第10ステージ(2020/10/14-10/22)


第39日(2020/10/14) 今日は松山まで移動しました


6月のお遍路は、コロナの影響で歩き遍路で使う小さな宿は休業状態で内子からは進めなかったが、
10月になって宿も再開してきたようで、仕事も一段落したこの時期行くことにした。

前回の終わりが愛媛県の内子町、早朝に大阪を出てもJRでは昼前になる。そこから歩けば宿の選択が難しい。
かといって内子に泊まっても、何もないし・・・(実は内子は、行ってみると面白そうな町でした)と松山に宿をとった。

松山の駅前のホテルを楽天トラベルで予約を取ったらGOTOキャンペーンで一泊2,470円に1,000円のクーポンをいただいた。
税金から補助なんだが、なんだか申し訳ない気持ちもある。

このクーポン、有効期限が翌日の15日まで、コンビニで使えるので明日の朝飯と昼飯のおにぎり、お茶、角のハイボール缶に使いました。

第40日(2020/10/15) 内子からゑびすや旅館まで

松山駅から特急「宇和海3号」で内子駅に、7時10分。
お天気は晴れ、暑くなりそうだ。

ゑびすや旅館てどこにあるのだろうかと思うが、目指す札所の久万高原町の途中にある。
なぜこの旅館に泊まるかと言えば、いろいろと探していてネット評価が高かっただからだ。
もともとネット評価については重視していなかったが、高知県の宿でナルホドと思ったからだ。
あの宿はひどかった。

内子の町の通りを歩いていると内子座という劇場がある。
劇場はただいま工事中だが、実際使用されているようだ。



町の通りをあるいていると楽しいが、実はお遍路コースからは少しづつ離れているのに気がつかなかった。
グーグルマップを見たら、坂を上がってもとの道に復帰するとこになった。



途中に柿と梨の直売所があって、じゅくした柿が「ご自由にどうぞ」店の人にことわっていただくことにする。


お店の人は、梨も食べていいよと言ってくれたが、柿のほうが食べやすそうだ。
甘くておいしかった。


道は少しづつのゆるやかな上り道。
暖かくて、汗が出てくる。

朝飯が早かったので、11時ごろに昼飯。例によってコンビニおりぎり、梅に鮭。

途中で逆打ち(八十八カ所を逆にまわること)の人に、この道の先の「なみへいうどん」が美味しいと教えてもらった。
昼飯を食べたとこやけど・・・。


千人宿大師堂のお堂があるが、コロナのせいか「当面の間、宿泊はできません」とある。













途中から鴇田(ひわた)峠遍路道のコースに入ると、なみへいうどんが見えてきた。
11時から15時までの営業、山の中のうどん屋さん。注文したのは、たらいうどんの大。

麺は透明感がつるつる。美味しい。
来たかいがあった。

食べ終わって、店の外で車できた御婦人二人連れの方と談笑。
天気もよく、風が通って気持ちがいい。

まだ二時前だ。

今日泊まる旅館は、遍路道のコースからは少し外れている。ご飯が美味しいらしい。
二時半ごろに旅館に着いた。

玄関をあけても人の様子がない、早かったかな?
外に出たら、二階の物干しで洗濯をとりこんでおられた。

部屋に案内してもらって、風呂がわいているという。

風呂からあがってビール。
まだ三時すぎやけど。

晩飯はたべきれないほどの料理が出てきました。

食べ過ぎたおなかをさすりながら寝ることにしました。

第41日(2020/10/16) 鴇田(ひわた)峠遍路道から大寶寺、岩屋寺

朝飯は6時、昨夜のうちに用意していただいたお弁当。

日の出前に見えた朝焼け、これから天気はくずれてゆくのだろうか。



今日のコースは、鴇田(ひわた)峠遍路道で下坂場(しもさかば)峠、鴇田峠を越えて久万高原町の中心にある44番札所の大寶寺そして山道に入って45番の札所の岩屋寺、泊まりは国民宿舎の古岩屋荘のコース。
距離は24kmで昨日と同じだが、山道や峠越えがあるので昨日とは違う。
宿の部屋の机の上には、今日のコースの案内があって時間が書いてある。
朝6時に出て、国民宿舎に着くのは午後3時半とある。
但しこれは女性の足で歩いた時間の注釈、これなら2時過ぎには着くだろうと推測。
結果的に甘かった。


