第二ステージ(6/2-4)

第3日(2018/6/2)第十一番から第十二番



鴨島駅~第十一番 藤井寺 2.8 km
第十一番 藤井寺~第十二番 焼山寺 12.9 km
第十二番 焼山寺~すだち館 3.4 km

今回は山越えルート、前回に来た時に最大の難所と言われていた。

6/1に徳島に泊まったのは、車でお遍路する前の会社の同僚が徳島からお遍路するとのことで合流。
合流してお酒を飲んで、お遍路談義。
あけて6/2の6時49分に鴨島駅についた、ここからのスタート。







ここからは第十一番の藤井寺までは難しくない。
山岳コースなので靴を代えてきました。


左の写真で右が前回の靴、
左の軽登山靴が今回の装備。
その他、まさかの時のために寝袋、非常用食料を用意した。
コンロについては、重量の関係でパス。

軽登山靴で舗装路は結構きついものがあります。
まあ今回は仕方がないかなと。
駅前のセブンイレブンでおにぎり二個買いました。
リュックの中には、チーズ、飴、それにペットボトル3本に満タンの水。
結構な重さで8kgぐらいになりそうです。

人の家の中に入るのではと・・・思い地図を見ました。
庭の中に入りました。
右側は縁側、左側は洗濯物を干している。










四国は梅雨入りしたそうですが、写真のように快晴です。さきほどの庭を抜けてすぐに山門に着きました。

ここで納経、トイレをすまして第十一番の焼山寺に向かいます。
トイレはないらしいですから。

この寺の中からコースが伸びています。




いきなりきついです。

六甲山(931m)で事前に練習をしていましたんで、地図で700mクラスなんで正直なめていました。
勾配がきついです。
それと、ドイターのリュックは細長いので上を見上げた時に傘がリュックの上にあたります。
傘も早々に脱ぎました。

長戸庵(ちょうどあん)で一休み。





ここからは尾根コースのようです。またまた上って下がって柳水庵。

ここで10時半を過ぎたあたりだが、昼飯にしました。
朝飯は列車の中だったからちょうどいいか、それに疲れて休みたいし。

二人ぐらい追い抜かす人がいましたが、どうぞおさきに。

このコースは水がないとのことで、ペットボトル3本分を用意しましたが、湧き水がところどころあります。
地元の人は水質は大丈夫だと言っておられました。

ゆっくりと昼飯後の休みを取って、再開。
すぐ下に休憩所がありました。
ここからは急な下りで舗装路に出て、またもや登り。
次の目標は、浄蓮庵。またも急なコースとなる。
上がったかと思うと下がる、急な登りに入って、大きな銅像に。

ここが浄蓮庵、大きな杉は左右内の一本杉。
ここを過ぎると急な下り。
下がった分だけ、上がるのだから下がってほしくないのだが。

県道まで下って、きれいな谷川を横切って最後の上り。

前を行くお遍路さんは女性のようだが、かなりばててる。大丈夫かな?
この勾配はきつい。
少し行っては休む、少し行っては休む、杖を忘れて戻るのもつらい。


最後にゆるやかな上りがきて、息が戻ってきた。
このコースは、上がっては下がり、上がっては下がり、上がっては下がりを繰り返し最後に上がる、これがきつい。



歩き遍路の三割はここで、脱落すると言われているらしい。
なんとか脱落せずにすんだようだ。


ここで今日のコースは、これまでにしよう。
先に進もうと思ったが、もういいやと。

ここからすぐのところにある「すだち館」に泊まりを依頼した。










すだち館は寺から小一時間、結構急な勾配を下がったところ。
梅の産地でもあり、梅干しの直売所があったが、あんなたくさん持ち歩くわけにいかない。
一個単位で売ってほしいな。

すだち館に入って、気のいいおかみさんが温泉に行ってきたらと。「軽トラを貸すから」。
同宿の人に運転してもらって温泉、神山温泉です。
ゆっくりと入りました。上がったら寝てしまいそうな。

その日の宿は、三名で部屋が三つでしたので、それぞれが個室となりました。
これ以上に人が増えると相部屋になるそうです。
事実、私の泊まった部屋は二段ベッドでした。
二食ついて4000円、この値段はお接待値段ですね。
晩御飯は美味しかったです。

同宿の三人とおかみさんと話をしました。
いろいろと面白い話を聞きました。
それとSNSの時代のせいか、お接待例えば食べ物やらを接待したら、すぐに広まるらしいです。
そうすると、お接待が目的で、食べ物をねだる人がくるそうで。

あるいは相部屋だから、値段を負けろとかの客もいるそうです。

同宿の人は歩き遍路、一人は四回目、もう一人は30日で回る人らしいです。
靴は運動靴のようなトレッキングシューズでした。

話をしながら缶ビールを二本飲んだら、急に睡魔がやってきました。

おやすみなさい。

第4日(2018/6/3)第十三番から第十七番

すだち館~第十三番 大日寺 18.0 km
第十三番 大日寺~第十四番 常楽寺 2.3km
第十四番 常楽寺~第十五番 国分寺 0.8 km
第十五番 国分寺~第十六番 観音寺 1.8 km
第十六番 観音寺~第十七番 井戸寺 2.8 km
第十七番 井戸寺~JR府中駅 1.7 km


宿の6時の食事、7時前に宿をたちました。
今日のコースは、最初に玉が峠を越えたら、あとは舗装の下り道、平坦道です。

第十七番の井戸寺までいけたらなと。
宿のおかみさんに教えてもらった玉が峠の道、昨日のコースに比べれば、ましです。



















山道から林道に出る。
ぼーと考え事をしていたら、道を間違ってしまった。
ずっと上まで上がって、民家が一軒、畑の中を行くのかな?
そこの人に聞いたら、道を間違えた。
また下に下がって分岐から、山道。
ほどなく峠についた。





ここからはなだらかな下り道、軽登山靴ではちとしんどい。






上からは集落が見える。



歩いていたらサボテンの花があった。

















変化のない道を歩いていたら、足が痛くなってきた。
靴のせいかな?





