第三ステージ(2019/4/22-26)

第6日(2019/4/22)再度の第十九番から鶴林寺の登り口


2018年のうちに徳島は終わりたかった、言い訳がましいのではあるが豪雨、酷暑、台風。
そして第二十番の鶴林寺から太龍寺、平等寺のコースに何日か読めなかった、ひょっとして野宿? と思うと暖かくなってからと年を越した。

先の天気予報を見ながら、4/22の出発を決めた。
今回は靴とリュックを替えた。
難コースとされる焼山寺の時に、軽登山靴を履いてよかったのだが、下りの舗装路では逆に足の裏が痛くなってしまった。
何回もお遍路さんをしている人の靴を見れば、運動靴みたいな・・・高そうではあったので、ちょいと高い靴、ウオーキングシューズを買いました。

リュックはドイターのを使用していたのだが、背負っている分にはいいのだが荷物を増やしていくと肩から上に積みあがってくる。
そうすると菅笠をかぶると、上のほうを見たら菅笠のうしろがリュックに当たってしまって脱げてしまう。
そこで上に積みあがらないリュックを買った。



立江駅~勝浦町の道の駅 11.4km

22日の朝から南海電車、南海フェリー、徳島市バス、JR牟岐線の立江駅。
立江駅から歩き始めた、駅からどう行けばよかったのかなと見慣れたような家並みをふらふらと歩くと立江寺。


本堂と大師堂におまいりをして賽銭を奉納。
昨年のこと、お賽銭を出す時に百円玉しかなく、泣く泣く百円を投入した経験から、今回は行く前から一円玉、五円玉を集めておいた。
お賽銭はガサッと、まぁ・・・数枚であるが←人間が小さい

大阪からの移動だけで昼すぎになった、今日の距離は10kmぐらい。
久々だから足慣らしだ。

晴れた平坦な道をのんびりと歩く。

お遍路小屋でひとやすみ。







今日は鶴林寺の登り口あたりに取りたい、それでガイドブックの勝浦町あたりを見ると、ありました。
グーグルマップで見て、民宿を見ました。
泊まった人の評価は、最低レベルであった。違うところはないものか・・・。
そこから8kmぐらい離れたところに使われなくなった小学校を改装した宿泊所「ふれあいの里さかもと」があるようだ。登り口までの送迎もあるとのこと。
要は、今日は登り口まで歩き、明日そこからスタートすればいいのだ。
電話したら空いていた。そして迎えにきてもらえるとのこと。

道の駅「ひなの里かつうら」に着いて、車を待ちます。

泊まるところの写真がないのが残念ですが、泊まる部屋は「校長室」、中でビールが売っていました。
校長先生だから、飲んでいいそうですよ。

同じく泊まる人は私をあわせて三人、歩きのお遍路さんです。
三人で話をしながら、晩飯も美味しくいただきました。

第7日(2019/4/23)第二十番鶴林寺~第二十二番平等寺

鶴林寺~太龍寺~平等寺 12.7km

昨日は6時すぎの晩飯、ビールは大瓶一本ですぐに寝てしまった。
6時半からの朝ごはん、美味しかったです。
車で登り口まで送ってくださいました。

「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」は遍路ころがしと言って難所とされている。
焼山寺は既にクリアして、今日は鶴林寺、太龍寺のコース。
このコースは泊まる所も明確でなく、また時間配分も不明で寝袋を用意していきました。

最初は大したことないかなと思っていたら、水呑大師という水飲み場あたりから急になりました。


とにかく急でした。まっすぐ山に向かって道があるようです。
それでも登山口から一時間と少しで鶴林寺に着きました。
焼山寺よりは楽でした。

本堂と大師堂が終わって納経所で、平等寺まで一時くらいやなと。太龍寺の上りは楽だとも。

そうか心配するほどでもなかったと一気に楽観。


















まっすぐ急な遍路道、この道を上がってきたらしんどいと思う。大井小学校跡でトイレを借りる。
野宿もできそうだが、店もなにもない。

下りきって那賀川を渡る橋を渡って水井橋、若杉谷をつめていって最後に登山道になる。
半分以上きて登山口、よくよく地図の高度を見たら。ここまで130mあがり、ここから330m上がるようだ。これはしんどそうだ。