旅館から元の遍路道に戻り、昨日の雨のせいかしっとりとした舗装の道。
気になるのは、人の気配がないこと。壁のくずれかけた家も多い。




道端には栗やどんぐりの実がいっぱい落ちている。
さすがに立派な栗の実はほとんどない。

途中に三嶋神社があり道は左に。
三叉路となりここを過ぎれば地道になる。






最初は下坂場峠の570m、上り口が200mぐらいだから400m近くあがる。
歩きの二日目のせいか、しんどい。

上がり切ったところで林道のような舗装道路となった。



















下りきって再度の上り、今度は鴇田(ひわた)峠の790m。

歩きやすい遍路道を下ってゆく。

舗装の林道と合流してほどなく、久万高原町の中心部に着いた。
ここからは札所は近い。


山門までは少しあり、そこから少し行ってから石段を上がって44番の大寶寺がある。



















本堂と大師堂で久しぶりのお経を読みました。
さっぱりうまくならない。









ここから45番の岩屋寺に向かう、ここで昼飯の用意を忘れていることに気がついた。
非常食の出番だ。
6Pチーズ、金のミルクキャンディー、出し昆布だ。
出し昆布は、塩分補給になるし味もでるし腹もちもいいし好きなのだが、欠点は歯に詰まることだ。

昼飯の後でだいぶ疲れてきた。

県道の峠御堂トンネルの出口で遍路道は、合流する。
少しにぎやかな通りに出て、うどんでも食べたいなと思ったが、それらしきものはない。
出し昆布で腹をごまかすしかない。

岩屋寺へのルートのうちきついコースの八丁坂をとることにする。

最初はのどかなコースだったが・・・。














八丁坂は、きびしい。修行のための道らしい。









途中でキノコが。
食べることができるかわかりません。








きつい八丁坂を休み休みいくとゆるやかになって下っていくと岩屋寺の奥の院。
岩が二つに割れて狭くなっている。
ここを抜けてハシゴなとの行場があるらしい。
入るには鍵がかけてうり納経所で受け取ることになる。
納経所はかなり下だし、こういう危ないものはやめておこう。




















本堂の横が大きな岩というより山が岩でできており、修行のためにくりぬかれている。
そこに上がれるようだが、勇気がない。ここは修験道の寺のようだ。
お遍路でなくても、観光に来てもいいところだ。

納経が終わって、下の道に続く石段が長い、200段くらいある。
下にみやげものさんがあって、生姜湯を接待してもらった。美味しい。
八丁坂を通って来たと言ったら、すごいと言ってもらった。

ここから今日の泊まりの古岩屋荘にむかう。疲れて足が重い。

宿を出る時は到着は2時すぎと思い、途中で3時半かなと思い、結果的に着いたのは4時半。
最後は、足をひきずりながらバテバテになりました。






宿はGOTOキャンペーン、いただいたクーポンで食堂でワインを注文。

7時前には寝てしまいました。










第42日(2020/10/17) 雨の中を三坂峠、坂本屋さんで囲炉裏

朝から雨、天気予報どおりだ。
久万高原町を抜けて松山市に入る予定。

三坂峠までは、舗装路だがそこからの下りは遍路道は地道。雨の中の地道はどうかなとスマホ検索をしてみたら歩きやすいようだ。
今日の峠越えは、三坂峠の710m。その峠で久万高原町から松山市に入る。