途中でお遍路休憩所があって、冷蔵庫に甘夏と冷えたお茶。
早速、お接待をありがたく頂戴いたしました。

建築廃材などで製作したそうです。
太陽光発電でしょうか、冷蔵庫の電源になっています。

第十三番の大日寺に到着。
二時くらいかなと思っていたら、意外に早く着きました。







ここで納経のあとに、昼飯。コンビニおにぎりとチーズ。
台湾から歩き遍路にきている人と一緒になりました。
納経所でも外国人の人がいっぱいおられました。

第十三番の大日寺から第十七番の井戸寺までは、近いボーナスコースでしょうか。

このお寺の前が一の宮神社。
国分寺やら府中という地名から、このへんがかつては阿波の中心地だったようです。




常楽寺から国分寺。
国分寺は工事中。



観音寺は住宅地の中にあり迷う。
近くにいてるはずなのに、ウロウロ。
近くの人に場所を教えてもらう。

JR徳島線の踏切を超えて第十七番の井戸寺に向かう。




ここでの納経をすまして、さて今日はどこに泊まろうか、時刻は3時半くらい。

王将の餃子でも食べたいなと思い、徳島の駅前に泊まってみようかな。
楽天トラベルで徳島の駅前にホテルをとった。
徳島までは、近くのJR府中(こう)駅まで歩いて、JRで徳島駅に行こう。

真面目に歩き遍路をしている人から見たら、なんたる体たらくと言われそうだが。
明日の朝に、この駅まできて歩きを再開したらいいのだろうと自分に言ってます。

徳島駅からすぐのホテルで、コインランドリーで洗濯、焼き鳥で焼酎飲んだら回りました。
ホテルに戻ったら、すぐに寝てしまいました。


第5日(2018/6/4)第十八番から第十九番

JR府中駅~第十八番 恩山寺 16.8 km
第十八番 恩山寺~第十九番 立江寺 4.0km
第十九番 立江寺~JR立江駅 0.5 km




ホテルを早く起きて、徳島駅からJR徳島線。
6時9分の列車で、府中駅には6時47分。

ここから歩き始めます。

駅からお遍路道からは、離れるけど大きな道を徳島市内方面に歩く。
鮎喰川(あくいがわ)の橋を渡って、南の方向に地蔵院を目指す。
学校の横をとおり、道が細くなってきたところが地蔵院。
お遍路休憩所で一休み。地蔵院のお参りをしてきました。

ここからは上りになります。市内に通勤する車のバイパスなのか、車が多いです。
舗装路を上がっていると、遍路道シールが山中に誘います。

歩きやすい道をすてて、苦難の道を進みます。
歩いていると、向こうから人が。背中にリュックを・・・。
「逆打ちですか」と声をかけたら、笑いながら「通勤です」と。
通勤ルートにこの道を使うとはびっくり。

焼山寺のことをおもえば、大したことはない。しんどいけどなあ・・・。

舗装路に出て、変化のない道を歩きます。
梅雨入りしているのに、快晴。暑いです。
市内からのルートとの合流点で、外国人のお遍路と一緒になりました。
日に焼けて真っ赤になってます。

外国人向けのガイドブックを手に持ってます。日本人向けよりもコンパクトで見やすそうだ。
弘法大師のお杖の水とかなんかようわからんのに寄って、第十八番 恩山寺に。
ここまでの道は、着くかな着くかなと思いながら、なぜか遠い。
最後は、草だらけの坂道を上がって着きました。



一休みして、第十九番の立江寺に。

寺の参道を下り、牛舎の横を通ってお遍路道。
竹林をぬけて田んぼのあぜ道、のんびりとした道を行く。
第十九と二十番との分岐を過ぎて、立江寺に。
境内に入ってびっくり。
一昨日に泊まった宿で一緒になった人と再会。
この人は埼玉の人でお遍路が四回目とのこと。
歩くのが早いねと言われてしまった。


今回の私の予定はここまで。
最寄りの立江駅から帰ります。

一緒になった外国人の人には、お別れの挨拶。埼玉の人には非常食の飴をあげた。

さて腹が減った。
店があるだろうと来てみたものの、寺の前に一軒だけ。
そこでカステラを買い、駅まで。
自販機で缶ビールをゲット。うぅ、うまい、うまいです。

無人駅のJR立江駅、駅前も店がない。

ベンチでカステラをつまみながら列車を待つ。

次のスタートは、この立江駅。

徳島駅から市バスに乗り、徳島港に。
ここから南海フェリーで和歌山港、和歌山港から南海の難波駅。
徳島港から難波までが、割引切符で2000円です。

これはバスに比べても格安です。
船でのんびりと横になれるのもうれしい。
だた便数が少ないのが不便です。

この船でお遍路を満願成就で高野山に行く人と一緒になりました。
なんかこの人、足が臭いなと思いましたが、電車に乗ってからわかりました。
自分の足が臭かった。

次はいつでしょうね。


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