民族復興のプロセスを順調に推進することができ、かつ、二つの100年の目標及びチャイナ・ドリームを実現するためにさらに有利で良好な国際環境を実現することができる。
(浅井注)「二つの100年の目標」:中国共産党創立100年を迎えるとき(2021年)までに国民経済をさらに発展させ、種々の制度をさらに改善するという目標と、建国100年(2049年)までに基本的に現代化を実現し、富裕で民主的文明を持つ社会主義国家を建設するという目標

<平和発展の道筋を提起した時代背景>
 中国は古代から輝かしい文明を持つ東方大国であったが、近代になって衰退した。志を持つ中華民族の多くの人々の奮闘によってようやく民族復興の曙光を迎えることとなった。今日の中国は世界No.2の経済単位、No.1の工業国、No.1の輸出国、No.1の外貨準備国、そして世界128ヵ国にとって最大の貿易パートナーとなり、グローバル経済回復の重要な牽引役となり、重要な国際及び地域問題において決定的な役割を発揮している。我々は今日のように世界の舞台の中心に位置したことはかつてなく、今日ほど民族復興という目標に接近していることも未だかつてない。
 100里を行くものは90里を以て道半ばとする。目標に近づけば近づくほど、我々は頭を冷静に保ち、苦難に備える意識を強めるべきである。これからの数十年は、中華民族にとって心を奮い立たせる年月であるとともに、リスクと挑戦に溢れた旅路でもあるだろう。外から見るとき、我々が直面している一つの重大な挑戦は中国の将来に向けた足取りに対する国際的な様々な心配及び疑念を如何に解消するかということだ。中国がいわゆる「トゥキディデスの罠」を乗り越え、「国家が強くなれば必ず覇権を追求するという定則」を打ち破ることができるかどうかという重大な課題がすべての中国人の目の前にある。
 21世紀になってから、我が党は歴史の経験教訓を深く研究し、今日の時代的潮流を把握し、中国が終始変わらず平和的発展の道を堅持し、歴史的に大国は侵略と拡張に頼って台頭するという道を中国は決して歩まず、平和的な方法で国家の発展と民族の復興を実現するという新しい道を探究することを堅持するということを明確に提起した。
 平和的発展の道を歩むことは、中国共産党が国情世情に合わせて行った戦略的選択であり、中国政府が世界に対して行った厳粛な誓約である。習近平総書記は、我々の奮闘目標を実現するためには平和な国際環境が不可欠であると強調した。平和なくして中国と世界は順調に発展することはできない。発展なくして中国と世界は持続的平和を保つこともできない。我々は、確固とした平和的発展の道を実践するだろう。
 この道の出発点は、平和な国際環境を勝ち取ることで自らを発展させ、同時に自らの発展によって世界の平和を促進するということにある。この道の足がかりは、平和な方法で民族の復興を実現し、同時にまた他の国々の共同的繁栄を導くということにある。平和的発展の道は平和と発展が相互に依存し、内政と外交が有機的に統一し、自国の利益と人類共同の利益が密接に結合する新しいタイプの発展の道であり、国際関係における一大壮挙であり、人類社会発展の一大進歩でもある。

<中国が平和的発展の道を歩む科学的根拠>
中国が平和的発展の道を歩むことについては歴史的な必然性と現実的な可能性がある。
まず、平和的発展の道を歩むことは経済のグローバル化の必然的な要求である。今日、経済のグローバル化と社会の情報化は人類の生活を激変させつつある。地球はますます小さくなり、世界はますます安定し、国家と国家との結びつきはますます緊密になっている。100年に一度あるかないかという2度の危機において、20世紀30年代の大恐慌が襲ったのは米欧日だけだったが、2008年に始まった国際金融危機は全世界を席巻し、その危機を免れた国家は一つとしてなく、一人安穏としておられた国家も一つとしてなかったのであり、人類社会ははじめて真の意味のグローバリゼーションを形成した。冷戦期には米ソが核抑止力によって「恐怖の均衡」を作ったとすれば、グローバル化が深々と進展した今日においては、各国間特に大国間においてはますます利益の融合を通じた「利益の均衡」を形成している。同時に、多岐にして複雑な地球規模の挑戦が日増しに増え、各国が共同して対処する必要が生まれている。世界全体が甘苦を共にする運命共同体となりつつあると言って過言ではない。世界において平和を主張し、戦争に反対する呼び声は不断に強まり、平和な方法によって国際紛争を処理することを支持する勢力は日増しに増え、これが持続的発展の潮流と趨勢を形作ろうとしている。したがって、平和的発展を堅持することは、我が国の長期的利益に合致するのみならず、確実に実行できる道のりでもある。
