第2ステージ(2022/5/24-5/27)

第5日(2022/5/24) 晴れ間を待って再び徳島に

朝早く出て、南海フェリー。

今日は、18番札所の恩山寺、19番の札所の立江寺の納経をして、次なる難所の20番の鶴林寺に一番近い宿の行程。

フェリーに自転車と荷物、菅笠で乗り込む。
金剛杖は、さすがに自転車では邪魔になるので置いてきた。
菅笠は本当は邪魔になる。風が強いと後ろに引っ張られるし、視界も悪い。
しかし菅笠がないと、そこらへんを走っている自転車のオッサンと一緒になるので持ってきている。
実際は風が強いとリュックにくくりつけて走っている。


外に出て風にあたっていたら、反対方向に行く南海フェリーとすれちがった。

今日は天気もいいし、晴れ模様。

徳島港について自転車を組み立てて南に走りはじめる。
市内に入って国道を走ると、うどん屋さんがあった。セルフうどん やま。
朝が早かったので早速入る。
かけうどんに天かすを入れて、いなりずしを食べる。美味しい。

徳島市を抜けて小松島市に入る。

(ここまで書いて、この後を書くのを忘れていた。気づいたの今日11/12)

(写真とグーグルマップの当日のタイムラインを見て書きます)

歩き遍路では国道55号線の道は車が多いだけで単調な道だけだが、自転車では快適に進む。

前回でも寄った国道横の弘法大師の「お杖の水」に立ち寄る。
弘法大師が杖で地面を叩いたら、清水が出てきたという伝説の地。

このへんから国道から離れて18番の恩山寺に向かう。













県道らしい道を南に走って立江寺に向かう。このあたりは走っていて歩いていた時の記憶がよみがえる。
立江寺は、街の中にあるお寺で19番の札所。。



さてここからは、遍路ころがしの難所である20番の21番の太龍寺のコース。
このふたつの札所は、ひとつだけならマアマアしんどいだけだが、ふたつそろって合わせ技で行く コースなのでしんどいコース。
自転車をもっていけるコースではないので、向こう側に下りきってバスで山を大きく迂回してもどってくるか、
鶴林寺、太龍寺に行って、もとのコースにもどるか、走りながら考える。
自転車の行き先は、鶴林寺の登り口にある勝浦町の民宿「みかんの宿」。



立江寺からは、のどかな田園風景のひろがる道をのんびりと走り民宿に着きました。

さて明日のコースは、この民宿に自転車をおいて鶴林寺、太龍寺に行きもどってくることにしました。
宿のおかみさんに、明日も泊まれるかどうか聞いたところ、明日は休みの予定だけど晩飯はないけど泊まるだけならOKの返事をもらった。

美味しい美味しい酒と晩飯をいただいてぐっすり眠った。








第6日(2022/5/25) 鶴林寺と太龍寺に行ってもどって

朝食は朝の6時に食べて荷物を少なくして出発。
出てすぐに歩き遍路の道に出る。
歩き遍路の道のほうに向かう。
今日も天気はよさそうで暑いくらいになるだろう。

鶴林寺のコースは、それほど難しいことはない、歩きやすい道が続く。









湧き水がでているところが水吞大師。
このあたりから道が階段状になってくる。






















鶴林寺に行く途中の山道から太龍寺のほうを見る。
下の川まで下りて、また写真右の山の上まで登ることになる。

山道から石畳の道、そして山門に着く。

受付の仁王さんに挨拶して山門をくぐる。












ここからさらに石段。疲れた体にはきつい。


少し休んで太龍寺に向かうことにする。

急な下りを進んで廃校となった大井小学校跡。
学校のトイレは、歩きのお遍路さんのために開放されている。
地元の人に感謝だ。

下まで下りるとお遍路の休憩所。前回の時もお世話になりました。

川を渡る橋を歩いて、太龍寺への道。
最初は、のどかな道だったが、山道に早変わり。

ここからまた汗をかく道。
でも重たい荷物は宿に置いてきたからよかったです。

ようやく太龍寺の山門。
ここからだいぶ歩いて本堂。

石段が続いて、やっと納経。
この寺は山の地形をそのままに寺にしているので、中を歩いても坂ばかりになる。

11時になって宿で作ってもらった昼飯。

ちくわが入っているが、これはこの地の名物らしい。

食べ終わってのんびり。
ここから来た道を帰ることにする。

渡った川を戻り、鶴林寺のほうに道をとる。

帰りは歩き遍路の道ではなく県道を利用。

3時すぎに民宿「みかんの里」にもどり、着ているものの洗濯の接待を受けました。
ありがとうございます。
晩飯は、用意できないということでコンビニでパンを買ってきた。
食べるものも出してもらえたので満足。


