石田忠先生の『原爆被害者援護法 反原爆論集Ⅱ』

2006.01.19

年末に舟橋喜恵先生にお話を伺う機会があり、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。お話の中で紹介された文献をたどり、何冊かの本に行き着き、買い求めています。古本のカテゴリーに属するものもありますが、広島におけるもっとも信頼が置ける古本屋さんの紹介によってインターネット検索で結構便利に買い求める方法もあることを知り、早速活用しています。今読んでいるのは石田忠先生の『原爆被害者援護法 反原爆論集Ⅱ』(これはまだ古本には属しません)ですが、とても刺激的な内容です。私のこれまでの認識のあり方に修正を迫る可能性がある内容なので、十分消化した上で、私なりの考え方を整理したい(このコラムでも紹介したい)と思いながら読んでいます。

この本を読んでいるときに、広島被団協の坪井直氏が私のオフィスに立ち寄られ、小1時間いろいろ話してくださいました。私のような広島のことを何も分かっていない人間に時間を割いてくださることだけでも恐縮の限りですが、お話の内容も私には興味津々(言葉は悪いですが)で、次から次へと無礼きわまる質問をしてしまい、そのことに不快な表情も見せられず話をしてくださったことに感謝の一言です。坪井氏の「革命的楽観主義」とでも形容することもできる明るさが、私のような貧弱な人生体験者には想像が及ばない壮絶な原爆体験に裏打ちされていることをほんの少しではありますが実感できるとても貴重な時間でした。

この歳になっても素晴らしい勉強ができることを思うと、私自身の人生を充実したものにする上で、広島に来て本当に良かったとつくづく実感しています(ミクが元気でいてくれる限り、においてですが)。