宿は三坂峠を下ってところにある46番の札所の浄瑠璃寺の前の長珍屋さん。

宿の周囲は大きな岩が山となっている。

昨日のコースを戻るかたちになる。雨でもあるが遍路道は昨日歩いたので、今日は舗装の県道を歩く。
単調なコースで歩いていると、向こうから夫婦づれのようなお遍路さんとすれ違う。
二人連れって疲れないのかなと思ってしまう。ペースが違うし飯の好みも違うだろうな、どうバランスをとるんだろうかと。
どうバランスをとると考えることすらも、疲れるような気がすると思ってしまう。
まあ人それぞれだからなとも考えてみる。

峠御堂トンネル、このトンネルは歩道の部分が狭いので緊張する。
手の懐中電灯を点滅にして車に見せるようにして、623mのトンネルを通過。
お遍路歩きには懐中電灯は必需品だ。

峠を抜けたら久万高原町の中心部、ここで国道33号。
コンビニがあった、久しぶりに見たような気がする。
昼飯の調達、鮭と梅のおにぎり、6Pチーズ、お茶。
ついでにイートインで、ホットコーヒー。

雨の道は少しづつ上り。峠に近づく単調な道。
三坂峠の手前の休憩所で昼飯
標高が高くなったせいもあるが、雨がいくぶん強くなってきたような。
ここから峠の集落から分岐してお遍路道に入る。


入ってびっくり人の家の庭に入ったような。
いや事実、人の家の庭。











霧が出てきて、幻想的な雰囲気。










ところどころ石畳の道がある。
下りのせいか、石の上に乗ると滑りそうで怖くて、土の部分を探してそろりそろり。
川のほとりの途中の休憩所でひと休みして歩いていると人の気配が。

坂本屋さんというお遍路の休憩所。
休憩所で管理されている人によると昭和の初めまでは、お遍路宿だった
国道が出来て、人が少なくなって廃業。
最近に建物を壊すことになったが、なんとか存続できないかと休憩所として再建。
土日の昼間は有志が交代で、番をされているということだった。

案内されて囲炉裏のそばに腰をおろす。

ミカンをいただきながら話こんでしまう。
今日の宿はここから一時間くらい、それも舗装の下りだからのんびりできる。

だいぶ話し込んで失礼する。出る時にまたまたミカンのお接待をいただいた。
下りの舗装路となり町に入ると、見えてきたのは本日の宿の長珍屋さん、そしてその前が46番札所の浄瑠璃寺。


納経してすぐ近くに次の47番札所の八坂寺があるので行ってこよう。













宿にもどってコインランドリーで洗濯して晩飯。
雨で体が冷えてたので、お酒を燗していただきました。












第43日(2020/10/18) 松山市の端から端まで

昨日の46番浄瑠璃寺から53番の円明寺まで札所が続く。札所のボーナスステージと言える。

宿を出て歩いていたら前方に、同宿の歩き遍路の人が。
道がわかりにくく迷っておられたようで、途中まで一緒に歩く。

48番の札所の西林寺に着きました。









一回の札所でろうそく二本、線香が数本、納め札が二枚、お賽銭が若干、納経料が300円。
今日は六ケ所、大量に消費することになる。

ここを出て伊予鉄道の踏切をわたって49番の札所の浄土寺。





山門が工事中。














住宅街の中に入って50番の札所の繁多寺(はんたじ)。
少し高台にあってため池の横。
松山市内が一望できました。
なんか久しぶりに都会にきた感じ。

その一方で都会にきたせいで、挨拶しても無視されることも多くなった。


小一時間歩いて51番の石手寺。
ここは道後温泉の近く、歩き遍路の人はここに宿をとる人が多いが先に行くことにする。
ここで泊まると、次の日の宿の選択が難しくなるから。