次に、平和的発展の道を歩むことは中国自身の発展にとっての必然的な要求である。一方において中国は発展途上国であり発展は不均衡、不調和、持続困難という現象が突出している。経済を発展させ、民生を改善することは終始変わらぬ我が国の第一課題だ。発展を早めるためには平和で安定した国際環境が必要であり、平和的発展を堅持し、実行することが必要であり、そのことによって他の国々は中国の発展は平和的友好的なものであって、拡張略奪をことにするものではないことを実感することができるし、互恵共嬴であってゼロ・サム・ゲームではないことを実感できる。このようにしてのみ、我々の発展のための環境はますます好ましいものとなる。他方において、我が国の対外開放レベルが不断に高まるに伴い、企業及び人の対外進出の規模も不断に拡大し、我が国の発展は自国の利益と海外の利益とがともに増大するという巨大な転換を実現することになるだろう。不断に拡大する海外の利益を擁護し、発展させるためには、我が国の総合的国力を不断に高めることを必要とし、我が国が各国と平和友好関係を維持することを必要とし、我が国が地域と世界の平和及び安定を促進することを必要とする。
さらに、平和的発展の道を歩むことは、中国の社会システム及び文化的伝統の必然的な要求である。わが国は社会主義国家であり、先進的な社会システム及び執政理念を代表している。対内的には公平と正義、共同富裕、社会的調和を追求する。対外的には道理を堅持し、公理を守り、正義を伸張する。中国が平和的発展の道を歩むことは中国の特色ある社会主義システムの重要な特徴であるとともに、中華の伝統的文化の優秀な理念を顕彰することでもある。中華民族が数千年にわたって引き継いできた仁者愛人の人本主義の精神、親仁善隣の平和志向、和を以て貴しとなす調和理念等々は、平和的発展の道を歩むために重要なバックボーンとなっている。

<新しい情勢の下で平和発展戦略を推進する上での基本的考え方>
 新しい情勢の下、党中央は継承と発展とを結合させることを堅持し、外交理論と実践創造とを積極的に推進し、我が国が平和的発展の道に沿って進むべき方向を示した。
 中国の利益と各国の共同の利益とを結合させて、我が国の平和的発展の広々とした空間を開拓すること。今日の世界においては、いかなる国といえども、自分だけの利益を追求して他国の利益を顧みないということはむずかしくなっている。共同の利益というパイが大きくなることによってのみ、各国はより多くの分け前に与ることができる。習近平総書記は、平和的発展の道を歩むことができるかどうかは、世界のチャンスを中国のチャンスにすることができるかどうか、中国の機運を世界の機運に変えることができるかどうかに大きく依存しており、中国と世界とが互利共嬴の中で前進することができるかどうかにかかっていると指摘している。
 2013年に、習近平総書記、李克強総理等は各国との間に800項目以上の協力協定を締結し、特に「シルク・ロード経済ベルト」、21世紀海上シルク・ロード、バングラデシュ・中国・インド・ミヤンマー経済回廊、中国・パキスタン経済回廊等の一連の重要経済協力の提案を行い、我が国と他の国々のインフラ連携及び発展プランの連結を促進し、我が国の平和的発展の戦略的内実を充実させた。
 党の第18期3中全会は、中国の全面的な改革深化と開放拡大のラッパを高らかに響かせた。新しい情勢の下、我々は国内の発展と対外開放とをさらに統一させ、中国の発展と世界の発展とをさらに緊密に連携させ、中国人民の利益と各国人民の共同利益とをさらに結びつけ、そうすることによって我が平和的発展にとってのますます広々とした空間を切り開くことができることになる。
 大国各国との関係を協調的に発展させることを推進し、我が国の平和的発展の戦略環境を改善すること。大国は世界の平和に影響を与える決定的な力である。大国関係が良好であるか否かは、我が国が平和的発展の道を歩むことができるかどうかに直接影響する。第18回党大会以来、新しい党中央の外交の主軸は積極的に大国関係をうち固め、拡大発展させることである。