ぐっすりと眠ることができました。

第7日(2022/5/26) 太平洋だ、美波町日和佐だ

歩き遍路だと太龍寺から山を下りて平等寺に向かう。
しかし自転車があるので、山を迂回して平等寺に。

お遍路の朝は早い。五時には起きる。
朝食は6時か6時半だが、早く起きることにしている。
不思議なことに起きて30分くらいするとトイレに行きたくなる。
すっきりして朝飯、用意をしているうちにまたトイレに行きたくなりスッキリ。

歩き遍路でも自転車遍路でも、トイレの大は移動中にはさけたい。お遍路でも仕事の出張の時でも体は、このモードになる。不思議だ。


22番の札所の平等寺までは、ここから歩けば一日。
自転車だと二時間でついてしまった。



次の札所は、23番の薬王寺さん。徳島県最後の札所となる。
国道55号のルート、太平洋に面して由岐(ゆき)を経由するルートに分かれる。
由岐を経由するルートは、多少のアップダウンはあるが景色のいいコース。
歩きの時もこのルートだったが、自転車もこのルートにしよう。

月夜御水庵(つきよおみずあん)の横を通っていく。

車のこない舗装路を気持ちよく進むと国道55号。

道路標識に「お遍路さん横断あり」。
さすがは四国。


上がったり下がったりを繰り返し日和佐。












街の中に入って23番の札所の薬王寺さん。

まだまだ時間は早いが、この先を進むと宿がない。

泊まった宿は古民家をリノベーションした日和佐の宿。

壁のしっくいが鳥が立体的に表現されていてなかなか見事な宿でした。
泊まるだけなので、晩飯は居酒屋にいきました。












第8日(2022/5/27) 安佐海岸鉄道のDMV


今回の遍路は、徳島県の札所が終わったので大阪に帰ろうと思う。

安佐海岸鉄道のDMVはHPを見てもらったほうがいいだろう。

歩き遍路の時は工事中だったが、担当の人が熱く語っていたのを思いだす。
クラウドファンディングで基金募集していたので、ささやかだが寄付させてもらった。

しかし、乗らないことには話にならない。
聞くところによると、自転車の持ち込みはできないとのこと。
それが残念だが行ってみよう。


宿を8時ごろに出て国道55号を南に。いきなりの坂道。
長い横川トンネルをぬける。
今日のコースは、JR牟岐線の横を走るコース。

歩きの時にパスした鯖大師に寄り道。
ここは八十八カ所の札所ではないが、別格霊場だ。なにが別格かは知らないが。
こじんまりとしたお寺を散策。

阿波海南駅に到着。JR牟岐線はここまで。
かつては、安佐海岸鉄道とは線路がつながっていたが、現在は線路は切れてしまっていいる。

阿波海南駅で切れた線路の先にあるのは、安佐海岸鉄道のDMV。
DMV(Dual mode viecle)は、ふたつのモードを持つ乗り物。鉄道とバスになる。

上の写真の先にモードチェンジをする場所がある。















道路を走るバスから線路を走る場合で説明する。
車両がレールの上に乗り上げ、鉄道用の小さな車輪が車体下から出てきてレールにあたって車体を持ち上げる。
ゴムの前輪タイヤは持ちあがる。
後輪も線路用の車輪で出てくるが、ゴムの後輪タイヤは線路に接触したままである。
なぜなら駆動力は後輪タイヤが回転して前にすすむ。鉄道用の車輪はあくまでガイドの役割だ。

このモードが変わるときに、車内にモードチェンジのアナウンスとともに阿波踊りのメロディが流れる。
そして終わると間の抜けたような声で「フィニッチュ」。笑いが起きる。

ところでこのバスは、ネット予約で必要となっている。空いていれば運転手に言えば乗ることができるらしいが原則ネット予約。
おそらく地元の人の利用は考慮されていないだろう。平行して安い路線バスが走っている。
観光客向けのアトラクション的な乗り物ではないだろうか。

車内は狭い。病院や旅館の無料の送迎バスを少し大きくしたものを想像したらいい。
当然ながら自転車の持ち込みはできない。

阿波海南駅に自転車を置いてバスを乗り込んだ。
線路区間では結構揺れる。それにトンネルが多い。景色を求めるなら路線バスのほうがいい。

甲浦駅で地上に下りてバスになる。
ここから道の駅・東洋町に行く。

道の駅で、魚売り場でかつおのたたきを買い食堂の窓口にもっていくと、かつおのたたき定食にしてくれる。

にんにくがたっぷりと入っていて美味しかった。


帰りのバスを予約していたが、それよりも早く食べ終わったため、入ってきたバスの運転手さんに言ったら乗車させてもらった。





阿波海南駅まで戻り、JR牟岐線で徳島、
そして南海フェリーで大阪に帰りました。

言っちゃ悪いけど、乗り心地はこちらのほうがいいわ。






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