日曜のせいか石手寺は混雑していた。









道後の街の中を通っていく。
腹が減ってきた。
店は多いがGOTOキャンペーンのせいか人が多い。
人が多いと店が混む、混むと時間がかかる。

こういう場合はコンビニおにぎりの手もあるが、食べる場所に苦労する。

一番いいのはファーストフード店だ。

すき屋でカルビ牛丼にした。
食べ終わって地図をみようとしたら無い。
あらあらっ大変だ。歩きお遍路のマップで書き込みもたくさんあるのに。

これは困った、たぶん前の前の寺だろう・・・今さら戻る気にもなれない。

なんとか手に入れようとしてスマホで検索してみたら、歩くコース沿いの近くに仏具店にあることがわかった。
電話したら在庫があるそうで、「取りに行きます」と返事。

仏具屋さんで本を購入、版が一つ古かったので安くしてもらった。

少し遠回りしたが、市内を外れて住宅街を歩いて52番の太山時(たいざんじ)


そこから2kmちょいで53番の円明寺。











今日はこれで札所は終わり。
納経をすましてのんびり。宿はここから近い。

コンビニはないかとみれば近くにセブン。

地域クーポンがあったので酒を買いにいこう。
セブンについてビール、ワイン、角のハイボールを買い込んで、店先でへたり込んで飲んでいたら小銭入れがないのに気がつく。
小銭入れは納経所ででした記憶が。

飲んでる途中のビールは空にして寺にもどる。
結構しんどい。お寺にもどると小銭入れはありました。

ここから宿のリゾートインまあめいどに行く。
酒を飲んだせいか足が重い。

やっと着いたところは海の近く、瀬戸内海だ。

宿はすぐに見つかった。
親切なおかみさんと話をして、風呂のあと晩飯をいただきました。



7時半くらいには寝てしまった。








第44日(2020/10/19) 今治までの37km

6時半の朝飯、おかみさんが話好きでいつまでも終わらない。

今日は今治までのコース。峠もなければ地道もない海沿いの道でお天気は曇り。


今治の菊間は瓦の産地、タオルと造船だけではない。










昼飯は海賊うどんという店が地図にあったので行ってみたら閉まっていた。残念。
唐突ですが今日は10月19日、私の誕生日です。
二年前から歩いているが思う事、疲れが残る、スピードが落ちた。
実際、徳島のころは30km越えるのは珍しくなかったが、今回は25kmぐらいで疲れている。

今治の市街地に入り、54番の札所の延命寺。






写真を見るとわかるが、団体のお遍路さんが増えている。

4時を回って、今日の宿の今治ステーションホテル。

またまたGOTOキャンペーンでチェックイン。

晩飯はホルモン焼きに焼酎、バチアタリか←コレッ

今日の歩きは37km、コインランドリーして寝ました。



第45日(2020/10/20) 壬生川の温泉スパでリラックス

今日の宿が難しい。
明日の予定が難所と言われている、60番の札所の横峯寺(よこみねでら)。
それに天候は下り坂。雨で川が増水すると遍路道を歩いていくのが難しい。

だから今日の宿は、できるだけ上り口に近いところに泊まりたい、しかし札所が五カ所ある
上り口までは30km以上ある。

そこで遍路道から外れて壬生川の温泉スパに宿をとった。値段は高かったけれど、まあいい。

55番の札所の南光坊はホテルからすぐ近く。
ホテルで朝飯のサンドイッチ、おにぎりはあきた。

南光坊の仁王さんは四天王で4人いる。
仁王さんに朝の挨拶をして、取り次ぎをお願いする。
彼らは本尊の秘書役と聞いてからこうしている。


朝の7時すぎだったので納経所をあわてて開けてもらった。

ここから今治駅にもどって56番の泰山寺を目指す。
ところで愛媛県のドライバーマナーって悪くないですか?