 中米関係の歩みは世人の注目するところだ。中国はもっとも勢いがある新興市場国家であり、アメリカは世界最大の先進国であり、多くの人々が心配するのは中米両国が衝突するのではないかということだ。2013年6月、習近平主席とオバマ大統領がカリフォルニアで会談した。習近平主席は、中米が新型大国関係を構築すべきことを提起し、新型大国関係の内容を3点にまとめた。一つは衝突せず対抗しないこと、二つは相互尊重、三つは協力共嬴である。この提起はオバマ大統領の積極的反応を得た。この歴史的な会談は中米関係の方向を明確にし、世界に対して積極的なシグナルを発出した。当然のことながら、中米が新型大国関係を構築するに当たっては、中米双方が、社会各界の共同の探究と実践というシステム・エンジニアリングを含む努力を行う必要があり、それは双方が確固として推進する長期にわたる事業である。
 ロシアは我が国周辺における最大の隣国であり、世界の大国であって、中ロ両国はともに民族復興の胸突き八丁にあり、広範な共同の利益を有している。中ロ関係が良好に発展することにより、我が国の平和的発展の道に極めて有力な戦略的協力パートナーを持つことになる。習近平総書記が就任後最初の訪問先としてロシアを選んだのは中ロ関係の重要性と特殊性を十分に体現している。
 欧州は世界における重要な極であり、我が国との経済的相互補完性が高く、中欧協力の潜在力を引き出すことは我が国の平和発展事業に有利である。
 インドは重要な新興大国であり、中印関係を調和的に保つことは、我が国の平和的発展にかかわるだけでなく、新興勢力の団結にもかかわることである。
 総じて言えば、中国と主要大国との関係は2013年において平穏に推移し、新たな進展を見た。今後我々は引き続き大国関係というこのカギをしっかりつかみ、ハイ・レベルの交流を深め、戦略対話を強め、実務協力を広げ、利益の融合を図り、我が国の平和的発展の戦略環境を継続的に改善していく。
(浅井注:日本は大国外交の範疇に含まれていないことに要注目!)
 周辺諸国との善隣友好を不断に強固にし、我が国の平和的発展の地縁的根拠をうち固めること。我が国は、世界において周辺環境がもっとも複雑な大国である。周辺は我が国の安心立命の場所であり、発展繁栄の基礎である。ある意味において、我が国の平和的発展プロセスは周辺に始まり、周辺に依拠もしている。
 習近平総書記をはじめとする党中央は周辺外交を高度に重視し、新中国成立以来初めてとなる周辺外交工作座談会を専門に開催し、新しい情勢下における周辺外交の指導思想と大政方針とを明確にし、「親・誠・恵・容」という周辺外交の外交理念を特別に提起した。この4字は新しい情勢の下で中国が平和的発展の道を歩むことを堅持する生き生きした宣言であり、長期にわたる中国の周辺外交実践の透徹した概括であり、我が国新指導部の外交理念の創造的発展でもある。
「親」とは、地理的に近く、人的関係の親密な友好的情誼を指す。中国は東アジア諸国と儒家の思想を共にし、南アジア諸国とは仏教文化の遺産を共有し、中央アジア諸国とはシルク・ロードという歴史的紐帯を共有する。数千年に及ぶ長い年月において、中華民族は周辺の各民族人民との間で深々した関係と天然の親近感とを形成してきた。文化上において然り、政治的にもまた然りである。長年にわたり、我が国は周辺諸国と緊密な交流を保ち、「親戚同様」の行き来を行ってきた。
「誠」とは、誠意をもって人に接し、信用を以て信頼を獲得する交際の道を指す。周辺諸国との間に存在する紛争に関しては、国家領土主権の擁護を堅持する前提のもと、誠心誠意の態度に基づき、関係国と平等に協議し、妥当な処理を目指す。
「恵」とは、周辺諸国が裨益する互利共嬴の協力理念を指す(ASEANとの具体的関係を列挙)。
「容」とは、開放包容、求同存異を示す大国の矜恃を指す。我々は大国外交を行うに当たっては大国としての心構えを養い、大国としての心情を樹立し、大国としての風格を体現するべきであって、中小国に対するに当たっては特にそうしなければならない。  同時に我々は断固として周辺地域の平和と安定を擁護するべきだ。朝鮮半島問題においては、半島の非核化プロセスを推進することを堅持し、対話を通じて問題を解決することを堅持し、半島の平和と安定を擁護することを堅持する。中国は我が戸口で乱が生じ、事が生じることを絶対に許さず、中国の発展プロセスが再び邪魔され、かき乱されることを絶対に受け入れない。