事実しんどい、鶴林寺のぼんさんにだまされたな。
あと200mの標識、舗装道路いよいよ着いたかと思ったら、この200mの坂がめちゃめちゃきつい。


着いてから寺の中も坂だらけ。

時間は11時半くらい。
平等寺は近そうだからとのんびりと談笑。

昼飯は、宿泊したところで注文したおにぎり。
大きなおにぎりでした。

宿で一緒になった女性と会いました。
鶴林寺で足を痛めてタクシーでここまで来たとのことです。
ここでリタイヤして足を治療して、再度チャレンジすると言っておられました。






この寺には最も近い駐車場からも30分歩くので、ロープウェイで行くのがメインとなっている。
歩き遍路は、このロープウェイ乗り場の横を通って下りるのかと思いきや、また急な上りとなった。
舎心ヶ嶽の上りがまっていた。








あれっ岩の上に誰か座っている。
そんなとこで座ってたら危ないでと言おうと思ったら、崖の上の弘法大師像だった。

時間はたっぷりあると近くまで行ってみたりしていた。
実は時間がたっぷりではなかったのであるが。
そこからは下りのいわや道。この道はお遍路ガイドには載っていない道で、かつての道を復活させたそうだ。
次の平等寺に近い道で、山肌を下りていくコース。
このへんから時間を意識しだした。
平等寺で納経して御朱印をもらう時間を考えればゆっくりとはしていられない。
阿瀬比の集落について、お遍路休憩所でひと休み。
ここで電話がなった。
あれっ仕事の電話だ、トラブルコールがあってユーザーに電話してほしいと。
時間ないねんけど、まあしゃあない。あと3kmぐらいやし。

大根峠は、最後は急な階段道となって4時すぎぐらいに平等寺に着いた。
何が1時には着くわじゃ、ええかげんな。

しかし今このレポートを書いて12.7kmの距離だったんだ、もっとあると思ったが上り下りがあったから時間がかかったか。
ここで一緒になったお遍路さんが、同じところに泊まるとわかって一緒に民宿に。

同宿の人々とビールで祝杯をあげて、すぐに寝てしまった。























第8日(2019/4/24)雨の中、第二十二番平等寺~第二十三番薬王寺の手前

平等寺~ホテル白い灯台 20km


前日からの天気予報は雨だった、特に午後は雨がきつくなると。
同宿の人の中には、薬王寺のある日和佐から先の牟岐まで行く人もある。

日和佐までのコースはふたつある。
ひとつは平等寺から南に、国道55号線に出会ったら国道沿いのコース、もうひとつは国道を少し歩いて海沿い由岐から海岸コース、距離は4kmほど長くなる。
私は海沿いのコースを取ることにした。その理由は雨がきつくなっても泊まるところが多いこと、またJR牟岐線に近く列車でいくという手もあること。

7時くらいに宿を出て小雨模様、これぐらいなら行けるかも。
だんだんと雨が強くなってきた、同宿の人は国道、私は海に行く道を取った。
舗装道路の峠を越えて、海に近づくにつれて雨と風は強くなってきた。

由岐の街の中を通り、田井ノ浜に。


JR牟岐線の田井ノ浜駅は、海水浴シーズンだけの臨時の駅。
目の前は海水浴場が広がる。

木岐の街からは海沿いの遊歩道に入った。
天気が良ければ景色がいいんだろうが止まると寒い、疲れていても止まると寒いので歩く。
もう靴の中は、水でちゃぷちゃぶ状態、下着までびっしりと濡れている。

