第1ステージ(2022/4/11-4/14)

第1日(2022/4/11) 再び四国の地に、自転車とともに

四国病という言葉がある。
お遍路を回り終わって、1番に帰ってくるとまたこのまま二番、三番と行きたくなる病気らしい。

4月10日の夜に四国病が急に発病して次の日の11日には折り畳み自転車を持って家を出た。
お決まりのコース、南海の好キップ(すきっぷ)で和歌山港から徳島港に。
徳島港からは折りたたみの自転車を組み立てて走ることになる。

自転車でお遍路と言っても、12番の難所の焼山寺、20番と21番の鶴林寺、太龍寺に自転車を担いであげる、俗にいう「カツギ」はせずに、歩くべきとこは歩き札所間の移動は自転車を使うことにしようと思う。
だから歩き遍路のガイドブックとは違うコースになると思います。

徳島港でDahonの折りたたみ自転車を組み立てて時刻は4時をまわっている。

今日は徳島市の二食付きの旅館に泊まることにした。


第2日(2022/4/12) 自転車は早いな、10番の札所まで

徳島駅からJRを使おうかと思ったが、本数が少なすぎて自転車のほうが早そう。
幸い天気は晴れ、自転車に乗るには気持ちのいい空だ。

1番の札所の霊山寺は徳島市の北の鳴門市の板東にある。

川幅のある吉野川を越えて、見覚えのある道や標識と思っていたら霊山寺についた。


納経をすませてお遍路用品店を兼ねた納経所に。
二回目は納経帳にはスタンプだけとなるから直ぐに終わる。
最初に来た時に、もらった無料の小冊子「初めての歩き遍路」がボロボロになったので新しいのがあるかと聞いたら、もうなくなったらしい。
お経や作法、宿のことなどものっている便利な冊子だったが残念。

納経するときに、使っているので欲しかったのだが。











ここから二番の札所の極楽寺までは直ぐ。自転車の威力を感じた。
前回のレポートを見たら30分と書いてあったが、5分くらいで行けた。

3番の札所の金泉寺もすぎて、4番の大日寺は上りの坂があるが、初日で疲れていないせいか走り切る。
大日寺からは下り坂を一気に5番の札所の地蔵寺。


前回の歩きでは、地蔵寺の門前の民宿「森本屋」さんに泊まった。
今では、お遍路ハウスの看板を出していた。
食事も美味しかったし感じもよかったのだが、ちょうどお昼で宿に入る時間には早すぎる。













お昼はセルフのうどん。香川県にかぎらず、四国はどこもうどんが美味しいと思う。















今日中には10番の札所の切幡寺までは終わらせたかった。

9番の法輪寺までは町の中にあるのだが、10番の札所の切幡寺はちょっとした上り坂の石段となる。
前回のお遍路で荷物を預かってもらった店でまた、荷物を預かってもらう。
切幡寺は、ここから坂を上がって納経を行う。





表装屋さんに置いてもらった自転車を受け取ってお茶を接待してもらった。
時間は遅かったので、礼を言って早々に後にした。

11番の札所の藤井寺は、もう時間的に無理。
今日は、吉野川を渡ってJR徳島線の駅に行って徳島駅前に泊まろう。



ホテルはアグネスホテル徳島、居酒屋で酒飲んで明日に備えよう。


第3日(2022/4/13) 遍路ころがしの12番の焼山寺に

朝飯をホテルで食べて徳島駅からJRで鴨島駅に。

歩き遍路の難関と言われる12番の焼山寺。
11番の札所の藤井寺から歩き遍路の道はある。
その道は、上がって下がって上がって下がって6回繰り返し札所のコース。
前回は、歩いたがさすがに難所の遍路ころがし、ものすごく疲れた。

自転車で行くコースもあるが、どうせ押しになるから行かない。

そこで11番の札所の藤井寺に行ってから戻って17番、16・・・・13番の大日寺に回り、そのあと12番の焼山寺の下り口から上がって往復しようという計画を立てた。
ただ心配なのは、天気予報の晴れは今日までで明日は雨の予報。

