第12ステージ(2021/10/10~10/12)
第55日(2021/10/10) 緊急事態宣言もあけたから再開、高松市内から
前回の最後は、JR予讃線の鬼無(きなし)駅。節分の時に話題になりそうな駅だ。
桜の季節だったのに、半年あけての再開。正直コロナがうらめしい。
鬼無駅は、高松駅まであと二つの駅。無人駅で新幹線で岡山で乗換え、マリンライナーで坂出で普通に乗り換えて着く。
写真でもわかるように快晴だ。時刻は8時半すぎ。
半年前は、山から下りて疲れた体でここから帰った。今回は、ここからのスタート。
83番の札所の一宮寺までは平地で遠くない。足慣らしもかねてゆっくりと進む。
歩き遍路のガイドブックを見ながら歩くのだが、住宅街の中を歩いてさっそく間違う。
お遍路地図よりスマホのグーグルマップを信用して、とりあえず高松高専を目指す。
方向さえあえば、途中の経路などはどうでもいい。
香西川に出て川を渡ってからが大変、なまじ住宅街を歩いたが行き止まりがあったりして田んぼのあぜ道を通っていく。
結果的に言うと、写真の河川敷をまっすぐ行くのが一番最短だった。
川から離れたものの最後にまた川に合流した。
やっとこさ83番の札所の一宮寺についた。
今日は日曜のせいかお遍路さんも多いようだ。
久しぶりの般若心経をあげて、心が澄み切った・・・(ウソ)
心は早くも、今日の泊まりの酒に向かっている。
さて一宮寺ときいて、何を思うのかというと「神社の一宮(いちのみや)」。
果たして隣に「田村神社」があった。これが讃岐の国の一宮。
この時点でまだ、昼前。
今日の泊まりを探してみよう。
スーパーホテルの高松・田町があったので予約。ここから歩いて一時間ぐらいの距離。
久々の初日、のんびりいこう。道は都心部に入っているせいか広くなった。
ホテルのチェックインは午後三時なので、マクドでコーヒー。
アーケードに入ったら、まだ一時半。
ホテルの近くで一息入れていたら、日蓮〇宗の人たちがビラをくばっていた。
休んでいる私にも声をかけてきた。
お遍路の恰好をしているので、真言宗かと聞かれたが信仰が深いわけではないが、一応は曹洞宗と答えたら、
「曹洞宗は禅宗ですね」。まあこれはいい。
そのあとに「曹洞宗は内部もめをいつもやっていて、騒動宗とよばれています」ときた。
信心深いわけではないが、これには気分が悪くなった。
ひつこく話かけてくるので、「お前とこは右翼やんけ」と言って「もうええわ、話せえへんから」と言った。
ドトールコーヒーで時間をつぶして、3時にチェックイン。
さっそく洗濯、乾燥。大浴場があるので、汗を流してビール。5時半ごろに近くの居酒屋に繰り出した。
日本酒で牡蠣、疲れのせいか酔いがまわってホテルにもどって直ぐに寝てしまった。
本日の行程はグーグルマップでは14.2kmとなっているが、お遍路マップでは11kmぐらいになっている。
いかに無駄にあっち行きこっち行きしたかがよくわかる。これも足ならしだ。
第56日(2021/10/11) 屋島寺から八栗寺、志度寺、うどんはほどほどに。日本で一番古い電車にあった
朝は6時ごろに起きて、顔洗いと目覚ましを兼ねて大浴場。
しばらくしてトイレ(きばってるねのほう)で朝食を待つ。これがホテルで泊まった時のパターン。
朝食バイキングを食べて出発。
ここが仕事と違うところ。仕事の時は部屋でごろごろして二回目のトイレを待つのだが、それを忘れてホテルを後にした。
しばらく歩いていると、腹の調子が・・・そうや二回目のトイレを忘れていた。
公衆トイレはないかいな、あるいはコンビニがあるかなと歩いていたらファミマがあった。
中に入ってトイレを借りて「ホッ」。救いの神のファミマで昼飯のおにぎりとお茶を買う。
海沿いの道を歩いて長い橋を渡ると屋島の西側に。
住宅街の中の道を歩くと、車が多い。今日は月曜、みなさんはお仕事なんだ。
ため池の横を抜けてお遍路道に入ると坂がきつくなった。
きつい坂が最後まで続いて、ようやく84番の屋島寺についた。
仁王門から中の門が一直線に見えて前の木々がきれいに飾っている。
本堂、大師堂で納経。境内に血の池がある。
源平の戦いで、戦った武士が刀を洗ったのが由来らしい。
ここは、古来の源平の戦い(屋島の戦い)の地だった。
寺からは急坂を下り再び平地に。
一番下まで行くと住宅街に。
ここからは次の札所の八栗寺に向かう。
壇の浦に流れる川を渡って、スーパーのマルナカで昼飯とお茶を買う。
看板に八栗ケーブル乗り場の表示の道を上がっていく。
その途中に山田屋うどんというのがあった。
おにぎりは持っていたが、軽くうどんもいいかと…入った。
民芸調の歴史ある建物がうどん屋さん。
本店らしく大きい。
セルフの店かと思っていたら、格式のある店のようだ。
案内されて、ぶっかけうどんを注文、天かすやらなんやら付いている。
店員さんが「大でいいですね」と聞かれて、反射的に「はい」と言ってしまった。