山道を歩いていて足元で何かが動いた。思わず足を前に早く。
マムシだった。
踏んでいたら噛まれていたのかな、
こんなとこで噛まれたら大変なことになってたな。マムシのほうでよけてくれたのかな。
大事がなくてよかった。

もうこの雨で歩くのも嫌になってきた。
地図を見て近いのはホテル白い灯台をとった。
12時半ごろにホテルに入った。
チェックインは3時だったが、頼んで1時半ころに部屋に入れてくれた。
待っている間は、昼飯替わりの缶ビール、缶ビール、缶ビール。
びしょびしょだから、椅子に座るのも遠慮する。

部屋に入って、まずは着ているもの全部脱いで洗濯そして乾燥。
三時になって温泉に飛び込む。
いいホテルではなかったけれど、あったかい気持ちになって晩飯の日本酒ですぐ寝た。
雨はまだまだ続く、雷もときおり聞こえる。

第9日(2019/4/25)第二十三番薬王寺の手前~薬王寺~宍喰

ホテル~薬王寺~宍喰のはるる亭 35.2km

雨はあがった。今日は暑くなりそうだ。

昨日、土砂降りの中でカメラを使っていたのが悪かったか、窓が閉まらなくなった、霧がかかったように曇っている、日付がリセットされている。
右の写真はデジカメで曇っている、海岸はウミガメで有名な大浜海岸。


ここからすぐに日和佐の街に入った。
薬王寺はその町の中。
実はここには40年前にサイクリングで来たことがある。
その時は、国道55号線はこんなに整備されていなかった。
未舗装の道も多かったように思う。








薬王寺を過ぎれば次の札所は、室戸岬の最御崎寺で距離は75.4km。
区切りをつける意味で徳島県を出たいのだが、今日は無理そう。
まあ…行けるところまで行こう。

晴れてきて暑くなってきた。
日和佐の街を出て、国道55号線。
日和佐トンネルの中の歩道は、一段高くなって車道との間には柵もあるので安全だが、早く抜けたいとは思う。
牟岐の街のコンビニでバナナ三本、道のはたで食べるととにした。
ついでに宿の予約、宍喰のはるる亭を取った、ここから17kmくらいかな。
なんとか行けるだろうと。
JR牟岐線沿いだから、歩けないならエスケープもできるだろう。

去年は足の裏にマメができたが、今回はそれもなさそう。

お遍路小屋の第一号で休んで、4時半ころに到着。
宿のおかみさんも「早いね」と言ってくれた。
35kmぐらい歩いて疲れたけれど、温泉に入って瓶ビール飲んで晩飯食べてすぐに寝た。





第10日(2019/4/26)宍喰から甲浦駅

宍喰のはるる亭~甲浦駅 5km

デジカメの調子が悪い、昨日も悪いとは思っていたが。
スマホがあるから大丈夫だと思っていたら、カメラのアイコンが消えている。
たぶん半分寝ながらスマホを操作していたからだろう。
ガラケーのカメラを使うことにした。今時このカメラでとっている人って見ないよな。

宿から国道から離れて街の中の道をとる。
お遍路さんよりサーファーのほうが有名なようだ。
宍喰川をわたって小さな峠を越えたら高知県。

今回の終点は甲浦駅。
甲浦駅は工事中だった。
DMV(Dual Mode Vehicle)、線路も道路も走れる車を走らせるための工事。
JR牟岐線の海部駅と甲浦駅を結ぶ安佐鉄道東線。
駅は海部駅と甲浦駅とその間の宍喰駅の短い路線、第三セクターでもっとも営業係数が悪いらしい。

そこで線路も道路も走れる車両を作って来年走らせる、日本で最初らしい。
日本で最初なら、ニュースにもしてくれるとの思いもあるのかもしれない。


次回は甲浦駅から。
次はバスでここに来ようと思ったが、工事の人の語る熱い思いに、またこの鉄道を利用してここに来ることにしよう。










このページのトップに


前のページに

次のページに

お遍路日記の目次に

なおやんのHPに