朝早い時間だから急いでいるのだろうと思うが、歩いている横をスピードを落とさずにぎりぎり走っていくし、
横断歩道を渡ろうとしたら、コンビニから出てきた車がスピードを出して前を通るし。















56番の札所の泰山寺で納経。
ここから57番の札所の栄福寺(えいふくじ)を目指す。


四国遍路無縁墓地がありました。
お遍路の持つ杖は、行き倒れになったらそこら辺の野辺に墓標として葬るためのものの卒塔婆と聞いています。

そこでしばしの休憩。

歩いていたら逆打ちのお遍路さんとすれ違う。
荷物一式をキャスター付きのキャリアにのせている。ユニークだ。

晴れ間が出てきて、さわやかなお天気になった。
暑くなるかもしれない。












57番の札所の栄福寺につく。

次は58番の札所の仙遊寺(せんゆうじ)。
今日は楽勝やなと思っていたら、世の中はそううまくない。

栄福寺で歩き遍路の道を聞いていくと・・・お遍路案内の看板があぜ道に。
ここでいいのかと進んでいくと道に迷った。

畑仕事の親切な女性に聞いてみた。

あそこですと指をさすのは山の上、屋根が少し見えている。

道はわかりやすかった、舗装路を行くと寺の案内板が見えた。


息を切らしていくと…山門があってほっとした。



実はここからがしんどいのだ。
石の階段が続く








やっと着いてほっとして本堂で納経。
納経の最後に「ありがとうございます」がある。

納経帳に書いてもらうために行ったら、そこの人が私の納経を聞いていた。
最後の「ありがとうございます」が心がこもっていて心うたれたと言ってもらえた。
そしてカロリーメイトを接待してもらった。
お寺の人から接待してもらったのは初めてだ。

おれには隠れた才能があるのかもしれないな。







あの石の階段を下りて59番の札所の国分寺に向かう。

山道でマムシと遭遇。写真をとってみたが肉眼ではよくわかるのに写真はわかりにくい。
二年前に踏んだことがあるのを思いだした。

昼飯を食べてから歩いていると、お遍路に抜かれた。
お遍路に抜かれるのはめったにない、早い人だな。



国分寺に着いた。
歴史で勉強したが国分寺があるということは、このへんがかつての中心だったのか。

ここからのルートは国道196号をとることにした。
国道ならコンビニもあるし食べるところもあるだろう。
・・・それは甘い考えだったと後で知る。


遍路道を外れて壬生川にゅうがわ)のほうに向かう。
最初は道幅の広い歩道も整備した道であったが、道の駅を過ぎてからは狭い道となった。

暑くなってきて喉がかわく、店も自販機もない。
疲れてきて民家で水をもらおうとしても人にあわない。

やっとのことでヤマザキデイリー。

ここからグーグルマップを頼りに宿を目指す。
五時近くになって今日の宿の東予温泉いやしのリゾートに入った。

さっそく温泉に、部屋に入れるのは7時だからゆっくりしよう。

温泉に入ってリフレッシュ。ぬるめのお湯なのでゆっくりと入れる。なぜなら猫舌だから熱いのは苦手だ。

一時間くらいいろいろと入って上がってビール。うまいっ!











ちらし寿司も美味しかった。焼酎のお湯割りを飲みながら部屋に入れるのを待つ。
宿代が高いなと思ったが、部屋に入って理由がわかった。

足を伸ばして入れる大きさの湯舟が部屋ごとにあるのだ。

もう一度風呂に入って、うどんを食べて寝ました。










第46日(2020/10/21) 伊予の難所の横峯寺に

6時に宿を出た。今日の天気予報は遅くに崩れるとのことだ、歩きは大丈夫のようだ。
朝焼けがでてるので、崩れる方向にはあるようだ。
お遍路道にもどるために歩く、コンビニがあったので朝飯と昼飯を仕入れる。

朝飯は川の横でおにぎり、カニカマ。
カニカマって、すごい発明だと思いませんか。あの値段であの味。スマホよりも価値のある発明といつも思う。

妙雲寺について妙谷川(みょうのたにがわ)を見ることになっている。
ここの川の水が下の地面が見えていたら大丈夫、川幅いっぱいに水があったら行ってはいけないとなっている。
それはここで水が多かったら、上の道は増水のために危険とされている。

