新藤兼人『原爆を撮る』(新日本出版社)を読んで

2005.06.01

新藤兼人『原爆を撮る』(新日本出版社)を読みました。感想という次元ではなく、新藤監督の妥協のない生き方に打ちのめされたという感じです。しかも、原爆、ヒロシマという課題を中心軸に、「真実」という課題に正真正銘正面から立ち向かうすさまじいまでの迫力に圧倒されました。自分のひ弱さを感じられないではいられませんでした。ヒロシマに向き合うという課題の重さをつくづく思い知らされました。映像の迫真力をかすかながら実感する思いでした。