運ばれてきたものを見て、その多さにびっくり。大やった・・・。
天かすを放り込んだら、膨れて大大大の量になった。
残してはいけないとの親の教えを守って、腹一杯どころか動くのもつらくなった。
まだ昼まえやのに。
ここから八栗寺は上り。そらケーブルカーがあるんやから。
空模様は雨・・・が近いがまだ大丈夫のようだ。
足は、ケーブル乗りた~いと言っているが。
かけうどんの中ぐらいにしておけばよかったと後悔しつつ、重い足いや重い腹をかかえて坂をのぼっていく。
歩くと、胃の中から天かすが…二度味わえるお得なうどん。
ああなんと言うことか雨まで降りだした。
ケーブルに乗りたかったな。
あげそうになりながら、ようやく山の上の寺の85番の札所の八栗寺。
道が工事中ということで仁王門からでなく、いきなり大師堂。
このごろから雨が強くなってきたが、気温が高いので気持ちがいい。
それでも、笠にカバーをかけて下り道を歩く。
今日の屋島寺、八栗寺は低いとはいえ山の上だったが、次に向かうのは下りたところにある86番の札所の志度寺。
雨の中、住宅街の中を歩いていると、いきなり電車。
https://www.youtube.com/watch?v=yxjiGxNUZmU
「日本最古の電車」と「お遍路休憩所」の看板にひきつけられて寄ってみた。
近づくと、中から係の人が出てきて歓待してくれた。
NPO法人が、ドッグランドを併設しながらお遍路接待所をしているとのこと。
この電車は、元々は大阪電軌から琴平電鉄にきたもので1925年製です。
去年まで琴電を現役で走っていたのを運んできて設置したと説明をうけた。
私も鉄道に興味があるので、車内に案内されて楽しい気分になった。
お茶やお菓子の接待を受けて、ついでに運転台にも座らせてもらった。
なお遍路さんでないと、中に入るのは有料らしい。
記念乗車券を200円で購入してまいりました。
一時間近くいて出発した。もう一度来てみたいものだ。
琴電の志度線沿いに歩いていくと、海沿いの線路の向こうに家があった。
手動の遮断機を通って、この家に出入りするための踏み切りのようだ
志度の街に入ると、平賀源内の看板がでてきた。
ここは、平賀源内の出身地とのことだ。
案内によると、最初は藩の仕事をしたが先進的すぎて煙たがられて藩の仕事をやめて江戸に。
江戸で有名になると藩から帰ってきてくれと言われて帰ってきたが、やっぱり水があわなかったらしい。
また江戸に出ている。
いたるところに平賀源内xxxxxxの看板があがっている。
平賀源内の墓所を行ったところに、86番の志度寺があった。
仁王さんに来訪の挨拶をして寺に入る。
納経が終わって、さあどうするか。
お遍路ガイドを見ると宿はたくさんあるが、もうひとつしたい事があった。
琴電の全線を乗ってみようと。実は四国の鉄道全線を全て乗るという目標もある。JRより難しいのはローカル私鉄。
お遍路とは別に、高知のとさでん交通、松山の伊予鉄道、香川の琴平電鉄。
今日、琴電の志度線の終点から高松の中心の瓦町に行き、そこでビジネスホテル。次の日の朝に琴電で戻ってきて志度からあるけばいい。
電車賃はかかるが、ホテルの大浴場のほうが気持ちがいいし、居酒屋ら繰り出せる。
そうと決まれば高松のホテルを予約して、琴電の志度駅に行く。
ここから高松の繁華街の瓦町に行き晩飯は鍋をいただきました。
この日の歩いた距離は25kmぐらいだった。
第57日(2021/10/12) 87番の札所でリターン、琴電長尾線、琴平線に乗る
高松の瓦町のホテルから琴電の志度線で瓦町駅から志度駅まで。
志度駅から歩き始める。今日の予定は87番の長尾寺までで帰ることにする。
そうすれば琴電の違う路線に乗ることができる。
それに天気は下り坂、88番の札所までいけば戻るのは大変、そのまま徳島に行くことになってしまう。
志度駅から歩き始めたのは、9時前。のんびりで7kmぐらいの行程。
お遍路道も舗装道路となり車の多い道を進む。
途中のお遍路休憩所でのんびりと休む。
行く方向の山に雲が立ち込めている。
この先は雨のようだ。
左手の山の手はオレンジタウンの看板がでているが、これは新しい造成地の住宅街のようだ。
JR高徳線の駅もオレンジタウン前がある。こんなん何時できたんやろか。
旧へんろ道、へんろ橋を渡りもうすぐ札所。
納経をして、さあ家に帰ろう。
この近くに琴電の長尾線の終点の長尾駅があり、そこにむかう。
この電車に乗って、長尾線の終点の高松築港。
ここでラーメンを食べて高松築港から琴平まで。
これで琴電の全線を乗ることができた。
線によってカラーをかえているようだ。
琴平まで電車で行ってJR琴平から帰ります。
次は最終ステージ、88番の札所には琴電の長尾からスタートします。
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