大丈夫だ。



舗装路をあがっていく、最初はゆっくりとした上り。
途中の分岐で少し急になるがたいしたことはない。

ふたつ目の休憩所からは、山道。
ここからは2.2kmで500mあがる道。

既に4人のお遍路さんが休憩中。
私も休むことにする。

二人が先に行ってから、私もスタート。










難所であるだけにしんどい。石段の道が続くのだが段と段が高い。
谷川を何度もよこぎるので、増水したら危険なのだろう。
何カ所か橋がかけてある。

先にスタートメニューした二人を抜いていく。しんどそうだ。
抜くとプレッシャーになって、オーバーペースになる。

あと二十丁と石仏に書いてある。一丁っていくらなんだろう。
出前一丁が20人前かと考えてしまう。

休み休み行きを切らしてようやく山門。
ここで10時半。4時間半で14kmだ。



車やバスで来る人は、別の道が有料林道としてあるようだ。

ここからは尾根道をおりて61番の札所の香園寺に向かう。

歩きやすい道だとあった。眺望がいいとあったが、眺望はそれほどでもなかった。
途中の休憩書のベンチで昼飯。
おにぎり、6Pチーズ、出しこんぶと昨日もらったカロリーメイトを食べる。
実はカロリーメイトって食べたことがなかった。腹がへったらまあまあいける。

かなり休んでいたら三人が通り過ぎた。

香園寺についてびっくり。

大きな西洋建築物だ。
近すぎて写真が入らない。


さて今日の宿を決めていない。
64番までは行きたいが、遅くなりそうだ。遅いといっても6時くらいか。

次と次の札所が駅のそばである、西条にホテルをとることにした。
行くとこまで行ってJRで西条、そして次の日にJRで戻ることにしよう。

以前に仕事で泊まったことがある、駅近の西条エクストールにしよう。
楽天でGOTOキャンペーン予約を取った。

次の札所は62番の宝寿寺。JR伊予小松駅のそばにあった。

63番の札所の吉祥寺は伊予氷見駅のそばにあった。
この段階で4時、まだまだいけそうだが気持ちは居酒屋にむいていた。






ここで40分くらい待って西条駅に。

ホテルにチェックインして居酒屋に直行しました。

明日は雨らしいがどうしようか。


ホテルの大浴場でリラックスして寝ました。






第47日(2020/10/22) 64番の札所の前神寺はよかった、そして大阪に

天気予報は雨、夜中から雨がふっている。
午後からは強い雨になるらしい。

雨ではあるが、64番まで行って西条駅までもどろうと決めた。

7時すぎの電車で昨日の伊予氷見駅に。
雨具を着て64番の札所の前神寺をめざす。

雨具の分だけ厚着になって汗、下の服を脱ぐ。
国道を離れての道、一時間くらいで石鎚神社に。
立派な神社だ、もともと前神寺はここにあったようだ。

そこから進んだところに前神寺があった。


両側の木々に挟まれて、荘厳な雰囲気のあるお寺だ。

明治に一度つぶされて、ここに再建させたようだ。

お賽銭入れの袋の中全てを大師堂の賽銭箱に。
さあひきあげようか、大阪に。

雨も強くなってきたようだ。


西条駅までの道、もうすぐ駅のところに焼き豚の美味しい店の看板の肉屋さんがあった。
無性に食べたくなった。
コンビニで食パン一斤を買い肉屋に。残念ながらコロッケはこの時間はない。

焼き豚をきってもらい、サンドにして食べるというと野菜やマヨネーズとデザートの柿をサービスしてくれた。
これは帰りの電車の中でいただきました。美味しかったです。

西条と言えば湧き水。飲んできました。

愛媛県は65番の札所の三角寺が残っていますが、これは香川県の雲辺寺と一体コースなので来年にしようか、
あるいは今年中に行ってしまおうか迷っています。

最後に拾ってきた栗の実、どんぐりの写真を。





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