とりあえず11番の札所の藤井寺。














ここから17番の札所にむかいながら、石井というところで焼山寺に行く看板。これは車でのコース。
このくコースで、焼山寺のふもとの宿「すだち館」に行き、自転車を置いて焼山寺、戻って「すだち館」に泊まる考えが浮かんだ。
これなら晴れている今日のうちに、焼山寺に行ける。
さっそく宿に電話、宿泊予約をとった。

宿までは舗装路で、じわじわの上り、川を遡ってあがるから足にはくる。

前回に泊まった時は、やさしそうな女性が宿をやりくりしていたが、あれから経営する人が代わってクラウドファンディングで再開したとのこと。
宿について荷物を置いていこうと思ったら、オーナーが帰ってきた。

オーナーに部屋をあけてもらって、荷物を置いて焼山寺に。
もちろん自転車は置いていく。

どれぐらい時間がかかるかと聞けば、上りで二時間ということ。
とうことは下りで一時間、納経で30分で、戻ってくるのは4時半ぐらいか。

ここから行くと、一気に上がって札所につく。
下がって上がって下がって上がってがない。
ただ修行としては、どうかなとも思う。
まあ二度目だからいいだろ。

二時間もかからずに山門が見えてきた。。


ここは入ってからの坂がきつい。だから気をぬけない。


納経をすませて元にきた道をもどる。歩いていると前を歩いている男女のグループに追いついた。
四人組で、二人と一人、一人が一緒になったようだ。

そのうちの一人と同じ宿だった。あとの人は、まだ三時間くらい歩いた先の宿に予約しているという。これは無謀だが、がんばっていくと言ってる。

同宿者は三人、オーナーと近くの温泉センターに。これは宿代に入っている。
前回も入ったところだ。

戻って食事、カレーにカツオのたたき、サラダだった。
さっきのメンバーにバイトのかわいい女性と一緒に食事。同宿の二人は歩きの遍路。一人はバテバテだ、聞いてみるとテントから寝袋、自炊道具を含めて20kgの重さのリュックがあるという。これも無謀というしかない。しかし、ここまでよくきた。

歩きの人と話をしていると、自転車との違いがわかる。
NHKの朝ドラのカムカムみたいだが、「歩きでしか見えぬものがある」。これは事実だ。
自転車は便利だが、歩いているのとは違うものがある。移動が早いほど、見えなくなってしまうものがあるのだろう。



第4日(2022/4/14) 玉が峠からのダウンヒルを楽しむ

前回の時と同様にすだち館を出発して玉が峠に向かうことにする。
前に峠から見た景色とそこから続く舗装路に自転車で走ることを楽しみにしていたコース。

峠の上りはそれほど辛くなかったなの記憶に自転車で歩きのコースに。
最初は楽勝だと思ったこのコース、意外に手ごわかった。

途中からの沢の上りがきつかった。

写真はまだましなほう。自転車だけを持ち上げて、その次に体を持ち上げる繰り返しとなった。

ようやく峠についた。

ここからはずっと舗装路の快適なダウンヒルが続く。
このために、ここに来たといってもいい。

お天気は下り坂ということだが雨はまだ。よかった。

ここから15kmの下りで13番の札所の大日寺。

・・・・・上からの写真がない・・・たぶん止まるのも忘れて一気にくだったのだろう。
歩きの時は写真が多かったな。

風を切る自転車は快適だが、やはり「歩きでしか見えぬものがある」のだろう。

大日寺に着いた。

ここからはボーナスコースとなって、17番の札所の井戸寺までは近い距離で続き、徳島市内に入る。

段々と市内に入っていくようで、にぎやかになってくる。



明日は、雨のようだ。
最後の井戸寺から徳島港まで、走って帰りました。




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