 現在の中日関係の困難な局面は日本が引き起こしたものであり、我々が望んでいないことだ。日本は現実を正視し、言葉を慎み行いを慎重にして、中国の主権権益を再び損なうことをすべきではない。歴史問題は今日に至るもなお中日関係を乱す主要な原因の一つである。かつて日本軍国主義が発動した中国侵略戦争は中国人民に深刻な災難をもたらした。歴史を鑑としてのみ未来を切り開くことができ、平和な方向を堅持してのみ隣国の真の信頼を得ることができる。日本はこの基本的道理を認識し、人類の良知及び公理のボトム・ラインをしっかり尊重するべきである。
 発展途上国との団結協力を深め、我が国の平和的発展の確固とした基礎を強化すること。国際交流とりわけ途上国と交際するときには、義と利の関係をどのように処理するかは中国の平和的発展の道を観察する上での重要な視点である。習近平総書記は、我が国の歴史的経験と新中国の外交的伝統を総括して、正確な義理観を堅持することを提起し、途上国の共同発展を促進することを強調し、貧しい国家に対して力の及ぶ限りの援助を行い、時としては義を重んじ利を軽んじて、利を捨て義を取り、利にのみ走ってはならないと強調した。
 広範な途上国は、我が国が平和的発展の道を歩む上での同行者だ。我々は正確な義理観を実践し、途上国特に最貧国に対する援助を増加し、途上国との互利協力の新しいチャンスを開拓し、協力の新しい方式を模索し、これらの国々が自主的発展と持続的発展を実現することに対して真剣に手助けしなければならない。
国際関係において責任ある大国としての役割を発揮し、我が国の平和的発展の公共財を提供すること。国力の不断な増強に従い、中国は力の及ぶ範囲においてさらに多くの国際的な責任と義務を担い、人類の平和と発展のためにさらなる貢献を行う。中国は世界の平和事業の確固とした擁護者である。我々は断固として国連憲章の精神と原則を擁護し、外部勢力が道理なく他国特に中小国家の内政に干渉することに反対する。中国は国際的な発展事業の積極的な推進者であり、国連のミレニアム発展目標に積極的に貢献し、気候変動などの地球規模の問題に真剣に取り組み、中国としての発言、提案を行い、中国の知恵を貢献する。平和的に発展し、さらに強大となる中国は、人類の平和と進歩という事業に対してさらに多くの責任を担い、さらに多くの公共財を提供する。
強大な国防建設で国家利益を擁護し、我が国の平和的発展にとっての堅固な保障を構築すること。平和的発展は順風満帆ではあり得ず、多くのリスクと挑戦に遭遇するだろう。様々な干渉及び妨害を不断に排除し、解消する必要がある。平和的発展の道を歩めるようにし、歩み切るためには強大な国防を建設しなければならない。国防力を増強することにより、我が国の核心的利益を確実に擁護できるだけでなく、さらに平和的発展に精力を集中することができるようになり、中国の平和的発展プロセスを破壊しようとする企みに対して有力な抑止力を形成し、「武力によって平和を図る」ことにより戦争を回避するという目的を達成することができる。中国は防衛的国防政策を行うことを堅持し、中国が発展し強くなればなるほど、平和勢力はそれだけ拡大し、世界平和にそれだけ有利となる。
 中国の発展は他国の利益を犠牲にすることを代価にするものではあり得ないが、中国の正当な権益が侵犯されることも許さない。我が国が平和的発展の道を歩むために問題が起こることを恐れていると誤解し、みだりに我々に対して挑発するものがあれば、必ず自業自得の結果に終わるだろう。我々は自らが平和的発展を堅持すると同時に、他の国々もすべて平和的発展の道を歩み、平和的発展が各国共同の政策方向となることを唱道する。
広範な人民大衆がさらに多くの利益を得ることにより、我が国の平和的発展に対する民意の支持を強化すること。長期にわたり、我々は平和的発展を通じて自らを強大にし、海外の公民の合法的な権益を守る能力をますます高めてきた。我々は人を以て本となす執政理念を貫徹し、海外における民生のエンジニアリングの基礎を固め、サービスの質量及びレベルを不断に改善し、高めていく。我々はできる限り多くの国々との間でビザの簡易化さらにはビザの相互免除の取り決めを結び、中国のパスポートを携行する中国公民が海外旅行をするときにより快適となるようにし、さらに多くの外国の人々が中国のことを知りやすくなるようにし、もって我が国の平和的発展の民意的基礎を不断に拡大するように努める。